JP2004063860A - Semiconductor device and its manufacturing method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高耐圧、大電流用に使用される炭化珪素半導体パワーデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高耐圧,大電流を得るためのパワーデバイスを形成するための材料として、以前の主流であったシリコン(Si)半導体のかわりに炭化珪素(SiC)半導体を用いる開発が進められている。
【0003】
炭化珪素半導体は、シリコン半導体と比較して1桁程度高い絶縁破壊電界を有している。そのため、炭化珪素半導体を用いてPN接合やショットキー接合を形成した場合には、空乏層を狭くしても逆耐圧を維持することができるという利点があり、デバイス厚さを薄くすることが可能である。さらに、炭化珪素半導体は、高い濃度のキャリアのドーピングが可能であるためオン抵抗の低減を図ることができ、高耐圧低損失のパワーデバイスの実現が可能な材料として期待されている。
【0004】
このような炭化珪素半導体は様々な結晶系を有しており、その例としては立方晶の3C−SiC、六方晶の4H−SiCおよび6H−SiC、菱面体晶の15R−SiCなどが挙げられる。このなかで、立方晶の3C−SiCは、2.2eVの低いバンドギャップエネルギーと、1.2MV/cm程度の低い絶縁破壊電界を有している。それに対して、六方晶の4H−SiCおよび6H−SiCは、3eV以上の高いバンドギャップエネルギーと、2.0MV/cm程度の高い絶縁破壊電界を有している。ここで、デバイスには高耐圧低損失の炭化珪素半導体を用いることが好ましいので、六方晶の4H−SiCおよび6H−SiCを選択するのが好ましいといえる。
【0005】
現在のところ六方晶の炭化珪素半導体ウェハで入手できるのは、( 0 0 0 1 )面の主面を有するものが主流である。
【0006】
パワーデバイスとしては、高いキャリア濃度を有する低抵抗ウェハ上に、低いキャリア濃度を有し,耐圧を維持するための高抵抗層をエピタキシャル成長させたものを用いる。ここで、( 0 0 0 1 )ジャスト面を主面とする低抵抗ウェハの上に高抵抗層を成長させると、ウェハ表面では、テラス幅の広さに起因して高抵抗層の原料化学種が2次元核成長して、異なる方向性で合体して双晶が形成されてしまう。このように結晶性の悪い高抵抗層が形成されると、デバイスの耐圧が低下してしまう。
【0007】
そこで、ウェハとして、( 0 0 0 1 )ジャスト面ではなく( 0 0 0 1 )面から数度傾いた主面を有するオフカット基板を用いることにより、結晶性の高い高抵抗層を形成する方法が採用されている。オフカット基板では、( 0 0 0 1 )ジャスト面を主面とする基板と比較して、ステップの密度が高くテラス幅が狭い。そのため、オフカット基板上に高抵抗層の原料化学種を供給すると、原料化学種が飛来して成長表面上のステップまで移動して、いわゆるステップフロー成長モードで結晶が成長する。
【0008】
現在、主面が結晶面から< 1 1 −2 0 >方向あるいは< 1 −1 0 0 >方向に傾いたオフカット基板が流通している。< 1 1 −2 0 >方向にオフカットされた基板表面では、< 1 1 −2 0 >方向と垂直な< 1 −1 0 0 >方向にステップが形成され、< 1 −1 0 0 >方向にオフカットされた基板表面では、< 1 −1 0 0 >方向と垂直な< 1 1 −2 0 >方向にステップが形成される。オフ角の傾きは大きすぎると本来の面と異なる面がでるおそれが生じるので、オフ角の傾きは10度以内であることが好ましい。
【0009】
一般的に、半導体装置(デバイス)は、多数の素子を一括して作りこんだウェハを、素子ごとに分離して複数のチップとする工程を経て形成される。この方法では、単一の素子を個々に作り込む方法よりも製造コストが低減される。それに加えて、工程途中では小面積のチップよりも大面積のウェハのほうが取扱いが容易であるという利点を有する。
【0010】
図3(a)は、シリコン(Si)半導体を用いた半導体装置の製造工程のうちで,ウェハからチップを切り出す工程を示す概略図である。通常では、( 1 0 0 )面を主面とするウェハ21を用いて、第1の切断方向と、それとほぼ垂直な第2の切断方向とに沿って切断分離することにより、長方形のチップが形成される。このとき、シリコンの硬度は大きくないので、任意の方向に向かって容易にウェハを切断することができる。
【0011】
炭化珪素(SiC)を用いた半導体装置においても、シリコン半導体と同じようにウェハを分離切断してチップを形成する。六方晶の炭化珪素のウェハを用いる場合には、オリフラと垂直な< 1 1 −2 0 >方向を第1の切断方向として、第1の切断方向と垂直な方向を第2の切断方向として、その両方向に沿って切断を行なう。この切断は、ダイヤモンドなどの硬い物質の細かな砥粒がついたブレードと呼ばれる刃を回転することにより行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、炭化珪素はダイヤモンドに次いでモース硬度の高い材料であるため、切断を繰り返すにしたがってブレードが著しく劣化してしまう。すると、ウェハの切断時にブレードの刃が接触して失われる領域(以下では切りしろと示す)が大きくなって素子の取れ数が少なくなるので、コストが高くなるという不具合が生じてしまう。
【0013】
また、ダイシング時に欠陥が発生して素子の動作領域付近にまで到達することもあり、素子の耐圧低下の原因になるとともに歩留まりが低下してしまう。
【0014】
本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、ウェハの切断を容易化する手段を講ずることにより、コストの削減と歩留まりの向上とを図りつつ、高耐圧,低損失の炭化珪素の半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、炭化珪素からなる半導体基板と、上記半導体基板の上にエピタキシャル成長により設けられた炭化珪素層と、炭化珪素層の上方に設けられた第1電極とを備える半導体装置であって、上記半導体装置の平面形状における輪郭を構成する辺のうち、互いに平行でない少なくとも2つの辺が、上記半導体基板の劈開面とほぼ平行であることを特徴とする。
【0016】
これにより、従来よりもウェハの切断を容易にすることができるので、刃の劣化の抑制と切りしろの幅の削減とを図ることができる。したがって、素子の取れ数を多くすることができるとともに、コストを削減することができる。さらに、欠陥の発生が抑制されるので、歩留まりの向上を図ることもできる。
【0017】
上記輪郭を構成する辺のうちのすべてが、上記半導体基板の劈開面とほぼ平行であることが好ましい。
【0018】
上記第1電極の平面形状におけるすべての辺は、上記半導体基板の劈開面とほぼ平行に形成されていることにより、限られたチップ面積の中で電極面積を大きく取ることができ、得られる電流量を多くすることができる。
【0019】
上記半導体基板は、六方晶構造における{ 0 0 0 1 }面から10℃以内の傾きでオフカットされた主面を有しており、上記劈開面は{ 1 −1 0 0 }面であってもよい。
【0020】
上記半導体装置は、ウェハをダイシングすることにより得られたことが好ましい。
【0021】
上記半導体装置の輪郭は、平行四辺形であることにより、ウェハの切断方向が2つであるので、少ないセット回数で切断を行うことができる。
【0022】
上記半導体装置の輪郭における辺あるいは上記第1電極の平面形状における辺のうちの少なくとも1つが、上記基板上のステップとほぼ垂直に形成されていることにより、より正確に劈開面に沿ってダイシングを行うことができる。
【0023】
上記炭化珪素層と上記第1電極とはショットキー接合を形成しており、上記半導体基板の下面上には、上記半導体基板とオーミック接合を形成する第2電極をさらに備えるショットキーダイオードであってもよい。
【0024】
上記炭化珪素層は、上記半導体基板よりも高抵抗で,第1導電型の第1領域と、上記第1領域の上において上記第1領域と接合する第2導電型の第2領域とを含み、上記半導体基板の下面上に、上記半導体基板とオーミック接触する第2電極をさらに備えるPNダイオードであってもよい。
【0025】
上記炭化珪素層は、上記半導体基板の上に位置し,上記半導体基板よりも高抵抗で第1導電型のドリフト領域と、上記炭化珪素層の上部の一部に設けられた第2導電型のウェル領域と、上記ウェル領域内に設けられた第1導電型のソース領域とを含み、上記炭化珪素層の一部の上には、ゲート絶縁膜が設けられており、上記炭化珪素層の上には、上記ウェル領域のうち上記ソース領域と上記ドリフト領域とにはさまれた部分のうち少なくとも一部の上に、ゲート絶縁膜を挟んで設けられたゲート電極と、上記ウェル領域と上記ソース領域とに接合して設けられたソース電極とを上記第1電極としてさらに備える縦型MISFETであってもよい。
【0026】
上記炭化珪素層は半絶縁性を示し、上記炭化珪素層の上には、動作領域を有する動作層が設けられており、上記動作層の上には、上記動作領域とショットキー接合を形成するゲート電極と、上記ゲート電極の側方に位置するソース電極およびドレイン電極とが、上記第1電極として設けられているMESFETであってもよい。
【0027】
上記炭化珪素層は、ソース領域およびドレイン領域を有する動作領域を含み、上記炭化珪素層の一部の上には、ゲート絶縁膜が設けられており、上記炭化珪素層の上に上記ゲート絶縁膜を挟んで設けられたゲート電極と、上記ソース領域の上に設けられたソース電極と、上記ドレイン領域の上に設けられたドレイン領域とが、上記第1電極として設けられている横型MISFETであってもよい。
【0028】
本発明の半導体装置の製造方法は、炭化珪素基板からなるウェハ上に炭化珪素層をエピタキシャル成長させる工程(a)と、上記炭化珪素層の上方に、複数の電極を形成する工程(b)と、上記ウェハを複数のチップに分離する工程(c)とを備える半導体装置の製造方法であって、上記工程(c)では、互いに平行でない少なくとも2つの切断線が上記半導体基板の劈開面とほぼ平行となるように切断を行なうことを特徴とする。
【0029】
これにより、切断面が半導体基板の劈開面にほぼ一致するので、従来よりも容易にウェハを切断することができる。したがって、切断に用いる刃の劣化を抑制し、切りしろの幅を狭くすることができる。したがって、素子の取れ数を多くすることができるとともに、コストの削減を図ることができる。さらに、欠陥の発生を抑制することができるので、歩留まりの向上を図ることができる。
【0030】
上記工程(c)では、全ての切断線が上記半導体基板の劈開面とほぼ平行となるように切断を行うことが好ましい。
【0031】
上記工程(c)では、ダイシングにより上記ウェハを切断することにより、より工程の容易にすることができる。
【0032】
上記工程(b)では、上記電極の平面形状におけるすべての辺を、上記半導体基板の劈開面とほぼ平行に形成することにより、限られたチップ面積の中で電極面積を大きく取ることができるので、電流量の多い半導体装置を得ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に、複数の素子が形成されたウェハを分離してチップを形成する際に、平行でない少なくとも2つの方向の分離を劈開面に沿って行なう本発明について説明する。
【0034】
(第1の実施の形態)
図1(a),(b)は、第1の実施形態において、複数のショットキーダイオード(素子)が設けられたウェハを示す平面図およびI−I線における断面図である。
【0035】
図1(a)に示すように、本実施形態のウェハでは、第1の切断方向と第1の切断方向から60度傾いた第2の切断方向とに沿って複数のショットキーダイオード(素子)9が配置しており、各ショットキーダイオード9におけるショットキー電極6およびボンディングパッド7は、その側面が2つの切断方向に沿うように設けられている。
【0036】
図1(b)に示すように、本実施形態のウェハには、( 0 0 0 1 )面から< 1 1 −2 0 >方向に8度の傾きでオフカットされた主面を有し,濃度1×1018cm−3 〜5×1019 cm−3程度のn型不純物を含む4H−SiCからなる半導体基板1が用いられている。そして、半導体基板1の上面(主面)上には、半導体基板1よりも低濃度のn型キャリアを含み,厚さ10μmの炭化珪素の高抵抗層2が設けられている。高抵抗層2の上部には、動作領域8と、動作領域8の側方を囲み,p型不純物を含むガードリング3とが設けられている。そして、高抵抗層2のうちガードリング3の外縁部の上を覆うように,厚さ1μmの高フィールド酸化膜5が設けられており、高抵抗層2のうち動作領域8およびガードリング3の内縁部の上から高フィールド酸化膜5の上に亘って厚さ200nmのニッケル(Ni)からなるショットキー電極6が設けられている。ショットキー電極6の上には、厚さ数μmのアルミニウム(Al)からなるボンディングパッド7が設けられている。半導体基板1の下面(裏面)上には、厚さ200nm程度のニッケルからなるオーミック電極4が設けられている。
【0037】
なお、本明細書中では、半導体基板1のうち高抵抗層2と接する面を上面(主面)として、オーミック電極4と接する面を下面(裏面)として、その方向に上下を規定する。また、本明細書において、動作領域とは、素子の動作のための電流が流れる領域を示すものとする。
【0038】
次に、本実施形態の半導体装置の製造方法について図2(a)〜(c)を参照しながら説明する。図2(a)〜(c)は、第1の実施形態の半導体装置のウェハを示す断面図である。
【0039】
まず、図2(a)に示す工程で、( 0 0 0 1 )面から< 1 1 −2 0 >方向に8度の傾きでオフカットされた主面を有し,濃度1×1018 cm−3〜5×1019 cm−3程度のn型キャリアを含む4H−SiCからなる半導体基板1を用意する。そして、半導体基板1の主面上に、熱CVD法により、シラン(Sin H2n+2)やプロパン(C2H6)などの原料ガス,水素(H2 )などのキャリアガスおよび窒素ガス(N2 )などのドーパントガスを供給することにより、基板よりも低キャリア濃度の高抵抗層2をエピタキシャル成長させる。例えば、600Vの耐圧を示すショットキーダイオードを得るためには、高抵抗層2の厚さを10μm以上として、キャリア濃度を濃度1×1015 cm−3 〜1×1016 cm−3 に設定することが望ましい。
【0040】
次に、高抵抗層2の上に、厚さ1μmの酸化シリコン(SiO2 )膜を堆積して、フォトリソグラフィー法およびドライエッチング法によりパターニングすることにより、注入マスク(図示せず)を形成する。
【0041】
そして、注入マスクの上から、p型不純物として,30KeVの注入エネルギーでボロン(B)をイオン注入する。このとき、欠陥の発生を抑制するために、基板温度を500℃以上の温度に保ってイオン注入を行なう。なお、p型不純物として、ボロンのかわりにアルミニウムを用いてもよい。
【0042】
その後、注入マスクを除去してから、アルゴン(Ar)や窒素などの不活性ガス雰囲気中で1500℃以上の温度で活性化アニールを行なう。これにより、高抵抗層2のうち動作領域8の側方を囲む部分に、注入量1×1015 cm−2 のボロンを含む帯状のガードリング3を形成する。ここで、動作領域8の平面形状は平行四辺形(菱形を含む)であり、その各辺が< 1 1 −2 0 >方向と概ね平行になるように設定する。
【0043】
次に、図2(b)に示す工程で、半導体基板1の下(裏面)面上に厚さ200nm程度のニッケルを蒸着した後、アルゴンや窒素などの不活性ガス雰囲気中において,温度1000℃で2分間前後の熱処理を行なうことにより、オーミック電極4を形成する。その後、オーミック電極4の下面上に厚さ1μm程度の金(Au)膜(図示せず)を蒸着する。
【0044】
次に、CVD法により、高抵抗層2の上面上に厚さ1μm程度のシリコン酸化膜を形成して、フォトリソグラフィー法およびフッ酸エッチング法を行なうことにより、ガードリング3の外縁部の上を覆う帯状の高抵抗フィールド酸化膜5を形成する。このとき、ガードリング3のうち少なくとも内縁部は露出させた状態にしておく。
【0045】
次に、図2(c)に示す工程で、高抵抗層2の上面上に、真空蒸着法により厚さ200nmのニッケルを堆積して、フォトリソグラフィー法およびウェットエッチング法によってパターニングすることにより、高抵抗層2の動作領域8およびガードリング3の内縁部の上から高抵抗フィールド酸化膜5の上に亘ってショットキー電極6を形成する。ここで、ショットキー電極6の外側面のエッジ部が、高抵抗フィールド酸化膜5を挟んでガードリング3の上にくるように設定する。また、ショットキー電極6の平面形状は平行四辺形であり、その各辺が< 1 1 −2 0 >方向と概ね平行になるように設定する。
【0046】
次に、不活性ガス中において400℃程度の温度で5分間の熱処理を行なうことにより、動作時におけるリーク電流を抑制することができる。
【0047】
その後、基板上に厚さ数μm程度のアルミニウムを蒸着して、フォトリソグラフィー法およびウェットエッチング法によりパターニングを行なうことにより、ワイヤーボンディングのボンディングパッド7を形成する。以上の工程により、本実施形態のウェハを得ることができる。
【0048】
なお、動作領域8,ショットキー電極6の平面形状は平行四辺形となっており、その頂点は、電界集中を避けるために50μm以上の曲率半径をもって丸められている。このように、複数のショットキーダイオードが形成されたウェハはダイシング工程を経てチップとなるが、以下にそのダイシング工程について説明する。
【0049】
まず、ダイシング装置にセットされたウェハを、< 1 1 −2 0 >方向に設定された第1の切断方向に合わせて切断する。続いて、ウェハを固定している試料台を60度だけ回転させて第2の切断方向に合わせて切断する。この方法によれば、全ての切断方向を< 1 1 −2 0 >方向にほぼ平行とすることにより、平行四辺形の平面形状を有するチップを得ることができる。
【0050】
六方晶で( 0 0 0 1 )面を主面とするウェハの壁界面は{ 1 −1 0 0 }面であり、{ 1 −1 0 0 }面は( 0 0 0 1 )面と垂直で、< 1 1 −2 0 >方向と平行である。ダイシングによって得られる切断面が主面に対してほぼ垂直であるから、< 1 1 −2 0 >方向に平行にカットすれば、切断面はほぼ{ 1 −1 0 0 }面となる。本発明では( 0 0 0 1 )面から数度オフカットされた主面をもつ基板を用いるが、オフ角が10度以内と小さいので切断面はほぼ{ 1 −1 0 0 }面となる。
【0051】
ここで、< 1 1 −2 0 >方向に合わせて切断を行なうと、実際の切断面は{ 1 −1 0 0 }面と一致する場合もあれば、ずれが生じる場合もある。特に、主面がオフカットされたウェハでは、そのオフカットの角度の分だけずれてダイシング装置にセットされるので、チップの切断面にはオフカット角程度にずれが生じうる。しかし、たとえ{ 1 −1 0 0 }面から数度のずれが生じた場合にも、従来よりも劈開面に近い切断面でダイシングを行なうことができるので、効果を得ることができる。以上述べた壁界面からのずれという観点からも、ウェハのオフカットの角度は10度以内であることが好ましい。
【0052】
次に、チップをリードフレームにダイボンディングし、ショットキー電極6をリードフレームにワイヤーボンディングした後、樹脂封止してパッケージングする。以上の工程により、本実施形態の半導体装置(チップ)を形成することができる。
【0053】
ところで、本実施形態では、ウェハ上に素子を形成してチップに分離するときの基準として、オリフラのかわりにステップを基準としてもよい。ウェハメーカーは、炭化珪素基板におけるオリフラの方向は結晶軸から最大で10度もずれていると公言しているため、オリフラよりステップを基準としたほうが正確に劈開面を知ることができる。以下に、その方法について具体的に説明する。
【0054】
( 0 0 0 1 )面から< 1 1 −2 0 >方向にオフカットされたウェハには、< 1 −10 0 >方向にステップが存在しており、この< 1 −1 0 0 >方向に沿ったステップから30°あるいは90°だけ傾いた方向で切断すると{ 1 −1 0 0 }面の切断面が得られる。本実施形態においては、ステップを基準として、これらの{ 1 −1 0 0 }面のうち< 1 −1 0 0 >方向から90°傾いた面を平行四辺形の第1の辺の面とする。
【0055】
そして、注入マスクの位置合わせ時やショットキー電極6およびボンディングパッド7の形成時には、上記のステップと垂直な第1の辺に沿ってウェハの方向あわせを行なう。
【0056】
その後、ウェハをダイシングする際には、上記のステップと垂直な方向を第1の切断方向として切断を行なう。その後、第1の方向から60度あるいは120度傾いた第2の方向に沿って切断を行なう。
【0057】
次に、本実施形態の方法によりウェハをダイシングしたときに失われる部分の幅(切りしろ)の測定結果について、従来の切断方法の測定結果と比較しながら説明する。この測定では、( 0 0 0 1 )面から< 1 1 −2 0 >方向に8°傾けてオフカットされた直径2インチの4H−SiCの基板を用いた。そして、その基板の上に複数の素子が形成されたものを10枚用意して、1枚のブレードを用いて切断を繰り返した。
【0058】
図3(a)は、従来の切断方向を示す概略図である。この方法では、オリフラと垂直な< 1 1 −2 0 >方向が第1の切断方向となり、第1の切断方向と垂直な方向が第2の切断方向となるように設定して、辺の長さが2mmのチップ領域が並ぶ直径2インチのウェハの切断を行った。本明細書中では、チップ領域とはウェハにおいて1つの素子に割り当てられる領域のことをいい、実際に得られるチップの大きさにダイシングにより失われる領域(切りしろ)の大きさを足した面積を有している。
【0059】
図11(a)は、従来の方法により炭化珪素のウェハを切断したときの切りしろの測定結果を示す表図である。図11(a)に示すように、処理枚数が増加するに従って、第1の切断方向,第2の切断方向のいずれにおいても切りしろが大きくなっている。この切りしろの増大はブレードの劣化に起因している。ブレードの劣化はシリコン半導体など他の材料を切断するときにも起こるが、炭化珪素半導体はダイヤモンドに次いでモース硬度の大きな材料であるため、特に顕著な劣化が起こる。
【0060】
また、オリフラに平行な第1の切断方向では、処理枚数が1枚目のときの切りしろが50μmで10枚目のときの切りしろが100μmであるのに対し、オリフラに垂直な第2の切断方向では、処理枚数が1枚目のときの切りしろが50μmで10枚目のときの切りしろが200μmであった。これからわかるように、オリフラに垂直な方向では、処理枚数の増加に伴う切りしろの拡大の割合が大きい。従来では、この切りしろを確保するために、ウェハ上の素子間距離を250μm程度に大きく設定する必要があった。
【0061】
図4は、従来において、処理枚数が10枚目のときのウェハから切断されたチップの拡大図である。オリフラと平行な第1の切断方向の端面における凹凸は比較的緩やかであるが第2の切断方向の端面では大きな凹凸が生じており、チップのエッジ付近では、端面から500μm程度にかけて表面層が剥離しているのが多く見られた。
【0062】
これは、第1の切断方向はへき開方向の< 1 1 −2 0 >方向にほぼ沿っているので、小さな応力で切断を行なうことができるが、第2の切断方向は劈開面に沿っていないため、切断時には大きな応力がかかって欠けが生じたり、さらに、結晶軸方向に沿ったミクロなへき開が起こってしまうことに起因する。このような欠けやへき開がおこると、広い領域の切りしろが必要になるだけでなく半導体素子の耐圧低下の原因となってしまう。
【0063】
図3(b)は、本実施形態の切断方向を示す概略図である。この測定では、辺の長さが2mmおよび3.4mmのチップ領域が並ぶ直径2インチのウェハをダイシングして、失われた領域の幅を求めた。
【0064】
図11(b)は、本実施形態の方法により炭化珪素のウェハを切断したときの切りしろの測定結果を示す表図である。図11(b)に示すように、第1の切断線,第2の切断線ともに、切りしろは処理枚数1枚目で50μm、処理枚数10枚目で100μmであった。また、チップ端に大きな欠けは見られなかった。そのため、ウェハ上の素子間の間隔を、従来よりも短い150μm程度に設定することができる。
【0065】
本実施形態では、ウェハの切断線を劈開面に合わせるため、従来よりも容易にダイシングを行なうことができる。これにより、チップの欠けなどを発生しにくくすることができ、ダイシングに用いるブレード等の刃の劣化を抑制することができ、切りしろの幅を狭くすることができる。これにより、素子の取れ数を多くすることができ、さらに、コストの削減を図ることができる。
【0066】
また、劈開面に沿って切断を行うとウェハにかかる応力を低減することができるため、従来と比較して欠陥の発生を抑制することができる。これにより、欠陥が素子の動作領域にまで延びることに起因する素子の耐圧低下を防ぐことができ、歩留まりを向上させることができる。
【0067】
さらに、チップの平面形状に対応させて、平行四辺形の平面形状のショットキー電極6を形成することにより、限られたチップ面積の中で、電極面積を大きく取ることができ、得られる電流量を多くすることができる。
【0068】
また、切断する方向は従来と同じ2方向であるので、ダイシング装置において、切断方向を変えるときにウェハを回転させてセットする回数の増加を伴うこともない。
【0069】
(第2の実施の形態)
図5(a),(b)は、第2の実施形態において、複数のショットキーダイオード(素子)が形成されたウェハを示す平面図およびV−V線における断面図である。
【0070】
図5(a)に示すように、本実施形態のウェハでは、第1の切断方向と、第1の切断方向から60度傾いた第2,第3の切断方向とによって区切られたチップ領域内に複数のショットキーダイオード(素子)9が配置しており、各ショットキー電極6およびボンディングパッド7は、その側面が3つの切断方向に平行な三角形の平面形状を有している。その三角形の頂点は、電界集中を避けるために50μm以上の曲率半径をもって丸められている。その他の構造,製造方法は第1の実施形態の記載事項と同様であるので説明を省略する。
【0071】
ウェハを分離するときには、ウェハをダイシング装置の試料台上にセットして第1の切断方向で切断した後に、試料台を60度だけ回転させて第2の切断方向で切断し、さらに試料台を60度回転させて第3の切断方向で切断する。
【0072】
以下に、本実施形態の方法によりウェハをダイシングしたときに失われる部分の幅(切りしろ)の測定結果について図11(c)を参照しながら説明する。この測定は、長さ2mmの各辺を有する三角形のチップ領域を有する直径2インチのウェハをダイシングすることにより行った。
【0073】
図11(c)は、本実施形態の方法により炭化珪素のウェハを切断したときの切りしろの測定結果を示す表図である。図7に示すように、第1の切断方向では、切りしろが処理枚数1枚目で50μm,処理枚数10枚目で120μmであった。第2の切断方向では、切りしろは処理枚数1枚目で50μm,10枚目で110μm、第3の切断方向では、切りしろは処理枚数1枚目で50μm,10枚目で120μmであった。また、チップ端に大きな欠けは見られなかった。そのため、ウェハ上の素子間の間隔を、従来よりも短い150μm程度に設定することができる。
【0074】
本実施形態では、ウェハの切断線を劈開面に合わせるため、従来よりも容易にダイシングを行なうことができる。これにより、ダイシングに用いるブレード等の刃の劣化を抑制することができ、切りしろの幅を狭くすることができる。これにより素子の取れ数を多くすることができ、さらに、コストの削減を図ることができる。
【0075】
また、劈開面に沿って切断を行うとウェハにかかる応力を低減することができるため、従来と比較して欠陥の発生を抑制することができる。これにより、欠陥が素子の動作領域にまで延びることに起因する素子の耐圧低下を防ぐことができ、歩留まりを向上させることができる。
【0076】
さらに、チップの平面形状に対応させて、平行四辺形の平面形状のショットキー電極6を形成することにより、限られたチップ面積の中で、電極面積を大きく取ることができ、得られる電流量を多くすることができる。
【0077】
(第3の実施形態)
図6(a),(b)は、第3の実施形態において、複数のPNダイオード(素子)が設けられたウェハを示す平面図および VI − VI 線における断面図である。
【0078】
図6(a)に示すように、本実施形態のウェハでは、第1の切断方向と第1の切断方向から60度傾いた第2の切断方向とに沿って複数のPNダイオード(素子)20が配置しており、各PNダイオード20における第2電極17およびボンディングパッド18は、その側面が2つの切断方向に沿うように平行四辺形の平面形状で設けられている。
【0079】
図6(b)に示すように、本実施形態のウェハには、( 0 0 0 1 )面から< 1 1 −2 0 >方向に8度の傾きでオフカットされた主面を有し,濃度1×1018cm−3 以上のn型キャリアを含む4H−SiCからなる半導体基板11を用いる。半導体基板11の上には、半導体基板11よりも低い濃度のn型キャリアを含む第1領域13aと、第1領域13aの上に設けられ,高濃度のp型不純物を含む第2領域13bと、第2領域13bの上に設けられ,第2領域13bよりも高い濃度のp型不純物を含むp+ 層14とからなる炭化珪素層12が設けられている。炭化珪素層12には、動作領域19の側方を囲むように数μmの深さの溝15が設けられており、メサ構造が形成されている。
【0080】
炭化珪素層12のうちp+ 層14の上には、p+ 層14とオーミック接触し,アルミニウムとニッケルとが交互に積層された厚さ200nm程度の第2電極(p型オーミック電極)17が設けられており、第2電極17の上にはボンディンパッド18が設けられている。
【0081】
半導体基板11の下面(裏面)上には、ニッケルからなる厚さ200nm程度の第1電極(n型オーミック電極)16が設けられており、第1電極16の下面上には、金膜(図示せず)が設けられている。
【0082】
次に、本実施形態のウェハの製造方法について図7(a)〜(c)を参照しながら説明する。図7(a)〜(c)は、第3の実施形態のウェハ状態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0083】
まず、図7(a)に示す工程で、( 0 0 0 1 )面から< 1 1 −2 0 >方向に8度の傾きでオフカットされた主面を有し,濃度1×1018 cm−3 cm−3以上のn型キャリアを含む4H−SiCからなる半導体基板11を用意する。
【0084】
そして、半導体基板1の主面上に、熱CVD法により、シランやプロパンなどの原料ガス,水素(H2 )などのキャリアガスおよび窒素ガスなどのドーパントガスを供給することにより、基板よりも低キャリア濃度の炭化珪素層12をエピタキシャル成長させる。例えば、600Vの耐圧を示すPNダイオードを得るためには、炭化珪素層12の厚さを10μm以上として、キャリア濃度を濃度1×1015 cm−3 〜1×1016cm−3 に設定することが望ましい。
【0085】
次に、図7(b)に示す工程で、基板上からアルミニウムまたはボロンをイオン注入することにより、炭化珪素層12の上部にp型の第2領域13bを形成する。このとき、炭化珪素層12のうち第2領域13bを除く領域は第1領域13aとなる。ここで、第2領域13bは、少なくとも第1領域13aのn型キャリア濃度の10倍以上である1×1017 cm−3 〜1×1018cm−3のp型キャリア濃度を有することが好ましく、また、動作時に発生する空乏層が第1領域13aにまで到達しないような深さ,例えば1μm程度の深さに設定される。
【0086】
次に、第2領域13bの上部にアルミニウムまたはボロンをイオン注入することにより、炭化珪素層21のうち第2領域13bの上に位置する部分(最表面)に、濃度1×1018 cm−3 以上のp型不純物を含むp+ 層14を形成する。このp+ 層14により、後に形成される第2電極17と第2領域13bとの間にオーミック接合を形成することができる。その後、ボロンまたはアルミニウムを活性化するために、不活性ガス雰囲気中において1500℃以上の温度で30分間の活性化アニール処理を行なう。
【0087】
次に、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングにより、各辺が< 1 1 −20 >方向と平行な平行四辺形の動作領域19の側方を囲むように、数μmの深さを有する溝15を終端構造として形成する。これによりメサ構造が形成される。ここで、溝15は、少なくともPN接合が形成される部分よりも深く形成する。
【0088】
次に、図7(c)に示す工程で、半導体基板11の下面(裏面)上に厚さ200nm程度のニッケルを蒸着した後、アルゴンや窒素などの不活性ガス雰囲気中において,温度1000℃で2分間前後の熱処理を行なうことにより第1電極(n型オーミック電極)16を形成する。その後、オーミック電極4の下面上に厚さ1μm程度の金膜(図示せず)を蒸着する。
【0089】
次に、炭化珪素層12のうちp+ 層14の上に、レジストを堆積させてフォトリソグラフィーによりパターニングした後、厚さ200nm程度のアルミニウムとニッケルとの積層膜を蒸着してリフトオフすることにより、各辺が< 1 1 −2 0>方向と平行な平行四辺形の第2電極(p型オーミック電極)17を形成する。その後、オーミック特性を得るためにアルゴンや窒素などの不活性ガス雰囲気中において,温度1000℃で2分間前後の熱処理を行なう。
【0090】
その後、基板上に厚さ1μm程度のアルミニウムを蒸着して、フォトリソグラフィー法およびウェットエッチング法によりパターニングを行なうことにより、ワイヤーボンディングのボンディングパッド18を形成する。以上の工程により、本実施形態のウェハを得ることができる。
【0091】
なお、p+ 層14,動作領域19,第2電極17の平面形状は平行四辺形となっており、その頂点は、電界集中を避けるために50μm以上の曲率半径をもって丸められている。このように、複数のショットキーダイオードが形成されたウェハはダイシング工程を経てチップとなるが、以下にそのダイシング工程について説明する。
【0092】
まず、ダイシング装置にセットされたウェハを、< 1 1 −2 0 >方向に設定された第1の切断方向に合わせて切断する。続いて、ウェハを固定している試料台を60度だけ回転させて第2の切断方向に合わせて切断する。この方法によれば、全ての切断方向を< 1 1 −2 0 >方向にほぼ平行とすることにより、平行四辺形の平面形状を有するチップを得ることができる。
【0093】
六方晶で( 0 0 0 1 )面を主面とするウェハの壁界面は{ 1 −1 0 0 }面であり、{ 1 −1 0 0 }面は( 0 0 0 1 )面と垂直で、< 1 1 −2 0 >方向と平行である。ダイシングによって得られる切断面が主面に対してほぼ垂直であるから、< 1 1 −2 0 >方向に平行にカットすれば、切断面はほぼ{ 1 −1 0 0 }面となる。本発明では( 0 0 0 1 )面から数度オフカットされた主面をもつ基板を用いるが、オフ角が10度以内と小さいので切断面はほぼ{ 1 −1 0 0 }面となる。
【0094】
ここで、< 1 1 −2 0 >方向に合わせて切断を行なうと、実際の切断面は{ 1 −1 0 0 }面と一致する場合もあれば、ずれが生じる場合もある。特に、主面がオフカットされたウェハでは、そのオフカットの角度の分だけずれてダイシング装置にセットされるので、チップの切断面にはオフカット角程度にずれが生じうる。しかし、たとえ{ 1 −1 0 0 }面から数度のずれが生じた場合にも、従来よりは劈開面に近い方向でダイシングを行なうことができるので、効果を得ることができる。以上述べた壁界面からのずれという観点からも、ウェハのオフカットの角度は10度以内であることが好ましい。
【0095】
次に、チップをリードフレームにダイボンディングし、第2電極17をリードフレームにワイヤーボンディングした後、樹脂封止してパッケージングする。以上の工程により、本実施形態の半導体装置(チップ)を形成することができる。
【0096】
ところで、本実施形態では、ウェハ上に素子を形成してチップに分離するときの基準として、第1の実施形態と同様にステップを基準としてもよい。
【0097】
次に、本実施形態の方法によりウェハをダイシングしたときに失われる部分の幅(切りしろ)の測定結果について、図12(a)を参照しながら説明する。この測定は、第1の実施形態と同様の方法を用いて、辺の長さが2mmおよび3.4mmのチップ領域が並ぶ直径2インチのウェハをダイシングして、失われた領域の幅を求めた。
【0098】
図12(a)は、本実施形態の方法により炭化珪素のウェハを切断したときの切りしろの測定結果を示す表図である。図12(a)に示すように、第1の切断線,第2の切断線ともに、切りしろは処理枚数1枚目で50μm、処理枚数10枚目で100μmであった。また、チップ端に大きな欠けは見られなかった。そのため、ウェハ上の素子間の間隔を従来よりも短い150μm程度に設定することができる。
【0099】
本実施形態では、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるので、その記載は省略する。
【0100】
(第4の実施形態)
図8(a),(b)は、第4の実施形態において、複数のPNダイオード(素子)が設けられたウェハを示す平面図および X − X 線における断面図である。
【0101】
図8(a)に示すように、本実施形態のウェハでは、第1の切断方向と、第1の切断方向から60度傾いた第2,第3の切断方向として区切られた領域内に複数のPNダイオード20が配置しており、第2電極(p型オーミック電極)17およびボンディングパッド18は、その側面が3つの切断方向に平行な三角形の平面形状を有している。三角形の頂点は、電界集中を避けるために50μm以上の曲率半径をもって丸められている。その他の構造および製造方法は第1の実施形態の記載事項と同様であるので説明を省略する。
【0102】
三角形の各辺は{ 1 −1 0 0 }面と平行な< 1 1 −2 0 >方向に沿っている。ウェハを分離するときには、ウェハをダイシング装置の試料台上にセットして第1の切断方向で切断した後に、試料台を60度だけ回転させて第2の切断方向で切断し、さらに試料台を60度回転させて第3の切断方向で切断する。
【0103】
以下に、本実施形態の方法によりウェハをダイシングしたときに失われる部分の幅(切りしろ)の測定結果について図12(b)を参照しながら説明する。この測定は、辺の長さが2mmの三角形のチップ領域を有する直径2インチのウェハをダイシングすることにより行った。
【0104】
図12(b)は、本実施形態の方法により炭化珪素のウェハを切断したときの切りしろの測定結果を示す表図である。図12(b)に示すように、第1の切断方向,第2の切断方向および第3の切断方向において、切りしろは処理枚数1枚目で50μm、処理枚数10枚目で110μmでありほぼ同一の値を示した。また、チップ端に大きな欠けは見られなかった。そのため、ウェハ上の素子間の間隔を、従来よりも短い150μm程度に設定することができる。
【0105】
本実施形態で得られる効果は、第2の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0106】
(第5の実施形態)
図9(a),(b)は、第5の実施形態において、複数の二重注入絶縁ゲート型トランジスタ(MOSFET)が設けられたウェハを示す平面図および IX − IX線における断面図である。
【0107】
図9(a)に示すように、本実施形態のウェハでは、第1の切断方向と第1の切断方向から60度傾いた第2の切断方向とに沿って複数の二重注入絶縁ゲート型トランジスタ(素子)32が配置しており、各二重注入絶縁ゲート型トランジスタ32は、その側面が2つの切断方向に沿うように平行四辺形の平面形状で設けられている。
【0108】
図9(b)に示すように、本実施形態のウェハには、( 0 0 0 1 )面から< 1 1 −2 0 >方向に8度の傾きでオフカットされた主面を有し,濃度1×1018cm−3以上のn型キャリアを含む4H−SiCからなる半導体基板21を用いる。半導体基板21の上には、ドリフト領域22aと,素子領域33内に三角形の平面形状で設けられた複数のウェル領域23と,ウェル領域23内に設けられたソース領域24と,素子領域33の側方を囲むように設けられたPNダイオード用の不純物注入層25と,不純物注入層25の外側方を囲むように設けられた3本のガードリング26とを備える、厚さ10μm程度の炭化珪素層22が設けられている。
【0109】
そして、炭化珪素層22のうち1つのウェル領域23の中に形成されたソース領域24から,他のウェル領域23の中に形成されたソース領域24の上に亘って、厚さ200nm程度のニッケルからなるゲート絶縁膜27が設けられており、ゲート絶縁膜27の上には、厚さ200nm程度のアルミニウムからなるゲート電極31が設けられている。
【0110】
炭化珪素層22のうち1つのウェル領域23内に設けられたソース領域24およびソース領域24によって囲まれるウェル領域23の露出した部分の上に亘って、厚さ200nm程度のソース電極29が設けられており、不純物注入層25の上には、厚さ200nm程度のニッケルからなる第2電極34が設けられている。
半導体基板21の下面上には、厚さ200nm程度のニッケルからなるドレイン電極28が設けられている。
【0111】
次に、本実施形態のウェハの製造方法について図10(a)〜(c)を参照しながら説明する。
【0112】
まず、図10(a)に示す工程で、( 0 0 0 1 )面から< 1 1 −2 0 >方向に8度の傾きでオフカットされた主面を有し,濃度1×1018 cm−3 以上のn型キャリアを含む4H−SiCからなる半導体基板21を用意する。
【0113】
そして、半導体基板21の主面上に、熱CVD法により、シランやプロパンなどの原料ガス,水素などのキャリアガスおよび窒素ガスなどのドーパントガスを供給することにより、半導体基板21よりも低キャリア濃度の炭化珪素層22をエピタキシャル成長させる。例えば、600Vの耐圧を示す二重注入絶縁ゲート型トランジスタを得るためには、炭化珪素層22の厚さを10μm以上として、キャリア濃度を濃度1×1015cm−3 〜1×1016cm−3 に設定することが望ましい。
【0114】
次に、CVD法により、炭化珪素層22の上面上に厚さ3μm程度のシリコン酸化膜(SiO2 )(図示せず)を形成して、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングによりパターニングすることにより、素子領域33の一部を開口する注入マスク(図示せず)を形成する。ここで、素子領域33とは、素子の動作のための電流が流れる領域をいう。
【0115】
その後、注入欠陥の発生を抑制するために500℃程度の温度に保持した状態で、アルミニウムまたはホウ素をイオン注入する。これにより、炭化珪素層22の素子領域33内に、全ての辺が< 1 1 −2 0 >方向に平行の複数の三角形の平面形状を有するウェル領域23を形成する。炭化珪素層22のうちウェル領域23を除く領域をドリフト領域22aと呼ぶとすると、ウェル領域23は、少なくともドリフト領域22aの10倍以上の1×1017 〜1×1018 cm−13 程度のn型不純物濃度を有することが望ましく、1μm前後の深さを有することが望ましい。
【0116】
ウェル領域23を形成すると同時に、素子領域33の側方を囲むように、PNダイオードのための不純物注入層25と、2μmの幅を有し,10μmの間隔があいた3本のガードリング26とを形成する。
【0117】
次に、図10(b)に示す工程で、ウェル領域23用のマスクパターンをフッ酸で除去した後、CVD法により、炭化珪素層22の上面上に厚さ1μmのシリコン酸化膜(SiO2 )(図示せず)を形成して、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングによりパターニングすることにより、ウェル領域23の一部を開口する注入マスク(図示せず)を形成する。その後、注入欠陥の発生を抑制するために500℃程度の温度に保持した状態で窒素またはリン(P)をイオン注入することにより、ウェル領域23の内部にソース領域24を形成する。ソース領域24は、少なくともウェル領域23の10倍以上の1×1019 〜1×1020 cm−13 程度のn型キャリア濃度を有することが望ましく、少なくとも動作時に発生する空乏層よりも深い3μm程度の深さで設けられることが望ましい。
【0118】
なお、ウェル領域23およびソース領域24は、動作時にドリフト領域22aからのびる空乏層とソース領域24からのびる空乏層とがウェル領域23内で接触するパンチスルーを回避できるように設定する。
【0119】
続いて、注入マスクをフッ酸により除去した後、ウェル領域23およびソース領域24に含まれるドーパントを活性化するために、1500℃以上の高温で活性化アニールを行なう。
【0120】
次に、炭化珪素層22の表面を清浄化した後、基板を石英管の中に保持して、バブリングした2.5SLM(2.5l/min)の酸素を流しながら1100℃の温度で3時間の加熱を行なうことにより、厚さ40nmの熱酸化膜(図示せず)を形成する。この熱酸化膜の厚さは、20V以上のゲート・ソース間耐圧を確保するに40nm以上とすることが望ましい。
【0121】
その後、熱酸化膜をパターニングすることにより、1つのウェル領域23の中に形成されたソース領域24から、他のウェル領域23の中に形成されたソース領域24の上に亘るゲート絶縁膜27を形成する。
【0122】
次に、基板の上面(主面)上を保護した状態で、半導体基板21の下面(裏面)上に自然に形成されている熱酸化膜をバッファードフッ酸によって除去した後、厚さ200nm程度のニッケルを蒸着することによりドレイン電極28を真空蒸着する。
【0123】
次に、フォトリソグラフィーにより、炭化珪素層22の上面上にレジストを形成してパターニングした後、厚さ200nmのニッケルを真空蒸着する。その後、基板を有機溶剤に浸透させてレジストを除去し、リフトオフすることにより、1つのウェル領域23内に設けられたソース領域24およびソース領域24によって囲まれるウェル領域23の露出した部分の上に亘って、ソース電極29を形成する。このとき、炭化珪素層22のうち不純物注入層25の上に第2電極34を形成することにより、PNダイオードを形成する。
【0124】
続いて、ドレイン電極28と半導体基板21との接触およびソース電極29と炭化珪素層22との接触をオーミック接合とするために、アルゴンまたは窒素等の不活性ガス中で、1000℃の温度で2分間のアニール(RTA)を行なう。
【0125】
次に、図10(c)に示す工程で、炭化珪素層22の上に厚さ200nmのアルミニウムを蒸着して、フォトリソグラフィーおよびウェットエッチングによってパターニングすることにより、ゲート絶縁膜27の上にゲート電極31を形成する。
【0126】
次に、プラズマCVD等により、炭化珪素層22の上に厚さ1μmのシリコン酸化膜を堆積することにより、ゲート電極31およびソース電極29を覆う層間絶縁膜(図示せず)を形成する。続いて、レジストを形成してフォトリソグラフィーとドライエッチングによってパターニングすることにより、層間絶縁膜を貫通してゲート電極31およびソース電極29の上面に到達するヴィアホール(図示ぜず)を形成する。
【0127】
その後、レジストを除去し、層間絶縁膜の上にアルミニウムを蒸着してパターニングすることにより、ヴィアホールを埋める厚さ2μmの上部配線(図示せず)を形成する。以上の工程により、ウェハ上に素子が形成される。
【0128】
このように、複数の2重注入絶縁ゲート型トランジスタ(素子)が形成されたウェハは、ダイシング工程を経てチップとなるが、以下にそのダイシング工程について説明する。
【0129】
まず、ダイシング装置にセットされたウェハを、< 1 1 −2 0 >方向に設定された第1の切断方向に合わせて切断する。続いて、ウェハを固定している試料台を60度だけ回転させて第2の切断方向に合わせて切断する。この方法によれば、全ての切断方向を< 1 1 −2 0 >方向にほぼ平行とすることにより、平行四辺形の平面形状を有するチップを得ることができる。
【0130】
ここで、< 1 1 −2 0 >方向に合わせて切断を行なうと、実際の切断面は{ 1 −1 0 0 }面と一致する場合もあれば、ずれが生じる場合もある。特に、主面がオフカットされたウェハでは、そのオフカットの角度の分だけずれてダイシング装置にセットされるので、チップの切断面にはオフカット角程度にずれが生じうる。しかし、たとえ{ 1 −1 0 0 }面から数度のずれが生じた場合にも、従来よりは劈開面に近い方向でダイシングを行なうことができるので、効果を得ることができる。
【0131】
次に、チップをリードフレームにダイボンディングし、チップをリードフレームにワイヤーボンディングした後、樹脂封止してパッケージングする。以上の工程により、本実施形態の半導体装置(チップ)を形成することができる。
【0132】
ところで、本実施形態では、ウェハ上に素子を形成してチップに分離するときの基準として、第1の実施形態と同様にステップを基準としてもよい。
【0133】
次に、本実施形態の方法によりウェハをダイシングしたときに失われる部分の幅(切りしろ)の測定結果について、図12(c)を参照しながら説明する。この測定は、第1の実施形態と同様の方法を用いて、辺の長さが2mmおよび3.4mmのチップ領域が並ぶ直径2インチのウェハをダイシングして、失われた領域の幅を求めた。
【0134】
図12(c)は、本実施形態の方法により炭化珪素のウェハを切断したときの切りしろの測定結果を示す表図である。図12(c)に示すように、第1の切断線では、切りしろは処理枚数1枚目で50μm、処理枚数10枚目で100μmであり、第2の切断線では、切りしろは処理枚数1枚目で50μm、処理枚数10枚目で110nmであった。また、チップ端に大きな欠けは見られなかった。そのため、ウェハ上の素子間の間隔を、従来よりも短い150μm程度に設定することができる。
【0135】
本実施形態では、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるので、その記載は省略する。
【0136】
なお、上記実施形態では、ひとつの素子領域に設けられるMOSFETのセル(ウェル領域23)の数は8個であるが、本発明では他の数であってもよく、必要とする電流量に応じてセルの数を調節することができる。
【0137】
また、本実施形態では、セル形状(ウェル領域)の平面形状を三角形、素子領域33およびチップの平面形状を平行四辺形としたが、セル形状(ウェル領域),素子領域33およびチップの平面形状は、それぞれ平行四辺形と三角形とのどちらでもよくどのような組み合わせであってもよい。
【0138】
(第6の実施の形態)
図13(a),(b)は、第6の実施形態において、複数の電界効果トランジスタ(MESFET)が設けられたウェハを示す平面図および XIII − XIII線における断面図である。
【0139】
図13(a)に示すように、本実施形態のウェハでは、第1の切断方向と、第1の切断方向から60度傾いた第2の切断方向とによって区切られたチップ領域内に複数のMESFET(素子)40が配置されている。そして、チップ領域内の動作領域49を縦断するようにゲート電極46が設けられており、動作領域49の上のうちゲート電極の両側方には、ソース電極・ドレイン電極として機能するオーミック電極45が設けられている。ここで、ゲート電極46およびオーミック電極45は、その側面が2つの切断方向に沿うように設けられている。なお、オーミック電極45およびゲート電極46の各辺は< 1 1 −2 0 >方向と平行であり、オーミック電極45およびゲート電極46の各頂点は電界集中を避けるために50μm以上の曲率半径をもって丸められている。
【0140】
図13(b)に示すように、本実施形態のウェハには、( 0 0 0 1 )面から< 1 1 −2 0 >方向に8度の傾きでオフカットされた主面を有し,濃度1×1018cm−3 〜5×1019 cm−3程度のn型不純物を含む4H−SiCからなる半導体基板41が用いられている。そして、半導体基板41の上面(主面)上には、意図的なドーピングが行われていない厚さ5μmの炭化珪素層からなる半絶縁層42が設けられている。半絶縁層42の上には、濃度1×1015 cm−3 程度のn型不純物濃度を有する厚さ2μmのn−層43が設けられており、n−層43の上には、濃度1×1019cm−3のn型キャリアを含む厚さ0.5μmのn+層44が設けられている。なお、n+層44とn−層43とは、動作領域49を含む動作層となる。
【0141】
ウェハにおける素子の動作領域49のうち中央を縦断するように、n+層44を貫通してn−層43の上部を除去してなる溝部47が設けられており、溝部47の表面に露出するn−層43の上には、n−層43とショットキー接合を形成する厚さ200nmのニッケル(Ni)からなるゲート電極46が設けられている。一方、ウェハにおける動作領域49のうち溝部47の両側方に位置する部分には、n+層44の上に厚さ200nmのニッケル(Ni)からなるオーミック電極45が設けられている。ここで、1つのチップ領域には2つのオーミック電極45が互いに離間して設けられており、この2つのオーミック電極45の下に位置するn+層44は、ソースおよびドレインとして機能する。
【0142】
次に、本実施形態の半導体装置の製造方法について、図14(a)〜(d)を参照しながら説明する。図14(a)〜(d)は、第6の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0143】
まず、図14(a)に示す工程で、( 0 0 0 1 )面から< 1 1 −2 0 >方向に8度の傾きでオフカットされた主面を有し,濃度1×1018 cm−3〜5×1019 cm−3程度のn型不純物を含む4H−SiCからなる半導体基板41を用意する。そして、半導体基板41の主面上に、熱CVD法により、シランやプロパンなどの原料ガス、水素などのキャリアガスを供給することにより、意図的には不純物がドーピングされない厚さ10μmの半絶縁層42を堆積する。ここで、本実施形態は横方向デバイスであるMESFETについての形態であり、基板の縦方向(上下方向)には電流が流れないことが好ましい。したがって、半絶縁層42のドーパント濃度はできるだけ低いことが好ましく、半絶縁層42におけるn型不純物の濃度は多くとも1×1015 cm−3 以下とすることが好ましい。
【0144】
次に、図14(b)に示す工程で、半絶縁層42の上に、濃度1×1015cm−3程度のn型不純物を含む厚さ2μmの炭化珪素層のn−層43をエピタキシャル成長させ、さらに、濃度1×1018 cm−3〜5×1019 cm−3程度のn型不純物を含む、厚さ0.5μmのn+層44をエピタキシャル成長させる。
【0145】
次に、図14(c)に示す工程で、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングにより、動作領域49のうち中央を縦断するように,n+層44を貫通してn−層43の上部を除去してなる溝部47を形成する。溝部47を形成するのと同時に、素子の動作領域49を囲むように,n+層44を貫通してn−層43の上部を除去してなる溝48を形成する。
【0146】
次に、図14(d)に示す工程で、リフトオフ法を用いることにより、溝部47の側方に位置するn+層44の表面に厚さ200nmのニッケル(Ni)を堆積し、不活性ガスの雰囲気中で1000℃で5分間の熱処理を行なうことにより、オーミック電極45を形成する。このオーミック電極45は、ゲート電極46の側方を挟むように互いに離間して設けられており、それぞれソース電極・ドレイン電極として機能する。そして、n+層44のうちオーミック電極45の下に位置する部分は、ソース領域・ドレイン領域として機能する。
【0147】
その後、リフトオフ法により、溝部47の表面に露出するn−層43の上に、n−層43とショットキー接合する厚さ200nmのニッケル(Ni)からなるゲート電極46を形成する。以上の工程により、本実施形態のウェハを得ることができる。
【0148】
このように複数のMESFETが形成されたウェハはダイシング工程を経てチップとなるが、以下にその工程について説明する。
【0149】
まず、ダイシング装置にセットされたウェハを< 1 1 −2 0 >方向に設定された第1の切断方向に合わせて切断する。続いて、ウェハを固定している試料台を60度だけ回転させて第二の切断方向に合わせて切断する。この方法によれば全ての切断方向を< 1 1 −2 0 >方向にほぼ平行とすることにより、平行四辺形の平面形状を有するチップを得ることができる。
【0150】
ここで、< 1 1 −2 0 >方向に合わせて切断を行うと、実際の切断面は{ 1 −1 0 0 }面と一致する場合もあれば、ずれが生じる場合もある。特に、主面がオフカットされたウェハでは、そのオフカットの角度の分だけずれてダイシング装置にセットされるので、チップの切断面にはオフカット角程度にずれが生じうる。しかし、たとえ{ 1 −1 0 0 }面から数度のずれが生じた場合にも、従来よりへき開面に近い切断面でダイシングを行うことができるので、効果を得ることができる。
【0151】
次に、チップをリードフレームにダイボンディングし、オーミック電極45とゲート電極46をリードフレームにワイヤーボンディングした後、樹脂封止してパッケージングする。以上の工程により、本実施形態の半導体装置(チップ)を形成することができる。
【0152】
ところで、本実施形態では、ウェハ上に素子を形成してチップに分離するときの基準として、第1の実施形態と同様にステップを基準としても良い。
【0153】
このような横方向のデバイスにおいても第1から第5までの実施形態と同様の効果を得ることができた。すなわち、切りしろが小さく、チップ端に大きな欠けは見られなかった。そのため、ウェハ上の素子間の間隔を、従来よりも短く設定することができる。
【0154】
(第7の実施形態)
図15(a),(b)は、第7の実施の形態において、複数の横型MISFETが設けられたウェハを示す平面図および XV−XV 線における断面図である。
【0155】
図15(a)に示すように、本実施形態のウェハでは、第1の切断方向と、第1の切断方向から60度傾いた第2の切断方向とによって区切られたチップ領域内に複数の横型MISFET(素子)50が配置されている。そして、チップ領域内の動作領域64を縦断するようにゲート電極62が設けられており、動作領域64の上のうちゲート電極62の側方には、ソース電極59と、ドレイン電極60とが設けられている。ここで、ゲート電極62、ソース電極59およびドレイン電極60は、その側面が2つの切断方向に沿うように設けられている。なお、ゲート電極62、ソース電極59およびドレイン電極60の各辺は< 1 1 −2 0 >方向と平行であり、各電極の各頂点は電界集中を避けるために50μm以上の曲率半径をもって丸められている。なお、図15(a)においては、炭化珪素層52の上を覆うシリコン酸化膜57(図15(b)参照)の図示は省略する。
【0156】
図15(b)に示すように、本実施形態のウェハには、( 0 0 0 1 )面から<1 1 −2 0 >方向に8度の傾きでオフカットされた主面を有し、濃度1×1017cm−3 〜5×1018 cm−3程度のp型不純物を含む4H−SiCからなる半導体基板51が用いられている。そして、半導体基板51の上面(主面)上には、濃度1×1015cm−3 〜1×1016 cm−3のp型不純物を含む厚さ10μmの炭化珪素層52が設けられている。炭化珪素層52の上部のうちの一部には、濃度1×1017cm−3程度のn型不純物を含む,深さ0.4μm程度のドリフト領域54が設けられている。炭化珪素層52のうちドリフト領域54と隣接する領域には、濃度1×1019cm−3程度のn型不純物を含む,深さ0.3μm程度のドレイン領域56が設けられている。炭化珪素層52のうちドリフト領域54から見てドレイン領域56と対向する領域には、ドリフト領域54とは互いに離間して、濃度1×1019cm−3 程度のn型不純物を含む,深さ0.3μm程度のソース領域55が設けられている。炭化珪素層52のうち,ソース領域55とドリフト領域54とにより挟まれた領域は、チャネル領域63となる。
【0157】
炭化珪素層52のうち、ソース領域55,ドリフト領域54,ドレイン領域56およびチャネル領域63が動作領域64として機能する。
【0158】
炭化珪素層52の上は酸化膜57によって覆われており、酸化膜57のうちソース領域55の一部の上から、チャネル領域63の上を介してドリフト領域54の一部の上に亘る部分は、ゲート絶縁膜57aとなる。ゲート絶縁膜57aの上には、アルミニウムからなるゲート電極62が設けられている。
【0159】
酸化膜57のうちソース領域55およびドレイン領域56の上に位置する部分は除去されており、ソース領域55およびドレイン領域56の上には、ニッケル(Ni)からなるソース電極59およびドレイン電極60が、オーミック接合を形成して設けられている。
【0160】
基板51の裏面上には、アルミニウムとニッケルとの積層膜からなるベース電極58が形成されている。基板51とベース電極58とは、オーミック接合を形成している。そして、炭化珪素層52のうち隣り合う素子の間には、スクライブラインとなる溝部53が形成されている。
【0161】
次に、本実施形態における半導体装置の製造方法について、図16(a)〜(f)を参照しながら説明する。図16(a)〜(f)は、第7の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0162】
まず、図16(a)に示す工程で、( 0 0 0 1 )面から< 1 1 −2 0 >方向に8度の傾きでオフカットされた主面を有し、濃度1×1018cm−3程度のp型不純物を含む4H−SiCからなる半導体基板51を用意する。そして半導体基板51の主面上に、熱CVD法により、シランやプロパンなどの原料ガス,水素などのキャリアガスおよびトリメチルアルミニウム(TMA)などのドーパントガスを供給することによって、濃度1×1015cm−3 〜1×1016 cm−3のp型不純物を含む厚さ10μmの炭化珪素層52を堆積する。
【0163】
次に、図16(b)に示す工程で、フォトリソフラフィーおよびドライエッチングにより、炭化珪素層52のうちチップ領域の外周部となる領域にスクライブラインとなる溝部53を形成する。
【0164】
次に、図16(c)に示す工程で、炭化珪素層52の表面上に厚さ1μm程度のシリコン酸化膜(図示せず)を堆積する。そして、フォトリソグラフィーおよびドライエッチングによりシリコン酸化膜に開口を形成し、それをマスクにして窒素のイオン注入を行なうことにより、炭化珪素層52の上部のうちの一部に、濃度1×1017cm−3程度のn型不純物を含む,深さ0.4μm程度のドリフト領域54を形成する。ここで、イオン注入の際の基板温度は、注入欠陥を低減するために500℃程度に保つことが好ましい。イオン注入の後には、シリコン酸化膜をフッ酸を用いて除去する。
【0165】
次に、図16(d)に示す工程で、炭化珪素層52の表面上に厚さ1μm程度のシリコン酸化膜(図示せず)を形成し、フォトリソグラフィおよびドライエッチングによりシリコン酸化膜に開口を形成する。そして、それをマスクにして窒素のイオン注入を行なうことにより、濃度1×1019 cm−3 程度のn型不純物を含む,深さ0.3μm程度のソース領域55およびドレイン領域56を形成する。ドレイン領域56は、炭化珪素層52のうちドリフト領域54に隣接する領域に設けられ、ソース領域55は、炭化珪素層52のうち,ドリフト領域54からみてドレイン領域56と対向する領域に,ドリフト領域54とは互いに離間して設けられる。ここで、イオン注入の際の基板温度は、注入欠陥を低減するため500℃程度に保つことが好ましい。イオン注入後、シリコン酸化膜をフッ酸を用いて除去する。その後、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気中で、1500℃の温度で30分間の活性化アニールを行う。
【0166】
次に、図16(e)に示す工程で、ウェハを石英管の中に保持し、バブリングした酸素を流量2.5SLM(L/min)だけ流しながら1100℃で3時間加熱することにより、基板上を、厚さ約40nmのシリコン酸化膜57で覆う。その後、基板51の裏面上に、アルミニウムとニッケルの積層膜からなる,厚さ200nmのベース電極58を形成する。
【0167】
次に、シリコン酸化膜57のうちソース領域55およびドレイン領域56の上に位置する部分を除去する。そして、リフトオフ法により、ソース領域55およびドレイン領域56の上に厚さ200nmのニッケル膜を堆積することにより、ソース電極59およびドレイン電極60を形成する。その後、ベース電極58と基板51の接触,ソース電極59とソース領域55の接触およびドレイン電極56とドレイン領域56の接触がそれぞれオーミック接触となるように、窒素などの不活性ガス雰囲気中で、温度1000℃で2分間の熱処理を行う。
【0168】
次に、図16(f)に示す工程で、基板表面上を厚さ200nmのアルミニウムで覆い、フォトリソグラフィーと,燐酸を主成分とするエッチャントを用いたウェットエッチングを施すことにより、アルミニウムからなるゲート電極62を形成する。以上の工程により、本実施形態のウェハを得ることができる。
【0169】
このように複数の横型MISFETが形成されたウェハはダイシング工程を経てチップとなるが、以下にその工程について説明する。
【0170】
まず、ダイシング装置にセットされたウェハを< 1 1 −2 0 >方向に設定された第1の切断方向に合わせて切断する。続いて、ウェハを固定している試料台を60度だけ回転させて第二の切断方向に合わせて切断する。この方法によれば全ての切断方向を< 1 1 −2 0 >方向にほぼ平行とすることにより、平行四辺形の平面形状を有するチップを得ることができる。
【0171】
ここで、< 1 1 −2 0 >方向に合わせて切断を行うと、実際の切断面は{ 1 −1 0 0 }面と一致する場合もあれば、ずれが生じる場合もある。特に、主面がオフカットされたウェハでは、そのオフカットの角度の分だけずれてダイシング装置にセットされるので、チップの切断面にはオフカット角程度にずれが生じうる。しかし、たとえ{ 1 −1 0 0 }面から数度のずれが生じた場合にも、従来よりへき開面に近い切断面でダイシングを行うことができるので、効果を得ることができる。
【0172】
次に、チップをリードフレームにダイボンディングし、ソース電極59,ドレイン電極60,ゲート電極62およびベース電極58をリードフレームにワイヤーボンディングした後、樹脂封止してパッケージングする。以上の工程により、本実施形態の半導体装置(チップ)を形成することができる。
【0173】
本実施形態では、第6の実施形態と同様の効果を得ることができるが、その説明は省略する。
【0174】
本実施形態では、横型デバイスの一つである反転型MISFETについて述べたが、本発明はこれに限定されるものでなく、蓄積型MISFETにも応用できる。
【0175】
また、本実施形態では、耐圧を向上させる目的でドリフト領域54を設けたが、本発明においてドリフト領域54は必ずしも必要でない。
【0176】
(その他の実施形態)
なお、上記第1〜第7の実施形態では、チップの平面形状と同一の平面形状を有する動作領域,電極およびボンディングパッド等を設けたが、本発明においては、これらの平面形状はチップの平面形状と同一の平面形状でなくてもよい。つまり、限られたチップ面積の中で電極面積を大きくとることができる形状であれば同様の効果を得ることができる。
【0177】
なお、上記実施形態では、ウェハの切断を全て劈開面に平行な方向に合わせて行なうと記載したが、本発明では、全ての切断を劈開面に合わせなくてもよく、少なくとも2方向(互いに平行でない2つの切断線)を劈開面に平行な方向にすることにより、従来よりもダイシングが容易になる。
【0178】
なお、上記実施形態ではダイシングによりチップ分離を行ったが、本発明ではスクライビングにより行なってもよい。
【0179】
なお、本実施の形態では( 0 0 0 1 )面から< 1 1 −2 0 >方向に傾いてオフカットされたウェハを用いたが、< 1 −1 0 0 >方向にオフカットされたウェハを用いてもよい。この場合には、ステップが< 1 1 −2 0 >方向に形成されるので、菱形の第1の辺がステップと平行になるようにフォトリソグラフィーのマスクと基板の方向合わせを行なうことにより、ショットキー電極の菱形の全ての辺が< 1 1 −2 0 >方向に平行となるように設定することができる。
【0180】
【発明の効果】
本発明においては、ウェハの切断をより容易に行うことができるため、コストの削減が可能となり、歩留まりの向上を図ることができる。また、電極面積を大きくすることができるため、得られる電流量を多くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は、第1の実施形態において、複数のショットキーダイオード(素子)が設けられたウェハを示す平面図および断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、第1の実施形態の半導体装置のウェハを示す断面図である。
【図3】(a),(b)は、従来および本発明の切断方向を示すウェハの概略図である。
【図4】従来において、処理枚数が10枚目のときのウェハから切断されたチップの拡大図である。
【図5】(a),(b)は、第2の実施形態において、複数のショットキーダイオード(素子)が形成されたウェハを示す平面図および断面図である。
【図6】(a),(b)は、第3の実施形態において、複数のPNダイオード(素子)が設けられたウェハを示す平面図および断面図である。
【図7】(a)〜(c)は、第3の実施形態のウェハ状態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図8】(a),(b)は、第4の実施形態において、複数のPNダイオード(素子)が設けられたウェハを示す平面図および断面図である。
【図9】(a),(b)は、第5の実施形態において、複数の二重注入絶縁ゲート型トランジスタ(MOSFET)が設けられたウェハを示す平面図および断面図である。
【図10】(a)〜(c)は、第5の実施形態のウェハ状態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図11】(a)〜(c)は、従来および本実施形態の方法により炭化珪素のウェハを切断したときの切りしろの測定結果を示す表図である。
【図12】(a)〜(c)は、本実施形態の方法により炭化珪素のウェハを切断したときの切りしろの測定結果を示す表図である。
【図13】(a),(b)は、第6の実施形態において、複数の電界効果トランジスタ(MESFET)が設けられたウェハを示す平面図および XIII − XIII線における断面図である。
【図14】(a)〜(d)は、第6の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【図15】(a),(b)は、第7の実施形態において、複数の横型MISFETが設けられたウェハを示す平面図および XV−XV 線における断面図である。
【図16】(a)〜(f)は、第7の実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
2 炭化珪素層
3 ガードリング
4 オーミック電極
5 高フィールド酸化膜
6 ショットキー電極
7 ボンディングパッド
8 動作領域
11 半導体基板
12 炭化珪素層
13a 第1領域
13b 第2領域
14 p+ 層
15 溝
16 第1電極
17 第2電極
18 ボンディングパッド
19 動作領域
20 PNダイオード
21 半導体基板
22 炭化珪素層
22a ドリフト領域
23 ウェル領域
24 ソース領域
25 不純物注入層
26 ガードリング
27 ゲート絶縁膜
28 ドレイン電極
29 ソース電極
31 ゲート電極
32 二重注入絶縁ゲート型トランジスタ
33 素子領域
34 第2電極
40 MESFET
41 半導体基板
42 半絶縁層
43 n−層
44 n+層
45 オーミック電極
46 ゲート電極
47 溝部
48 溝部
49 動作領域
50 素子
51 基板
52 炭化珪素層
53 溝部
54 ドリフト領域
55 ソース領域
56 ドレイン領域
57 シリコン酸化膜
57a ゲート絶縁膜
58 ベース電極
59 ソース電極
60 ドレイン電極
62 ゲート電極
63 チャネル領域
64 動作領域[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a silicon carbide semiconductor power device used for high withstand voltage and large current.
[0002]
[Prior art]
In recent years, as a material for forming a power device for obtaining a high withstand voltage and a large current, development using a silicon carbide (SiC) semiconductor instead of a silicon (Si) semiconductor which has been the mainstream in the past has been advanced.
[0003]
A silicon carbide semiconductor has a breakdown electric field that is higher by about one digit than a silicon semiconductor. Therefore, when a PN junction or a Schottky junction is formed using a silicon carbide semiconductor, there is an advantage that the reverse breakdown voltage can be maintained even if the depletion layer is narrowed, and the device thickness can be reduced. It is. Furthermore, since a silicon carbide semiconductor can be doped with a high concentration of carriers, on-resistance can be reduced, and is expected to be a material capable of realizing a power device with high withstand voltage and low loss.
[0004]
Such a silicon carbide semiconductor has various crystal systems, and examples thereof include cubic 3C-SiC, hexagonal 4H-SiC and 6H-SiC, and rhombohedral 15R-SiC. . Among them, cubic 3C-SiC has a low band gap energy of 2.2 eV and a low dielectric breakdown electric field of about 1.2 MV / cm. On the other hand, hexagonal 4H-SiC and 6H-SiC have a high band gap energy of 3 eV or more and a high breakdown electric field of about 2.0 MV / cm. Here, since it is preferable to use a silicon carbide semiconductor having a high withstand voltage and a low loss for the device, it can be said that it is preferable to select hexagonal 4H-SiC and 6H-SiC.
[0005]
At present, the mainstream of hexagonal silicon carbide semiconductor wafers are those having a (000) plane.
[0006]
As the power device, a device in which a high-resistance layer having a low carrier concentration and maintaining a withstand voltage is epitaxially grown on a low-resistance wafer having a high carrier concentration is used. Here, when a high-resistance layer is grown on a low-resistance wafer having the (001) just surface as a main surface, the source chemical species of the high-resistance layer on the wafer surface due to the wide terrace width. Undergo two-dimensional nucleus growth and coalesce in different directions to form twins. When such a high-resistance layer having poor crystallinity is formed, the breakdown voltage of the device is reduced.
[0007]
Therefore, a method of forming a high-resistance layer with high crystallinity by using, as a wafer, an off-cut substrate having a principal surface inclined several degrees from the (001) plane instead of the (001) plane. Has been adopted. The off-cut substrate has a higher step density and a smaller terrace width than a substrate having the (001) just surface as the main surface. Therefore, when the source chemical species of the high resistance layer is supplied onto the off-cut substrate, the source chemical species fly and move to the steps on the growth surface, and the crystal grows in a so-called step flow growth mode.
[0008]
At present, an off-cut substrate whose main surface is inclined from the crystal plane in the <11-20> direction or the <1-1100> direction is in circulation. On the substrate surface off-cut in the <11-20> direction, steps are formed in the <1-1100> direction perpendicular to the <111-20> direction, and the steps are formed in the <1-1100> direction. On the substrate surface off-cut, steps are formed in the <11-20> direction perpendicular to the <1-100> direction. If the inclination of the off angle is too large, a surface different from the original surface may occur, so the inclination of the off angle is preferably within 10 degrees.
[0009]
2. Description of the Related Art Generally, a semiconductor device (device) is formed through a process in which a wafer in which a large number of elements are formed collectively is separated into a plurality of chips for each element. In this method, the manufacturing cost is reduced as compared with a method of individually manufacturing a single element. In addition, there is an advantage that a large-area wafer is easier to handle during the process than a small-area chip.
[0010]
FIG. 3A is a schematic view showing a step of cutting a chip from a wafer in a process of manufacturing a semiconductor device using a silicon (Si) semiconductor. Usually, a rectangular chip is cut and separated along a first cutting direction and a second cutting direction substantially perpendicular to the first cutting direction using a
[0011]
Also in a semiconductor device using silicon carbide (SiC), a chip is formed by separating and cutting a wafer similarly to a silicon semiconductor. When a hexagonal silicon carbide wafer is used, a <11-20> direction perpendicular to the orientation flat is defined as a first cutting direction, and a direction perpendicular to the first cutting direction is defined as a second cutting direction. Cutting is performed in both directions. This cutting is performed by rotating a blade called a blade provided with fine abrasive grains of a hard substance such as diamond.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, since silicon carbide is a material having the next highest Mohs hardness after diamond, the blade is significantly deteriorated as cutting is repeated. Then, a region (hereinafter, referred to as a cutting margin) that is lost by contact of the blade when the wafer is cut becomes large, and the number of elements that can be obtained is reduced, resulting in a problem that the cost is increased.
[0013]
In addition, a defect may occur during dicing and reach near the operation region of the element, which may cause a reduction in breakdown voltage of the element and a decrease in yield.
[0014]
SUMMARY OF THE INVENTION In view of the above problems, it is an object of the present invention to provide a high-voltage, low-loss silicon carbide semiconductor device and a means for reducing the cost and improving the yield by taking measures for facilitating wafer cutting. It is to provide a manufacturing method thereof.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
The semiconductor device of the present invention is a semiconductor device including a semiconductor substrate made of silicon carbide, a silicon carbide layer provided on the semiconductor substrate by epitaxial growth, and a first electrode provided above the silicon carbide layer. Further, at least two sides that are not parallel to each other among the sides constituting the outline of the planar shape of the semiconductor device are substantially parallel to the cleavage plane of the semiconductor substrate.
[0016]
As a result, the cutting of the wafer can be facilitated as compared with the related art, so that the deterioration of the blade can be suppressed and the width of the cutting margin can be reduced. Therefore, the number of elements can be increased, and the cost can be reduced. Further, since the occurrence of defects is suppressed, the yield can be improved.
[0017]
It is preferable that all of the sides constituting the contour are substantially parallel to the cleavage plane of the semiconductor substrate.
[0018]
Since all sides in the planar shape of the first electrode are formed substantially parallel to the cleavage plane of the semiconductor substrate, a large electrode area can be obtained in a limited chip area, and the obtained current can be increased. The amount can be increased.
[0019]
The semiconductor substrate has a main surface off-cut at an inclination of 10 ° C. or less from a {00001} plane in the hexagonal structure, and the cleavage plane is a {1-1100} plane. Is also good.
[0020]
The semiconductor device is preferably obtained by dicing a wafer.
[0021]
Since the outline of the semiconductor device is a parallelogram, the cutting direction of the wafer is two, so that the cutting can be performed with a small number of sets.
[0022]
Since at least one of the side in the outline of the semiconductor device or the side in the planar shape of the first electrode is formed substantially perpendicular to the step on the substrate, dicing can be performed more accurately along the cleavage plane. It can be carried out.
[0023]
A Schottky diode, wherein the silicon carbide layer and the first electrode form a Schottky junction, and further include, on a lower surface of the semiconductor substrate, a second electrode forming an ohmic junction with the semiconductor substrate. Is also good.
[0024]
The silicon carbide layer has a resistance higher than that of the semiconductor substrate and includes a first region of a first conductivity type and a second region of a second conductivity type on the first region and joined to the first region. The PN diode may further include a second electrode on the lower surface of the semiconductor substrate, the second electrode being in ohmic contact with the semiconductor substrate.
[0025]
The silicon carbide layer is located on the semiconductor substrate and has a higher resistance than the semiconductor substrate and has a first conductivity type drift region and a second conductivity type drift region provided in a part of an upper portion of the silicon carbide layer. A well region and a source region of the first conductivity type provided in the well region; a gate insulating film provided on a part of the silicon carbide layer; A gate electrode provided on at least a part of a portion of the well region sandwiched between the source region and the drift region with a gate insulating film interposed therebetween; The vertical MISFET may further include, as the first electrode, a source electrode joined to the region.
[0026]
The silicon carbide layer has a semi-insulating property, an operation layer having an operation region is provided on the silicon carbide layer, and forms a Schottky junction with the operation region on the operation layer. The MESFET in which the gate electrode and the source and drain electrodes located on the sides of the gate electrode may be provided as the first electrode.
[0027]
The silicon carbide layer includes an operation region having a source region and a drain region, a gate insulating film is provided on part of the silicon carbide layer, and the gate insulating film is provided on the silicon carbide layer. A lateral MISFET provided as the first electrode includes a gate electrode provided with the gate electrode, a source electrode provided on the source region, and a drain region provided on the drain region. You may.
[0028]
The method of manufacturing a semiconductor device according to the present invention includes a step (a) of epitaxially growing a silicon carbide layer on a wafer made of a silicon carbide substrate, and a step (b) of forming a plurality of electrodes above the silicon carbide layer. And (c) separating the wafer into a plurality of chips. In the step (c), at least two cutting lines that are not parallel to each other are substantially parallel to a cleavage plane of the semiconductor substrate. The cutting is performed so that
[0029]
As a result, the cut surface substantially coincides with the cleavage plane of the semiconductor substrate, so that the wafer can be cut more easily than before. Therefore, deterioration of the blade used for cutting can be suppressed, and the width of the cutting margin can be reduced. Therefore, the number of elements can be increased, and the cost can be reduced. Furthermore, since the occurrence of defects can be suppressed, the yield can be improved.
[0030]
In the step (c), the cutting is preferably performed such that all the cutting lines are substantially parallel to the cleavage plane of the semiconductor substrate.
[0031]
In the step (c), the wafer can be cut by dicing to make the step easier.
[0032]
In the step (b), by forming all sides of the planar shape of the electrode substantially parallel to the cleavage plane of the semiconductor substrate, a large electrode area can be obtained within a limited chip area. Thus, a semiconductor device having a large amount of current can be obtained.
[0033]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in which, when chips are formed by separating a wafer on which a plurality of elements are formed, separation in at least two directions that are not parallel is performed along the cleavage plane.
[0034]
(First Embodiment)
FIGS. 1A and 1B are a plan view and a cross-sectional view taken along line II, respectively, showing a wafer provided with a plurality of Schottky diodes (elements) in the first embodiment.
[0035]
As shown in FIG. 1A, in the wafer of the present embodiment, a plurality of Schottky diodes (elements) are arranged along a first cutting direction and a second cutting direction inclined at 60 degrees from the first cutting direction. The
[0036]
As shown in FIG. 1B, the wafer of the present embodiment has a main surface that is off-cut at an inclination of 8 degrees in the <11-12> direction from the (0001) plane.
[0037]
In this specification, the surface in contact with the high-
[0038]
Next, a method for manufacturing the semiconductor device according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. 2A to 2C are cross-sectional views illustrating a wafer of the semiconductor device according to the first embodiment.
[0039]
First, in the step shown in FIG. 2A, the main surface has a main surface that is off-cut from the (00001) plane in the <11-12> direction at an inclination of 8 degrees, and has a density of 1 × 10 18 cm -3 ~ 5 × 10 19 cm -3 A
[0040]
Next, a 1 μm thick silicon oxide (SiO 2) 2 2.) Deposit a film and pattern it by photolithography and dry etching to form an implantation mask (not shown).
[0041]
Then, boron (B) is ion-implanted as a p-type impurity at an implantation energy of 30 KeV from above the implantation mask. At this time, in order to suppress the occurrence of defects, ion implantation is performed while maintaining the substrate temperature at 500 ° C. or higher. Note that aluminum may be used instead of boron as the p-type impurity.
[0042]
Then, after removing the implantation mask, activation annealing is performed at a temperature of 1500 ° C. or more in an inert gas atmosphere such as argon (Ar) or nitrogen. As a result, the portion of the
[0043]
Next, in the step shown in FIG. 2B, nickel having a thickness of about 200 nm is vapor-deposited on the lower (back) surface of the
[0044]
Next, a silicon oxide film having a thickness of about 1 μm is formed on the upper surface of the
[0045]
Next, in a step shown in FIG. 2C, nickel having a thickness of 200 nm is deposited on the upper surface of the high-
[0046]
Next, by performing a heat treatment at a temperature of about 400 ° C. for 5 minutes in an inert gas, a leakage current during operation can be suppressed.
[0047]
After that, aluminum having a thickness of about several μm is vapor-deposited on the substrate and patterned by photolithography and wet etching to form
[0048]
The plane shapes of the
[0049]
First, the wafer set in the dicing apparatus is cut in accordance with a first cutting direction set in the <11-12> direction. Subsequently, the sample stage on which the wafer is fixed is rotated by 60 degrees and cut in accordance with the second cutting direction. According to this method, a chip having a parallelogram plane shape can be obtained by making all the cutting directions substantially parallel to the <11-12> direction.
[0050]
The wall interface of the wafer having a hexagonal crystal and the (001) plane as the main surface is a {1-100} plane, and the {1-100} plane is perpendicular to the (001) plane. , <11-12> directions. Since the cut surface obtained by dicing is substantially perpendicular to the main surface, if cut in parallel to the <11-20> direction, the cut surface becomes substantially {1-100}. In the present invention, a substrate having a main surface that is cut off by several degrees from the (00001) plane is used. However, since the off-angle is as small as 10 degrees or less, the cut plane is almost {1-1010} plane.
[0051]
Here, if cutting is performed in the <11-20> direction, the actual cut plane may coincide with the {1-1010} plane, or may be shifted. In particular, a wafer whose main surface is off-cut is set in a dicing apparatus with a shift corresponding to the angle of the off-cut, so that the cut surface of the chip may be shifted by about the off-cut angle. However, even if a deviation of several degrees from the {1-1-100} plane occurs, dicing can be performed on a cut plane closer to the cleavage plane than in the conventional case, and an effect can be obtained. From the viewpoint of the deviation from the wall interface described above, the off-cut angle of the wafer is preferably within 10 degrees.
[0052]
Next, the chip is die-bonded to a lead frame, the
[0053]
By the way, in this embodiment, a step may be used as a reference instead of the orientation flat as a reference for forming an element on a wafer and separating it into chips. Since the wafer maker claims that the orientation of the orientation flat in the silicon carbide substrate is shifted from the crystal axis by a maximum of 10 degrees, the cleavage plane can be known more accurately by using the step as a reference than the orientation flat. Hereinafter, the method will be specifically described.
[0054]
The wafer that has been off-cut in the <11-20> direction from the (001) plane has a step in the <1-100> direction, and steps are present in the <1-100> direction. By cutting in a direction inclined by 30 ° or 90 ° from the steps along the line, a cut surface of {1-1010} plane is obtained. In the present embodiment, a plane inclined by 90 ° from the <1-1100> direction among these {1-1100} planes on the basis of the step is set as the plane of the first side of the parallelogram. .
[0055]
Then, when aligning the implantation mask or forming the
[0056]
Thereafter, when dicing the wafer, the wafer is cut with the direction perpendicular to the above steps as the first cutting direction. Thereafter, cutting is performed along a second direction inclined by 60 degrees or 120 degrees from the first direction.
[0057]
Next, the measurement result of the width (cut margin) of a portion lost when the wafer is diced by the method of the present embodiment will be described in comparison with the measurement result of the conventional cutting method. In this measurement, a 2 inch diameter 4H-SiC substrate that was off-cut at an angle of 8 ° from the (00001) plane in the <11-12> direction was used. Then, ten substrates having a plurality of elements formed on the substrate were prepared, and the cutting was repeated using one blade.
[0058]
FIG. 3A is a schematic view showing a conventional cutting direction. In this method, the <11-20> direction perpendicular to the orientation flat is set as the first cutting direction, and the direction perpendicular to the first cutting direction is set as the second cutting direction, and the length of the side is set. A wafer having a diameter of 2 inches in which chip regions each having a length of 2 mm are arranged was cut. In this specification, a chip area refers to an area allocated to one element on a wafer, and is obtained by adding an area obtained by adding a size of a region (cut margin) lost by dicing to an actually obtained chip size. Have.
[0059]
FIG. 11A is a table showing a measurement result of a margin when a silicon carbide wafer is cut by a conventional method. As shown in FIG. 11 (a), as the number of processed sheets increases, the cutting margin increases in both the first cutting direction and the second cutting direction. This increase in the cutting margin is due to the deterioration of the blade. Blade degradation also occurs when cutting other materials such as silicon semiconductors, but silicon carbide semiconductors are materials having the second highest Mohs hardness next to diamond, so that particularly significant degradation occurs.
[0060]
Further, in the first cutting direction parallel to the orientation flat, the cutting margin for the first sheet is 50 μm and the cutting margin for the tenth sheet is 100 μm, whereas the second sheet perpendicular to the orientation flat is 100 μm. In the cutting direction, the cutting margin when the number of processed sheets was 1 was 50 μm, and when the 10th sheet was processed was 200 μm. As can be seen, in the direction perpendicular to the orientation flat, the rate of enlargement of the margin with the increase in the number of processed sheets is large. Conventionally, in order to secure this margin, the distance between the elements on the wafer had to be set to be as large as about 250 μm.
[0061]
FIG. 4 is an enlarged view of a chip cut from a wafer when the number of processed wafers is ten in the related art. The unevenness on the end face in the first cutting direction parallel to the orientation flat is relatively gentle, but large unevenness is generated on the end face in the second cutting direction. Near the edge of the chip, the surface layer is peeled from the end face to about 500 μm from the end face. Many were doing.
[0062]
This is because the first cutting direction is substantially along the <11-12> direction of the cleavage direction, so that cutting can be performed with a small stress, but the second cutting direction is not along the cleavage plane. For this reason, a large stress is applied at the time of cutting to cause chipping, and further, microcleavage occurs along the crystal axis direction. When such chipping or cleavage occurs, not only is it necessary to cut out a wide area, but also the breakdown voltage of the semiconductor element is reduced.
[0063]
FIG. 3B is a schematic diagram illustrating a cutting direction according to the present embodiment. In this measurement, a wafer having a diameter of 2 inches in which chip areas having side lengths of 2 mm and 3.4 mm are arranged was diced to determine the width of the lost area.
[0064]
FIG. 11B is a table showing the measurement results of the margin when the silicon carbide wafer is cut by the method of the present embodiment. As shown in FIG. 11B, both the first cutting line and the second cutting line had a cutting margin of 50 μm for the first processed sheet and 100 μm for the tenth processed sheet. No large chip was found at the tip end. Therefore, the interval between the elements on the wafer can be set to about 150 μm, which is shorter than in the related art.
[0065]
In this embodiment, since the cutting line of the wafer is aligned with the cleavage plane, dicing can be performed more easily than in the past. Accordingly, chipping or the like can be made less likely to occur, deterioration of blades such as a blade used for dicing can be suppressed, and the width of the cutting margin can be reduced. As a result, the number of elements that can be obtained can be increased, and the cost can be reduced.
[0066]
Further, when cutting is performed along the cleavage plane, stress applied to the wafer can be reduced, so that occurrence of defects can be suppressed as compared with the related art. As a result, it is possible to prevent a decrease in breakdown voltage of the device due to the defect extending to the operation region of the device, and to improve the yield.
[0067]
Further, by forming the
[0068]
Further, since the cutting direction is the same as the conventional two directions, the dicing apparatus does not increase the number of times the wafer is rotated and set when changing the cutting direction.
[0069]
(Second embodiment)
FIGS. 5A and 5B are a plan view showing a wafer on which a plurality of Schottky diodes (elements) are formed and a cross-sectional view taken along line VV in the second embodiment.
[0070]
As shown in FIG. 5A, in the wafer according to the present embodiment, the chip area divided by the first cutting direction and the second and third cutting directions inclined by 60 degrees from the first cutting direction. A plurality of Schottky diodes (elements) 9 are arranged, and each
[0071]
When separating a wafer, the wafer is set on a sample table of a dicing apparatus and cut in a first cutting direction. Then, the sample table is rotated by 60 degrees and cut in a second cutting direction. Rotate by 60 degrees and cut in the third cutting direction.
[0072]
Hereinafter, a measurement result of a width (cut margin) of a portion lost when dicing a wafer by the method of the present embodiment will be described with reference to FIG. This measurement was performed by dicing a 2 inch diameter wafer having a triangular chip area with each
[0073]
FIG. 11C is a table showing the measurement results of the margin when the silicon carbide wafer is cut by the method of the present embodiment. As shown in FIG. 7, in the first cutting direction, the cutting margin was 50 μm for the first processed sheet and 120 μm for the tenth processed sheet. In the second cutting direction, the cutting margin was 50 μm for the first processed sheet and 110 μm for the tenth sheet, and in the third cutting direction, the cutting margin was 50 μm for the first processed sheet and 120 μm for the tenth sheet. . No large chip was found at the tip end. Therefore, the interval between the elements on the wafer can be set to about 150 μm, which is shorter than in the related art.
[0074]
In this embodiment, since the cutting line of the wafer is aligned with the cleavage plane, dicing can be performed more easily than in the past. Thereby, deterioration of the blade such as a blade used for dicing can be suppressed, and the width of the cutting margin can be reduced. As a result, the number of elements can be increased, and the cost can be reduced.
[0075]
Further, when cutting is performed along the cleavage plane, stress applied to the wafer can be reduced, so that occurrence of defects can be suppressed as compared with the related art. As a result, it is possible to prevent a decrease in breakdown voltage of the device due to the defect extending to the operation region of the device, and to improve the yield.
[0076]
Further, by forming the
[0077]
(Third embodiment)
FIGS. 6A and 6B are a plan view showing a wafer provided with a plurality of PN diodes (elements) in the third embodiment, and a cross-sectional view taken along line VI-VI.
[0078]
As shown in FIG. 6A, in the wafer of the present embodiment, a plurality of PN diodes (elements) 20 are arranged along a first cutting direction and a second cutting direction inclined at 60 degrees from the first cutting direction. Are arranged, and the
[0079]
As shown in FIG. 6B, the wafer of the present embodiment has a main surface that is off-cut at an inclination of 8 degrees in the <11-12> direction from the (0001) plane.
[0080]
P of
[0081]
On the lower surface (back surface) of the
[0082]
Next, a method of manufacturing a wafer according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. FIGS. 7A to 7C are cross-sectional views illustrating a manufacturing process of a semiconductor device in a wafer state according to the third embodiment.
[0083]
First, in the step shown in FIG. 7A, the main surface has a main surface that is off-cut from the (00001) plane in the <11-12> direction at an inclination of 8 degrees, and has a density of 1 × 10 18 cm -3 cm -3 A
[0084]
Then, a raw material gas such as silane or propane, hydrogen (H 2 ) And a dopant gas such as nitrogen gas are supplied to epitaxially grow the
[0085]
Next, in the step shown in FIG. 7B, aluminum or boron is ion-implanted from above the substrate to form a p-type
[0086]
Next, aluminum or boron is ion-implanted into the upper portion of
[0087]
Next, a
[0088]
Next, in the step shown in FIG. 7C, nickel having a thickness of about 200 nm is deposited on the lower surface (back surface) of the
[0089]
Next, p of
[0090]
Thereafter, aluminum having a thickness of about 1 μm is vapor-deposited on the substrate, and is patterned by photolithography and wet etching to form
[0091]
Note that p + The plane shapes of the
[0092]
First, the wafer set in the dicing apparatus is cut in accordance with a first cutting direction set in the <11-12> direction. Subsequently, the sample stage on which the wafer is fixed is rotated by 60 degrees and cut in accordance with the second cutting direction. According to this method, a chip having a parallelogram plane shape can be obtained by making all the cutting directions substantially parallel to the <11-12> direction.
[0093]
The wall interface of the wafer having a hexagonal crystal and the (001) plane as the main surface is a {1-100} plane, and the {1-100} plane is perpendicular to the (001) plane. , <11-12> directions. Since the cut surface obtained by dicing is substantially perpendicular to the main surface, if cut in parallel to the <11-20> direction, the cut surface becomes substantially {1-100}. In the present invention, a substrate having a main surface that is cut off by several degrees from the (00001) plane is used. However, since the off-angle is as small as 10 degrees or less, the cut plane is almost {1-1010} plane.
[0094]
Here, if cutting is performed in the <11-20> direction, the actual cut plane may coincide with the {1-1010} plane, or may be shifted. In particular, a wafer whose main surface is off-cut is set in a dicing apparatus with a shift corresponding to the angle of the off-cut, so that the cut surface of the chip may be shifted by about the off-cut angle. However, even if a deviation of several degrees occurs from the {1-1-100} plane, dicing can be performed in a direction closer to the cleavage plane than in the conventional case, and the effect can be obtained. From the viewpoint of the deviation from the wall interface described above, the off-cut angle of the wafer is preferably within 10 degrees.
[0095]
Next, the chip is die-bonded to a lead frame, the
[0096]
By the way, in the present embodiment, a step may be used as a reference as in the first embodiment as a reference when forming elements on a wafer and separating them into chips.
[0097]
Next, a measurement result of a width (cut margin) of a portion lost when dicing a wafer by the method of the present embodiment will be described with reference to FIG. This measurement is performed by using a method similar to that of the first embodiment, by dicing a wafer having a diameter of 2 inches in which chip areas having side lengths of 2 mm and 3.4 mm are arranged, and obtaining the width of the lost area. Was.
[0098]
FIG. 12A is a table showing a measurement result of a margin when a silicon carbide wafer is cut by the method of the present embodiment. As shown in FIG. 12 (a), both the first cutting line and the second cutting line had a cutting margin of 50 μm for the first processed sheet and 100 μm for the tenth processed sheet. No large chip was found at the tip end. Therefore, the interval between elements on the wafer can be set to about 150 μm, which is shorter than in the related art.
[0099]
In the present embodiment, the same effects as those of the first embodiment can be obtained, and thus the description thereof is omitted.
[0100]
(Fourth embodiment)
FIGS. 8A and 8B are a plan view showing a wafer provided with a plurality of PN diodes (elements) in the fourth embodiment, and a cross-sectional view taken along line XX.
[0101]
As shown in FIG. 8A, in the wafer of the present embodiment, a plurality of regions are defined in a region divided as a first cutting direction and second and third cutting directions inclined 60 degrees from the first cutting direction. Are arranged, and the second electrode (p-type ohmic electrode) 17 and the
[0102]
Each side of the triangle is along the <11-12> direction parallel to the {1-100} plane. When separating a wafer, the wafer is set on a sample table of a dicing apparatus and cut in a first cutting direction. Then, the sample table is rotated by 60 degrees and cut in a second cutting direction. Rotate by 60 degrees and cut in the third cutting direction.
[0103]
Hereinafter, the measurement result of the width (cut margin) of the portion lost when the wafer is diced by the method of the present embodiment will be described with reference to FIG. This measurement was performed by dicing a 2-inch diameter wafer having a triangular chip area with a side length of 2 mm.
[0104]
FIG. 12B is a table showing the measurement results of the cutting margin when the silicon carbide wafer is cut by the method of the present embodiment. As shown in FIG. 12 (b), in the first cutting direction, the second cutting direction, and the third cutting direction, the cutting margin is 50 μm for the first processed sheet and 110 μm for the tenth processed sheet, which is almost the same. The same value was shown. No large chip was found at the tip end. Therefore, the interval between the elements on the wafer can be set to about 150 μm, which is shorter than in the related art.
[0105]
The effects obtained in the present embodiment are the same as those in the second embodiment, and thus description thereof will be omitted.
[0106]
(Fifth embodiment)
FIGS. 9A and 9B are a plan view showing a wafer provided with a plurality of double-implantation insulated gate transistors (MOSFETs) and a cross-sectional view taken along line IX-IX in the fifth embodiment.
[0107]
As shown in FIG. 9A, in the wafer of the present embodiment, a plurality of double-implantation insulated gate types are provided along a first cutting direction and a second cutting direction inclined at 60 degrees from the first cutting direction. Transistors (elements) 32 are arranged, and each double injection
[0108]
As shown in FIG. 9B, the wafer of this embodiment has a main surface that is off-cut at an inclination of 8 degrees in the <11-20> direction from the (0001) plane.
[0109]
Then,
[0110]
A
On the lower surface of the
[0111]
Next, a method for manufacturing a wafer according to the present embodiment will be described with reference to FIGS.
[0112]
First, in the step shown in FIG. 10A, the main surface has a main surface that is off-cut from the (00001) plane in the <11-12> direction at an inclination of 8 degrees, and has a density of 1 × 10 18 cm -3 A
[0113]
By supplying a source gas such as silane or propane, a carrier gas such as hydrogen and a dopant gas such as nitrogen gas onto the main surface of the
[0114]
Next, a silicon oxide film (SiO 2) having a thickness of about 3 μm is formed on the upper surface of the
[0115]
Thereafter, aluminum or boron is ion-implanted while maintaining the temperature at about 500 ° C. in order to suppress the occurrence of implantation defects. Thereby, well
[0116]
Simultaneously with the formation of the
[0117]
Next, in a step shown in FIG. 10B, after removing the mask pattern for the
[0118]
The
[0119]
Subsequently, after the implantation mask is removed with hydrofluoric acid, activation annealing is performed at a high temperature of 1500 ° C. or higher in order to activate the dopants contained in the
[0120]
Next, after cleaning the surface of the
[0121]
Thereafter, the
[0122]
Next, while the upper surface (main surface) of the substrate is protected, the thermal oxide film naturally formed on the lower surface (back surface) of the
[0123]
Next, after a resist is formed on the upper surface of the
[0124]
Then, in order to form ohmic junction between the
[0125]
Next, in a step shown in FIG. 10C, aluminum having a thickness of 200 nm is deposited on the
[0126]
Next, an interlayer insulating film (not shown) covering
[0127]
Thereafter, the resist is removed, aluminum is deposited on the interlayer insulating film, and patterning is performed to form an upper wiring (not shown) having a thickness of 2 μm that fills the via hole. Through the above steps, elements are formed on the wafer.
[0128]
The wafer on which a plurality of double-implantation insulated gate transistors (elements) are formed into chips through a dicing process as described above. The dicing process will be described below.
[0129]
First, the wafer set in the dicing apparatus is cut in accordance with a first cutting direction set in the <11-12> direction. Subsequently, the sample stage on which the wafer is fixed is rotated by 60 degrees and cut in accordance with the second cutting direction. According to this method, a chip having a parallelogram plane shape can be obtained by making all the cutting directions substantially parallel to the <11-12> direction.
[0130]
Here, if cutting is performed in the <11-20> direction, the actual cut plane may coincide with the {1-1010} plane, or may be shifted. In particular, a wafer whose main surface is off-cut is set in a dicing apparatus with a shift corresponding to the angle of the off-cut, so that the cut surface of the chip may be shifted by about the off-cut angle. However, even if a deviation of several degrees occurs from the {1-1-100} plane, dicing can be performed in a direction closer to the cleavage plane than in the conventional case, and the effect can be obtained.
[0131]
Next, the chip is die-bonded to the lead frame, the chip is wire-bonded to the lead frame, and then sealed with a resin and packaged. Through the above steps, the semiconductor device (chip) of the present embodiment can be formed.
[0132]
By the way, in the present embodiment, a step may be used as a reference as in the first embodiment as a reference when forming elements on a wafer and separating them into chips.
[0133]
Next, the measurement result of the width (cut margin) of a portion lost when the wafer is diced by the method of the present embodiment will be described with reference to FIG. This measurement is performed by using a method similar to that of the first embodiment, by dicing a wafer having a diameter of 2 inches in which chip areas having side lengths of 2 mm and 3.4 mm are arranged, and obtaining the width of the lost area. Was.
[0134]
FIG. 12C is a table showing the measurement results of the margin when the silicon carbide wafer is cut by the method of the present embodiment. As shown in FIG. 12C, in the first cutting line, the cutting margin is 50 μm for the first processed sheet and 100 μm for the tenth processed sheet, and in the second cutting line, the cutting margin is the processed sheet number. It was 50 μm for the first sheet and 110 nm for the tenth sheet. No large chip was found at the tip end. Therefore, the interval between the elements on the wafer can be set to about 150 μm, which is shorter than in the related art.
[0135]
In the present embodiment, the same effects as those of the first embodiment can be obtained, and thus the description thereof is omitted.
[0136]
In the above embodiment, the number of MOSFET cells (well regions 23) provided in one element region is eight. However, in the present invention, another number may be used. The number of cells can be adjusted.
[0137]
In the present embodiment, the planar shape of the cell shape (well region) is a triangle, and the planar shape of the
[0138]
(Sixth embodiment)
FIGS. 13A and 13B are a plan view showing a wafer provided with a plurality of field effect transistors (MESFETs) and a cross-sectional view taken along line XIII-XIII in the sixth embodiment.
[0139]
As shown in FIG. 13A, in the wafer according to the present embodiment, a plurality of chip regions are separated by a first cutting direction and a second cutting direction inclined by 60 degrees from the first cutting direction. A MESFET (element) 40 is provided. A
[0140]
As shown in FIG. 13B, the wafer of the present embodiment has a main surface that is off-cut from the (00001) plane in the <11-20> direction at an inclination of 8 degrees, and
[0141]
A
[0142]
Next, a method for manufacturing the semiconductor device of the present embodiment will be described with reference to FIGS. 14A to 14D are cross-sectional views illustrating a manufacturing process of the semiconductor device according to the sixth embodiment.
[0143]
First, in the step shown in FIG. 14A, the main surface has a main surface that is off-cut from the (00001) plane in the <11-12> direction at an inclination of 8 degrees, and has a density of 1 × 10 18 cm -3 ~ 5 × 10 19 cm -3 A
[0144]
Next, in the step shown in FIG. 14B, a concentration of 1 × 10 Fifteen cm -3 An n−
[0145]
Next, in the step shown in FIG. 14C, the upper portion of the n−
[0146]
Next, in the step shown in FIG. 14D, nickel (Ni) having a thickness of 200 nm is deposited on the surface of the n +
[0147]
Thereafter, a
[0148]
The wafer on which the plurality of MESFETs are formed becomes a chip through a dicing process, which will be described below.
[0149]
First, the wafer set in the dicing apparatus is cut in accordance with the first cutting direction set in the <11-12> direction. Subsequently, the sample stage on which the wafer is fixed is rotated by 60 degrees and cut in accordance with the second cutting direction. According to this method, a chip having a parallelogram planar shape can be obtained by making all the cutting directions substantially parallel to the <11-12> direction.
[0150]
Here, when cutting is performed in the <11-20> direction, the actual cut surface may coincide with the {1-100} plane, or may be misaligned. In particular, a wafer whose main surface is off-cut is set in a dicing apparatus with a shift corresponding to the angle of the off-cut, so that the cut surface of the chip may be shifted by about the off-cut angle. However, even if a deviation of several degrees from the {1-1-100} plane occurs, dicing can be performed on a cut surface closer to the cleavage surface than in the related art, and the effect can be obtained.
[0151]
Next, the chip is die-bonded to a lead frame, and the
[0152]
By the way, in the present embodiment, as a reference when forming elements on a wafer and separating them into chips, a step may be used as a reference similarly to the first embodiment.
[0153]
Even in such a lateral device, the same effects as those of the first to fifth embodiments can be obtained. That is, the cutting margin was small and no large chip was found at the chip end. Therefore, the interval between elements on the wafer can be set shorter than before.
[0154]
(Seventh embodiment)
FIGS. 15A and 15B are a plan view showing a wafer provided with a plurality of lateral MISFETs and a cross-sectional view taken along line XV-XV in the seventh embodiment.
[0155]
As shown in FIG. 15A, in the wafer of the present embodiment, a plurality of chip regions are divided by a first cutting direction and a second cutting direction inclined by 60 degrees from the first cutting direction. A horizontal MISFET (element) 50 is arranged. A
[0156]
As shown in FIG. 15B, the wafer of the present embodiment has a main surface that is off-cut at an inclination of 8 degrees in the <11-20> direction from the (00001) plane.
[0157]
In
[0158]
The upper portion of
[0159]
A portion of the
[0160]
On the back surface of the
[0161]
Next, a method for manufacturing a semiconductor device according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. FIGS. 16A to 16F are cross-sectional views illustrating the steps of manufacturing the semiconductor device of the seventh embodiment.
[0162]
First, in the step shown in FIG. 16A, the main surface has a main surface that is off-cut at an inclination of 8 degrees in the <11-12> direction from the (00001) plane, and has a density of 1 × 10 18 cm -3 A
[0163]
Next, in a step shown in FIG. 16B, a
[0164]
Next, in a step shown in FIG. 16C, a silicon oxide film (not shown) having a thickness of about 1 μm is deposited on the surface of
[0165]
Next, in a step shown in FIG. 16D, a silicon oxide film (not shown) having a thickness of about 1 μm is formed on the surface of
[0166]
Next, in the step shown in FIG. 16 (e), the wafer is held in a quartz tube and heated at 1100 ° C. for 3 hours while bubbling oxygen at a flow rate of 2.5 SLM (L / min). The upper part is covered with a
[0167]
Next, portions of the
[0168]
Next, in a step shown in FIG. 16F, the substrate surface is covered with aluminum having a thickness of 200 nm, and photolithography and wet etching using an etchant containing phosphoric acid as a main component are performed to form a gate made of aluminum. An
[0169]
The wafer on which a plurality of lateral MISFETs are formed becomes a chip through a dicing process, which will be described below.
[0170]
First, the wafer set in the dicing apparatus is cut in accordance with the first cutting direction set in the <11-12> direction. Subsequently, the sample stage on which the wafer is fixed is rotated by 60 degrees and cut in accordance with the second cutting direction. According to this method, a chip having a parallelogram planar shape can be obtained by making all the cutting directions substantially parallel to the <11-12> direction.
[0171]
Here, when cutting is performed in the <11-20> direction, the actual cut surface may coincide with the {1-100} plane, or may be misaligned. In particular, a wafer whose main surface is off-cut is set in a dicing apparatus with a shift corresponding to the angle of the off-cut, so that the cut surface of the chip may be shifted by about the off-cut angle. However, even if a deviation of several degrees from the {1-1-100} plane occurs, dicing can be performed on a cut surface closer to the cleavage surface than in the related art, and the effect can be obtained.
[0172]
Next, the chip is die-bonded to a lead frame, the
[0173]
In the present embodiment, the same effects as in the sixth embodiment can be obtained, but the description is omitted.
[0174]
In the present embodiment, the inversion type MISFET which is one of the lateral devices has been described. However, the present invention is not limited to this, and can be applied to an accumulation type MISFET.
[0175]
In the present embodiment, the
[0176]
(Other embodiments)
In the first to seventh embodiments, the operating region, the electrodes, the bonding pads, and the like having the same planar shape as the chip are provided. However, in the present invention, these planar shapes are the same as those of the chip. It does not have to be the same planar shape as the shape. That is, the same effect can be obtained as long as the electrode area can be increased within the limited chip area.
[0177]
In the above embodiment, it is described that the cutting of the wafer is all performed in a direction parallel to the cleavage plane. However, in the present invention, not all of the cutting may be performed in the direction parallel to the cleavage plane. (Not two cutting lines) in a direction parallel to the cleavage plane, dicing becomes easier than in the past.
[0178]
In the above embodiment, chip separation is performed by dicing, but in the present invention, chip separation may be performed by scribing.
[0179]
In the present embodiment, a wafer that is off-cut by tilting in the <11-12> direction from the (000) plane is used. However, a wafer that is off-cut in the <1-100> direction is used. May be used. In this case, since the step is formed in the <11-12> direction, the direction of the photolithography mask and the substrate is aligned so that the first side of the diamond is parallel to the step, so that the shot is formed. All the sides of the diamond of the key electrode can be set to be parallel to the <11-12> direction.
[0180]
【The invention's effect】
In the present invention, the wafer can be cut more easily, so that the cost can be reduced and the yield can be improved. Further, since the electrode area can be increased, the amount of current obtained can be increased.
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A and 1B are a plan view and a sectional view showing a wafer provided with a plurality of Schottky diodes (elements) in a first embodiment.
FIGS. 2A to 2C are cross-sectional views illustrating a wafer of the semiconductor device according to the first embodiment.
FIGS. 3A and 3B are schematic views of a wafer showing a cutting direction according to the related art and the present invention.
FIG. 4 is an enlarged view of a chip cut from a wafer when the number of processed wafers is ten in the related art.
FIGS. 5A and 5B are a plan view and a cross-sectional view showing a wafer on which a plurality of Schottky diodes (elements) are formed in the second embodiment.
FIGS. 6A and 6B are a plan view and a cross-sectional view illustrating a wafer provided with a plurality of PN diodes (elements) in a third embodiment.
FIGS. 7A to 7C are cross-sectional views illustrating manufacturing steps of a semiconductor device in a wafer state according to a third embodiment.
FIGS. 8A and 8B are a plan view and a sectional view showing a wafer provided with a plurality of PN diodes (elements) in a fourth embodiment.
FIGS. 9A and 9B are a plan view and a sectional view showing a wafer provided with a plurality of double injection insulated gate transistors (MOSFETs) in a fifth embodiment.
FIGS. 10A to 10C are cross-sectional views illustrating a manufacturing process of a semiconductor device in a wafer state according to a fifth embodiment.
11 (a) to 11 (c) are table diagrams showing measurement results of cutting margins when a silicon carbide wafer is cut by the conventional method and the method of the present embodiment.
FIGS. 12 (a) to 12 (c) are table diagrams showing measurement results of a margin when a silicon carbide wafer is cut by the method of the present embodiment.
FIGS. 13A and 13B are a plan view showing a wafer provided with a plurality of field effect transistors (MESFETs) and a cross-sectional view taken along line XIII-XIII in the sixth embodiment.
FIGS. 14A to 14D are cross-sectional views illustrating manufacturing steps of a semiconductor device according to a sixth embodiment.
FIGS. 15A and 15B are a plan view showing a wafer provided with a plurality of lateral MISFETs and a cross-sectional view taken along line XV-XV in the seventh embodiment.
FIGS. 16A to 16F are cross-sectional views illustrating manufacturing steps of a semiconductor device according to a seventh embodiment.
[Explanation of symbols]
1 semiconductor substrate
2 Silicon carbide layer
3 Guard ring
4 Ohmic electrode
5 High field oxide film
6 Schottky electrode
7 Bonding pad
8 Operating area
11 Semiconductor substrate
12 Silicon carbide layer
13a 1st area
13b 2nd area
14 p + layer
15 grooves
16 1st electrode
17 Second electrode
18 Bonding pad
19 Operating area
20 PN diode
21 Semiconductor substrate
22 Silicon carbide layer
22a Drift area
23 well area
24 Source area
25 Impurity injection layer
26 Guard Ring
27 Gate insulating film
28 Drain electrode
29 source electrode
31 Gate electrode
32 Double injection insulated gate transistor
33 element area
34 2nd electrode
40 MESFET
41 Semiconductor substrate
42 semi-insulating layer
43 n-layer
44 n + layers
45 Ohmic electrode
46 Gate electrode
47 Groove
48 groove
49 Operating area
50 elements
51 substrate
52 silicon carbide layer
53 groove
54 Drift area
55 source area
56 Drain region
57 silicon oxide film
57a Gate insulating film
58 Base electrode
59 source electrode
60 drain electrode
62 Gate electrode
63 channel area
64 operating area
Claims (16)
上記半導体基板の上にエピタキシャル成長により設けられた炭化珪素層と、
上記炭化珪素層の上方に設けられた第1電極と
を備える半導体装置であって、上記半導体装置の平面形状における輪郭を構成する辺のうち、互いに平行でない少なくとも2つの辺が、上記半導体基板の劈開面とほぼ平行であることを特徴とする半導体装置。A semiconductor substrate made of silicon carbide;
A silicon carbide layer provided by epitaxial growth on the semiconductor substrate,
A semiconductor device including a first electrode provided above the silicon carbide layer, wherein at least two sides that are not parallel to each other among sides forming a contour in a planar shape of the semiconductor device are formed on the semiconductor substrate. A semiconductor device, which is substantially parallel to a cleavage plane.
上記輪郭を構成する辺のうちのすべてが、上記半導体基板の劈開面とほぼ平行であることを特徴とする半導体装置。The semiconductor device according to claim 1,
A semiconductor device, wherein all of the sides forming the contour are substantially parallel to a cleavage plane of the semiconductor substrate.
上記第1電極の平面形状におけるすべての辺は、上記半導体基板の劈開面とほぼ平行に形成されていることを特徴とする半導体装置。The semiconductor device according to claim 1, wherein
A semiconductor device, wherein all sides of the planar shape of the first electrode are formed substantially parallel to a cleavage plane of the semiconductor substrate.
上記半導体基板は、六方晶構造における{ 0 0 0 1 }面から10度以内の傾きでオフカットされた主面を有しており、
上記劈開面は{ 1 −1 0 0 }面であることを特徴とする半導体装置。The semiconductor device according to any one of claims 1 to 3,
The semiconductor substrate has a main surface that is off-cut at an inclination of 10 degrees or less from the {00001} plane in the hexagonal structure,
A semiconductor device, wherein the cleavage plane is a {1-1100} plane.
上記半導体装置は、ウェハをダイシングすることにより得られたことを特徴とする半導体装置。The semiconductor device according to any one of claims 1 to 4,
The semiconductor device is obtained by dicing a wafer.
上記半導体装置の上記輪郭は、平行四辺形であることを特徴とする半導体装置。The semiconductor device according to any one of claims 1 to 5,
The semiconductor device according to claim 1, wherein the outline of the semiconductor device is a parallelogram.
上記半導体装置の上記輪郭における辺あるいは上記第1電極の平面形状における辺のうちの少なくとも1つが、上記基板上のステップとほぼ垂直に形成されていることを特徴とする半導体装置。The semiconductor device according to any one of claims 1 to 6,
A semiconductor device, wherein at least one of a side in the outline of the semiconductor device or a side in a planar shape of the first electrode is formed substantially perpendicular to a step on the substrate.
上記炭化珪素層と上記第1電極とはショットキー接合を形成しており、
上記半導体基板の下面上には、上記半導体基板とオーミック接合を形成する第2電極をさらに備えるショットキーダイオードであることを特徴とする半導体装置。The semiconductor device according to any one of claims 1 to 7,
The silicon carbide layer and the first electrode form a Schottky junction,
A semiconductor device comprising a Schottky diode further provided on a lower surface of the semiconductor substrate with a second electrode forming an ohmic junction with the semiconductor substrate.
上記炭化珪素層は、上記半導体基板よりも高抵抗で,第1導電型の第1領域と、上記第1領域の上において上記第1領域と接合する第2導電型の第2領域とを含み、
上記半導体基板の下面上に、上記半導体基板とオーミック接触する第2電極をさらに備えるPNダイオードであることを特徴とする半導体装置。The semiconductor device according to any one of claims 1 to 7,
The silicon carbide layer has a resistance higher than that of the semiconductor substrate and includes a first region of a first conductivity type and a second region of a second conductivity type on the first region and joined to the first region. ,
A semiconductor device comprising a PN diode further provided on a lower surface of the semiconductor substrate with a second electrode in ohmic contact with the semiconductor substrate.
上記炭化珪素層は、上記半導体基板の上に位置し,上記半導体基板よりも高抵抗で第1導電型のドリフト領域と、上記炭化珪素層の上部の一部に設けられた第2導電型のウェル領域と、上記ウェル領域内に設けられた第1導電型のソース領域とを含み、
上記炭化珪素層の一部の上にはゲート絶縁膜が設けられており、
上記炭化珪素層の上には、上記ウェル領域のうち上記ソース領域と上記ドリフト領域とにはさまれた部分のうち少なくとも一部の上に、上記ゲート絶縁膜を挟んで設けられたゲート電極と、上記ウェル領域と上記ソース領域とに接合して設けられたソース電極とを上記第1電極としてさらに備える縦型MISFETであることを特徴とする半導体装置。The semiconductor device according to any one of claims 1 to 7,
The silicon carbide layer is located on the semiconductor substrate, has a higher resistance than the semiconductor substrate and has a first conductivity type drift region, and a second conductivity type drift region provided in a part of an upper portion of the silicon carbide layer. A well region and a source region of the first conductivity type provided in the well region;
A gate insulating film is provided on a part of the silicon carbide layer,
On the silicon carbide layer, a gate electrode provided on at least a part of a part of the well region sandwiched between the source region and the drift region, with the gate insulating film interposed therebetween. A semiconductor device comprising a vertical MISFET further including, as the first electrode, a source electrode provided in contact with the well region and the source region.
上記炭化珪素層は半絶縁性を示し、
上記炭化珪素層の上には、動作領域を有する動作層が設けられており、
上記動作層の上には、上記動作領域とショットキー接合を形成するゲート電極と、上記ゲート電極の側方に位置するソース電極およびドレイン電極とが、上記第1電極として設けられているMESFETであることを特徴とする半導体装置。The semiconductor device according to any one of claims 1 to 7,
The silicon carbide layer has a semi-insulating property,
An operation layer having an operation region is provided on the silicon carbide layer,
On the operation layer, a gate electrode forming a Schottky junction with the operation region, and a source electrode and a drain electrode located on the side of the gate electrode are formed by a MESFET provided as the first electrode. A semiconductor device, comprising:
上記炭化珪素層は、ソース領域およびドレイン領域を有する動作領域を含み、
上記炭化珪素層の一部の上には、ゲート絶縁膜が設けられており、
上記炭化珪素層の上に上記ゲート絶縁膜を挟んで設けられたゲート電極と、上記ソース領域の上に設けられたソース電極と、上記ドレイン領域の上に設けられたドレイン領域とが、上記第1電極として設けられている横型MISFETであることを特徴とする半導体装置。The semiconductor device according to any one of claims 1 to 7,
The silicon carbide layer includes an operation region having a source region and a drain region,
A gate insulating film is provided on part of the silicon carbide layer,
A gate electrode provided on the silicon carbide layer with the gate insulating film interposed therebetween, a source electrode provided on the source region, and a drain region provided on the drain region; A semiconductor device, which is a lateral MISFET provided as one electrode.
上記炭化珪素層の上方に、複数の電極を形成する工程(b)と、
上記ウェハを複数のチップに分離する工程(c)と
を備える半導体装置の製造方法であって、
上記工程(c)では、互いに平行でない少なくとも2つの切断線が上記半導体基板の劈開面とほぼ平行となるように切断を行なうことを特徴とする半導体装置の製造方法。(A) epitaxially growing a silicon carbide layer on a wafer made of a silicon carbide substrate;
(B) forming a plurality of electrodes above the silicon carbide layer;
And (c) separating the wafer into a plurality of chips.
In the above step (c), a method of manufacturing a semiconductor device, wherein cutting is performed such that at least two cutting lines that are not parallel to each other are substantially parallel to a cleavage plane of the semiconductor substrate.
上記工程(c)では、全ての切断線が上記半導体基板の劈開面とほぼ平行となるように切断を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。The method for manufacturing a semiconductor device according to claim 13,
In the above step (c), a method of manufacturing a semiconductor device, wherein cutting is performed such that all cutting lines are substantially parallel to a cleavage plane of the semiconductor substrate.
上記工程(c)では、ダイシングにより上記ウェハを切断することを特徴とする半導体装置の製造方法。The method for manufacturing a semiconductor device according to claim 13 or 14,
In the step (c), a method of manufacturing a semiconductor device, wherein the wafer is cut by dicing.
上記工程(b)では、上記電極の平面形状におけるすべての辺を、上記半導体基板の劈開面とほぼ平行に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。The method of manufacturing a semiconductor device according to claim 13,
In the step (b), a method for manufacturing a semiconductor device, wherein all sides of the planar shape of the electrode are formed substantially parallel to a cleavage plane of the semiconductor substrate.
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