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「天引き」から始めよう 「マネー賢者への道」編

日経記者が指南 資産形成最初の一歩(下)

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会社員が活用したい、勤務先のお得な資産形成支援制度を紹介する「『天引き』から始めよう」。「社内預金」を取り上げた第1回に続き、今回は、天引き制度を賢く活用するために押さえておきたいポイントについて考えます。

1つめのポイントは、「まずは給料の3カ月分をためる」。これから資産形成を始める人や、マネープランについて考えたことがない人が最初に取り組みたいのが、一定額の貯蓄を確保すること。社内預金や財形貯蓄などの天引き制度を活用して、まずは給料3カ月分の貯蓄を確保しましょう。

給料3カ月分を目標にするのには理由があります。自己都合で会社を辞めた際、失業手当(雇用保険の基本手当)をもらえるまでに約3カ月の「給付制限期間」があるためです。この期間も暮らしに困らないだけの貯金を確保することが、社会人がクリアすべきマネープランの最初の一歩です。

2つめは、「老後資金づくりは税制優遇制度を活用して早めにスタート」。老後のための資金形成にあたっては、イデコ(個人型確定拠出年金)やつみたてNISA(少額投資非課税制度)など、税金面で有利な制度を活用したいもの。特にイデコは、拠出時、運用時、受け取り時の3つのタイミングで優遇が受けられ、節税メリットが大きいのが魅力です。

投資信託など値動きのある金融商品での資産形成の王道は、「長期・分散・積み立て」。少額からでもいいので早めにスタートし、コツコツ長期にわたり積み立てていくことが重要です。

3つめのポイントは、「天引きされた税金を取り戻す手段を知っておく」です。会社員は毎月の給料から所得税を天引き、つまり源泉徴収されていますが、税金を多く取られ過ぎているケースがあります。この払い過ぎ分を会社が調整してくれるのが「年末調整」。生命保険料控除などは、年末調整時に会社に控除証明書を提出すれば税金が戻ってきますが、自分で確定申告しなくては取り戻せないものもあります。

例えば、年間10万円を超える医療費がかかった場合は、自分で確定申告することにより、10万円を超えた分に所得税率を掛けた金額が払い戻されます(医療費控除)。また、会社員が営業用のスーツ代や、職務上必要な資格の取得費用などで「自腹経費」を一定の基準を超えて負担した場合、確定申告すれば税金が戻ってくることがあります(特定支出控除)。

天引き制度を活用して着実に資産を増やすだけでなく、天引きされたお金を取り戻す方法も知っておけば、ためる力はさらにアップします。お金に関する様々な知識を身に付けて、効率的に資産づくりを進めていきましょう。

☆この動画は10回にわたって日経CNBCで放映した番組「夏休み特別企画 天引きで貯めよう」の最終回を編集したものです。全編は下記の日経チャンネルマーケッツでご覧ください。

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