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継続は、自信に繋がる。スタイリスト渥美千恵が変わらず愛しつづけるものたち【5ビューティーエッセンシャル】

VOGUE JAPANでも活躍中のスタイリスト、渥美千恵。エッジィなセンスと確立したスタイルが人気の彼女は、ビューティーの醍醐味は継続することで得られる自信だと語る。真面目な性格が垣間見える、彼女ならではのビューティーとの向き合い方は? File7はこちらから。

File8:渥美千恵/スタイリスト

── 渥美さんがビューティーに時間をかけることで得られると思うものは?

自分が何かを継続できたという達成感や自信を得られるということが一番大きいかなと思います。私は比較的真面目なタイプなので、トレーニング器具やサプリなども最低2〜3ヶ月は取り入れて、効果を見極めるようにしています。そうやって何かをちゃんとつづけられた、違いを感じられたという気持ちは、自信に繋がるかなと思います。

── 昔からそうでしたか?

そうですね。無駄なことをするのが嫌いという性格もあるかもしれません。お金も時間も限られているので、どれがその時の自分にとってベストなのかを知ることは大切。そして、そうやって探ることが好きなんです。もちろん、無理なくつづけられるというのが大前提ですが。

【スキンケア】シンプルだけど、しっかり保湿

── スキンケアのお気に入りアイテムは?

昔からずっと使いつづけているのは、エスティ ローダーの「マイクロ エッセンス ローション BF」。たまに浮気することがあっても、結局いつもここに戻ってきてしまいます。私は結構乾燥肌なのですが、すごくしっとりするし、毛穴にも効くし、透明感もアップすると思っています。

そしてもう一つのお気に入りは、シスレーの「エコロジカル コムパウンド アドバンスト」。以前は朝からクリーム乳液をしっかり塗っていたのですが、それだとどうしてもしっとりしすぎてしまって。ファンデーションを塗る前に時間を置かなければいけなかったんです。でもこのシスレーの美容乳液に変えてからは、その悩みがまったくなくなりました。しっかり潤うのにサラッとした肌触りなので、その後にファンデーションを重ねても崩れない。伸びが良くて容量も多いので、意外と長持ちします。朝はこの2点だけを使っています。

── 夜のスキンケアは?

エスティ ローダーの化粧水は夜も使っています。コットンに浸してパッティングしたら、そのまま時間をおくようにしています。他のアイテムは時期によるのですが、今はレチノール系のものを使っていてNANO MED. VAの「ナノメッド VAエッセンス」と「ナノメッドHQエッセンス」を塗っています。クリニックで購入できるものなのですが、値段は比較的安価なのにしっかりハリがアップするので、とてもお気に入りです。HQエッセンスはたまに塗らないこともありますが、VAエッセンスは欠かさず塗っています。これまであまりクリームに違いを感じたことがなかったのですが、このクリームはとても良くて。朝起きたときに顔がパンッとしていて効果を実感します。

【コスメ】気持ちをオンする赤リップコレクション

── メイクアップで特にこだわっているアイテムは?

私が一番コレクションしているのは、赤とバーガンディのリップです。ベージュも持っているのですが、年齢を重ねると顔の映りも気になるので、より赤が好きになっていますね。昔から憧れの女性がシャーロット・ランプリングとジーナ・ローランズなので、そういった大人の女性のムードに影響されているというのもあると思います。

── どんなときに赤リップを塗るのですか?

コレクションは増えているのですが、普段は塗っていないので周りの人にはあまり赤リップのイメージがないかもしれないです(笑)。朝は時間がなくて丁寧に塗れないし、ディナーだとすぐ落ちてしまう。なのでタイミングに悩むのですが、友人の結婚式などのここぞというときにつけています。あとは、疲れているとき。家で作業をしていてやる気が出ないときや煮詰まったときに、誰も見ていなくても赤リップを塗ると気合いが入るんです。

【香り】コロナ禍で香りとの向き合い方が変化

── どんな香水を使っていますか?

昔はよく香水をつけていたのですが、コロナ禍にマスクをするようになってからあまり使わなくなっていました。自分では香りを感じないのに、相手にだけ香っているかもしれないという状況が気になってしまって。お風呂の時のボディーソープやシャンプー、あとはルームフレグランスなどで自分のための香りを楽しんでいました。ちょうどこの冬からはまた香水をつけたいなと思っていましたが、コロナ禍をきっかけに香りの捉え方は少し変化した気がします。対・人ではなく、対・自分という向き合い方になったというか。

その上で今一番つけたいと思っているのは、エルメスのパルファム 「ギャロップ ドゥ エルメス」。レザーとローズの香りなのですが、とても好きなコンビネーションでずっとつけていても飽きないんです。コロナ禍で一旦離れていても、やはりこの香りだけは好きで戻ってきてしまいます。ボトルや箱もとてもセンスが良くてお気に入りです。

【フード】生粋の甘党。だけどなるべく身体にいいものをセレクト

── 渥美さんの食事のこだわりは?

小さい頃から胃腸が弱いので、食べるものはなるべく気をつけています。グルテンフリーをつづけているのと、なるべく無添加なものを選んでいます。でも甘いものは好きなので、諦めたくない。だから、スイーツは家で作ることもありますね。ボブズレッドミルのグルテンフリー パンケーキ ミックスは色々試した中でも特に美味しかったです。アイスクリームも大好きなので、家で作れるようにアイスクリームメーカーを買いました。自分で作れば使う砂糖や牛乳を選べるし、卵を使わないなどのチョイスもできる。生粋の甘党だからこそできる限り罪悪感なくスイーツを食べたくて、なるべく工夫しています。

【フィットネス】無理せず毎日続けられることがキーワード

── 体型管理で気をつけていることは?

体型というよりも顔のお話しになるのですが、結構前に流行ったパタカラを何年間も毎日使っています。私はこれを使い始めてから、顔型に変化を感じました。その他にも最近教わってとても効果があるなと思ったのは、1分間程度のうがい。顔周りがとても痛くなるのですが、ずっと続けているとフェイスラインがとてもすっきりします。

── その他にはどんなフィットネスをしていますか?

どれだけ良いコンディションでいられるかということや体力作りをとても大切にしているので、そのために動いたり器具を使ったりすることはあります。整体の先生に脚の筋肉が足りないと言われてからは、シックスパッドのフットフィットを使っています。これを使い始めてから、階段を登るのが楽になりました。ピリピリする感覚が気持ち良いし、健康にも良いと思えるのでつづけられていますね。同じくシックスパッドのフェイスフィットも使っています。そして今年から新しく始めたのは、ジャイロ。とても気持ちが良くて楽しいので、これからもつづけていきたいと思っています。ウェアも素敵なものを探していきたいですね。今年は体も心も軽やかになって、new meに慣れることを期待しています!(笑)

話を聞いたのは……

渥美千恵さん
スタイリスト。VOGUE JAPANをはじめ、数々のモード誌や広告、セレブリティのスタイリングを手がける。エッジィでクールな女性像を表現するのが得意。
https://www.instagram.com/chie_atsumi/

Editor: Airi Nakano, Kyoko Muramatsu