JPH06157284A - メラニン生成抑制剤 - Google Patents
メラニン生成抑制剤Info
- Publication number
- JPH06157284A JPH06157284A JP31171592A JP31171592A JPH06157284A JP H06157284 A JPH06157284 A JP H06157284A JP 31171592 A JP31171592 A JP 31171592A JP 31171592 A JP31171592 A JP 31171592A JP H06157284 A JPH06157284 A JP H06157284A
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- Japan
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- fatty acid
- unsaturated fatty
- acid
- amino acid
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- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 メラニン産生抑制作用の強い美白剤を開発す
る。 【構成】 下記一般式(I)で表される不飽和脂肪酸ア
ミド誘導体を有効成分として含有するメラニン生成抑制
剤。 R−CO−NH−A ・・・ (I) (式中、R−COは炭素数が16〜22で不飽和結合2
〜6個を有する脂肪酸残基を示し、A−NHはアミノ酸
残基を示す。)
る。 【構成】 下記一般式(I)で表される不飽和脂肪酸ア
ミド誘導体を有効成分として含有するメラニン生成抑制
剤。 R−CO−NH−A ・・・ (I) (式中、R−COは炭素数が16〜22で不飽和結合2
〜6個を有する脂肪酸残基を示し、A−NHはアミノ酸
残基を示す。)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は不飽和脂肪酸アミド誘導
体を有効成分として含有するメラニン生成抑制剤に関す
る。メラニン生成抑制剤は美白化粧料および皮膚老化防
止剤として有用である。
体を有効成分として含有するメラニン生成抑制剤に関す
る。メラニン生成抑制剤は美白化粧料および皮膚老化防
止剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】皮膚老化現象の一つにシミ・ソバカスな
どの色素沈着がある。その成因は未だ完全に解明されて
はいないが、太陽光などからの紫外線がメラニンを産生
するメラノサイトを活性化し、過剰に生産されたメラニ
ンが色素沈着成因の一つであると考えられている。この
観点から、シミ・ソバカスの治療剤または防止剤は、紫
外線吸収剤と並び、従来よりアスコルビル酸やハイドロ
キノン誘導体などの還元剤や、コウジ酸やリノール酸
(例えば、特開昭63−284109号公報,特開平1
−85907号公報参照)などのチロシナーゼ阻害剤の
他、カテコール配糖体などを主成分とする美白剤(例え
ば、特開平4−1115号公報参照)が開発されてき
た。
どの色素沈着がある。その成因は未だ完全に解明されて
はいないが、太陽光などからの紫外線がメラニンを産生
するメラノサイトを活性化し、過剰に生産されたメラニ
ンが色素沈着成因の一つであると考えられている。この
観点から、シミ・ソバカスの治療剤または防止剤は、紫
外線吸収剤と並び、従来よりアスコルビル酸やハイドロ
キノン誘導体などの還元剤や、コウジ酸やリノール酸
(例えば、特開昭63−284109号公報,特開平1
−85907号公報参照)などのチロシナーゼ阻害剤の
他、カテコール配糖体などを主成分とする美白剤(例え
ば、特開平4−1115号公報参照)が開発されてき
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のいずれの美白剤も美白剤として期待された効果
が十分でないのが現状である。シミ・ソバカス防止に対
する市場の関心が非常に高まってきた今日、よりメラニ
ン産生抑制作用の強い美白剤の開発が望まれている。従
って、本発明の目的はよりメラニン産生抑制作用の強い
美白剤を提供することである。
た従来のいずれの美白剤も美白剤として期待された効果
が十分でないのが現状である。シミ・ソバカス防止に対
する市場の関心が非常に高まってきた今日、よりメラニ
ン産生抑制作用の強い美白剤の開発が望まれている。従
って、本発明の目的はよりメラニン産生抑制作用の強い
美白剤を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決することができるメラニン産生抑制物質の探索を続
けた結果、不飽和脂肪酸アミド誘導体が顕著なメラニン
産生抑制作用を有し、安全性の高い化合物であることを
見出し、本発明をするに至った。
解決することができるメラニン産生抑制物質の探索を続
けた結果、不飽和脂肪酸アミド誘導体が顕著なメラニン
産生抑制作用を有し、安全性の高い化合物であることを
見出し、本発明をするに至った。
【0005】すなわち本発明に従えば、下記一般式
(I)で表される不飽和脂肪酸アミド誘導体を有効成分
として含有するメラニン生成抑制剤が提供される。 R−CO−NH−A ・・・ (I) (式中、R−COは炭素数が16〜22で不飽和結合2
〜6個を有する脂肪酸残基を示し、A−NHはアミノ酸
残基を示す。)
(I)で表される不飽和脂肪酸アミド誘導体を有効成分
として含有するメラニン生成抑制剤が提供される。 R−CO−NH−A ・・・ (I) (式中、R−COは炭素数が16〜22で不飽和結合2
〜6個を有する脂肪酸残基を示し、A−NHはアミノ酸
残基を示す。)
【0006】この場合の不飽和脂肪酸とは例えばリノー
ル酸、α−,γ−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサ
ペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DH
A)などがあげられる。また、炭素数が、16〜22の
脂肪酸であってもパルミチン酸などの飽和脂肪酸は逆に
メラニン産生を促進する作用があり、不飽和結合数が1
つであるオレイン酸にはメラニン産生抑制作用が確認さ
れない。以下、本発明を詳細に述べる。
ル酸、α−,γ−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサ
ペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DH
A)などがあげられる。また、炭素数が、16〜22の
脂肪酸であってもパルミチン酸などの飽和脂肪酸は逆に
メラニン産生を促進する作用があり、不飽和結合数が1
つであるオレイン酸にはメラニン産生抑制作用が確認さ
れない。以下、本発明を詳細に述べる。
【0007】アミノ酸はアミノ基が結合している炭素原
子の位置によりα、β、γ−アミノ酸と区別するが、本
発明に適用される不飽和脂肪酸アミド誘導体のアミノ酸
とは、α−アミノ酸としては、例えばグリシン、トレオ
ニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、
グルタミン、リジン、δ−ヒドロキシリジン、アルギニ
ン、システイン、シスチン、メチオニン、フェニルアラ
ニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジンなどのタ
ンパク質構成アミノ酸があげられる。α−アミノ酸につ
いては光学異性体のL体、D体ともに利用できる。β−
アミノ酸としてはβ−アラニン、β−アミノイソ酪酸、
β−アミノ−β−フェニルプロピオン酸、β−チロシ
ン、β−(2−チアゾール)−β−アラニンなどがあげ
られる。γ−アミノ酸としては、γ−アミノ−β−ヒド
ロキシ酪酸、γ−アミノ−α−メチレン酪酸、γ−アミ
ノ酪酸などがあげられる。δ−アミノ酸としては、δ−
アミノレブリン酸、δ−アミノ吉草酸などがあげられ
る。その他オルニチン、4−オキサリシン、キヌレニ
ン、α,β−ジアミノプロピオン酸、α,γ−ジアミノ
酪酸、ジエンコール酸、シスタチオニン、セレノシスタ
チオニン、デスモシン、ホモシスチンなどのポリアミノ
−アミノ酸や、イソパルチン、α−アミノ酪酸、S−カ
ルボキシメチルホモシステイン、3,3’−ジヨードチ
ロニン、タウリン、チロキシン、チオールヒスチジン、
β−ヒドロキシアスパラギン、β−ヒドロキシアミノ酪
酸、3−メチルヒスチジンなどヒト−組織、分泌、代謝
に関するアミノ酸などが利用できるが、これらに限定す
るものではなく、日本生化学会編「生化学データブッ
ク」〔I〕(第1版、第1刷)29〜59頁記載の各種
アミノ酸も利用できる。
子の位置によりα、β、γ−アミノ酸と区別するが、本
発明に適用される不飽和脂肪酸アミド誘導体のアミノ酸
とは、α−アミノ酸としては、例えばグリシン、トレオ
ニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、
グルタミン、リジン、δ−ヒドロキシリジン、アルギニ
ン、システイン、シスチン、メチオニン、フェニルアラ
ニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジンなどのタ
ンパク質構成アミノ酸があげられる。α−アミノ酸につ
いては光学異性体のL体、D体ともに利用できる。β−
アミノ酸としてはβ−アラニン、β−アミノイソ酪酸、
β−アミノ−β−フェニルプロピオン酸、β−チロシ
ン、β−(2−チアゾール)−β−アラニンなどがあげ
られる。γ−アミノ酸としては、γ−アミノ−β−ヒド
ロキシ酪酸、γ−アミノ−α−メチレン酪酸、γ−アミ
ノ酪酸などがあげられる。δ−アミノ酸としては、δ−
アミノレブリン酸、δ−アミノ吉草酸などがあげられ
る。その他オルニチン、4−オキサリシン、キヌレニ
ン、α,β−ジアミノプロピオン酸、α,γ−ジアミノ
酪酸、ジエンコール酸、シスタチオニン、セレノシスタ
チオニン、デスモシン、ホモシスチンなどのポリアミノ
−アミノ酸や、イソパルチン、α−アミノ酪酸、S−カ
ルボキシメチルホモシステイン、3,3’−ジヨードチ
ロニン、タウリン、チロキシン、チオールヒスチジン、
β−ヒドロキシアスパラギン、β−ヒドロキシアミノ酪
酸、3−メチルヒスチジンなどヒト−組織、分泌、代謝
に関するアミノ酸などが利用できるが、これらに限定す
るものではなく、日本生化学会編「生化学データブッ
ク」〔I〕(第1版、第1刷)29〜59頁記載の各種
アミノ酸も利用できる。
【0008】前記不飽和脂肪酸アミド誘導体を製造する
には、例えば以下の方法に従って製造すればよい(例え
ば、特開昭63−230663号公報参照)。アミノ酸
のカルボキシル基のエステル化合物を有機溶媒中、縮合
剤として有機塩基存在下で不飽和脂肪酸クロライドと作
用させて、アミノ酸の遊離アミノ基に不飽和脂肪酸を縮
合させた後、アミノ酸のカルボキシル基に結合している
エステル化合物をアルカリの存在下で鹸化することによ
って得ることができる。有機溶媒としては、例えばクロ
ロホルム、アセトンなどが、縮合剤としては、例えば
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジメチル
アミノピリジンなどの有機塩基が使用できる。
には、例えば以下の方法に従って製造すればよい(例え
ば、特開昭63−230663号公報参照)。アミノ酸
のカルボキシル基のエステル化合物を有機溶媒中、縮合
剤として有機塩基存在下で不飽和脂肪酸クロライドと作
用させて、アミノ酸の遊離アミノ基に不飽和脂肪酸を縮
合させた後、アミノ酸のカルボキシル基に結合している
エステル化合物をアルカリの存在下で鹸化することによ
って得ることができる。有機溶媒としては、例えばクロ
ロホルム、アセトンなどが、縮合剤としては、例えば
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジメチル
アミノピリジンなどの有機塩基が使用できる。
【0009】本法によりN−ドコサヘキサエノイル−L
−グルタミン酸を合成するには、不飽和脂肪酸クロライ
ドとしてドコサヘキサエン酸クロライドを、アミノ酸エ
ステルとしてL−グルタミン酸ジエチルエステルを使用
する。N−エイコサペンタエノイル−L−アスパラギン
酸を合成するには、高度不飽和脂肪酸クロライドとして
エイコサペンタエン酸クロライドを、アミノ酸エステル
としてL−アスパラギン酸ジエチルエステルを使用す
る。N−アラキドノイル−L−トリプトファンを合成す
るには、不飽和脂肪酸クロライドとしてアラキドン酸ク
ロライドを、アミノ酸エステルとしてトリプトファンエ
チルエステルを使用する。N−γ−リノレニル−L−バ
リンを合成するには、不飽和脂肪酸クロライドとしてγ
−リノレン酸クロライドを、アミノ酸エステルとしてバ
リンエチルエステルを使用する。
−グルタミン酸を合成するには、不飽和脂肪酸クロライ
ドとしてドコサヘキサエン酸クロライドを、アミノ酸エ
ステルとしてL−グルタミン酸ジエチルエステルを使用
する。N−エイコサペンタエノイル−L−アスパラギン
酸を合成するには、高度不飽和脂肪酸クロライドとして
エイコサペンタエン酸クロライドを、アミノ酸エステル
としてL−アスパラギン酸ジエチルエステルを使用す
る。N−アラキドノイル−L−トリプトファンを合成す
るには、不飽和脂肪酸クロライドとしてアラキドン酸ク
ロライドを、アミノ酸エステルとしてトリプトファンエ
チルエステルを使用する。N−γ−リノレニル−L−バ
リンを合成するには、不飽和脂肪酸クロライドとしてγ
−リノレン酸クロライドを、アミノ酸エステルとしてバ
リンエチルエステルを使用する。
【0010】本発明のメラニン生成抑制剤は、日焼けに
よるシミ・ソバカス・色黒の発生を予防する事を目的と
した化粧料のような皮膚外用剤または色素沈着症の治療
を目的とした薬剤として使用できるものである。以上の
用途として本発明のメラニン生成抑制剤を用いる場合に
不飽和脂肪酸アミドの配合割合は、皮層外用剤や薬剤の
全容量あたり、0.1〜5重量%が好ましく、使用量が
0.1重量%未満では色素沈着の予防の目的を十分発揮
し得ず、また5重量%を大幅に超えると、酸化による有
効成分の着色・異臭化などの問題が発生し易く好ましく
ない。
よるシミ・ソバカス・色黒の発生を予防する事を目的と
した化粧料のような皮膚外用剤または色素沈着症の治療
を目的とした薬剤として使用できるものである。以上の
用途として本発明のメラニン生成抑制剤を用いる場合に
不飽和脂肪酸アミドの配合割合は、皮層外用剤や薬剤の
全容量あたり、0.1〜5重量%が好ましく、使用量が
0.1重量%未満では色素沈着の予防の目的を十分発揮
し得ず、また5重量%を大幅に超えると、酸化による有
効成分の着色・異臭化などの問題が発生し易く好ましく
ない。
【0011】本発明のメラニン生成抑制剤は、公知の方
法で調製する軟膏剤、クリーム、乳液、パック剤、化粧
水などの剤型に調製することができる。また、以上の剤
型に調製する時に使用される構成成分の種類や割合は以
下の実施例により限定されるものではなく、目的の剤型
を調製し得ることが知られている成分及びその配合割合
を利用できる。なお、従来から使用されているメラニン
生成抑制剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、抗炎症剤な
どを併せて配合しても良い。
法で調製する軟膏剤、クリーム、乳液、パック剤、化粧
水などの剤型に調製することができる。また、以上の剤
型に調製する時に使用される構成成分の種類や割合は以
下の実施例により限定されるものではなく、目的の剤型
を調製し得ることが知られている成分及びその配合割合
を利用できる。なお、従来から使用されているメラニン
生成抑制剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、抗炎症剤な
どを併せて配合しても良い。
【0012】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明する
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。
【0013】試験例 先ず、本発明に適用される不飽和脂肪酸アミド誘導体の
効果を評価する実験を行った結果を示す。HM3KO細胞白色化評価 細胞白色化評価に使用した細胞はヒト−皮膚由来のメラ
ノーマ細胞HM3KOである。この細胞は、従来よりこ
の種の試験で多用されているマウス由来B16メラノー
マ細胞と同様に通常の培養条件下において細胞内にメラ
ニンを多く産生する性質を有し、上記試験に用いる細胞
として適するものである。また、本試験ではヒト−由来
細胞を用いることから、人体への応用を考慮した薬物評
価法としてより適当である。
効果を評価する実験を行った結果を示す。HM3KO細胞白色化評価 細胞白色化評価に使用した細胞はヒト−皮膚由来のメラ
ノーマ細胞HM3KOである。この細胞は、従来よりこ
の種の試験で多用されているマウス由来B16メラノー
マ細胞と同様に通常の培養条件下において細胞内にメラ
ニンを多く産生する性質を有し、上記試験に用いる細胞
として適するものである。また、本試験ではヒト−由来
細胞を用いることから、人体への応用を考慮した薬物評
価法としてより適当である。
【0014】HM3KO細胞を直径10cmの培養ディ
ッシュに1×105 個/ディッシュの密度で蒔き、牛胎
児血清を10%含むダルベッコ変法イーグル培地を用
い、37℃で24時間培養した。その後、培地中濃度が
6.25〜100μMとなるように各種不飽和脂肪酸ア
ミド誘導体を添加し3日間培養した。培養後、細胞を回
収・遠心することにより細胞ペレットを作り、その色調
を肉眼観察により +++:白色化顕著、++:十分な
白色化を認める、+:わずかに白色化を認める程度、
±:効果認められず、の4段階評価法により白色化度を
評価した。結果を表1に示す。
ッシュに1×105 個/ディッシュの密度で蒔き、牛胎
児血清を10%含むダルベッコ変法イーグル培地を用
い、37℃で24時間培養した。その後、培地中濃度が
6.25〜100μMとなるように各種不飽和脂肪酸ア
ミド誘導体を添加し3日間培養した。培養後、細胞を回
収・遠心することにより細胞ペレットを作り、その色調
を肉眼観察により +++:白色化顕著、++:十分な
白色化を認める、+:わずかに白色化を認める程度、
±:効果認められず、の4段階評価法により白色化度を
評価した。結果を表1に示す。
【0015】一方、比較例としてメラニン生産抑制が知
られている遊離脂肪酸であるリノール酸(特開昭63−
284109号公報,特開平1−85907号公報参
照)、カテコール配糖体であるo−ヒドロキシフェニル
−β−D−グルコシド(特開平4−1115号公報参
照)、不飽和結合数が1つである脂肪酸アミド化合物と
してN−オレイル−L−グルタミン酸、炭素数が16未
満の脂肪酸アミド化合物としてN−ミリストイル−L−
グルタミン酸を用いて前記試験例との比較を行った。結
果を表1に示す。
られている遊離脂肪酸であるリノール酸(特開昭63−
284109号公報,特開平1−85907号公報参
照)、カテコール配糖体であるo−ヒドロキシフェニル
−β−D−グルコシド(特開平4−1115号公報参
照)、不飽和結合数が1つである脂肪酸アミド化合物と
してN−オレイル−L−グルタミン酸、炭素数が16未
満の脂肪酸アミド化合物としてN−ミリストイル−L−
グルタミン酸を用いて前記試験例との比較を行った。結
果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1に示した通り、合成した本発明に係る
9種の不飽和脂肪酸アミド誘導体のいずれも比較に利用
した遊離のリノール酸、カテコール配糖体であるo−ヒ
ドロキシフェニル−β−D−グルコシド、N−オレイル
−L−グルタミン酸、N−ミリストイル−L−グルミタ
ン酸より強い白色化作用を有していることが明らかとな
った。次に本発明のメラニン生成抑制外用剤の配合実施
例を上げる。
9種の不飽和脂肪酸アミド誘導体のいずれも比較に利用
した遊離のリノール酸、カテコール配糖体であるo−ヒ
ドロキシフェニル−β−D−グルコシド、N−オレイル
−L−グルタミン酸、N−ミリストイル−L−グルミタ
ン酸より強い白色化作用を有していることが明らかとな
った。次に本発明のメラニン生成抑制外用剤の配合実施
例を上げる。
【0018】実施例1(軟膏剤1) 重量部 A N−ドコサヘキサエノイル−L−グルタミン酸 1 白色ワセリン 25 ステアリルアルコール 22 B プロピレングリコール 12 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香 料 適 量 精製水 残 量 ───────────────────────────────── 全 量 100
【0019】Aに属する成分を湯浴上で溶かし(油
相)、別にBに属する成分を加熱溶解する(水相)。油
相に水相を加え、攪拌し、乳化後冷却して軟膏剤を得
た。
相)、別にBに属する成分を加熱溶解する(水相)。油
相に水相を加え、攪拌し、乳化後冷却して軟膏剤を得
た。
【0020】実施例2(軟膏剤2) 重量部 A N−ドコサヘキサエノイル−4−アミノ酪酸 2 白色ワセリン 40 セタノール 18 セスキオレイン酸ソルビタン 5 ラウロマクロゴール 0.5 B 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香 料 適 量 精製水 残 量 ───────────────────────────────── 全 量 100
【0021】Aに属する成分を湯浴上で溶かし(油
相)、別にBに属する成分を加熱溶解する(水相)。油
相に水相を加え、攪拌し、乳化後冷却して軟膏剤を得
た。
相)、別にBに属する成分を加熱溶解する(水相)。油
相に水相を加え、攪拌し、乳化後冷却して軟膏剤を得
た。
【0022】実施例3(中性クリーム) 重量部 A N−エイコサペンタエノイル−D−グルタミン酸 1 ステアリルアルコール 7 ステアリン酸 2 水添ラノリン 2 スクワラン 5 2−オクチルドデシルアルコール 6 POE(25)セチルアルコールエーテル 3 グリセリンモノステアリン酸エステル 2 プロピレングリコール 5 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香 料 適 量 精製水 残 量 ───────────────────────────────── 全 量 100
【0023】精製水にプロピレングリコールを加え、加
熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融
解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え、予備
乳化後、ホモミキサーで均一に乳化し、中性クリームを
得た。
熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融
解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え、予備
乳化後、ホモミキサーで均一に乳化し、中性クリームを
得た。
【0024】実施例4(乳液) 重量部 A N−エイコサペンタエノイル−L−アスパラギン酸 0.5 シリコーンKF56 2 ミリスチン酸イソプロピル 3 POE(20)POP(4)セチルエーテル 1 B グリセリン 3 ハイビスワコー105 0.2 エタノール 5 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香 料 適 量 精製水 残 量 ───────────────────────────────── 全 量 100
【0025】上記処方物A、Bを70℃でそれぞれ溶解
し、BにAを加えて均一に乳化して乳液とした。
し、BにAを加えて均一に乳化して乳液とした。
【0026】実施例5(パック剤) 重量部 N−アラキドノイル−L−トリプトファン 3 エチルアルコール 10 グリセリン 5 ジプロピレングリコール 5 ポリエチレングリコール4000 1 ポリビニルアルコール 10 酢酸ビニル樹脂エマルジョン 13 酸化チタン 12 オリーブ油 3 スクワレン 0.5 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香 料 適 量 精製水 残 量 ───────────────────────────────── 全 量 100
【0027】各成分を均一に溶解してパック剤を得た。
【0028】実施例6(化粧水) 重量部 N−α−リノレニル−D−グルタミン 0.5 グリセリン 4 1,3−ブチレングリコール 4 エタノール 7 POE(20)オレイルアルコール 0.5 防腐剤・酸化防止剤 適 量 香 料 適 量 精製水 残 量 ───────────────────────────────── 全 量 100
【0029】精製水に、グリセリン、1,3−ブチレン
グリコールを溶解する。また、別にエタノールに、化合
物5、POE(20)オレイルアルコールを溶解し、こ
れを前記水溶液に加え溶解し、濾過して化粧水を得た。
グリコールを溶解する。また、別にエタノールに、化合
物5、POE(20)オレイルアルコールを溶解し、こ
れを前記水溶液に加え溶解し、濾過して化粧水を得た。
【0030】
【発明の効果】前述の如く、本発明により新規でかつ顕
著なメラニン産生抑制物質が提供され、この化合物を有
効成分とする外用剤は優れた美白効果を発揮し得るもの
である。
著なメラニン産生抑制物質が提供され、この化合物を有
効成分とする外用剤は優れた美白効果を発揮し得るもの
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で表される不飽和脂肪
酸アミド誘導体を有効成分として含有することを特徴と
するメラニン生成抑制剤。 R−CO−NH−A ・・・ (I) (式中、R−COは炭素数が16〜22で不飽和結合2
〜6個を有する脂肪酸残基を示し、A−NHはアミノ酸
残基を示す。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04311715A JP3124136B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | メラニン生成抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04311715A JP3124136B2 (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | メラニン生成抑制剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06157284A true JPH06157284A (ja) | 1994-06-03 |
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