JP2012136476A - ジイミド化合物ならびにインクジェット用インクおよびその用途 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]式(1)で表されるジイミド化合物(A)。
[2]式(1)中、複数あるYがそれぞれ独立に式(1−1)で表され、複数あるZがそれぞれ独立に式(1−2)で表される、前記[1]に記載のジイミド化合物(A)。
[3]式(a1)で表されるテトラカルボン酸二無水物(a1)と、式(a2)で表されるアミノ酸(a2)と、式(a3)で表されるアルコール(a3)とを反応させて得られる、前記[1]または[2]に記載のジイミド化合物(A)。
[4]アミノ酸(a2)が、式(a2−1)で表されるアミノ酸であり、アルコール(a3)が、式(a3−1)で表されるアルコールである、前記[3]に記載のジイミド化合物(A)。
[7]ジイミド化合物(A)の含有量が、インク全量に対して、5〜95重量%である、前記[6]に記載のインクジェット用インク。
[8]インクジェット吐出温度における粘度が、1〜50mPa・sである、前記[6]または[7]に記載のインクジェット用インク。
[9]さらに、ポリアミド酸、ポリアミド酸のイミド化重合体、可溶性ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアミド酸エステル、ポリエステル、アクリル酸ポリマー、アクリレートポリマー、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレン、重合性モノマー、アルケニル置換ナジイミド化合物、シリコンアミド酸化合物、エポキシ樹脂、界面活性剤、帯電防止剤、カップリング剤、エポキシ硬化剤および重合開始剤からなる群から選ばれる1種以上を含む、前記[6]〜[8]のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
[11]前記[6]〜[10]のいずれか1項に記載のインクジェット用インクから得られるポリイミド膜。
[12]前記[6]〜[10]のいずれか1項に記載のインクジェット用インクをインクジェット塗布方法によって基板上に塗布して塗膜を形成した後、前記塗膜を硬化処理して得られるポリイミド膜。
[13]前記[6]〜[10]のいずれか1項に記載のインクジェット用インクをインクジェット塗布方法によって基板上に塗布して塗膜を形成する工程、および前記塗膜を硬化処理する工程を含む、ポリイミド膜の製造方法。
[14]フィルムと、前記フィルム上に形成された前記[11]または[12]に記載のポリイミド膜とを有するフィルム基板。
[15]前記[14]に記載のフィルム基板を有する電子部品。
[16]シリコンウエハーと、前記シリコンウエハー上に形成された前記[11]または[12]に記載のポリイミド膜とを有するシリコンウエハー基板。
[17]前記[16]に記載のシリコンウエハー基板を有する電子部品。
本発明のジイミド化合物(A)は、式(1)で表される。
Yは、式(1−1)で表される二価の基であることが好ましい。
Zは、式(1−2)で表される二価の基であることが好ましい。
本発明のジイミド化合物(A)は、例えば、式(a1)で表されるテトラカルボン酸二無水物(以下「テトラカルボン酸二無水物(a1)」ともいう。)と、式(a2)で表されるアミノ酸(以下「アミノ酸(a2)」ともいう。)と、式(a3)で表されるアルコール(以下「アルコール(a3)」ともいう。)とを反応させて得ることができる。
テトラカルボン酸二無水物(a1)は上記式(a1)で表され、具体的にはピロメリット酸二無水物、3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルメタンテトラカルボン酸二無水物、2,2−[ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)]ヘキサフルオロプロパン二無水物、エチレングリコールビス(アンヒドロトリメリテート)、シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、メチルシクロブタンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物、エタンテトラカルボン酸二無水物、ブタンテトラカルボン酸二無水物、1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−5−イソベンゾフランカルボン酸,[2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチリデン]ジ−4,1−フェニレンエステル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジベンゾエート−3,3’,4,4’−テトラカルボン酸二無水物、1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−5−イソベンゾフランカルボン酸オキシジ−4,1−フェニレンエステル、p−フェニレンビス(トリメリット酸モノエステル酸無水物)、4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビシクロへキシルテトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2,2,2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物などが挙げられる。また、4,4’−[(イソプロピリデン)ビス(p−フェニレンオキシ)]ジフタル酸二無水物、エチレンジアミン四酢酸二無水物、3,4−ジカルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレン琥珀酸二無水物および下記式a1−1〜a1−56で表される化合物が挙げられる。
アミノ酸(a2)は上記式(a2)で表される。アミノ酸(a2)は、得られる化合物の溶媒(B)への溶解性の観点から、式(a2−1)で表されるアミノ酸が好ましい。
アルコール(a3)は上記式(a3)で表される。アルコール(a3)は、得られるポリイミド膜の反りの低減の観点から、式(a3−1)で表されるアルコールが好ましい。
ジイミド化合物(A)は、例えば、テトラカルボン酸二無水物(a1)と、アミノ酸(a2)と、アルコール(a3)とを反応させて得ることができる。具体的には、ジイミド化合物(A)は、テトラカルボン酸二無水物(a1)とアミノ酸(a2)とを用いて合成されたジアミド酸化合物をイミド化し、得られたジイミド中間体とアルコール(a3)とを反応させて得ることができる。
ジアミド酸化合物は、テトラカルボン酸二無水物(a1)およびアミノ酸(a2)を混合して、穏やかな反応条件下で合成することができる。穏やかな反応条件とは、例えば、常圧下、温度5〜60℃、反応時間0.2〜20時間で、好ましくは温度5〜30℃、反応時間0.2〜3時間で、触媒を使用することなく、テトラカルボン酸二無水物(a1)の酸無水物基の反応により開環して生じたカルボキシル基を活性化させることなく反応させる、という条件である。カルボキシル基の活性化とは、例えば、酸クロリドへの変換である。
ジイミド中間体は、上記ジアミド酸化合物をイミド化することにより得ることができる。イミド化は、熱的方法または脱水触媒および脱水剤を用いた化学的方法により進めることができるが、精製処理を行わないで使用できる熱的方法により進めることが好ましい。
ジイミド化合物(A)は、上記ジイミド中間体とアルコール(a3)とを反応させることにより得ることができる。前記反応では、上記ジイミド中間体のカルボン酸部とアルコール(a3)のアルコール部とが反応する。
ジイミド化合物(A)を合成する際、より詳しくはジアミド酸化合物、ジイミド中間体およびジイミド化合物(A)を合成する際には、反応溶媒を用いることができる。
本発明のインクジェット用インクは、上述のジイミド化合物(A)と、溶媒(B)とを含む。前記インクは、さらにその他の添加剤(C)を含んでもよい。なお、本発明のインクジェット用インクは、有色または無色のどちらであっても構わない。
ジイミド化合物(A)およびその好適態様については、上述したとおりである。
ジイミド化合物(A)の含有量は、インク全量に対して、好ましくは5〜95重量%、より好ましくは25〜80重量%、特に好ましくは30〜70重量%である。ジイミド化合物(A)の濃度が高いほどインクから得られるポリイミド膜の膜厚が大きくなるため好ましいが、その一方で、インクの粘度も高くなる傾向にあるためインクジェット印刷機でインクが吐出できなくなることもある。本発明では、上記濃度範囲であれば、一回のジェッティングで比較的大きな膜厚(例えば2μm以上)を有するポリイミド膜を容易に形成することができ、しかも、インクの粘度をインクジェット印刷可能な粘度範囲に容易に調整することができる。
溶媒(B)は、ジイミド化合物(A)を溶解することができる溶媒であれば特に制限されない。また、単独ではジイミド化合物(A)を溶解しない溶媒であっても、他の溶媒と混合することによってジイミド化合物(A)を溶解することができる混合溶媒となるのであれば、前記混合溶媒を溶媒(B)として用いることが可能である。
溶媒(B)の1気圧における沸点は、通常100〜300℃、好ましくは150〜250℃である。
溶媒(B)は1種で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
添加剤(C)としては、例えば、ポリアミド酸、ポリアミド酸のイミド化重合体、可溶性ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアミド酸エステル、ポリエステル、アクリル酸ポリマー、アクリレートポリマー、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレン、重合性モノマー、アルケニル置換ナジイミド化合物、シリコンアミド酸化合物、エポキシ樹脂、界面活性剤、帯電防止剤、カップリング剤、エポキシ硬化剤、重合開始剤が挙げられる。添加剤(C)としては、さらに、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤、水溶性ポリマー、顔料、染料等が挙げられる。添加剤(C)は1種で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
ポリアミド酸、ポリアミド酸のイミド化重合体、可溶性ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアミド酸エステル、ポリエステル、アクリル酸ポリマー、アクリレートポリマー、ポリビニルアルコールおよびポリオキシエチレンから選択される添加剤(以下「高分子化合物」ともいう。)において、その重量平均分子量(Mw)は、通常1,000〜10,000、好ましくは1,000〜7,500、さらに好ましくは1,000〜5,000、特に好ましくは1,000〜2,000である。
ポリアミド酸またはそのイミド化重合体としては、テトラカルボン酸二無水物(e1)とジアミン(e2)とを少なくとも用いて得られ、式(e3)で表される構成単位を有するポリアミド酸またはそのイミド化重合体が好ましい。
式(III)、(V)および(VII)中、A2は、単結合、−O−、−S−、−S−S−、−SO2−、−CO−、−CONH−、−NHCO−、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−、−(CH2)n−、−O−(CH2)n−O−または−S−(CH2)n−S−であり、ここでnは1〜6の整数である。
ジアミン(e2)の中でも、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、2,2’−ジアミノジフェニルプロパン、ベンジジン、1,1−ビス[4−(4−アミノベンジル)フェニル]メタンが好ましい。
式(VIII)で表される化合物としては、例えば、式(VIII−1)〜(VIII−11)で表される化合物が挙げられる。
式(VIII)で表される化合物としては、さらに、例えば、式(VIII−39)〜(VIII−48)で表される化合物が挙げられる。
式(XI−4)〜(XI−9)中、R21は水素または炭素数1〜20のアルキルであり、水素または炭素数1〜10のアルキルであることが好ましい。
本発明のインクジェット用インクは、さらにジイミド化合物(A)以外の重合性モノマーを含んでいてもよい。重合性モノマーを用いると塗膜の厚膜化および柔軟性の観点から好ましい。重合性モノマーとしては、例えば、ヒドロキシルを有する単官能重合性モノマー、ヒドロキシルを有しない単官能重合性モノマー、二官能(メタ)アクリレート、三官能以上の多官能(メタ)アクリレートが挙げられる。
重合性モノマーは1種で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
アルケニル置換ナジイミド化合物は、分子内に少なくとも1つのアルケニル置換ナジイミド構造を有する化合物であれば特に限定されず、例えば、国際公開第2008/059986号パンフレットに記載されている、式(II-1)で表されるアルケニル置換ナジイミド化合物等が挙げられる。
n=1のとき、R16は水素、炭素数1〜12のアルキル、炭素数1〜12のヒドロキシアルキル、炭素数5〜8のシクロアルキル、炭素数6〜12のアリール、ベンジル、−{(CqH2q)Ot(CrH2rO)uCsH2sX}(ここで、q、r、sはそれぞれ独立に2〜6の整数、tは0または1の整数、uは1〜30の整数、Xは水素または水酸基である)で表されるポリオキシアルキレンアルキル、−(R)a−C6H4−R17(ここで、aは0または1の整数、Rは炭素数1〜4のアルキレン、R17は水素または炭素数1〜4のアルキルを表す)で表される基、−C6H4−T−C6H5(ここで、Tは−CH2−、−C(CH3)2−、−CO−、−S−またはSO2−である)で表される基、またはこれらの基の芳香環に直結した1〜3個の水素が水酸基で置き換えられた基であり、
n=2のとき、R16は−CpH2p−(ここで、pは2〜20の整数である)で表されるアルキレン、炭素数5〜8のシクロアルキレン、−{(CqH2qO)t(CrH2rO)uCsH2s}−(ここで、q、r、sはそれぞれ独立に2〜6の整数、tは0または1の整数、uは1〜30の整数である)で表されるポリオキシアルキレン、炭素数6〜12のアリーレン、−(R17)a−C6H4−R18−(ここで、aは0または1の整数、R17およびR18はそれぞれ独立に炭素数1〜4のアルキレンである)で表される基、−C6H4−T−C6H4−(ここで、Tは−CH2−、−C(CH3)2−、−CO−、−O−、−OC6H4C(CH3)2C6H4O−、−S−、−SO2−である)で表される基、またはこれらの基の芳香環に直結する1〜3個の水素が水酸基で置き換えられた基である。
R14およびR15がそれぞれ独立に水素、炭素数1〜12のアルキル、炭素数3〜6のアルケニル、炭素数5〜8のシクロアルキル、炭素数6〜12のアリールまたはベンジルであり、
nが2であり、
R16が−CpH2p−(ここで、pは2〜10の整数である。)で表されるアルキレン、−(R17)a−C6H4−R18−(ここで、aは0または1の整数、R17およびR18はそれぞれ独立に炭素数1〜4のアルキレンである)で表される基、または−C6H4−T−C6H4−(ここで、Tは−CH2−、−C(CH3)2−、−CO−、−O−、−OC6H4C(CH3)2C6H4O−、−S−または−SO2−である)で表される基である、
アルケニル置換ナジイミド化合物が好ましい。
シリコンアミド酸化合物は、分子内にアミド酸構造を有するシリコンアミド酸化合物であれば特に限定されず、例えば、国際公開第2008/123190号パンフレットに記載されている、分子内に少なくとも2つのアミド酸構造を有する、式(III)で表されるシリコンアミド酸または式(IV)で表されるシリコンアミド酸が挙げられる。
エポキシ樹脂としては、オキシラン環やオキセタン環を有する化合物であれば特に限定されないが、オキシラン環を2つ以上有する化合物が好ましい。但し、上述の重合性モノマーに分類される化合物は除く。
エポキシ樹脂は1種で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
エポキシ樹脂は1種で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
界面活性剤は、本発明のインクジェット用インクの下地基板への濡れ性、レベリング性、または塗布性を向上させるために使用することができ、本発明のインクジェット用インク100重量%中、0.01〜1重量%の量で用いられることが好ましい。
界面活性剤は1種で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
帯電防止剤は、本発明のインクジェット用インクの帯電を防止するために使用することができ、本発明のインクジェット用インク100重量%中、0.01〜1重量%の量で用いられることが好ましい。
帯電防止剤は1種で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
カップリング剤は、公知のカップリング剤を用いることができ、本発明のインクジェット用インク100重量%中、0.01〜3重量%の量で用いられることが好ましい。
カップリング剤は1種で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
本発明においてエポキシ樹脂等を用いる場合、エポキシ硬化剤も用いることが好ましい。エポキシ硬化剤は、公知のエポキシ硬化剤を用いることができ、本発明のインクジェット用インク100重量%中、0.2〜5重量%の量で用いられることが好ましい。
エポキシ硬化剤は1種で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
重合開始剤は、本発明のインクジェット用インクの焼成時において、ジイミド化合物(A)のビニル基や添加剤が加えられている場合の重合性モノマーの重合を促進するために使用することができる。重合開始剤は、本発明のインクジェット用インク100重量%中、0.1〜15重量%の量で用いられることが好ましい。
本発明のインクジェット用インクは、ジイミド化合物(A)と溶媒(B)と必要に応じて添加剤(C)とを均一に混合することによって、調製することができる。また、本発明のインクジェット用インクは、ジイミド化合物(A)の合成時に得られた反応溶液をそのまま用い、必要に応じて溶媒(B)および添加剤(C)と均一に混合することによって、調製することもできる。
3.5.1 インクジェット用インクの粘度
本発明のインクジェット用インクの、インクジェットヘッドから吐出するときの温度(吐出温度)における粘度は、好ましくは1〜50mPa・s、より好ましくは5〜30mPa・s、さらに好ましくは5〜20mPa・s、特に好ましくは8〜15mPa・sである。粘度が前記範囲にあると、インクジェット塗布方法によるジェッティング精度が向上する。粘度が前記上限値以下であると、インクジェット吐出不良が生じにくい。
常温(25℃)でジェッティングを行う場合も多いため、本発明のインクジェット用インクの25℃における粘度は、好ましくは1〜50mPa・s、より好ましくは5〜30mPa・s、さらに好ましくは5〜20mPa・sである。25℃における粘度が前記範囲にあると、インクジェット塗布方法によるジェッティング精度が向上する。25℃における粘度が前記上限値以下であると、インクジェット吐出不良が生じにくい。
本発明のインクジェット用インクの25℃における表面張力は、好ましくは20〜45mN/m、より好ましくは20〜40mN/mである。表面張力が前記範囲にあると、ジェッティングにより良好な液滴を形成でき、かつメニスカスを形成することができる。
本発明のインクジェット用インク中の水分量は、好ましくは10,000wtppm以下、より好ましくは5,000wtppm以下である。水分量が前記範囲であると、インクジェット用インクは粘度変化が少なく、保存安定性に優れる。
本発明のポリイミド膜は、上述のインクジェット用インクから得られる。例えば、本発明のインクをインクジェット塗布方法によって基板上に塗布して塗膜を形成した後、前記塗膜を硬化処理して得られる。
本発明のポリイミド膜は、例えば、耐熱性および電気絶縁性が高く、充分な機械的強度を有し、反り量が少なく、電子部品の信頼性や歩留まりを向上させることができる。
本発明のポリイミド膜の製造方法は、(1)本発明のインクをインクジェット塗布方法によって基板上に塗布して塗膜を形成する工程(塗膜形成工程)、および(2)前記塗膜を硬化処理する工程(硬化処理工程)を有する。
インクジェット塗布方法としては、インクの吐出方法により各種のタイプがある。吐出方法としては、例えば、圧電素子型、バブルジェット(登録商標)型、連続噴射型、静電誘導型が挙げられる。
硬化処理は、塗膜の耐熱性、耐薬品性、平坦性、さらには充分な機械的強度を得るために、例えばホットプレートまたはオーブンなどで行い、これにより、全面または所定のパターン状(例:ライン状)のポリイミド膜が形成される。
本発明のフィルム基板は、フィルムと、前記フィルム上に形成された上述のポリイミド膜とを有する。本発明のシリコンウエハー基板は、シリコンウエハーと、前記シリコンウエハー上に形成された上述のポリイミド膜とを有する。
本発明の電子部品は、上述のフィルム基板および/またはシリコンウエハー基板を有する電子部品である。このように本発明のフィルム基板を利用して、フレキシブルな電子部品が得られる。また、本発明のシリコンウエハー基板を利用して、半導体電子部品が得られる。
テトラカルボン酸二無水物
ODPA:3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物
BPDA:3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
溶媒
EDM :ジエチレングリコールメチルエチルエーテル
重合性モノマー
BAOD:1,10−ビス(アクリロイルオキシ)デカン
(i)粘度
実施例・比較例で得られたインクジェット用インクの粘度は、25℃にて、E型粘度計(TOKYO KEIKI製 VISCONIC EHD)で測定した。
基材(東レデュポン(株)製、カプトン200H、40×40mm、厚さ50μm)の中央部30×30mmを10mm角の9ブロックに仕切り、マークした。接着剤付きポリイミドテープを用いて、マークした面の反対側が表面になるように、基材をガラス基板(50×50mm)上に固定した。
実施例・比較例で得られたインクジェット用インクを基材(東レデュポン(株)製、カプトン200H、厚さ50μm)上にアプリケーターを用いて塗布した。ホットプレートを用いて50℃、30分間乾燥させ、さらにオーブンに入れて230℃、30分加熱し、基材の片面に各実施例・比較例に記載の膜厚を有する絶縁膜を形成した。基材のTD方向(Transverse direction)が試験試料の長さ方向となるように、幅1.5cm、長さ13cmに裁断し、試験試料を作成した。
試験試料は、耐折性試験機((株)東洋精機製作所製、MIT−DA)を用いて、折曲げ面の曲率半径0.38mm、折曲げ角135°、張力4.9Nとし、毎分175回の速度で折曲げを30回行い、所定回数でのクラックの有無を観察した。
反応容器に、10.84g(34.93mmol)のODPA、9.17g(69.86mmol)のイソロイシンおよび20.10gのEDMを加え、170℃で3時間加熱攪拌した。反応終了後、EDMおよび反応で生じた水を除去した。続けて、前記反応容器に、40mlのトルエンおよび16.69g(140.29mmol)の塩化チオニルを加え、70℃で3時間攪拌した。トルエンおよび塩化チオニルを除去することにより、酸塩化物を得た。
反応容器に、1.63g(5.24mmol)のODPA、1.38g(10.48mmol)のイソロイシンおよび6.70gのEDMを加え、170℃で3時間加熱攪拌した。反応終了後、EDMおよび反応で生じた水を除去した。続けて、前記反応容器に、30mlのジクロロメタン、0.97g(10.5mmol)のエチレングリコールモノビニルエーテル、0.13g(1.06mmol)の4−(ジメチルアミノ)ピリジンおよび3.41g(16.53mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを加え、室温で20時間攪拌した。
反応容器に、1.63g(5.24mmol)のODPA、1.38g(10.48mmol)のイソロイシンおよび6.67gのEDMを加え、170℃で3時間加熱攪拌した。反応終了後、EDMおよび反応で生じた水を除去した。続けて、前記反応容器に、30mlのジクロロメタン、1.28g(10.5mmol)のテトラメチレングリコールモノビニルエーテル、0.13g(1.06mmol)の4−(ジメチルアミノ)ピリジンおよび3.49g(16.91mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを加え、室温で20時間攪拌した。
反応容器に、1.42g(4.80mmol)のBPDA、1.59g(9.61mmol)のフェニルアラニンおよび7.05gのEDMを加え、170℃で3時間加熱攪拌した。反応終了後、EDMおよび反応で生じた水を除去した。続けて、前記反応容器に、30mlのジクロロメタン、1.29g(9.61mmol)のジエチレングリコールモノビニルエーテル、0.13g(1.06mmol)の4−(ジメチルアミノ)ピリジンおよび3.39g(16.43mmol)のジシクロヘキシルカルボジイミドを加え、室温で20時間攪拌した。
4.01gのジイミド1および4.01gのEDMを混合し、室温で当該混合液を30分攪拌することにより、インクジェット用インク1を得た。インク1の固形分濃度は50重量%であり、粘度は7.8mPa・sであった。インク1から形成された膜厚7μmの絶縁膜の反り量を測定したところ、230℃30分焼成後の反り量は平均0.0mmであった。続けて280℃30分焼成後の反り量は、平均0.0mmであった。
表1に記載の成分を表1に記載の量で混合し、室温で当該混合液を30分攪拌することにより、インクジェット用インク2〜5を得た。
反応容器に、3.2718gの無水こはく酸、7.2324gの3−アミノプロピルトリエトキシシランおよび4.5024gのテトラエトキシシランを加え、180℃で3時間還流した。反応後の反応溶液をインクジェット用インク6とした。
Claims (17)
- 式(1)中、複数あるYがそれぞれ独立に式(1−1)で表され、複数あるZがそれぞれ独立に式(1−2)で表される、請求項1に記載のジイミド化合物(A)。
- アミノ酸(a2)が、式(a2−1)で表されるアミノ酸であり、アルコール(a3)が、式(a3−1)で表されるアルコールである、請求項3に記載のジイミド化合物(A)。
- テトラカルボン酸二無水物(a1)が、ピロメリット酸二無水物、3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、2,2',3,3'−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルメタンテトラカルボン酸二無水物、2,2−[ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)]ヘキサフルオロプロパン二無水物、エチレングリコールビス(アンヒドロトリメリテート)、シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、メチルシクロブタンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物、エタンテトラカルボン酸二無水物、ブタンテトラカルボン酸二無水物、1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−5−イソベンゾフランカルボン酸,[2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチリデン]ジ−4,1−フェニレンエステル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジベンゾエート−3,3’,4,4’−テトラカルボン酸二無水物、1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−5−イソベンゾフランカルボン酸オキシジ−4,1−フェニレンエステル、p−フェニレンビス(トリメリット酸モノエステル酸無水物)、4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン酸無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビシクロへキシルテトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2,2,2]オクタン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物および5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物からなる群から選ばれる1種以上であり、
アミノ酸(a2)が、グリシン、アラニン、β−アラニン、フェニルアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、システイン、メチオニン、セリン、トレオニン、チロシン、トリプトファン、ヒスチジン、4−アミノ酪酸、6−アミノヘキサン酸および12−アミノラウリン酸からなる群から選ばれる1種以上であり、
アルコール(a3)が、エチレングリコールモノビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテルおよびテトラメチレングリコールモノビニルエーテルからなる群から選ばれる1種以上である、
請求項3または4に記載のジイミド化合物(A)。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のジイミド化合物(A)と、溶媒(B)とを含むインクジェット用インク。
- ジイミド化合物(A)の含有量が、インク全量に対して、5〜95重量%である、請求項6に記載のインクジェット用インク。
- インクジェット吐出温度における粘度が、1〜50mPa・sである、請求項6または7に記載のインクジェット用インク。
- さらに、ポリアミド酸、ポリアミド酸のイミド化重合体、可溶性ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアミド酸エステル、ポリエステル、アクリル酸ポリマー、アクリレートポリマー、ポリビニルアルコール、ポリオキシエチレン、重合性モノマー、アルケニル置換ナジイミド化合物、シリコンアミド酸化合物、エポキシ樹脂、界面活性剤、帯電防止剤、カップリング剤、エポキシ硬化剤および重合開始剤からなる群から選ばれる1種以上を含む、請求項6〜8のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
- 請求項6〜10のいずれか1項に記載のインクジェット用インクから得られるポリイミド膜。
- 請求項6〜10のいずれか1項に記載のインクジェット用インクをインクジェット塗布方法によって基板上に塗布して塗膜を形成した後、前記塗膜を硬化処理して得られるポリイミド膜。
- 請求項6〜10のいずれか1項に記載のインクジェット用インクをインクジェット塗布方法によって基板上に塗布して塗膜を形成する工程、および前記塗膜を硬化処理する工程を含む、ポリイミド膜の製造方法。
- フィルムと、前記フィルム上に形成された請求項11または12に記載のポリイミド膜とを有するフィルム基板。
- 請求項14に記載のフィルム基板を有する電子部品。
- シリコンウエハーと、前記シリコンウエハー上に形成された請求項11または12に記載のポリイミド膜とを有するシリコンウエハー基板。
- 請求項16に記載のシリコンウエハー基板を有する電子部品。
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