風間柚乃
風間 柚乃(かざま ゆの、5月1日[1] - )は、宝塚歌劇団月組に所属する男役スター[2]。
東京都品川区[3]、青山学院高等部出身[3]。身長169cm[1]。血液型B型[4]。愛称は「おだちん」、「ゆの」、「かざま」[3]。
来歴
[編集]2012年、宝塚音楽学校入学。
2014年、音楽学校卒業後、宝塚歌劇団に100期生として入団[5][6][7]。入団時の成績は9番[5]。月組公演「宝塚をどり/明日への指針/TAKARAZUKA 花詩集100!!」で初舞台[1]。
芝居巧者として早くから注目を集め、2018年の「カンパニー」で新人公演初主演[8][2]。同年、愛希れいか退団公演となる「エリザベート」で、ルドルフ役を役替わりで演じ、新人公演では狂言回しとなる大役ルキーニ(本役:月城かなと)に抜擢[9][10]。2番手スター・美弥るりかが休演した際には、美弥の代役として月城がフランツ役を演じるのに伴い、月城の代役として本公演でもルキーニ役を演じた[10][2]。
2019年、珠城りょう・美園さくらトップコンビ大劇場お披露目となる「夢現無双」で、2度目の新人公演主演[9]。月城が休演した際には、再び本公演で代役を演じた[11]。続く「チェ・ゲバラ」(日本青年館・ドラマシティ公演)で、出演予定だった月城の休演により、2番手格のフィデル・カストロ役に抜擢[12][2]。専科理事の轟悠と共演を果たす[12][2]。
2021年の「LOVE AND ALL THAT JAZZ」でバウホール公演初主演[13][2]。
2024年の「BLUFF」(プレイハウス・バウホール公演)で東上公演初主演[14]。
人物
[編集]父はプロゴルファーの小達敏昭、伯母は女優の夏目雅子、義伯母も女優の田中好子[6]。
幼い頃から運動神経が抜群で、短距離走が得意だった[3]。
小学生の時、月組トップスター・瀬奈じゅんの舞台を見て心を奪われ、迷うことなくタカラジェンヌを志した[3]。
主な舞台
[編集]初舞台
[編集]- 2014年3 - 6月、月組『宝塚をどり』『明日への指針 -センチュリー号の航海日誌-』『TAKARAZUKA 花詩集100!!』
組まわり
[編集]- 2014年11 - 2015年2月、宙組『白夜の誓い -グスタフIII世、誇り高き王の戦い-』 - 王宮の侍従『PHOENIX 宝塚!!-蘇る愛-』
月組時代
[編集]- 2015年4 - 7月、『1789-バスティーユの恋人たち-』
- 2015年8 - 9月、『A-EN(エイエン) ARTHUR VERSION』(バウホール) - ダニエル・オーギュスト
- 2015年11 - 2016年2月、『舞音-MANON-』 - 新人公演:タン(本役:蓮つかさ)『GOLDEN JAZZ』
- 2016年6 - 9月、『NOBUNAGA〈信長〉-下天の夢-』 - 忠三郎、新人公演:弥助(本役:貴澄隼人)『Forever LOVE!!』
- 2016年10月、『FALSTAFF』(バウホール) - エイブラハム/イングランド兵/仮面の男
- 2016年10 - 11月、『Bow Singing Workshop〜月〜』(バウホール)
- 2017年1 - 3月、『グランドホテル』 - 地階の労働者、新人公演:オットー・クリンゲライン(本役:美弥るりか)『カルーセル輪舞曲(ロンド)』[8][6]
- 2017年5月、『長崎しぐれ坂』 - あんぺ『カルーセル輪舞曲(ロンド)』(博多座)
- 2017年7 - 10月、『All for One』 - ジョルジュ、新人公演:ベルナルド(本役:月城かなと)[8]
- 2017年12月、『Arkadia-アルカディア-』(バウホール) - カミーユ
- 2018年2 - 5月、『カンパニー-努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』 - 舞台監督、新人公演:青柳誠二(本役:珠城りょう)『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』 新人公演初主演[8][7]
- 2018年6 - 7月、『THE LAST PARTY〜S.Fitzgerald's last day〜』(日本青年館・ドラマシティ) - KAZAMA/公園の学生/記者
- 2018年8 - 11月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 - シュテファン・カロリィ[注釈 1]/ルドルフ[注釈 2]、新人公演・代役:ルイジ・ルキーニ(本役:月城かなと)[注釈 3][9][10]
- 2019年1月、『ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)』(東京国際フォーラム) - オジー
- 2019年3 - 6月、『夢現無双』 - 辻風黄平/代役:本位田又八(本役:月城かなと)[注釈 4]、新人公演:新免武蔵(本役:珠城りょう)『クルンテープ 天使の都』 新人公演主演[9][11]
- 2019年7 - 8月、『チェ・ゲバラ』(日本青年館・ドラマシティ) - フィデル・カストロ[12][2]
- 2019年10 - 12月、『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』 - フェリックス・モーザー、新人公演:エルフィー・シュラット(本役:光月るう)
- 2020年2月、『出島小宇宙戦争』(ドラマシティ・東京建物 Brillia HALL) - シーボルト
- 2020年9 - 2021年1月、『WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-』『ピガール狂騒曲』 - ボリス・デュポン[3]
- 2021年2月、『ダル・レークの恋』(TBS赤坂ACTシアター) - クリスナ・クマール[3]
- 2021年3月、『ダル・レークの恋』(ドラマシティ) - ペペル/ヒンドゥーの神
- 2021年5 - 8月、『桜嵐記(おうらんき)』 - 足利尊氏、新人公演:ある老年の男(本役:光月るう)『Dream Chaser』
- 2021年10月、『LOVE AND ALL THAT JAZZ』(バウホール) - ルーカス・ボルクマン バウ初主演[13][2]
- 2022年1 - 3月、『今夜、ロマンス劇場で』 - 山中伸太郎『FULL SWING!』 トリプルエトワール
- 2022年5月、『ブエノスアイレスの風』(日本青年館・ドラマシティ) - リカルド
- 2022年7 - 10月、『グレート・ギャツビー』 - ニック・キャラウェイ
- 2022年11 - 12月、『ブラック・ジャック 危険な賭け』 - ケイン『FULL SWING!』(全国ツアー) トリプルエトワール
- 2023年2 - 4月、『応天の門』 - 藤原基経『Deep Sea-海神たちのカルナバル-』
- 2023年6月、『DEATH TAKES A HOLIDAY』(東急シアターオーブ) - ヴィットリオ・ランベルティ公爵
- 2023年8 - 11月、『フリューゲル-君がくれた翼-』 - ルイス・ヴァグナー『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』
- 2024年1月、『G.O.A.T』(梅田芸術劇場)[15]
- 2024年3 - 7月、『Eternal Voice 消え残る想い』 - ダシエル『Grande TAKARAZUKA 110!』
- 2024年8 - 9月、『BLUFF(ブラフ)』(プレイハウス・バウホール) - ドノヴァン 東上初主演[14]
- 2024年11 - 2025年3月、『ゴールデン・リバティ』 - ライマン『PHOENIX RISING(フェニックス・ライジング)』
- 2025年4 - 5月、『花の業平』『PHOENIX RISING』(全国ツアー)
出演イベント
[編集]CM出演
[編集]受賞歴
[編集]- 2018年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 新人賞[18]
- 2019年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2018年度新人賞[19]
- 2022年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2021年度アーティスト賞[20]
- 2023年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2022年度努力賞[21]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 『宝塚おとめ 2024年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2024年、53頁。ISBN 978-4-86649-258-2。
- ^ a b c d e f g h 月組若手スター風間柚乃が初主演ミュージカル 笑みだけで複数の表現法を 日刊スポーツ。
- ^ a b c d e f g <華宝塚>多彩な色出せる男役に 風間柚乃(月組) 東京新聞。
- ^ 『To The Future/宝塚GRAPH 2017年4月号』 宝塚クリエイティブアーツ、2017年、120頁。
- ^ a b c 『2014年 宝塚Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2015年、80頁。ISBN 978-4-908135-34-7。
- ^ a b c “自然なしぐさを「阪急電車でスーツ研究」/風間柚乃”. 日刊スポーツ. (2018年2月22日) 2019年10月10日閲覧。
- ^ a b “夏目雅子さんめい風間柚乃が宝塚新人公演で初主演”. 日刊スポーツ (2018年2月27日). 2018年2月28日閲覧。
- ^ a b c d e フェアリーインタビュー 月組 風間柚乃 ウィズたからづか。
- ^ a b c d 期待のスター月組風間柚乃「宮本武蔵」新人公演主演 日刊スポーツ。
- ^ a b c 宝塚月組・美弥るりかが体調不良で「エリザベート」休演…フランツ代役は月城かなと スポーツ報知。
- ^ a b 新トップコンビで挑む異色の二本立て!宝塚月組公演『夢現無双』『クルンテープ 天使の都』上演中! 宝塚ジャーナル。
- ^ a b c 轟悠主演、宝塚歌劇月組『チェ・ゲバラ』が開幕 ぴあ。
- ^ a b 宝塚月組・風間柚乃のバウ初主演作が開幕「一丸となって頑張りたい」 スポーツ報知。
- ^ a b 宝塚月組「BLUFF」東京芸術劇場・宝塚バウホールで上演、主演は風間柚乃 ステージナタリー。
- ^ 月城かなとのスペシャルコンサートが開幕「お客さまがいるだけでどれだけ心強いか」 7月7日に宝塚退団 スポニチAnnex。
- ^ 5年に1度の「演劇人祭」劇団新派、宝塚歌劇、坂東玉三郎らが祝賀芸能を披露 ステージナタリー。
- ^ 注目の宝塚男役5名が抜擢、CMで新たな「風」吹かせる デイリースポーツ。
- ^ 『2018年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2019年、87頁。ISBN 978-4-86649-090-8。
- ^ 『2019年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2020年、89頁。ISBN 978-4-86649-126-4。
- ^ 『2022年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2023年、75頁。ISBN 978-4-86649-224-7。
- ^ 『2023年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2024年、83頁。ISBN 978-4-86649-259-9。