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「ポスト・デフレの政策探れ」小峰隆夫・大正大客員教授
物価を考える 「好循環の胎動」を聞く
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――日本が名目で成長する経済になってきた。
「名目値が膨らむ世界では様々な調整がしやすい。企業が社員にメリハリをつけて賃金を支払いたい場合、減らすことは抵抗があるだろうが、普通の人は1%、優秀な人は3%増やすという形でベースアップに差を付ければ反発も少ない」
「名目の金額が膨らんだ方が成長の実感は得やすい。名目賃金が据え置かれ物価が2%下がったことで、あなたの賃金は実質2%上がりましたよ、と言わ...
物価や賃金が動く「普通の経済」が見えてきた日本。成長との好循環を描けるか、岐路に立つ日本経済を展望します。