野田氏先行、枝野氏追う 立民代表選・共同通信情勢調査
立憲民主党代表選(23日投開票)に向け、共同通信社が国会議員への取材に加え、党支持層を対象に15、16両日に実施した電話調査を踏まえて動向を探った結果、野田佳彦元首相がリードし、枝野幸男前代表が追いかける情勢が判明した。
泉健太代表と吉田晴美衆院議員は支持拡大に苦戦している。国会議員の約2割が態度不明な上、投票権を持つ地方議員や党員・協力党員と支持層は必ずしも一致しない。情勢はなお流動的だ。
1人2ポイントを持つ国会議員(136人)への聞き取り調査や陣営取材では、40人超の支持を固める野田氏がトップで、枝野氏が30人程度で続く。
吉田、泉両氏はいずれも20人前後にとどまっており、立候補のために確保した推薦人からの上積みに難航している。
代表選は計740ポイントで争われる。1回目の投票で誰も過半数を取れなければ、上位2人の決選投票となる。
党支持層を対象とする電話調査で、次期代表に誰がふさわしいか尋ねたところ、野田氏58.8%、枝野氏20.9%、吉田氏7.8%、泉氏7.6%だった。
政党トップに必要な資質は「国民への説明能力」が29.6%で最多。「政治倫理や清潔さ」(21.8%)、「政策や理念」(20.9%)と続いた。
次期衆院選での野党協力に関しては「共産党を含む野党と選挙協力を進めるべきだ」が47.1%で「共産を除く野党と選挙協力を進めるべきだ」は37.9%。「選挙協力を進めるべきではない」は6.5%だった。
自民党派閥裏金事件を受けた関係議員の国会説明の要否については、95.6%が「説明する必要がある」と回答した。選択的夫婦別姓制度は66.2%が「賛成」とした。〔共同〕
任期満了に伴う立憲民主党の代表選が9月7日告示―23日投開票の日程で実施されます。最新ニュースや解説をまとめました。