・サウジアラビアのアラムコ(Aramco)は1月15日、中東・北アフリカ地域最大の複合鉱業・金属企業であるMa'adenと、サウジアラビアで合弁会社を設立するための拘束力のない覚書を締結したことを発表した。
・合弁会社は、高濃度鉱床からのリチウム抽出や費用対効果の高いリチウム直接抽出 (DLE)技術の開発など、エネルギー遷移鉱物に焦点を当てる。リチウムの商業生産は2027年までに開始される可能性があるという。
・新会社はまた、202

・豪州のリチウム・ホウ素事業会社Ioneer は1月17日、米国エネルギー省(DOE)融資プログラム事務局(LPO)の「先進技術車両製造(ATVM)プログラム」に基づく融資9億9,600万ドルを確保したと発表した。
・この融資の目的は米ネバダ州エスメラルダ郡ライオライトリッジ(Rhyolite Ridge)リチウム・ホウ素プロジェクトにおける現場処理施設の開発支援である。 
・この投資により現在それぞれ中国とトルコが世界的に支配して

・米国ボストンに拠点を置くリチウム金属バッテリー技術企業Pure Lithiumは、Saint-Gobain Ceramicsと共同開発契約を締結したと発表した。この共同開発契約により、Pure Lithiumが特許出願中である、塩水からのリチウム金属負極生産用リチウム選択性・水遮断膜の生産が加速される。このソリューションは、電気自動車(EV)を含むさまざまな用途に役立つものである。
・今回の提携を通じて、リチウム抽出およびバッテリ

・豪州のゼロカーボンリチウム生産企業Vulcan Energyは1月13日、ドイツのフランクフルト＝ヘーヒスト(Frankfurt-Höchst)にある中央リチウム電解最適化プラント(Central Lithium Electrolysis Optimization Plant: CLEOP)で、初めてバッテリーグレード水酸化リチウム一水和物(LHM)を生産したと発表した。これにより、欧州で初めて、原材料の抽出から最終製品まで、LH

・カナダのリチウム生産企業Sigma Lithiumは12月30日、Quintuple Zero Green Lithium (5つのゼロのグリーンリチウム)の2024年第4四半期の生産が目標を上回る7万5,000トンを達成し、通年でも目標を上回る合計24万トンを生産・販売したと発表した。
・2025年も最先端のグリーンテック産業プラントと革新的なリチウム処理方法により、当初目標の27万トンを上回るとみられる。CEOのAna Cab

・カナダのリチウム生産企業Sigma Lithiumは12月23日、ブラジル・ビクトリア港(Port of Vitoria)からアラブ首長国連邦のアブダビにあるIRH Global Tradingに向けてQuintuple Zero Green Lithium(ゼロカーボン、ゼロ石炭火力発電、ゼロ鉱滓ダム、ゼロ飲料水利用、ゼロ有害化学物質の5つのゼロを謳うグリーンリチウム) 2万2,650トンを出荷したと発表した。これは電気自動車(

・カナダ・バンクーバーを拠点とするLithium Americas Corp.は12月23日、2027年後半から車載バッテリー品質の炭酸リチウムを供給するため、ネバダ州フンボルト郡にあるサッカー・パス鉱山の資金調達、開発、建設、運営を目的としたGeneral Motors Holdings LLC (GM傘下の投資を行う組織)との合弁事業(JV)への投資に目途が付いたと発表した。
・Lithium Americasは現在、サッカー・

・VWは12月18日、同社傘下のバッテリー会社PowerCoがカナダのPatriot Battery Metalsと戦略的提携契約を締結したと発表した。VWは4,800万ドルを投じてPatriotの株式の9.9%を取得する。この提携にはバッテリー用リチウムの生産に不可欠なスポジュメン精鉱を年間10万トン購入する10年契約が含まれている。
・この契約は欧州と北米におけるPowerCoのセル生産拡大を支援するもので、カナダのセント・トー

・英国の鉱物資源大手Rio Tintoは12月16日、アルゼンチン・サルタ州で展開するリンコン(Rincón)リチウムプロジェクトに25億ドルを投資すると発表した。メキシコの現地メディアCluster industrialが同日付で報じた。
・この資金はプロジェクトの高純度炭酸リチウム生産能力を年産6万トンに拡大するために使用される。年産3,000トンの初期プラントの建設から始まり、さらに5万7,000トンを供給する拡張工事によって

・パキスタン・パンジャブ州産業・商業・投資・技能開発省(Ministry for Industries, Commerce, Investment and Skills Development of Punjab)は12月14日、同州にリチウムバッテリー工場を建設する合意書を中国企業と締結した。 
・同省大臣は中国企業がパンジャブ州にリチウムバッテリー工場を建設できるようあらゆる支援を行うと発表した。 
・また、大臣は中国・深圳のリ

・ステランティスは12月10日、寧徳時代(CATL)と共同で、最大41億ユーロを投じてスペインのサラゴサ(Zaragoza)に電気自動車(EV)向けリン酸鉄リチウム(LFP)電池合弁工場を建設することに合意したと発表した。完全カーボンニュートラルを目指す合弁工場の計画は、段階的に進められる。市場の状況や政府の支援策次第であるものの、2026年後半までの稼働開始を目指す。年産能力は最大50GWhを見込んでいる。
・折半出資の合弁事業と

・ドイツのエンジニアリング会社FEVは12月5日、台湾のProLogiumと提携して大型リチウムセラミックバッテリー(Large-Footprint Lithium Ceramic Battery: LLCB)による電気自動車(EV)革新を進めていると発表した。LLCBで軽量化、効率性、航続距離、充電速度、安全性向上、保守コスト削減の要求に応える。 
・LLCBでは100%シリコン複合材負極を採用し従来の黒鉛負極の10倍の容量密度を

・カナダのリチウム開発会社Rock Tech Lithiumは11月27日、ドイツ・グーベン(Guben)のリチウム変換工場用地において重要な進展があったことを発表した。これにより、2025年第1四半期までに現地精製水酸化リチウムをEVバッテリーに供給するための用地準備がほぼ完了する見通しとなった。 
・州鉄道監督当局(Landeseisenbahnaufsicht)は、グーベン(Guben)南工業地区内の鉄道をRock Techの

・ドイツ・アーヘン工科大学(RWTH Aachen University) eモビリティコンポーネント研究所(PEM)は11月25日、2年間のHyDry研究プロジェクトでリチウムイオンバッテリー、燃料電池、電解槽の生産に向けた新しいハイブリッド乾燥プロセスに取り組んでいると発表した。 
・現在の対流乾燥システムは化石燃料による熱風を使用しており40～80メートルの長い乾燥セクションが必要なため投資・運用コストが高くなる。 
・PEM

・米国の大手リチウム製品サプライヤーPiedmont Lithium は11月18日、リチウム事業の主要企業になることを目指して豪州に本拠を置く北米向けリチウム製品サプライヤーSayona Miningと合併契約を締結したと発表した。最終的な親会社(合併会社)はSayona Miningとなる。 
・合併会社は豪州ブリスベン(Brisbane)に本社を置き、米ノースカロライナ州ベルモント(Belmont)とカナダ・ケベック州モントリ

・英国のWatercycle Technologies は11月11日、国内のかん水(塩水）からバッテリー用リチウム炭酸塩100kg以上を生産した。同社はマンチェスター大学（University of Manchester）発の気候技術系ベンチャー企業で、持続可能な鉱物回収システムの開発を専門としている。
・同社は英国リバプールの東方にあるランコーン（Runcorn）のパイロットプラントで直接リチウム抽出および結晶化（DLEC）技術

・ドイツのtozeroは11月11日、フィンランドのディープテックファンドNordicNinjaが主導したシードラウンド（創業直後のスタートアップの資金調達ラウンド）で1,100万ユーロを調達したと発表した。このシードラウンドにはIn-Q-Tel（IQT）、ホンダ、インフラエンジニアリング大手JGCグループなどの新規投資家が参加した。tozeroが今回の資金調達で調達した資金総額は1,700万ユーロとなった。これには欧州イノベーショ

・英国の鉱山会社Cornish Lithium は11月8日、英国初の低排出リチウム水酸化物実証プラントを正式に開設した。このプロジェクトでは2027年以降バッテリー用リチウム水酸化物年間1万トンの生産を目指している。 
・今回のプロジェクトを同社の地熱リチウムプロジェクトと組み合わせると2030年の計画生産量は炭酸リチウム換算で年間2万5,000トンとなり、同社だけで英国の産業に必要なリチウムの約25%を供給できるとみられる。 

・豪州のゼロカーボンリチウム生産会社Vulcan Energy は11月8日、ドイツ・フランクフルト(Frankfurt)のヘクスト(Höchst)工業団地でリチウム水酸化物の下流最適化プラント(CLEOP)を正式に開設した。このプラントでは近郊のランダウ(Landau)にある同社のリチウム塩上流最適化プラントでかん水から抽出した高純度塩化リチウムの濃縮物を処理してリチウム水酸化物を生産する。 
・CLEOPは、操業プロセスの最適化