機能およびメリット
完全にカスタマイズ可能なテストシナリオ
組織は完全にカスタマイズ可能なテストシナリオを手に入れることで、実世界のストレスと障害シナリオに晒された場合のHCIの性能と回復力を評価できます。
X-Rayのユーザーインターフェースを介した広範なカスタマイゼーションによって、テスト適合を容易にしてテストシナリオの特定のニーズを満たします。
コードとしてのベンチマーキング
X-Rayのフレームワークは、異なるHCIプラットフォームの一貫性ある再現可能なテストを提供するべく構築されています。テストシナリオはYAMLファイルとして発行されます。これは、テストプロセスとワークロードパラメータを記述するもので、その実行に必要となる特定の低レベルのアクションを記載するものではありません。
ビルトインテストシナリオのYAMLファイルは全て、こちらのGitLabコードリポジトリにパブリッシュされているため、IT管理者が容易に閲覧・修正できます。特定のインフラストラクチャーニーズ用の独自のテストシナリオを作成・共有することもできます。
テストシナリオ機能
ビルトインのテストシナリオでは、運用開始日から長期間の運用に至るまで、HCIプラットフォームのライフサイクルアセスメントが可能です。
アプリケーション性能テスト
固定の強度で負荷を生成する複数のVDI VMまたはOLTPテータベースVMを管理し、ハイパーコンバージドインフラストラクチャーの有効性をシミュレーションします。
ここでは、IOPSが定常状態に達してこれを保ち、I/Oレイテンシは一貫して低いことが求められます。性能の一貫性が高い場合、より優れたVDIユーザー体験またはOLTPデータベースエクスペリエンスを意味しています。
デフォルト設定のテストシナリオには、以下が含まれます:
- OLTPシミュレータ
- VDIシミュレータ
インフラの回復力
アプリケーションのダウンタイムとデータ損失は、組織にとってコストとなる影響を及ぼしかねません。こうしたシナリオテストでは、VM IOPSとレイテンシを測定することで、ノード障害およびアップグレード中のノードの意図的な再起動を含む、インフラストラクチャーにおける様々な状況が及ぼす影響について判断できます。
ノードに障害が発生した場合、アプリケーションはその他のホストで再起動され、障害以前に実現していた性能を引き続き発揮する必要があります。これは、アップグレードシナリオ中に他のノードに移動したアプリケーションにも当てはまります。
一貫して高いIOPSと低レイテンシは、優れたアプリケーション性能を示しています。
デフォルト設定のテストシナリオには、以下が含まれます:
- 広範なノード障害
- ローリングアップグレード
- 立て続けのノード障害
- 完全な電力損失
- 計画外のサイトフェイルオーバー
- 仮想マシンの高可用性
仕組
Nutanix X-Rayは、インフラストラクチャーの負荷またはノード障害の状況を意図的に作成するテストを実行して、データセンター内で実世界のアクティビティを再現します。これには、多数のVMによるクラスタ内のノードへの負荷集中、ノードのシャットダウンによる障害のシミュレーション、そしてストレージ使用率を高めたワークロード使用率の高いシナリオのシミュレーションが含まれます。このため、X-Rayには専用のテストクラスタが必要となります。
X-Ray VMをテストクラスタから独立したハードウェアに展開して、クラスタ内のノード障害およびアップグレードシナリオなど、あらゆる種類のテストを実行することが推奨されます。
以下の手順で開始してください:
テストの透明性
リソース
Nutanix X-Rayデータシート
お客様のワークロードが必要とする最高の性能と最も回復力の高いコンフィグレーションを確立するため、Nutanix X-RayがHCI、ハイパーバイザー、そしてハードウェアプラットフォームの異なる組み合わせのテストプロセスを簡略化する方法をご覧ください。
会話に参加する
コミュニティの会話に参加して、X-Rayに関するポイント、コツ、そしてHCIインフラストラクチャーライフサイクルの各側面における利用経験について、周りの意見を聞いてみましょう。
よくある質問
Nutanix X-Rayに関するよくある質問への回答をご確認ください。
.NEXT 2020で明らかになったストレージ性能
パフォーマンスエンジニアリングディレクターを務めるGary Little氏が、予想されるNutanixプラットフォーム性能のスループットについて、また自ら性能をテストする方法について解説します。