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話題性たっぷり! 東コレのお気に入りルック集めました。(Airi Nakano)

新型コロナウイルスの影響もあり、久々にカムバックしたブランドも多かった今季の東京コレクション。厳しい状況下にも関わらずファッションの力を見せてくれたショーの数々に、見ていて心が沸き立ちました。色んなニュースは別途記事をご参照いただくとして、今回は私がリアルに欲しいと思ったルックを中心に振り返ります。
JOHN LAWRENCE SULLIVAN 宮下貴裕氏をスタイリストに起用。

Photo: Koji Shimamura

実際に会場で見たということもあり、今季印象深かったショーの一つがジョン ローレンス サリバンJOHN LAWRENCE SULLIVAN)。11年ぶりの東京でのショーというだけでも注目が集まりますが、タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)の宮下貴裕氏がスタイリングを務めたことで、より東京らしいメモリアルなシーズンとなりました。

「PROTECT」をテーマに掲げた今季。マスクつきのカットソーや工事現場の事故防止シューズを再解釈した金具付きブーツ、さらにボンテージやキーパーウェアなど、いたるところに“防”のエッセンスが。今の時代のムードともマッチした、ミステリアスでありながら強さも感じさせるスタイルに惹きつけられました。

Photo: Koji Shimamura

Photo: Koji Shimamura

個人的に着たい! と思ったのは、フェミニン要素が強めのルック。ニット×さり気ない肌見せは無敵の可愛さだなと今回のショーで再認識しました。

また、これまであまりグレーを着たいと思ったことはなかったのですが、肌見せを上品に見せてくれる効果に開眼。秋冬にトライしたいリストの最優先項目に追加しました。

UNDERCOVER 19年ぶりに、東京で単独ショーを発表。

Photo: Courtesy of Undercover / EVANGELION   (c)khara

19年ぶりに東京で単独ショーを行ったアンダーカバーUNDERCOVER)は、今季の東京コレクションの大きな目玉。今回のショーは、日本発のファッションブランドを支援する楽天のプロジェクト「by R」の取り組みの一つなのだとか。高まる期待を全く裏切ることなく、素晴らしい世界観を見せてくれました。

取り分け話題をさらったのは、現在公開中の映画『エヴァンゲリオン』とのコラボ。エヴァンゲリオンのファンでもある高橋氏が、その世界観を自分のフィルターを通して服のデザインとして見事に生まれ変わらせました。碇シンジの葛藤と成長、その感情を落としこんだというルックの数々は、ファンはもちろん、見る人皆をワクワクさせてくれる仕掛けにあふれていました。

Photo: Courtesy of Undercover

前述のエヴァンゲリオン含め、いくつかのシーンが移り変わっていく構成になっていたのですが、ラストを飾ったのは薔薇のルック。ロマンチックでアンダーカバーらしいデザインが、とても印象的でした。

Photo: Courtesy of Undercover

物欲を掻き立てられたのも、薔薇のアイテム。ほんのりグラニーなムードも漂うベージュのニットがツボでした。パールのネックレスと赤いヒールを合わせてドレスアップするテクニックも、ぜひ真似したい!

JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS コラボも話題! 1999年以来の東京コレクション。

Courtesy of JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS

最近はずっとパリコレクションで発表してきたジュンヤ ワタナベ コム デ ギャルソンJUNYA WATANABE COMME des GARÇONS)も、今季は東京コレクションにカムバック。なんと1999年以来の出来事なのだそう。

ライブハウスを会場にした今回のショーのテーマはずばり「不滅のロック魂」。ご覧の通り全身パンクな精神にあふれたモデルたちが登場しました。

たくさんのロックTが登場する中、最も目を引いたのが、スカーフを用いたルック。このモチーフ、どこかで見覚えがあると思いませんか? そう、ヴェルサーチェVERSACE)のスカーフなんです。

Courtesy of JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS

Tシャツデニムとスカーフをドッキングしたルックも、とても華やか。今回ヴェルサーチェ以外にも、デザイナーのロックスピリットを掻き立ててきたブランドとして、リーバイスの定番モデルをアレンジしたアイテムも発表。

それらの要素を解体・再構築したアイテムの数々が、唯一無二のインパクトを放っていました。

HYKE “欲しい”があふれる洗練されたショー。

Photo: Courtesy of HYKE

リアルに役立つベーシックなアイテムが多数登場するハイクHYKE)のショー。例年同様、ミリタリーをベースにした洗練されたルックが勢揃いしていました。多数登場したカウチンセーターを再解釈したニットも、ものすごくキュート。

オーバーサイズのニット オン ニットは低身長の私にはなかなか難しそう…ですが、中に着たニットが胸もとからフリンジになっていたり、ホワイトベースで軽やかな印象になっていたりと小技が効いているので、これならトライできるかもと思っています。

Photo: Courtesy of HYKE

そして時折登場して目を引いたのが、クリアフレームのアイウェア。これは、ジュリアスタートオプティカル(JULIUS TART OPTICAL)とタッグを組んだものなのだとか。どんなスタイルでもモードに仕上げてくれそう! ということで、ウィッシュリストに追加しました。

Photo: Courtesy of HYKE

今まで一度もトライしたことがなかったけれど、ハイクのショーを見て初めて買ってみたいなと思ったのがアームウォーマー。ざっくりニットと合わせたバランスに思わずキュン! 考えてみれば体温調節も簡単そうですし、リアルに役立ちそうですよね。

THE RERACS 個人的にツボだったルックが目白押し。

Photo: Courtesy of The RERACS

最後にご紹介するのは、ザ・リラクスTHE RERACS)。着やすそうなルックが目白押しの中、特に異素材をミックスしたオールブラックスタイルが目を引きました。一目惚れしたのは、シアーな素材を使用したこのロングドレス。デイリーにもドレスアップにも使えそうなので、今季ぜひゲットしたいなと思っています。

この他にもコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)やノワール・ケイニノミヤNOIR KEI NINOMIYA4年ぶりに東京でコレクションを発表したビューティフルピープルBEAUTIFUL PEOPLE)などなど、いつも以上にニュースが盛りだくさんだった東京コレクション。デザイン性豊かなものはもちろん、日本ブランドならではの着やすそうな服も勢揃いでしたので、皆様もぜひチェックしてみてください。