JA全農新潟県本部(新潟市西区)が県内の地域農協(JA)に示した2024年産米の仮渡し金出荷時に農家に支払われる前金。取引価格のベースになる。「米どころ」である新潟県の額は、他県やJA以外の業者の集荷価格に影響する。新潟県内の各JAは、全農県本部が示したJA仮渡し金をベースに上乗せしたり、経費を差し引いたりした上で、各JAの仮渡し金を示す。(1等米、60キロ当たり)の内訳が8月19日、分かった。一般コシヒカリは1万7千円、岩船コシ、佐渡コシは1万7300円で、23年産の当初額に比べいずれも3100円上がった。増額は3年連続。増額幅としては08年産の4千円増に続く額。1万7千円台は03年以来21年ぶりとなる。

 2023年の猛暑の影響で、コメの在庫が低下し引き合いが強いことに加え、肥料や農薬の高騰による生産コスト増やJA以外の業者との集荷競争を見据え、大幅増額に...

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