鳥山明さん悼む声相次ぐ 「漫画の神様」「心底辛い」
漫画家の鳥山明さんの死去の知らせを受け、ゆかりのあった漫画家や声優などからは哀悼の声が相次いだ。
「ドラゴンボール」「Dr.スランプ」などの作品が掲載された集英社の週刊少年ジャンプの公式サイトには、人気漫画の作者などからコメントが寄せられた。
漫画「NARUTO」作者の岸本斉史さんは「先生の後を追いかけるように漫画家を目指した。いつも僕の指針であり、漫画の神様だった」としのんだ。
漫画「ウイングマン」作者の桂正和さんは「楽しい思い出しかなく、電話をするたびに、疲れるほど笑っていた」と回想。「もう一度話したい。心底辛(つら)い」と心境を吐露した。
人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親である堀井雄二さんは「少年ジャンプのライター時代の担当者のすすめで、ドラクエを立ち上げる時にゲームの絵を頼むことにした」とのエピソードを披露した。「ドラクエの歴史は鳥山さんとともにあった」とした。
アニメ「ドラゴンボール」シリーズで孫悟空役の声優を務めた野沢雅子さんは「信じたくない。考えたくないという気持ちで頭の中が空っぽ」とし、「(鳥山さんからの)『悟空をお願いしますね』というお言葉を思い出すと『私の命が尽きるまで悟空のそばにいよう』と気持ちを保つことができます」とコメントした。
同シリーズでピッコロ役の声優を務めた古川登志夫さんは自身のX(旧Twitter)で「試写会でお会いしたのが最後となった」と明かした。「謹んで哀悼の意を表します」とつづった。
鳥山さんの所属プロダクションであるバード・スタジオとカプセルコーポレーション・トーキョーは共同で「まだまだ成し遂げたいこともあったはずで、残念でならない」との声明を出した。
漫画「スラムダンク」作者の井上雄彦さんもXに「なかなか受け止めきれない」と投稿した。「鳥山先生、ありがとうございました」と謝意を示した。