JP2001231976A - 図柄組合せ表示遊技機 - Google Patents

図柄組合せ表示遊技機

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JP2001231976A JP2000045251A JP2000045251A JP2001231976A JP 2001231976 A JP2001231976 A JP 2001231976A JP 2000045251 A JP2000045251 A JP 2000045251A JP 2000045251 A JP2000045251 A JP 2000045251A JP 2001231976 A JP2001231976 A JP 2001231976A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来にない不思議な感覚を遊技者に与える図
柄組合せ図柄画像を表示し飽きを生じさせない図柄組合
せ表示遊技機を供する。 【解決手段】 表示画面60の複数列配列された各組合せ
図柄表示部61,62,63にそれぞれ複数種の組合せ図柄W
を順次繰り返し表示する組合せ図柄表示手段を備え、繰
り返し表示が順次停止して並んで表示された組合せ図柄
が全て同じであると大当りで賞球又は賞品メダルが多く
払い出される図柄組合せ表示遊技機において、特定の図
柄Wの輪郭内に表示画面背景Yとは別の異空間が表示さ
れるように画像処理する画像処理手段を備えた図柄組合
せ表示遊技機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
スロットマシーン等の図柄組合せ表示遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図柄組合せ表示パチンコ遊技機
は、遊技球が入賞口に入ると、盤面の所定位置に設けら
れた表示画面に3列の組合せ図柄表示部が一斉に回胴が
回動しているような繰り返し表示を開始し、その後順次
停止し、停止した組合せ図柄が全て同一であると大当り
で多くの賞球が払い出される。
【0003】先に停止した2つの回胴の停止図柄が同じ
図柄で並んでいるときは、大当りの可能性が高いリーチ
状態であり、このリーチのときに残りの回動している回
胴を止めようとして図14に示すようにキャラクタ01が
登場する例がある。
【0004】図14では左回胴と右回胴が回動を停止し
ていずれも図柄「3」を表示してリーチ状態としてお
り、キャラクタ01が中回胴を図柄「3」で止めようとす
る。そのためキャラクタ01が現れることで大当りの期待
感が高まる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにキャラクタ
01が表示画面に現れるのが殆どであり、単にキャラクタ
が異なる程度の違いだけで、既に新鮮さが失われて遊技
者には飽きられてきている状況にある。
【0006】本発明は、斯かる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、従来にない不思議な感覚を遊
技者に与える図柄組合せ図柄画像を表示し飽きを生じさ
せない図柄組合せ表示遊技機を供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本請求項1記載の発明は、表示画面の
複数列配列された各組合せ図柄表示部にそれぞれ複数種
の組合せ図柄を順次繰り返し表示する組合せ図柄表示手
段を備え、繰り返し表示が順次停止して並んで表示され
た組合せ図柄が全て同じであると大当りで賞球又は賞品
メダルが多く払い出される図柄組合せ表示遊技機におい
て、特定の図柄の輪郭内に表示画面背景とは別の異空間
が表示されるように画像処理する画像処理手段を備えた
図柄組合せ表示遊技機とした。
【0008】画像処理手段により特定の図柄の輪郭内に
表示画面背景とは別の異空間が表示されるので、組合せ
図柄等の特定の図柄内に別の世界があるように見え、遊
技者に不思議な感覚を与えることができ、この画像の演
出効果により遊技者はプレイを楽しむことができ飽きを
生じさせることがない。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の図
柄組合せ表示遊技機において、前記特定の図柄が前記組
合せ図柄であり、前記画像処理手段が各組合せ図柄の輪
郭内に表示する各異空間は、ともに共通の一つの空間で
あることを特徴とする。
【0010】表示画面背景に並んで表示される各組合せ
図柄の各輪郭内に表示される異空間が、共通の一つの空
間であるので、組合せ図柄を通して見える異空間が広大
な別世界が広がって存在しているような不思議な感覚を
遊技者に与え、興趣をそそることができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の図柄組合せ表示遊技機において、前記画像処
理手段により前記組合せ図柄の輪郭内の異空間が異空間
背景と同異空間背景内を移動する移動体とで表示される
ことを特徴とする。
【0012】組合せ図柄の輪郭内の異空間が、異空間背
景と同異空間背景内を移動する移動体とで表示されるの
で、組合せ図柄の輪郭内の別世界がよりリアルに表示さ
れて益々遊技者に不思議な感覚を与えることができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3までのいずれかの項記載の図柄組合せ表示遊技機に
おいて、前記画像処理手段が、設定された優先順位に従
って画像を重ねることにより表示画像を合成することを
特徴とする。
【0014】設定された優先順位に従って画像を重ねる
ことにより、組合せ図柄の輪郭内に表示画面背景とは別
の異空間を表示することができ、遊技者に不思議な感覚
を与えることができる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項4記載の図
柄組合せ表示遊技機において、前記各組合せ図柄表示部
に一致する枠内に形成される異空間背景画像により前記
異空間背景が構成され、前記各組合せ図柄表示部に一致
する枠内の図柄内部をくり抜いて前記組合せ図柄画像が
形成され、前記画像処理手段が、前記異空間背景画像の
上に優先度の高い前記組合せ図柄画像を重ねて組合せ図
柄表示部合成画像を形成することを特徴とする。
【0016】異空間背景画像の上に、枠内の図柄内部を
くり抜いた組合せ図柄画像を重ねて組合せ図柄表示部合
成画像を形成することで、表示画面の組合せ図柄表示部
は図柄の輪郭の内部に異空間背景が表示され、遊技者に
不思議な感覚を与えることができる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項5記載の図
柄組合せ表示遊技機において、前記移動体が前記表示画
面を移動して表示される移動体画像により構成され、前
記画像処理手段は、前記異空間背景画像の上に優先度の
高い前記移動体画像を重ね、さらにその上により優先度
の高い前記組合せ図柄画像を重ねて図柄表示部合成画像
を形成することを特徴とする。
【0018】異空間背景画像の上に、移動する移動体画
像を重ね、さらにその上に枠内の図柄内部をくり抜いた
組合せ図柄画像を重ねて組合せ図柄表示部合成画像を形
成することで、表示画面の組合せ図柄表示部は図柄の輪
郭の内部に異空間背景とその背景内を移動する移動体が
表示されるので、図柄を通して別の世界がリアルに表示
され、遊技者に益々不思議な感覚を与えることができ
る。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項5又は請求
項6記載の図柄組合せ表示遊技機において、前記表示画
面背景が、表示画面に一致する枠内に前記組合せ図柄表
示部をくり抜いて形成される表示画面背景画像により構
成され、前記画像処理手段は、前記組合せ図柄表示部合
成画像の上に優先度の高い前記表示画面背景画像を重ね
て表示画面合成画像を形成し、前記表示画面に表示する
ことを特徴とする。
【0020】組合せ図柄表示部合成画像の上に、組合せ
図柄表示部をくり抜いて形成される表示画面背景画像を
重ねて表示画面合成画像を形成するので、組合せ図柄表
示部合成画像が組合せ図柄表示部以外に画像を有してい
ても、組合せ図柄表示部をくり抜いて形成される表示画
面背景画像が上から重ねられることで、組合せ図柄表示
部以外の部分は表示画面背景に隠され余分な画像は表示
されず、組合せ図柄表示部のみに組合せ図柄とその輪郭
内に異空間背景及び移動体が表示される。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項3又は請求
項7記載の図柄組合せ表示遊技機において、前記画像処
理手段が、特別の遊技状態のときに前記移動体が現れる
ように処理することを特徴とする。
【0022】リーチ等の大当りの可能性が高い場合等の
特別な遊技状態のときに、組合せ図柄の輪郭内に表示さ
れる異空間に移動体が出現するので、遊技者は特別な遊
技状態にあることを容易に知ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図12に基づき説明する。本図柄組合
せ表示パチンコ遊技機1の全体正面図を図1に示す。矩
形の外枠2の前面に開閉自在に設けられた開閉扉3は、
略上半部に金枠4に縁取りされたガラス扉5が張設さ
れ、ガラス扉5の下方に左右横長に打球供給皿6が配設
され、さらにその下方に余剰球受皿7が横長に設けられ
ている。
【0024】打球供給皿6の後壁の球払出し口6aが払
出された球(遊技球,パチンコ球,遊技メダル)8で満
杯になった場合に、余剰球が余剰球払出し口7aに案内
されて余剰球受皿7に払い出されるようになっている。
余剰球受皿7の右方に操作ハンドル9が設けられてい
る。
【0025】ガラス扉5の奥に張設された略正方形の遊
技盤11には、外レール12が略円形に大きく配設されてい
る。外レール12は、遊技盤11の下辺から左辺及び上辺に
沿って上方へ円弧を描き、次いで右辺に沿って円弧状に
下方へ敷設されて下辺に沿い、さらに連続した内レール
13が左辺に沿った外レール12の内側に平行に上方へ向か
って敷設されている。
【0026】打球発射機構により発射された球8は、こ
の外レール12と内レール13との間を外レール12に案内さ
れて上方へ円弧状の軌道を描いて時計回りに転動し、遊
技盤11上の外レール12内の遊技領域11aを落下する。遊
技領域11a内には中央に大きく矩形の液晶ディスプレイ
20が配置され、その外側の遊技盤11上に多数の釘14が打
たれ風車15が配設されている。
【0027】なお液晶ディスプレイ20としては、TFT
(Thin Film Transistor)方式によるアクティブマトリ
ックス型LCDあるいはCRTからなる表示装置や、蛍
光表示管またはLEDを用いた表示装置でもよい。さら
にはアクティブマトリックス型LCDではなく、DST
N(Double SuperTwisted Nematic)型のLCDであっ
てもよい。またPDP(Plasma Display Panel)、EL
(Electro Luminescence)等でもよい。
【0028】そして遊技盤11には複数の通常入賞口16が
処処に配設されるとともに、下半部中央に始動入賞口1
7、その下方に大入賞口18が設けられている。大入賞口1
8は大入賞口ソレノイド39の駆動による開閉扉の揺動で
開閉する。通常入賞口16はもとより始動入賞口17及び大
入賞口18にはそれぞれ入球を検知するスイッチ類36が備
えられている。
【0029】入賞口に球8が入ると、賞球の払出しが球
払出し口6aから打球供給皿6にあり、入賞しなかった
球8は遊技領域11aの最下部中央に設けられたアウト球
入口25に入って没収される。
【0030】以下大当り制御と液晶ディスプレイ20によ
る画像表示制御について説明する。該制御系の概略ブロ
ック図を図2に示す。大当り制御等を行う遊技制御用C
PU30は、ROM31に書き込まれた制御プログラムに従
いRAM32を随時使用してデータを処理し制御信号を出
力する。
【0031】遊技制御用CPU30は、バスライン33を介
して前記ROM31,RAM32と接続されデータの授受が
なされるとともに、バスライン33を介してバッファゲー
ト34,出力ポート37,サウンドジェネレータ41等が接続
され、遊技制御用CPU30との間でデータや信号の授受
を行っている。
【0032】バッファゲート34には、始動入賞口17その
他の各入賞口の入球を検知するスイッチやその他のスイ
ッチ類36からの検知信号がローパスフィルタ35を介して
入力されており、検知信号はバッファゲート34からバス
ライン33を介して遊技制御用CPU30に入力される。
【0033】出力ポート37は、遊技制御用CPU30から
の制御信号をドライバー38に出力し、該制御信号に基づ
きドライバー38が大入賞口ソレノイド39及びランプやL
ED等の各種ランプ類40を駆動する。サウンドジェネレ
ータ41は、遊技制御用CPU30からの指示に従い効果音
を生成し、音生成信号はアンプ42で増幅されてスピーカ
43を駆動し効果音を発生させる。
【0034】そして遊技制御用CPU30から直接データ
や信号を入力して画像制御を行う表示用CPU45が設け
られており、表示用CPU45は制御プログラム及び表示
データ等を格納するROM46と随時データを記憶するR
AM47を備え、バスライン48を介して表示ドライバー49
に表示制御信号を出力し、同表示制御信号に基づいて表
示ドライバー49が前記液晶ディスプレイ20を駆動し画像
表示させる。
【0035】表示用CPU45は遊技制御用CPU30から
入力される制御信号に基づいて画像処理制御を行ない、
液晶ディスプレイ20に対して画像データを出力するもの
である。
【0036】表示用CPU45にはプライオリティ回路50
が接続されており、遊技制御用CPU30の制御命令によ
りプライオリティ回路50に必要なデータを出力する。R
OM46には複数の画像データが入っており、複数の画像
データには各画像に対応するプライオリティデータがあ
る。
【0037】表示用CPU45はこのプライオリティデー
タを読み出してプライオリティ回路50に送り出してい
る。プライオリティ回路50は送られてきたプライオリテ
ィデータに従って、最も表示の優先順位の低い画像デー
タを表示用CPU45に指定し、表示用CPU45は指定さ
れた画像データをROM46から読み出してRAM47に書
き込む。
【0038】このようにプライオリティ回路50は順次優
先順位の低い画像データを低い順から表示用CPU45に
指定すると、表示用CPU45はRAM47に順次上描きに
なるように書き込んでいく。表示ドライバー49がRAM
47から画像データを読み出して液晶ディスプレイ20に表
示することで、最終的にプライオリティの高い画像が手
前に表示される。
【0039】液晶ディスプレイ20は、その横長矩形の液
晶表示画面に左中右の各組合せ図柄表示部にそれぞれ独
立に組合せ図柄が変動表示されるもので、恰も外周面に
図柄を配列した回胴が回転しているかのように組合せ図
柄が繰り返し表示される。
【0040】なお本実施の形態では各回胴に当たる表示
列には0から9までの10個の数字が順番通りに配列され
ているもので、組合せ図柄が数字であり3列の表示列が
繰り返し表示を停止したときの3つの停止数字が同一で
ある場合を大当りとする。
【0041】液晶ディスプレイ20の表示画面60には複数
の画像が合成されて図3及び図4に示すような表示画面
合成画像Zが表示される。表示画面合成画像Zは、表示
画面背景画像Yの中に矩形枠に囲まれた組合せ図柄表示
部61,62,63が左中右に並んで位置しており、各組合せ
図柄表示部61,62,63に図柄表示部合成画像Xが表示さ
れている。
【0042】図柄表示部合成画像Xは、組合せ図柄画像
Wと異空間背景画像Vと移動体画像Uの合成により形成
されている。以下プライオリティ回路50による表示画面
合成画像Zの形成方法を図5ないし図11に基づいて説
明する。
【0043】図5は、組合せ図柄画像Wを示しており、
組合せ図柄表示部61,62,63の矩形枠と略等しい矩形面
について0から9までの数字図柄がそれぞれくり抜かれ
て形成されている。この組合せ図柄画像Wが数字順に連
続して組合せ図柄表示部61,62,63の各々に表示され
る。
【0044】図6は、異空間背景画像Vを示しており、
組合せ図柄表示部61,62,63の矩形枠と略等しい矩形面
に色彩を施されて形成されており、単色で色彩されてお
るばかりでなく表示画面背景とは異なる背景画を描いて
もよい。この異空間背景画像Vは組合せ図柄表示部61,
62,63の各々に嵌め込まれるように表示される。
【0045】図7は、移動体画像Uであり、飛行機を模
して枠なしの単体として形成されている。この移動体画
像Uは、組合せ図柄表示部61,62,63に移動しながら表
示される。
【0046】図8は、表示画面背景画像Yであり、表示
画面60の矩形枠に等しい矩形面に背景画が描かれ、組合
せ図柄表示部61,62,63が3ヶ所矩形にくり抜かれて形
成されている。この表示画面背景画像Yは、表示画面60
に一杯に表示される。
【0047】以上の組合せ図柄画像W,異空間背景画像
V,移動体画像U及び表示画面背景画像Yの各データ
は、ROM46に格納されていて、表示用CPU45がRO
M46から読み出した組合せ図柄画像W,異空間背景画像
V,移動体画像U及び表示画面背景画像Yをプライオリ
ティ回路50が優先順位を設定して重ね合わせ合成する。
【0048】プライオリティ回路50が設定する優先順位
は、異空間背景画像V,移動体画像U,組合せ図柄画像
W,表示画面背景画像Yの順に優先度が高くなる。した
がって最も優先度の低い異空間背景画像Vの上に次に優
先度の高い移動体画像Uを重ねると、図9に示すように
組合せ図柄表示部61,62,63の位置に配列された3つの
異空間背景画像Vの上に移動体画像Uが画像を優先して
重ねられる。
【0049】なお移動体画像Uが重ねられる位置は固定
されておらず、本実施の形態では飛行機を模した移動体
画像Uは図9において右から左へ移動し、その時々によ
って異なり、時には異空間背景画像Vに重ねられない場
合がある。
【0050】次に図9に示す画像の上に3つの異空間背
景画像Vの位置に合わせて組合せ図柄画像Wをそれぞれ
重ね合わせると、図10に示すようになり、各組合せ図
柄画像W部分に図柄表示部合成画像Xが形成される。
【0051】そして図10に示す画像の上に優先度の最
も高い表示画面背景画像Yを重ねると、図3及び図4に
示すような表示画面合成画像Zが形成される。表示画面
背景画像Yが重ねられることで、組合せ図柄表示部61,
62,63以外の画像部分が表示画面背景画像Yに置き換え
られ、組合せ図柄表示部61,62,63のみに図柄表示部合
成画像Xが表示されることになる。
【0052】図3及び図4に示すように表示画面背景画
像Yのなかの組合せ図柄表示部61,62,63に表示された
組合せ図柄画像Wの組合せ図柄(数字)の輪郭内に異空
間背景画像Vが表示され、その異空間背景画像Vの上を
移動体画像Uが移動している様子が表示される。組合せ
図柄表示部61,62,63の各異空間背景画像Vは、それぞ
れ独立ではなく共通の異空間を表示している。
【0053】したがって各組合せ図柄の輪郭内に表示画
面背景とは別の異空間が表示されるので、組合せ図柄内
に別の世界があるように見え、遊技者に不思議な感覚を
与えることができ、この画像の演出効果により遊技者は
プレイを楽しむことができ飽きを生じさせることがな
い。
【0054】なお組合せ図柄表示部61,62,63におい
て、それぞれ組合せ図柄画像Wが移動されて数字図柄が
順次繰り返し移動表示され、ときに停止されて表示され
る。
【0055】以上のような制御系において、大当り制御
と画像表示制御の制御動作について図11のフローチャ
ートに従って簡単に説明する。
【0056】左中右の組合せ図柄表示部61,62,63で
は、組合せ図柄画像Wが一斉に繰り返し表示(回転表
示)され、時間差をもって順次停止するが、左中右のい
ずれから停止してもよく、本実施の形態では左右中の順
に表示列が停止するものとする。
【0057】まずステップ1で始動入賞口に球が入った
か否かすなわち始動入賞口スイッチがオンしたか否かが
判別され、オンしたときにステップ2に進む。ステップ
2では各画像(スプライト)の優先順位(プライオリテ
ィ)がプライオリティ回路50により設定される。
【0058】そしてステップ3で設定された優先順位に
従って表示画面合成画像Zが、液晶ディスプレイ20の表
示画面60に表示される。このときの表示画面合成画像Z
の一例を図11に示す。3つの組合せ図柄は停止し、各
組合せ図柄の輪郭内に異空間背景画像Vには移動体画像
Uはまだ表示されていない。
【0059】次にステップ4で大当りを予告する移動体
画像(キャラクタ)Uを表示するか否かを判断する。大
当り予告をするのは、抽選に当選して大当りとなってい
る場合とハズレているときでも見せかけに予告する場合
とがあり、したがって大当り予告があるときは必ずしも
大当りとなるとは限らないが、大当りの可能性があるこ
とを示す。
【0060】大当り予告する場合はステップ5に進み、
図3及び図4に示すように移動体画像(キャラクタ)U
を各組合せ図柄の輪郭内の異空間背景画像V上に移動表
示させ、ステップ6に進む。遊技者は、組合せ図柄の輪
郭内の異空間を移動体が右方から現れて左方へ移動する
のを見て従来にない不思議な感覚を味わうとともに、大
当りの可能性が高いことを知ることができる。
【0061】大当り予告しない場合は、ステップ4から
ステップ6に飛ぶ。ステップ6に入り、ステップ7,ス
テップ8と進むことで、左図柄,右図柄,中図柄の順に
組合せ図柄が変動表示される。
【0062】そしてステップ9で左図柄の停止するか否
か判別し、停止指示が出て停止すると判別するまではス
テップ6に戻り、ステップ6,7,8,9を繰り返し、
左中右の全ての組合せ図柄の変動表示を継続する。そし
て左図柄を停止すると判別したときは、ステップ9から
ステップ10に抜け、右図柄を停止するか否かを判別す
る。
【0063】右図柄を停止すると判別するまでは、ステ
ップ7に戻りステップ7,8,9,10を繰り返し、左図
柄の変動表示を停止して右図柄と中図柄を変動表示させ
る。そして右図柄を停止すると判別したときは、ステッ
プ10からステップ11に抜け、中図柄を停止するか否かを
判別する。
【0064】中図柄を停止すると判別するまでは、ステ
ップ8に戻りステップ8,9,10,11を繰り返し、右図
柄の変動表示を停止して中図柄だけを変動表示させる。
この状態で停止した左図柄と右図柄が同じ図柄であれば
リーチとなる。
【0065】そして中図柄を停止すると判別したとき
は、ステップ11からステップ12に抜け、左中右の全ての
組合せ図柄が停止して、この停止した図柄組合せにおい
て同じ図柄が並んでいて大当りとなっているか否かを実
際に表示された図柄組合せで確認し、同じ図柄が並んで
大当りのときはステップ13に進んで大当りの賞球の払出
しや大当りの表示等の大当り処理を行い、他方図柄組合
せに1つでも異なる図柄があるとハズレでステップ14に
進みハズレ処理が行われる。
【0066】以上の画像制御では、組合せ図柄が変動表
示する前に、大当り予告をし、図3及び図4に示すよう
に移動体画像(キャラクタ)Uを各組合せ図柄の輪郭内
の異空間背景上に移動表示させていたが、2つの組合せ
図柄が同じ図柄で停止したリーチ状態で、特に大当りの
可能性が高いときに移動体を各組合せ図柄の輪郭内の異
空間背景上に移動表示させてもよい。
【0067】すなわち図13に示すように左右の組合せ
図柄が同じ図柄「7」で停止して、中図柄が変動表示さ
れているリーチ状態で、移動体画像(キャラクタ)Uを
各組合せ図柄の輪郭内の異空間背景画像V上に移動表示
させてもよい。遊技者はリーチ状態で出現した移動体に
より大当りの可能性が高いことを容易に知ることがで
き、期待感が大いに増す。
【0068】以上のように表示画面背景に並んで表示さ
れる各組合せ図柄の各輪郭内に表示される異空間が、共
通の一つの空間で組合せ図柄を通して見える異空間が広
大な別世界が広がって存在しているように見え、同異空
間背景内を移動体が移動表示されるので、組合せ図柄の
輪郭内の別世界がよりリアルに表示されて益々不思議な
感覚を遊技者に与え、興趣をそそることができる。
【0069】以上の実施の形態は、組合せ図柄の輪郭内
に異空間を形成していたが、その他の例えば図3に示す
背景内の雲等の特定の図柄の輪郭内に異空間を表示する
ようにしてもよい。
【0070】また前記実施の形態は、パチンコ遊技機に
適用したものであったが、本発明はスロットマシン等の
図柄組合せを表示する遊技機全般に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る図柄組合せ表示パ
チンコ遊技機の全体正面図である。
【図2】同パチンコ遊技機の制御系の概略ブロック図で
ある。
【図3】液晶ディスプレイに表示された画像例を示す図
である。
【図4】次の状態の画像例を示す図である。
【図5】組合せ図柄画像を示す図である。
【図6】異空間背景画像を示す図である。
【図7】移動体図柄を示す図である。
【図8】表示画面背景画像を示す図である。
【図9】異空間背景画像と移動体画像を合成した図であ
る。
【図10】異空間背景画像と移動体画像と組合せ図柄画
像を合成した図である。
【図11】液晶ディスプレイに表示された画像例を示す
図である。
【図12】前記制御系による制御手順を示すフローチャ
ートである。
【図13】別の実施の形態における液晶ディスプレイに
表示された画像例を示す図である。
【図14】従来の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…パチンコ遊技機、2…外枠、3…開閉扉、4…金
枠、5…ガラス扉、6…打球供給皿、7…余剰球受皿、
8…球、9…操作ハンドル、11…遊技盤、12…外レー
ル、13…内レール、14…釘、15…風車、16…通常入賞
口、17…始動入賞口、18…大入賞口、20…液晶ディスプ
レイ、25…アウト球入口、30…遊技制御用CPU、31…
ROM、32…RAM、33…バスライン、34…バッファゲ
ート、35…ローパスフィルタ、36…スイッチ類、37…出
力ポート、38…ドライバー、39…大入賞口ソレノイド、
40…ランプ類、41…サウンドジェネレータ、42…アン
プ、43…スピーカ、45…表示用CPU、46…ROM、47
…RAM、48…バスライン、49…表示ドライバー、50…
プライオリティ回路、60…表示画面、61,62,63…組合
せ図柄表示部、U…移動体画像、V…異空間背景画像、
W…組合せ図柄画像、X…図柄表示部合成画像、Y…表
示画面背景画像、Z…表示画面合成画像。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C088 AA33 AA35 AA36 AA37 AA39 AA42

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面の複数列配列された各組合せ図
    柄表示部にそれぞれ複数種の組合せ図柄を順次繰り返し
    表示する組合せ図柄表示手段を備え、繰り返し表示が順
    次停止して並んで表示された組合せ図柄が全て同じであ
    ると大当りで賞球又は賞品メダルが多く払い出される図
    柄組合せ表示遊技機において、 特定の図柄の輪郭内に表示画面背景とは別の異空間が表
    示されるように画像処理する画像処理手段を備えたこと
    を特徴とする図柄組合せ表示遊技機。
  2. 【請求項2】 前記特定の図柄が前記組合せ図柄であ
    り、 前記画像処理手段が各組合せ図柄の輪郭内に表示する各
    異空間は、ともに共通の一つの空間であることを特徴と
    する請求項1記載の図柄組合せ表示遊技機。
  3. 【請求項3】 前記画像処理手段により前記組合せ図柄
    の輪郭内の異空間が異空間背景と同異空間背景内を移動
    する移動体とで表示されることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の図柄組合せ表示遊技機。
  4. 【請求項4】 前記画像処理手段は、設定された優先順
    位に従って画像を重ねることにより表示画像を合成する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか
    の項記載の図柄組合せ表示遊技機。
  5. 【請求項5】 前記異空間背景は前記各組合せ図柄表示
    部に一致する枠内に形成される異空間背景画像により構
    成され、 前記組合せ図柄画像は前記各組合せ図柄表示部に一致す
    る枠内に図柄内部をくり抜いて形成され、 前記画像処理手段は、前記異空間背景画像の上に優先度
    の高い前記組合せ図柄画像を重ねて組合せ図柄表示部合
    成画像を形成することを特徴とする請求項4記載の図柄
    組合せ表示遊技機。
  6. 【請求項6】 前記移動体は、前記表示画面を移動して
    表示される移動体画像により構成され、 前記画像処理手段は、前記異空間背景画像の上に優先度
    の高い前記移動体画像を重ね、さらにその上により優先
    度の高い前記組合せ図柄画像を重ねて図柄表示部合成画
    像を形成することを特徴とする請求項5記載の図柄組合
    せ表示遊技機。
  7. 【請求項7】 前記表示画面背景は、表示画面に一致す
    る枠内に前記組合せ図柄表示部をくり抜いて形成される
    表示画面背景画像により構成され、 前記画像処理手段は、前記組合せ図柄表示部合成画像の
    上に優先度の高い前記表示画面背景画像を重ねて表示画
    面合成画像を形成し、前記表示画面に表示することを特
    徴とする請求項5又は請求項6記載の図柄組合せ表示遊
    技機。
  8. 【請求項8】 前記画像処理手段は、特別の遊技状態の
    ときに前記移動体が現れるように処理することを特徴と
    する請求項3又は請求項7記載の図柄組合せ表示遊技
    機。
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