JP5501715B2 - ユーザインターフェース装置、ユーザインターフェース装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の発明は、「ユーザインターフェース装置及びユーザインターフェース方法」に関する発明であり、具体的には、「所定のコマンドが割り付けられているジェスチャーを記憶するとともに、そのジェスチャーを誘導する案内軌跡を記憶する記憶手段と、軌跡入力デバイスに対するユーザの操作軌跡を解析する軌跡解析手段と、軌跡解析手段がユーザの操作軌跡を解析する毎に、記憶手段に記憶されているジェスチャーの中から、その操作軌跡に合致する1以上のジェスチャーを検索するジェスチャー検索手段と、記憶手段からジェスチャー検索手段により検索されたジェスチャーの案内軌跡を取得して、その案内軌跡を表示する一方、ジェスチャー検索手段により前回検索されたジェスチャーがユーザの操作軌跡と合致しなくなると、表示しているジェスチャーの案内軌跡を消去する案内軌跡表示手段と、ジェスチャー検索手段により検索されたジェスチャーが1つに絞られると、そのジェスチャーに割り付けられているコマンドを呼び出すコマンド呼出手段とを備えた」ものである。
すなわち、特許文献1に記載の発明は、ユーザの操作軌跡に合致する1以上のジェスチャーを検索し、その案内軌跡を表示する。また、ジェスチャーが1つに絞られると、そのジェスチャーに関連づけられているコマンドを呼び出す。
図1は、本発明に係るユーザインターフェース装置の制御方法の一実施の形態を示すフローチャートである。
図2は、本発明に係るユーザインターフェース装置の一実施の形態を示すブロック図である。
図2に示すユーザインターフェース装置は、タッチパネル1、CPU2、ROM3、RAM4、I/Oポート5、及びバスライン6を有する。
例えば、パネルスイッチは、抵抗膜式、赤外線式、超音波表面弾性波式、音響波照合式、プロジェクテッド・キャパシティブ式のいずれを用いてもよい。
ジェスチャー完了判断部2bは、タッチパネル1に指がタッチされたまま移動することによるジェスチャーが完了したか否かを判断する機能部である。
ジェスチャー種類決定判断部2cは、タッチパネル1に指がタッチされたまま移動することによるジェスチャーの種類が、ページ送りか、回転か、拡大か、縮小か決定したか否かを判断する機能部である。
案内表示タッチ判断部2dは、タッチパネル1の画面に表示された案内表示がタッチされたか否かを判断する機能部である。
次に、図2に示したユーザインターフェース装置の動作について図1を参照して説明する。
動作の主体は、CPU2である。
まず、CPU2は、タッチパネル1の画面に指がタッチされた地点の座標を検出する(ステップS1)。
CPU2は、タッチパネル1の画面上の指がタッチされた地点の座標をRAM4に格納する(ステップS2)。
CPU2は、座標履歴からジェスチャーを判断する(ステップS3)。
CPU2は、ジェスチャーが完了したか否かを判断する(ステップS4)。
CPU2は、ジェスチャーが完了したと判断した場合(ステップS4/Y)、ジェスチャーの処理を実行し終了する(ステップS9)。
CPU2は、ジェスチャーの種類が決まっていると判断した場合(ステップS5/Y)、タッチパネル1の画面に案内軌跡を表示し(ステップS6)、ポイントとなる地点の案内をタッチパネル1の画面に表示する(ステップS7)。
CPU2は、タッチパネル1の画面に表示された案内表示がタッチされたか否かを判断し(ステップS8)、案内表示がタッチされたと判断すると(ステップS8/Y)、ジェスチャーの処理を実行し終了する(ステップS9)。
CPU2は、タッチパネル1の画面上の案内表示がタッチされていないと判断した場合(ステップS8/N)、ステップS1に戻り、以下繰り返す。
以上で説明した本発明にかかるユーザインターフェース装置は、コンピュータで処理を実行させるプログラムによって実現されている。コンピュータとしては、例えばマイクロプロセッサなどの汎用的なものが挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではない。よって、一例として、プログラムにより本発明を実現する場合の説明を以下で行う。
(1)タッチパネルが、接触した指の動作がジェスチャーであるか否かを判断する手順、
(2)指の動作がジェスチャーである場合に、そのジェスチャーに対応づけられた軌跡に基づいてタッチパネルに案内軌跡を表示する手順、
(3)案内軌跡上に、ポイントとなる地点と、その地点まで操作したときに予想される結果とを表示する手順、
を実行させるプログラムが挙げられる。
このようなプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。
ここで、記憶媒体としては、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(CD Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記憶媒体、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、FeRAM(強誘電体メモリ)等の半導体メモリやHDD(Hard Disc Drive)が挙げられる。
タッチパネル1(図2参照)の画面1aに写真(顔写真)が表示されている際にユーザが指(例えば右手人差し指)10でタッチしたまま矢印11方向になぞることにより(いわゆる、パン)、ジェスチャー種類決定判断部2cはユーザの操作をパンと判断し、画面1aのページ送りが行われる(図3(a))。
タッチパネル1の画面1aに顔写真が横向きに表示されている場合に、ユーザが一方の指(例えば左手の指)13で画面1aの中央をタッチすると共に、他方の指(例えば右手の指)10を画面1aの上側をタッチしたまま(マルチタッチ)、矢印14方向に移動すると、ジェスチャー種類決定判断部2cはユーザの操作を回転と判断し、回転に対応付けられた案内軌跡と、案内表示として回転後の縮小画像を表示する(図4(a))。
すなわち、タッチパネル1は、画面1a上に指10の案内軌跡T1を表示し、更に案内軌跡T1上の、画面1aの上側に現在の向きの縮小画像1bを表示し、
画面1aの右側に90度右回転した後の縮小画像(この場合、正立画像)1cを表示し、画面下側に180度回転した後の縮小画像1dを表示し、左側に270度回転した後の縮小画像(この場合、倒立画像)1eを表示する(図4(b))。
タッチパネル1の画面1aに指10と指13とを同時に矢印16、17方向にほぼ同一速度で離れるように移動させると(図5(a))、ジェスチャー種類決定判断部2cはユーザの操作をズームと判断し、画面1aに案内軌跡T2及び矩形状の枠線L1〜L3及び解説18、19が案内表示として表示される。
すなわち、枠線L1には「画面に収める」の解説表示が連動し、枠線L2は指10、13に連動し、枠線L3は「実寸大」の解説表示(ピクセル等倍)が連動し、指10、13を所望の大きさになるように動かすか、案内表示をタッチすることによりサイズが選択される。
ユーザは、案内表示に基づいて所望するサイズを選択することができるので、操作性が向上する。
図6(a)、(b)に示した実施例の図5(a)、(b)に示した実施例との相違点は、案内表示のうちの解説表示がアイコンである点である。
すなわち、アイコン20が枠線L1に対応し、アイコン21が枠線L3に対応している。
このように構成してもユーザは、案内表示に基づいて所望するサイズを選択することができるので、操作性が向上する。
図7(a)〜(c)に示した実施例の図5(a)、(b)に示した実施例との相違点は、指10、13を同時に矢印16、17方向にほぼ同一速度で離れるように移動させる途中、指10を固定したままさらに指13を矢印22方向に離れるように移動させる点である。
この場合には、両方の指の移動量の直近の割合を元に案内表示を行う。すなわち、指10、13を同時に移動している間は、指10と指13の移動する割合が同じため、枠線L1〜L3を図7(b)のように、指10と指13とを同じ距離だけ移動させた場合の位置に表示し、指10を停止すると共に指13を移動させた場合、指13のみが移動するため枠線L1〜L3を表示する位置を図7(c)のように、指13のみが移動した場合の位置に切り替える。
このように構成してもユーザは、案内表示に基づいて所望するサイズを選択することができるので、操作性が向上する。
マルチタッチの際に、両方の指を移動する割合に応じた適切な案内を表示できる。
表示された案内を直接タッチしてそのポイント地点の結果となる処理を行うことができる。
1a 画面
1b〜1e 縮小画像
2 CPU
2a 座標検出部
2b ジェスチャー完了判断部
2c ジェスチャー種類決定判断部
2d 案内表示タッチ判断部
3 ROM
4 RAM
5 I/Oポート
6 バスライン
10、13 指
11、14、16、17、22 矢印
12、18、19 案内表示
20、21 アイコン
L1〜L4 枠線
T1 回転のジェスチャーに対応付けられた案内軌跡
T2 ズームのジェスチャーに対応付けられた案内軌跡
Claims (8)
- 接触開始からの指の軌跡を検知するタッチパネルと、
所定の規則性を有する前記指の軌跡であるジェスチャーと所定の処理との対応関係を記憶する記憶手段と、
前記タッチパネルへの接触開始から接触終了までの指の軌跡が前記ジェスチャーの規則性に対応している場合に、接触終了地点に応じて定められるパラメータに従って前記所定の処理を実行する処理手段と、
前記タッチパネルにより検知された接触開始からの指の軌跡が前記ジェスチャーの規則性に対応するか否かを判断し、対応する場合に、前記指の軌跡を前記規則性に従って延長した案内軌跡及び前記案内軌跡上の複数の地点で接触終了したときのそれぞれの予想処理結果を前記タッチパネルに表示するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするユーザインターフェース装置。 - 前記制御手段は、前記予想される結果を前記案内軌跡上の所定の近傍に表示することを特徴とする請求項1記載のユーザインターフェース装置。
- タッチパネルに接触開始からの指の軌跡を検知し、所定の規則性を有する前記指の軌跡であるジェスチャーと所定の処理との対応関係を記憶し、前記タッチパネルへの接触開始から接触終了までの指の軌跡が前記ジェスチャーの規則性に対応している場合に、接触終了地点に応じて定められるパラメータに従って前記所定の処理を実行し、前記タッチパネルにより検知された接触開始からの指の軌跡が前記ジェスチャーの規則性に対応するか否かを判断し、対応する場合に、前記指の軌跡を前記規則性に従って延長した案内軌跡及び前記案内軌跡上の複数の地点で接触終了したときのそれぞれの予想処理結果を前記タッチパネルに表示することを特徴とするユーザインターフェースの制御方法。
- 前記案内軌跡上の指の接触位置が変化した場合、直近の位置に基づいて予想される表示を変更することを特徴とする請求項3記載のユーザインターフェース装置の制御方法。
- 前記指を前記タッチパネルから離した後、前記案内軌跡を一定時間表示するとともに、前記予想される結果が表示された前記地点を直接タッチした場合は、前記結果となる処理を行うことを特徴とする請求項3または4に記載のユーザインターフェース装置の制御方法。
- 前記指が複数の場合に、前記各指の相対的な動作に応じて案内軌跡を表示することを特徴とする請求項3から5の何れか一項に記載のユーザインターフェース装置の制御方法。
- 前記複数の指のうち1本目を固定して2本目を動作する場合には2本目の指に対して案内軌跡を表示することを特徴とする請求項6記載のユーザインターフェース装置の制御方法。
- コンピュータに、
タッチパネルが、接触開始からの指の軌跡を検知する手順、
記憶手段が、所定の規則性を有する前記指の軌跡であるジェスチャーと所定の処理との対応関係を記憶する手順、
処理手段が、前記タッチパネルへの接触開始から接触終了までの指の軌跡が前記ジェスチャーの規則性に対応している場合に、接触終了地点に応じて定められるパラメータに従って前記所定の処理を実行する手順、
制御手段が、前記タッチパネルにより検知された接触開始からの指の軌跡が前記ジェスチャーの規則性に対応するか否かを判断し、対応する場合に、前記指の軌跡を前記規則性に従って延長した案内軌跡及び前記案内軌跡上の複数の地点で接触終了したときのそれぞれの予想処理結果を前記タッチパネルに表示するように制御する手順、
を実行させることを特徴とするプログラム。
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