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1970年の台風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1970年の台風
軌跡の地図
最初の台風発生 2月20日
最後の台風消滅 11月28日
最も強かった
台風
台風17号 – 900 hPa,
150 kt (1分間平均)
熱帯低気圧の総数 30
台風の総数 26
総死亡者数 3,909
総被害額 不明
年別台風
1968, 1969, 1970, 1971, 1972

1970年台風(1970ねんのたいふう、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧)のデータ。台風の発生数は26個であった[1]

日本には9個の台風が接近したが、うち3個が本土に上陸した[2]。8月に上陸した台風9号により、鹿児島県名瀬市では最大瞬間風速78.9m/sを記録し、台風による最大瞬間風速としては歴代5位の記録となった。また、同じく8月に上陸した台風10号は、高知県を中心に大きな被害をもたらした。

月別の台風発生数

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1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年間
1 2 3 6 5 5 4 26

各熱帯低気圧の活動時期

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「台風」に分類されている熱帯低気圧

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台風1号(ナンシー)

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197001・01W

カテゴリー4 タイフーン (SSHWS)
発生期間 2/20 – 2/27
ピーク時の強さ 120 kt (1分間平均) 
950 hPa

台風2号(オルガ)

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197002・02W・デリン

カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生期間 6/29 – 7/6
ピーク時の強さ 140 kt (1分間平均) 
905 hPa

6月29日にフィリピンのはるか東方で発生して典型的な放物線形の経路を取り、北東に進んで7月5日に紀伊半島に上陸したが、上陸後に急に進路を北西に振って関西を直撃し、折から大阪で開催中の日本万国博覧会を混乱させた。万博では、台風の影響で倒木や一部建物損壊、看板飛来による観客の負傷などが発生した。

この台風の最盛期の中心気圧は905hPaであった。これは、台風2号としては1951年の統計開始以降で1位タイ(1993年の2号と並ぶ)の勢力である。

台風3号(パメラ)

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197003・03W・クラリン

トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 6/29 – 6/30
ピーク時の強さ 50 kt (1分間平均) 
980 hPa

台風4号(ルビー)

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197004・04W・エマン

トロピカル・ストーム (SSHWS)
Counterclockwise vortex
発生期間 7/13 – 7/16
ピーク時の強さ 55 kt (1分間平均) 
985 hPa

台風5号(サリー)

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197005・05W

トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 7/21 – 7/23
ピーク時の強さ 40 kt (1分間平均) 
992 hPa

台風6号(06W)

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197006

Counterclockwise vortex
発生期間 7/30 – 7/30
ピーク時の強さ 風速不明 
994 hPa

台風7号(テレーズ)

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197007・07W

トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 8/1 – 8/4
ピーク時の強さ 40 kt (1分間平均) 
990 hPa

台風8号(ヴァイオレット)

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197008・08W・ヘリン

トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 8/6 – 8/8
ピーク時の強さ 40 kt (1分間平均) 
992 hPa

台風9号(ウィルダ)

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197009・09W・イリアン

カテゴリー3 タイフーン (SSHWS)
発生期間 8/9 – 8/16
ピーク時の強さ 105 kt (1分間平均) 
940 hPa

台風10号(アニータ)

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197010・11W

カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生期間 8/16 – 8/22
ピーク時の強さ 135 kt (1分間平均) 
910 hPa

台風11号(ビリー)

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197011・12W・ロレン

カテゴリー3 タイフーン (SSHWS)
発生期間 8/24 – 8/31
ピーク時の強さ 110 kt (1分間平均) 
945 hPa

台風12号(クララ)

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197012・13W

カテゴリー2 タイフーン (SSHWS)
発生期間 8/26 – 9/4
ピーク時の強さ 85 kt (1分間平均) 
960 hPa

台風13号(ドット)

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197013・14

トロピカル・ストーム (SSHWS)
Counterclockwise vortex
発生期間 9/2 – 9/2
ピーク時の強さ 55 kt (1分間平均) 
1,004 hPa

9月2日に東経180度線日付変更線)上で発生し、その後は東に進んだため、9月2日21時にだけ台風として存在していたが、それ以外は全て台風の範囲外で台風ではなかった。すなわち、台風としての寿命は0時間であった[3][4]。このことから、この台風は統計史上最も寿命が短い短命台風とされている。

台風14号(エレン)

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197014・14W・ノーミン

トロピカル・ストーム (SSHWS)
Counterclockwise vortex
発生期間 9/4 – 9/6
ピーク時の強さ 45 kt (1分間平均) 
985 hPa

台風15号(フラン)

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197015・15W・オヤン

トロピカル・ストーム (SSHWS)
Counterclockwise vortex
発生期間 9/4 – 9/8
ピーク時の強さ 55 kt (1分間平均) 
975 hPa

台風16号(ジョージア)

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197016・16W・ピタン

カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
Counterclockwise vortex
発生期間 9/8 – 9/14
ピーク時の強さ 140 kt (1分間平均) 
905 hPa

台風17号(ホープ)

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197017・17W

カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生期間 9/20 – 9/29
ピーク時の強さ 150 kt (1分間平均) 
900 hPa

台風18号(アイリス)

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197018・18W

カテゴリー3 タイフーン (SSHWS)
発生期間 10/4 – 10/8
ピーク時の強さ 100 kt (1分間平均) 
960 hPa

台風19号(ジョアン)

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197019・19W・セニン

カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生期間 10/10 – 10/18
ピーク時の強さ 150 kt (1分間平均) 
905 hPa

台風20号(ケイト)

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197020・20W・ティタン

カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生期間 10/15 – 10/25
ピーク時の強さ 130 kt (1分間平均) 
940 hPa

台風21号(ルイーズ)

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197021・21W

トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 10/27 – 10/29
ピーク時の強さ 60 kt (1分間平均) 
990 hPa

台風22号(マージ)

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197022・22W・ウディン

トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 10/30 – 11/6
ピーク時の強さ 55 kt (1分間平均) 
990 hPa

台風23号(ノラ)

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197023・23W

トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 11/2 – 11/3
ピーク時の強さ 50 kt (1分間平均) 
1,000 hPa

台風24号(オパール)

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197024・24W

トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 11/14 – 11/17
ピーク時の強さ 50 kt (1分間平均) 
990 hPa

台風25号(パッシー)

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197025・27W・ヨリン

カテゴリー4 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生期間 11/14 – 11/22
ピーク時の強さ 135 kt (1分間平均) 
910 hPa

台風26号(ルース)

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197026・28W

トロピカル・ストーム (SSHWS)
Counterclockwise vortex
発生期間 11/27 – 11/28
ピーク時の強さ 40 kt (1分間平均) 
996 hPa

外部リンク

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  • ウィキメディア・コモンズには、1970年の台風に関するカテゴリがあります。

脚注

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  1. ^ デジタル台風:1970年シーズンの台風履歴”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年6月12日閲覧。
  2. ^ 気象庁|台風経路図1970年”. www.data.jma.go.jp. 2020年6月12日閲覧。
  3. ^ 台風17号 ハリケーンが”越境” 過去には寿命0時間の台風も(饒村曜) - Yahoo!ニュース”. Yahoo!ニュース 個人. 2020年6月14日閲覧。
  4. ^ i92ブログ - 波通 (i92) サーフィン総合サイト”. www.i92surf.com. 2020年6月14日閲覧。