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ビューティーでメンタルをコントロール。滝口樹理の“迷わない”信念【5ビューティーエッセンシャル】

20歳で起業して自身のファッションブランド「Juemi」を創設した滝口樹理。彼女が生み出すアイテムはもちろんのこと、自身もファッションアイコンとして高い支持を得ている。「自分は決してメンタルが強い方ではない」という彼女が、年齢を重ねる中で見つけた美容哲学とは?File8はこちらから。

File9:滝口樹理/「Juemi」デザイナー、DJ

── 樹理さんがビューティーを大切にしている理由は?

昔は自分にとっての理想の顔立ちや体型を思い描いていましたが、年齢を重ねて色んな人に出会う機会が増えて、自分に自信を持っている人が一番輝いているということを心から実感するようになりました。自分に合う良いコスメスキンケア、食事を見つけて迷わずにそれをつづけることは、安心感も得られるし自信にも繋がる。そういう意味で、ビューティーはメンタルのコントロールにすごく役立っていると感じています。

── アイテム選びに迷わなくなったきっかけは?

いいスキンケアやコスメを求めて頻繁にランキングサイトや口コミをチェックして、色んな人の意見を気にしていた頃は、それに割く時間も膨大でした。正解がわからなくなって、常に悩んでいる感覚があるというか。でも大人になるにつれて、もっと仕事や自分自身のことに時間を使いたいと感じて、いい意味で適当になっていったんです。そうしていくうちに自分の中で段々とスキンケアやコスメの答えもまとまっていきました。それによって実際に仕事の効率も上がりましたし、幸福度も高くなりました。

【スキンケア】エンビロンでシンプルなケアを徹底。

── スキンケアのこだわりは?

もともと私の嗅覚が敏感なのと、猫と一緒に暮らしているというのもあって、香りの強いアイテムはなるべく使わないようにしています。ずっと愛用しているのは、エンビロンのスキンケアシリーズ。写真奥の黄色いボトルはボディ用です。無印良品のポンプがボトルのサイズにぴったりだったので、キャップの部分だけ付け替えて使っています。とても便利ですよ。

フェイスケアに使っているのは、「モイスチャーシリーズ」のトーナーとクリームとジェル。使い始めの頃は少しピリピリしていましたが、今は慣れてきてその感覚もなくなりました。夜は、「フォーカスエヴァネッセントプラス」のルーセントプレップローションと「フォーカスモイスチャープラス」のモイスチャーオイルカプセルも使っています。

── エンビロンに出合ったきっかけは?

50歳くらいの知り合いの女性に教えていただいたのがきっかけです。その方のお肌がとても綺麗ですべてを物語っている気がして、使ってみようと思ったんです。でも最初は、私の皮膚があまりにも薄くて弱かったので、デリケートシリーズから始めることに。そこから徐々に肌を改善していき、3年ほどかけて今使っている2番のコレクションに辿り着きました。

エンビロンを使い始めて一番よかったと感じるのは、スキンケアに悩まなくなったこと。それまでは最初にもお話しした通り、口コミを調べたり、デパートや薬局に行ったりして時間を浪費していました。でも今はエンビロンを勧めてくださった女性が、とてもいいお手本になっています。実際に肌トラブルもなくなり、信頼してずっとつづけていけるものに出合えて本当によかったなと感じています。

【コスメ】どんな光のもとでも自然なメイクが理想。

── メイクアップのお気に入りアイテムは?

コスメも使うものは大体一貫していて、肌作りに必要な下地ファンデーションコンシーラー、パウダーはすべてRMKです。日本ブランドということで、日本人の肌にも合いそうだなと思って使い始めました。塗っている感を出したくないということをBAさんに伝えて、勧めていただいたアイテムを使っています。長時間経っても崩れず、香りもしないのでお気に入りです。

中でもイチオシは、「シルクフィット フェイスパウダー 01」。私にとってツヤとテカリは全くの別物。なので、肌の仕上げはある程度マットにして必要なところだけハイライトを載せるようにしているのですが、土台の肌作りにこのパウダーがとても優秀。パウダーをしている感じが出すぎず、全体のバランスをしっかり整えてくれます。肌の調子が良いときはファンデーションを塗らないこともありますが、このパウダーだけは必ず使っています。

── 樹理さんは目もとのメイクも素敵な印象です。

ベースの肌作りにはこだわっていますが、アイシャドウにはあまりこだわりがないんです。なので普通にメイクしているとどんどんナチュラルになってしまうのですが、とはいえまだそこまで落ち着きたくないという気持ちもあって(笑)。そういうときに、この**アディクションの「ザ リキッド アイシャドウ ウルトラスパークル**」はすごく重宝します。私は限定色のアンノウン ファミリア 105をつけているのですが、オーロラの光沢が可愛いんです。目頭から涙袋にかけて、少しだけオンしています。

── メイクをするときに一番気をつけていることは?

どんな光やシチュエーションでも、不自然じゃない状態でいたいという気持ちが一番強いです。例えば太陽の光だと白浮きしてしまうけれど、夜の光だと可愛く見える、みたいなのは嫌。SNS映えはするけれど、実際に会うと不自然なメイクというのも私の性格にも合いません。なるべくギャップのないバランスが取れたメイクで、リアルをしっかり生きていきたいと思っています。

【香り】香水は、お風呂で楽しむ。

── 普段、香りはどんな風に楽しんでいますか?

先ほどもお話した通り、私は香りにとても敏感なので自分に強い香りをまとうことはなるべく避けています。でも香りを楽しむこと自体は気分転換になるので、ハンドクリームは少しだけつけています。香水は、自分ではなくお風呂場に振りかけて楽しむのが好き。キャンドルもベッドサイドやお風呂に置いてます。

自分のYouTubeでも紹介してるのですが、私にとってバスタイムはとても大切な時間。入浴剤はサカエ商事の「天然湯の花」という無香料のものを使っているのですが、観葉植物を置いたり好きな香りを取り入れたりしてリラックスしています。

── お気に入りのバスグッズは?

一昨年、昨年と2年連続でギリシャに旅行して友人の家に泊まったのですが、そこでオリーブの石鹸と出合いました。ギリシャではとても一般的だそうなのですが、これで洗うと驚くほどツルツルになって、しっかり保湿もしてくれるんです。それ以来、お風呂場だけでなくキッチンや洗面所もオリーブ石鹸で統一しています。

── お風呂が好きな理由は?

私はあまりメンタルが強い方ではないのですが、バスタイムは自分の気持ちを整えるのにとても大切な時間なんです。普段は携帯を見ている時間がとても長いのですが、お風呂場にだけは携帯を持ち込まないようにしています。そこで自分の姿を鏡で見て、意外と大丈夫じゃん!と思ったりとか、色んなヘアスタイルを試して新しい自分を発見したりとか。そうやって、自分自身と向き合うようにしています。

【フード】特産品を購入するのが旅の醍醐味。

── 自炊はされますか?

よく人にびっくりされるのですが、意外と自炊するんです(笑)。特に調味料にはこだわりがあります。海外旅行に行ったときの楽しみの一つが、特産品の調味料を買ってくること。今気に入っているのはギリシャで購入したオリーブオイルとはちみつです。先ほどの石鹸もそうですが、オリーブはギリシャの代表的な特産品の一つ。オイルも火を通した方がいいものやサラダに使えるものなど色んな種類があるのですが、店員の方に使いやすいものを教えていただいて購入しました。はちみつも、ギリシャで採れたナチュラルなもの。毎朝紅茶に入れています。現地の特産品の調味料は、日本ではなかなか見つけられないようなこだわりの高品質なものと出合えるので、普段の料理も楽しくなります。

逆に海外に行くときは、お土産や自分用に必ず醤油と味噌を持って行きます。私は1ヶ月以上滞在することが多いのですが、この2つさえあれば日本食が恋しくなったときも乗り切れる(笑)。ゆで卵にお醤油をかけるだけでも幸せなんです。

【フィットネス】フラフープで楽しみながらボディシェイプ。

── 運動はしますか?

これまで色んな運動を試してきましたが、唯一つづけているのがフラフープ。3年くらい前にリサイクルショップで見かけて面白半分で買って以来、ずっとハマっています。昔から運動神経はすごく悪いのですが、フラフープだけは自分のペースで出来るし、何よりも元気が出るんです。朝起きて5分程度やるだけなのですが、フラフープの動きは良い具合にテンションをあげてくれます(笑)。体のライン作りにも効果があって、全体が引き締まってくびれも出来ました。

話を聞いたのは……

滝口樹理さん
「JUEMI」デザイナー、DJ。東京生まれ、中国育ち。アパレルショップ店員として働いた後、20歳で起業。アパレルブランドの「ジュエミ(JUEMI)」を立ち上げ、自らデザイナーを務める。「女性らしい艶っぽさ」と「その人の芯の強さ」を引き出す服をコンセプトに、女性たちから高い支持を得ている。
https://www.instagram.com/juritakiguchi

Editor: Airi Nakano, Kyoko Muramatsu