JP2007325639A - Catheter tube - Google Patents
Catheter tube Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007325639A JP2007325639A JP2006157170A JP2006157170A JP2007325639A JP 2007325639 A JP2007325639 A JP 2007325639A JP 2006157170 A JP2006157170 A JP 2006157170A JP 2006157170 A JP2006157170 A JP 2006157170A JP 2007325639 A JP2007325639 A JP 2007325639A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- layer
- catheter tube
- outer layer
- forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Abstract
Description
本発明は、外面に、親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子がコーティングされたカテーテルチューブに関するものである。
さらに、本発明は、カテーテルチューブ本体と、前記カテーテルチューブ本体の外面にコーティング(被覆)された湿潤時に潤滑性を呈する親水性高分子を備えた表面潤滑層または血液や生体組織と接触してもカテーテルチューブとしての機能を損なうことのない効果を持つ血液適合性または生体適合性に優れる機能高分子を備えた表面血液(生体)適合層を有するカテーテルチューブに関する。
また、本発明は、例えばラピッドエクスチェンジ型のカテーテルチューブなどの、内管の外面が外管の内面および/または外面に固着(融着)された構造を有するカテーテルチューブに関する。
The present invention relates to a catheter tube whose outer surface is coated with a hydrophilic polymer or a functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility.
Furthermore, the present invention also provides a catheter tube body and a surface lubrication layer comprising a hydrophilic polymer that exhibits a lubricity when wet coated on the outer surface of the catheter tube body or blood or biological tissue. The present invention relates to a catheter tube having a surface blood (bio) compatible layer provided with a functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility having an effect that does not impair the function as a catheter tube.
The present invention also relates to a catheter tube having a structure in which the outer surface of the inner tube is fixed (fused) to the inner surface and / or the outer surface of the outer tube, such as a rapid exchange type catheter tube.
一般的に、カテーテルチューブは、血管などの組織損傷を低減させたり、目的部位にアクセスするための操作性を向上させることを目的として、カテーテルチューブの各部分に適した剛性となるようにカテーテルチューブの物性を微妙に調製したりする。
前記物性の調製の方法としては、エラストマー等の比較的柔軟な材料と比較的剛性の高い材料をブレンドした材料を用いることが多く、また、各部分に必要とされる物性(例えば、曲げ剛性、ねじり剛性等)に応じて、前記ブレンドのブレンド比率をカテーテルチューブの各部分で変化させることも行われている。
In general, the catheter tube has rigidity suitable for each part of the catheter tube for the purpose of reducing tissue damage such as blood vessels and improving operability for accessing the target site. The physical properties of these are finely adjusted.
As a method for preparing the physical properties, a material obtained by blending a relatively soft material such as an elastomer and a material having relatively high rigidity is often used, and physical properties required for each part (for example, bending rigidity, Depending on the torsional rigidity or the like, the blend ratio of the blend is also changed in each part of the catheter tube.
一方、血管等の体腔内への通過性を上げるため、カテーテルチューブのチューブ本体の外面には、湿潤時に潤滑性を呈する親水性高分子をコーティングする方法が使用されている。
また、カテーテルチューブ表面での血小板の粘着・活性化は、カテーテルチューブの機能低下や生体内での血栓の発生等につながるため、血液や生体組織と接触してもカテーテルチューブとしての機能を損なうことがなく、生体に悪影響がないような血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子をコーティングすることが行われている。
On the other hand, in order to increase the passage of blood vessels and the like into body cavities, a method of coating the outer surface of the tube body of the catheter tube with a hydrophilic polymer that exhibits lubricity when wet is used.
In addition, adhesion and activation of platelets on the surface of the catheter tube leads to a decrease in the function of the catheter tube and the generation of a thrombus in the living body. Therefore, even if it comes into contact with blood or living tissue, the function as the catheter tube is impaired. The functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility so as not to adversely affect the living body has been used.
親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子がコーティングされているカテーテルチューブでは、細く曲がりくねった血管内やガイディングカテーテル内などを進められる際に高い摩擦を受けても前記コーティングが簡単に剥離することがないようにしなければならない。カテーテルチューブ表面からの前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子が脱離、剥離、溶出するということは、安全面や効果の持続性において問題があるからである。従って、基材表面で前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子が安定的に、容易に剥離することなくチューブ本体外面に固定化されていることが要求される。 A catheter tube coated with a hydrophilic polymer or a functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility may be subjected to high friction when it is advanced in a thin and winding blood vessel or a guiding catheter. It must be ensured that the coating does not easily peel off. The hydrophilic polymer from the catheter tube surface, or the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility is desorbed, peeled off, or eluted, which is problematic in terms of safety and sustainability of the effect. is there. Therefore, it is required that the hydrophilic polymer or the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility is stably fixed on the outer surface of the tube body without easily peeling off on the surface of the substrate. The
前記要求に関して、特許文献1では、反応性官能基を分子内に有する親水性高分子と該反応性官能基と反応可能な官能基を有する高分子との混合物を含む高分子溶液を基材表面に含浸させた後、高分子同士を反応させて架橋構造を形成させて不溶化させることによって、基材表面に表面潤滑層を形成した医療用具が開示されている。
特許文献1のような医療用具でもある程度強固に機材に表面潤滑層を固定化することができるが、さらにより強固に固定化できる被覆材料および被覆方法が望まれる。
With respect to the above requirement, in Patent Document 1, a polymer solution containing a mixture of a hydrophilic polymer having a reactive functional group in the molecule and a polymer having a functional group capable of reacting with the reactive functional group is used as a substrate surface. A medical device is disclosed in which a surface lubricant layer is formed on the surface of a base material by impregnating the polymer with each other and then reacting polymers to form a crosslinked structure to insolubilize the polymer.
Even with a medical device such as Patent Document 1, the surface lubricating layer can be fixed to the equipment to some extent firmly, but a coating material and a coating method that can be more firmly fixed are desired.
本発明は、適度な物性(例えば、曲げ剛性、ねじり剛性等)に調製されたカテーテルチューブであって、かつ前記のカテーテルチューブ基材表面に、湿潤時に潤滑性を呈する親水性高分子、または血液や生体組織と接触してもカテーテルチューブとしての機能を損なうことのない効果をもつ血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能高分子が多量かつ強固にコーティング(被覆)され、体腔内における潤滑性、または血液適合性若しくは生体適合性に優れたカテーテルチューブを提供することを目的とする。 The present invention relates to a catheter tube prepared with appropriate physical properties (for example, bending rigidity, torsional rigidity, etc.), and a hydrophilic polymer that exhibits lubricity when wet on the catheter tube substrate surface, or blood A functional polymer with excellent blood compatibility or biocompatibility that has an effect that does not impair the function as a catheter tube even when it comes into contact with a living tissue, and is coated with a large amount of a strong functional polymer. Another object is to provide a catheter tube excellent in blood compatibility or biocompatibility.
前記目的は、下記(1)〜(29)の本発明により解決される。
(1)外層および内層の二層からなるカテーテルチューブであって、
前記外層の外面には、親水性高分子がコーティングされており、
前記外層の形成材料は、前記内層の形成材料よりも前記親水性高分子に対する付着性が高く、かつ、
前記外層および内層の形成材料の一方が熱可塑性エラストマーを主成分とする材料、他方が前記熱可塑性エラストマーと相溶性を有する非弾性材料を主成分とする材料であることを特徴とするカテーテルチューブ。
(2)外層および内層の二層からなるカテーテルチューブであって、
前記外層の外面には、血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子がコーティングされており、
前記外層の形成材料は、前記内層の形成材料よりも前記血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子に対する付着性が高く、かつ、
前記外層および内層の形成材料の一方が熱可塑性エラストマーを主成分とする材料、他方が前記熱可塑性エラストマーと相溶性を有する非弾性材料を主成分とする材料であることを特徴とするカテーテルチューブ。
(3)前記外層の形成材料は、前記内層の形成材料よりも、
前記親水性高分子の溶媒に対する膨潤性が高いものであることを特徴とする上記(1)のカテーテルチューブ。
(4)前記外層の形成材料は、前記内層の形成材料よりも、
前記血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子の溶媒に対する膨潤性が高いものであることを特徴とする上記(2)のカテーテルチューブ。
(5)前記親水性高分子が前記外層を形成する材料と水素結合可能な官能基を有することを特徴とする上記(1)または(3)のカテーテルチューブ。
(6)前記血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子が前記外層を形成する材料と水素結合可能な官能基を有することを特徴とする上記(2)または(4)のカテーテルチューブ。
(7)前記外層および内層を形成する材料の一方がナイロン、他方がナイロンエラストマーであり、
前記親水性高分子が、分子内に、前記外層の形成材料が分子内に有する高次構造と同じ高次構造を有することを特徴とする上記(1)、(3)または(5)のいずれかのカテーテルチューブ。
(8)前記外層および内層を形成する材料の一方がポリエステル、他方がポリエステルエラストマーであり、
前記親水性高分子が、分子内に、前記外層の形成材料が分子内に有する高次構造と同じ高次構造を有することを特徴とする上記(1)、(3)または(5)のいずれかのカテーテルチューブ。
(9)前記外層および内層を形成する材料の一方がナイロン、他方がナイロンエラストマーであり、
前記血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子が、分子内に、前記外層の形成材料が分子内に有する高次構造と同じ高次構造を有することを特徴とする上記(2)、(4)または(6)のいずれかのカテーテルチューブ。
(10)前記外層および内層を形成する材料の一方がポリエステル、他方がポリエステルエラストマーであり、
前記血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子が、分子内に、前記外層の形成材料が分子内に有する高次構造と同じ高次構造を有することを特徴とする上記(2)、(4)または(6)のいずれかのカテーテルチューブ。
(11)前記水素結合可能な官能基がエステル結合またはアミド結合であることを特徴とする上記(5)または(6)のカテーテルチューブ。
(12)前記高次構造が直鎖アルキル基であることを特徴とする上記(7)〜(10)のいずれかのカテーテルチューブ。
(13)前記直鎖アルキル基の炭素数が4以上であることを特徴とする上記(12)のカテーテルチューブ。
(14)前記直鎖アルキル基の炭素数が8以上であることを特徴とする上記(12)のカテーテルチューブ。
(15)外管と前記外管の少なくとも先端部を挿通する内管とを備えた前記カテーテルチューブであって、前記外管が上記(1)〜(14)のいずれかのカテーテルチューブであることを特徴とするカテーテルチューブ。
(16)前記外管の前記内層内面の少なくとも一部と前記内管の外面の少なくとも一部のうち少なくとも一方が接着性ポリマーを含有していることを特徴とする上記(15)のカテーテルチューブ。
(17)さらに、前記外管の前記外層外面の少なくとも一部が接着性ポリマーを含有していることを特徴とする上記(16)のカテーテルチューブ。
(18)前記外管の前記内層内面の少なくとも一部と前記内管の外面の少なくとも一部とが融着していることを特徴とする上記(15)または(16)のカテーテルチューブ。
(19)さらに、前記外管の前記外層外面の少なくとも一部と前記内管の外面の少なくとも一部とが融着していることを特徴とする上記(18)のカテーテルチューブ。
(20)前記外管の前記内層内面と前記内管の外面の間の少なくとも一部に中間接着層を有していることを特徴とする上記(15)のカテーテルチューブ。
(21)さらに、前記外管の前記外層外面と前記内管の外面の間の少なくとも一部に中間接着層を有していることを特徴とする上記(20)のカテーテルチューブ。
(22)前記内管の内面が低摩擦性材料で形成されていることを特徴とする上記(15)〜(21)のいずれかのカテーテルチューブ。
(23)前記低摩擦性材料がポリエチレンまたはポリプロピレンであることを特徴とする上記(22)のカテーテルチューブ。
(24)前記内管の外面が、前記低摩擦性材料および前記外管の前記内層のうち少なくとも一方と相溶性のある材料で形成されている上記(22)または(23)に記載のカテーテルチューブ。
(25)さらに、前記内管の外面が前記外管の前記外層と相溶性のある材料で形成されている上記(24)に記載のカテーテルチューブ。
(26)前記カテーテルチューブは、先端部が前記内管の先端部に固着され、基端部が前記外管の先端部に固着されている拡張体を備える上記(15)〜(25)のいずれかのカテーテルチューブ。
(27)前記拡張体は、ナイロンまたはナイロンエラストマーを主成分とする材料で形成されていることを特徴とする上記(26)のカテーテルチューブ。
(28)前記拡張体の先端部および基端部の少なくとも一方は、前記内管または前記外管に対し融着されている上記(26)または(27)のカテーテルチューブ。
(29)前記拡張体の外表面に装着されたステントをさらに含むことを特徴とする上記(26)〜(28)のいずれかのカテーテルチューブ。
The object is solved by the present inventions (1) to (29) below.
(1) A catheter tube comprising two layers of an outer layer and an inner layer,
The outer surface of the outer layer is coated with a hydrophilic polymer,
The outer layer forming material has higher adhesion to the hydrophilic polymer than the inner layer forming material, and
One of the materials for forming the outer layer and the inner layer is a material mainly composed of a thermoplastic elastomer, and the other is a material mainly composed of an inelastic material compatible with the thermoplastic elastomer.
(2) A catheter tube comprising two layers of an outer layer and an inner layer,
The outer surface of the outer layer is coated with a functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility,
The outer layer forming material has higher adhesion to the functional polymer that is superior in blood compatibility or biocompatibility than the inner layer forming material, and
One of the materials for forming the outer layer and the inner layer is a material mainly composed of a thermoplastic elastomer, and the other is a material mainly composed of an inelastic material compatible with the thermoplastic elastomer.
(3) The material for forming the outer layer is more preferable than the material for forming the inner layer.
The catheter tube according to (1), wherein the hydrophilic polymer is highly swellable with respect to a solvent.
(4) The material for forming the outer layer is more preferable than the material for forming the inner layer.
The catheter tube according to (2) above, wherein the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility is highly swellable with respect to a solvent.
(5) The catheter tube according to (1) or (3) above, wherein the hydrophilic polymer has a functional group capable of hydrogen bonding with the material forming the outer layer.
(6) The catheter tube according to (2) or (4), wherein the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility has a functional group capable of hydrogen bonding with the material forming the outer layer.
(7) One of the materials forming the outer layer and the inner layer is nylon, and the other is nylon elastomer,
Any one of (1), (3) and (5) above, wherein the hydrophilic polymer has a higher order structure in the molecule and the higher order structure of the outer layer forming material in the molecule. Some catheter tubes.
(8) One of the materials forming the outer layer and the inner layer is polyester, and the other is a polyester elastomer,
Any one of (1), (3) and (5) above, wherein the hydrophilic polymer has a higher order structure in the molecule and the higher order structure of the outer layer forming material in the molecule. Some catheter tubes.
(9) One of the materials forming the outer layer and the inner layer is nylon, and the other is nylon elastomer,
(2), wherein the functional polymer having excellent blood compatibility or biocompatibility has the same higher order structure as the higher order structure in the molecule of the outer layer forming material. The catheter tube of either (4) or (6).
(10) One of the materials forming the outer layer and the inner layer is polyester, and the other is a polyester elastomer,
(2), wherein the functional polymer having excellent blood compatibility or biocompatibility has the same higher order structure as the higher order structure in the molecule of the outer layer forming material. The catheter tube of either (4) or (6).
(11) The catheter tube according to (5) or (6) above, wherein the functional group capable of hydrogen bonding is an ester bond or an amide bond.
(12) The catheter tube according to any one of (7) to (10) above, wherein the higher order structure is a linear alkyl group.
(13) The catheter tube according to (12), wherein the linear alkyl group has 4 or more carbon atoms.
(14) The catheter tube according to (12), wherein the linear alkyl group has 8 or more carbon atoms.
(15) The catheter tube including an outer tube and an inner tube that passes through at least a distal end portion of the outer tube, and the outer tube is the catheter tube of any one of (1) to (14). A catheter tube characterized by.
(16) The catheter tube according to (15), wherein at least one of at least a part of the inner surface of the inner tube and at least a part of the outer surface of the inner tube contains an adhesive polymer.
(17) The catheter tube according to (16), wherein at least a part of the outer surface of the outer layer of the outer tube contains an adhesive polymer.
(18) The catheter tube according to (15) or (16) above, wherein at least a part of the inner surface of the inner tube of the outer tube and at least a part of the outer surface of the inner tube are fused.
(19) The catheter tube according to (18), wherein at least a part of the outer surface of the outer tube of the outer tube and at least a part of the outer surface of the inner tube are fused.
(20) The catheter tube according to (15), wherein an intermediate adhesive layer is provided at least at a part between the inner surface of the inner tube and the outer surface of the inner tube.
(21) The catheter tube according to (20), further comprising an intermediate adhesive layer on at least a part between the outer surface of the outer tube and the outer surface of the inner tube.
(22) The catheter tube according to any one of (15) to (21), wherein an inner surface of the inner tube is formed of a low friction material.
(23) The catheter tube as described in (22) above, wherein the low friction material is polyethylene or polypropylene.
(24) The catheter tube according to (22) or (23), wherein an outer surface of the inner tube is formed of a material compatible with at least one of the low friction material and the inner layer of the outer tube. .
(25) The catheter tube according to (24), wherein the outer surface of the inner tube is formed of a material compatible with the outer layer of the outer tube.
(26) Any of the above (15) to (25), wherein the catheter tube includes an expansion body having a distal end portion fixed to the distal end portion of the inner tube and a proximal end portion fixed to the distal end portion of the outer tube. Some catheter tubes.
(27) The catheter tube according to (26), wherein the expansion body is made of a material mainly composed of nylon or nylon elastomer.
(28) The catheter tube according to (26) or (27), wherein at least one of a distal end portion and a proximal end portion of the expansion body is fused to the inner tube or the outer tube.
(29) The catheter tube according to any one of (26) to (28), further including a stent attached to an outer surface of the expansion body.
本発明により、カテーテルチューブ表面へ親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子を多量かつ強固に固定することができ、付着性(耐剥離性)を高めることができ、体腔内における潤滑性、または血液適合性または生体適合性に優れ、耐久性にも優れたカテーテルチューブを提供できる。
さらに、前記潤滑性等の向上と相俟って、体腔内への挿入性、押し込み性、トルク伝達性等に優れたカテーテルチューブを提供できる。
According to the present invention, a large amount of a hydrophilic polymer or a functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility can be firmly fixed to the catheter tube surface, and adhesion (peeling resistance) can be improved. It is possible to provide a catheter tube having excellent lubricity in a body cavity, blood compatibility or biocompatibility, and excellent durability.
Furthermore, coupled with the improvement in lubricity and the like, it is possible to provide a catheter tube excellent in insertability into a body cavity, pushability, torque transmission property, and the like.
本発明のカテーテルチューブは、外層および内層の二層からなるカテーテルチューブであって、前記外層の外面には、親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子がコーティングされており、前記外層の形成材料は、前記内層の形成材料よりも前記親水性高分子または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子に対する付着性が高く、かつ、前記外層および内層の形成材料の一方が熱可塑性エラストマーを主成分とする材料、他方が前記熱可塑性エラストマーと相溶性を有する非弾性材料を主成分とする材料であることを特徴とするカテーテルチューブである。 The catheter tube of the present invention is a catheter tube comprising two layers of an outer layer and an inner layer, and the outer surface of the outer layer is coated with a hydrophilic polymer or a functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility. The outer layer forming material has higher adhesion to the hydrophilic polymer or functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility than the inner layer forming material, and the outer layer and inner layer are formed. One of the materials is a material having a thermoplastic elastomer as a main component, and the other is a material having an inelastic material compatible with the thermoplastic elastomer as a main component.
本発明のカテーテルチューブを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて説明するが、本発明のカテーテルチューブは、これに限定されない。
図1は、本発明のカテーテルチューブをバルーンカテーテルに適用した一例を示す断面図である。図1に示すバルーンカテーテル1において、本発明のカテーテルチューブは、外管3に使用されているチューブであり、外層3aおよび内層3bの二層構造からなり、外層3aの外面に、親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子がコーティング(被覆)された被覆層4を有する。
図2は、図1に示したバルーンカテーテルをA−Aの部分で切断した断面図である。
図1に示すとおり、バルーンカテーテル1は、内管2、外管3および被覆層4からなるカテーテルチューブと拡張体(バルーン)5により構成されている。
なお、図の上側を先端部、下側を基端部とする。
内管2は、先端が開口した第一のルーメン21を有している。第一のルーメン21は、ガイドワイヤー(図示せず)を挿通するためのルーメンである。外管3は、内部に内管2を挿通し、先端が内管2の先端よりやや後退した位置に設けられている。
この外管3の内面と内管2の外面により第2のルーメン31が形成されている。第2のルーメン31は、その先端が後述する拡張体(バルーン)5の基端部5bと連通し、拡張体(バルーン)5を膨張させるための液体(例えば血管造影剤など含有する)が流入される。そして、外管3の先端部は、第2のルーメン31を閉塞しない状態で、内管2に固定されている。
具体的には、図2に示すように外管3の先端の一部と内管2の外面の一部で固着され(固着部位6)、固着されていない部位6aにより第2のルーメン31と拡張体(バルーン)5の内部とが連通している。
The catheter tube of the present invention will be described based on a preferred embodiment shown in the accompanying drawings, but the catheter tube of the present invention is not limited to this.
FIG. 1 is a sectional view showing an example in which the catheter tube of the present invention is applied to a balloon catheter. In the balloon catheter 1 shown in FIG. 1, the catheter tube of the present invention is a tube used for the
FIG. 2 is a cross-sectional view of the balloon catheter shown in FIG.
As shown in FIG. 1, the balloon catheter 1 includes a catheter tube composed of an
In addition, let the upper side of a figure be a front-end | tip part, and let the lower side be a base end part.
The
A
Specifically, as shown in FIG. 2, the
外管3の内面と内管2の外面を固着させる方法としては、接着により固着する方法と、熱融着により固着する方法とがあるが、熱融着後に熱的加工により細径化が容易なことと、柔軟性が得られやすい点で熱融着が好ましい。
As a method for fixing the inner surface of the
拡張体(バルーン)5は、その基端部5bが外管3の先端部に固着され、先端部5aは内管2の先端部に固着され、拡張体(バルーン)5の内面と内管2の外面との間に拡張空間51を形成し、拡張空間51の基端部5bでは固定されていない部分6aを介して第2のルーメン31と連通している。
The expansion body (balloon) 5 has a
本発明で用いられる外管3の外層3aおよび内層3bの形成材料について、以下に説明する。
前記外管3の外層3aの形成材料は、前記内層3bの形成材料よりも前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子に対する付着性が高く、かつ、一方が熱可塑性エラストマーを主成分とする材料、他方が前記熱可塑性エラストマーと相溶性を有する非弾性材料を主成分とする材料の組み合わせからなる。
前記形成材料にすれば、外管3の外層3aと前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子の付着性を高くすることができ、互いを強固に固定することができる。
なお、前記主成分とは、外管3の外層3a、内層3bの各々を形成する材料全体の少なくとも55wt%以上、好ましくは材料全体の80wt%以上、より好ましくは90wt%以上を前記非弾性材料および熱可塑性エラストマーが占めることを意味する。
The materials for forming the
The material for forming the
If the forming material is used, the adhesion between the
The main component refers to at least 55 wt% or more of the entire material forming each of the
また、前記外管3の外層3aと内層3bの形成材料の組合せは、一方の材料として非弾性材料を主成分とする材料で形成し、他方を熱可塑性エラストマーを主成分とする材料で形成するため、カテーテルチューブ全体の物性(剛性)を適度なものとすることもできる。
また、少なくとも2つの異なる材料を用いて外管3の外層3aおよび内層3bを形成するため、各材料の硬度、曲げ弾性率等の物理的特性を考慮しながら、これら2つの材料を選定し、外管3の外層3aおよび内層3bの肉厚および肉厚比を適宜調節すれば、所望の物性をもつカテーテルチューブを作製できる。従って、体腔内への挿入性、押し込み性、トルク伝達性等に優れたカテーテルチューブを提供することができる。
In addition, the combination of the materials for forming the
Further, in order to form the
前記非弾性材料と熱可塑性エラストマーの組合せとしては、具体的に、ナイロンとナイロンエラストマー、ポリエステルとポリエステルエラストマー等が挙げられる。 Specific examples of the combination of the non-elastic material and the thermoplastic elastomer include nylon and nylon elastomer, polyester and polyester elastomer, and the like.
また、前記外管3の外層3aの形成材料は、内層3bの形成材料よりも、前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子の溶媒に対する膨潤性が高い材料ほど好ましい。溶媒膨潤性が高い材料ほど、前記付着性が高くなり、前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子が外層3bにより強固に含浸・固定されやすいからである。
なお、前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子溶媒の具体例については、後述してある。
前記形成材料の中でも、外管3の外層3aと内層3bの形成材料の組合せが、ポリエステルおよびポリエステルエラストマーである場合、一般にポリエステルエラストマーは、ポリエステルよりも前記溶媒膨潤性が高いため、これらの組合せとする場合は、ポリエステルエラストマーを外層とする方が好ましい。
In addition, the material for forming the
Specific examples of the hydrophilic polymer or the functional polymer solvent excellent in blood compatibility or biocompatibility are described later.
Among the forming materials, when the combination of the forming material of the
前記ナイロンとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46のような脂肪族ナイロンや、これらの脂肪族ナイロン同士の共重合体が挙げられる。
前記ナイロンエラストマーとしては、例えば、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12のようなナイロンをハードセグメントとし、ポリテトラメチレングリコール(PTMG)などのポリエーテル、ポリエステル等のポリマーをソフトセグメントとするブロック共重合体が代表的であるが、その他、前記ナイロンと柔軟性に富む樹脂とのポリマーアロイ(ポリマーブレンド、グラフト重合、ランダム重合等)や、前記したナイロンを可塑剤等で軟質化したもの、さらには、これらの混合物をも含む概念である。
Examples of the nylon include aliphatic nylons such as
As the nylon elastomer, for example, a nylon block such as
前記ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリブチレンテレフタラート(PBT)等が挙げられる。
前記ポリエステルエラストマーとしては、ポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラートのような飽和ポリエステルをハードセグメントとし、ポリテトラメチレングリコール(PTMG)などのポリエーテルまたはポリエステル等のポリマーをソフトセグメントとするブロック共重合体が代表的であるが、その他、これらのポリマーアロイや前記飽和ポリエステルを可塑剤等で軟質化したもの、さらには、これらの混合物をも含む概念である。
Examples of the polyester include polyethylene terephthalate (PET) and polybutylene terephthalate (PBT).
As the polyester elastomer, there is a block copolymer in which a saturated polyester such as polyethylene terephthalate and polybutylene terephthalate is used as a hard segment, and a polyether such as polytetramethylene glycol (PTMG) or a polymer such as polyester is used as a soft segment. Typically, it is a concept that includes these polymer alloys and those obtained by softening the saturated polyester with a plasticizer or the like, and also a mixture thereof.
また、被覆層4を形成する前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子は、その分子内に、前記外管3の外層3aを形成する材料が分子内に有する高次構造と同じ高次構造を含むものが好ましい。
The hydrophilic polymer forming the
前記高次構造は、外管3の外層3aと前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子が互いに相互作用するものである限り特に限定されないが、直鎖アルキル基が好ましく例示される。
なお、前記高次構造に対応する部分の前記直鎖アルキル基は、当該直鎖部分に隣接して、分岐アルキル基等他の化学構造が結合していてもよい。
外管3の外層3aと前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子の高次構造が直鎖のアルキル基である場合、直鎖のアルキル基がなすジグザグ構造が互いにはまり込むといった高次構造間の相互作用により、外層3aの形成材料の高分子と前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子が互いに引き付けられ、親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子を外層3aの外面に強固に固定することができる。
従って、前記外管3の外層3a外面に親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子を強固に固定することができる。
なお、外管3の外層3aの形成材料が膨潤性に多少劣る材料であっても前記相互作用により、前記外管3の外層3aと親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子を強固に固定することが可能である。
The higher order structure is not particularly limited as long as the
The linear alkyl group corresponding to the higher order structure may be bonded to another chemical structure such as a branched alkyl group adjacent to the linear part.
When the higher layer structure of the
Therefore, a hydrophilic polymer or a functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility can be firmly fixed to the outer surface of the
Even if the material for forming the
前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子の高次構造をなす直鎖アルキル基の炭素数が4個以上、より好ましくは、8個以上であれば、外管3の外層3aとの相互作用(アンカリング効果)が十分見込めると考えられる。
If the number of carbon atoms in the linear alkyl group forming the higher order structure of the hydrophilic polymer or functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility is 4 or more, more preferably 8 or more, It is considered that the interaction (anchoring effect) with the
例えば、外管3の外層3aを形成する材料がナイロン12であれば、その分子中に炭素数11個の直鎖アルキル基を持っているので、親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子は、その分子中に、外層3aと同数の炭素数11個の直鎖アルキル基を含む高次構造を持っていれば良いことになるが、親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子の高次構造をなす直鎖アルキル基は必ずしも外層3aの高次構造をなす直鎖アルキル基の炭素数が同数でなくてもよい。具体的には、親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子の高次構造をなす直鎖アルキル基に含まれる炭素数が、外管3の外層3aの高次構造に含まれる炭素数と同じか、または、より少なければよい。
従って、外管3の外層3aがナイロン12の場合は、親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子の高次構造が炭素数11個以下の直鎖アルキル基であればよい。
同様に、外管3の外層3aがナイロン11である場合は、分子中に炭素数10個の直鎖のアルキル基を含む高次構造を持っているため、親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子の高次構造に含まれる直鎖のアルキル基の炭素数が10個以下であればよい。
同様に、外管3の外層3aがナイロン610である場合は、分子中に炭素数9個の直鎖アルキル基を含む高次構造を持っているため、親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子の高次構造に含まれる直鎖のアルキル基の炭素数が9個以下であればよい。
また、外管3の外層がナイロン6の場合は、分子中に炭素数5個の直鎖のアルキル基が高次構造に存在するため、親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子が炭素数5個または4個の直鎖のアルキル基を有するアクリル酸エステル、アクリルアミド系高分子等であれば、これらの5個または4個の直鎖アルキル基が相互作用し、付着性が良好となる。
また、外管3の外層3aがポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラートをハードセグメントとし、ポリテトラメチレングリコール(PTMG)をソフトセグメントとするポリエステルエラストマーである場合は、分子中に炭素数が4個の直鎖アルキル基が存在するため、炭素数4個の直鎖アルキル基を含む親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子であれば、付着性が良好となる。
For example, if the material forming the
Therefore, when the
Similarly, when the
Similarly, when the
In addition, when the outer layer of the
When the
前記親水性高分子とは、生理食塩水に浸漬した際の吸水率が1wt%以上の高分子化合物を意味する。
湿潤時にカテーテルチューブ表面に発現する潤滑性は、前記親水性高分子が生理食塩水、緩衝液、血液などの水系溶媒を吸水することによって起こる。すなわち、カテーテルチューブ表面に存在する水が、血管壁と接触した界面で流体潤滑による潤滑機能を発現することによって起こると考えられる。従って、本発明における前記親水性高分子は、カテーテルチューブを使用する温度(通常30〜40℃)領域における吸水率が100wt%以上であることが、表面潤滑性を発現する上で好ましい。
The hydrophilic polymer means a polymer compound having a water absorption of 1 wt% or more when immersed in physiological saline.
Lubricity that develops on the surface of the catheter tube when wet occurs when the hydrophilic polymer absorbs an aqueous solvent such as physiological saline, buffer solution, and blood. That is, it is considered that water existing on the surface of the catheter tube is caused by expressing a lubricating function by fluid lubrication at the interface in contact with the blood vessel wall. Therefore, the hydrophilic polymer in the present invention preferably has a water absorption rate of 100 wt% or more in the temperature (usually 30 to 40 ° C.) region where the catheter tube is used in order to develop surface lubricity.
前記親水性高分子は、具体的には、例えば、アクリルアミドやその誘導体、ビニルピロリドン、アクリル酸やメタクリル酸及びそれらの誘導体といった水溶性の単量体(前記水系溶媒を吸水する単量体)を構成成分として含む重合体を有する高分子化合物である。
前記水溶性の単量体の具体例としては、例えば、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、アクリルアミド、アクリロイルモルホリン、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、ビニルピロリドン、2−クロいるオキシエチルフォスフォリルコリン、2−メタクリロイルオキシエチル−D−グリコシド、2−メタクリロイルオキシエチル−D−マンノシド、ビニルメチルエーテルなどが挙げられる。
上記した水溶性の単量体を構成成分として含む重合体において、前記水溶性の単量体に由来する部位が、湿潤時に表面潤滑性を発現する。
Specific examples of the hydrophilic polymer include water-soluble monomers (monomers that absorb the aqueous solvent) such as acrylamide and derivatives thereof, vinylpyrrolidone, acrylic acid, methacrylic acid, and derivatives thereof. It is a polymer compound having a polymer contained as a constituent component.
Specific examples of the water-soluble monomer include, for example, N-methylacrylamide, N, N-dimethylacrylamide, acrylamide, acryloylmorpholine, N, N-dimethylaminoethyl acrylate, vinylpyrrolidone, and 2-chlorooxyethyl. Examples include phosphorylcholine, 2-methacryloyloxyethyl-D-glycoside, 2-methacryloyloxyethyl-D-mannoside, and vinyl methyl ether.
In the polymer containing the above water-soluble monomer as a constituent component, the portion derived from the water-soluble monomer exhibits surface lubricity when wet.
前記親水性高分子は、その分子内における高次構造の個数と、湿潤時に潤滑性を発現する部位の個数と、の割合が、1:1〜1:50であればよい。前記比率であれば、前記親水性高分子と外管3の外層3aを強固に固定することができ、また湿潤時にカテーテルチューブ表面の潤滑性を良好に呈することができるからである。なお、前記比率の中でも、1:10〜1:40であればより好ましく、1:20〜1:30であればさらに好ましい。
The ratio of the number of higher-order structures in the molecule and the number of sites that exhibit lubricity when wet may be 1: 1 to 1:50 in the hydrophilic polymer. This is because the hydrophilic polymer and the
高次構造を有する親水性高分子の製造方法としては、高次構造を含む単量体と水溶性の単量体とを共重合させればよい。
具体的には例えば、分子内に、直鎖アルキル基と、前記直鎖アルキル基の両末端に結合するパーオキサイド基と、を有するポリ酸化物と、前記水溶性の単量体と、を共重合させる方法が挙げられる。
As a method for producing a hydrophilic polymer having a higher order structure, a monomer having a higher order structure and a water-soluble monomer may be copolymerized.
Specifically, for example, in the molecule, a polyoxide having a linear alkyl group and a peroxide group bonded to both ends of the linear alkyl group, and the water-soluble monomer are combined. The method of polymerizing is mentioned.
前記血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子とは、血液や生体組織と接触してもカテーテルチューブとしての機能を損なうことのない高分子化合物を意味する。 The functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility means a polymer compound that does not impair the function as a catheter tube even when it comes into contact with blood or biological tissue.
前記血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子は、具体的には、例えば、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、アミノアルキル(メタ)アクリレート、アミノアルキル(メタ)アクリルアミド、およびこれらの第四級アンモニウム塩のような誘導体といった単量体を構成成分として含む重合体を有する高分子化合物である。
上記したアルコキシアルキル(メタ)アクリレート等の単量体を構成成分として含む重合体において、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート等に由来する部位が血液適合性または生体適合性を発現する。
Specific examples of the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility include, for example, alkoxyalkyl (meth) acrylate, aminoalkyl (meth) acrylate, aminoalkyl (meth) acrylamide, and quaternary thereof. It is a polymer compound having a polymer containing a monomer such as a derivative such as an ammonium salt as a constituent component.
In the polymer containing a monomer such as the above alkoxyalkyl (meth) acrylate as a constituent component, a site derived from the alkoxyalkyl (meth) acrylate or the like exhibits blood compatibility or biocompatibility.
アルコキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メトキシメチル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシプロピル(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メタ)アクリレート、エトキシメチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシプロピル(メタ)アクリレート、エトキシブチル(メタ)アクリレート、プロポキシメチル(メタ)アクリレート、プロポキシエチル(メタ)アクリレート、プロポキシプロピル(メタ)アクリレート、プロポキシブチル(メタ)アクリレートが挙げられる。中でも、経済性および操作性の点から、メトキシアルキル(メタ)アクリレートが好ましく、特に、2−メトキシエチル(メタ)アクリレートが好ましい。 Examples of the alkoxyalkyl (meth) acrylate include methoxymethyl (meth) acrylate, methoxyethyl (meth) acrylate, methoxypropyl (meth) acrylate, methoxybutyl (meth) acrylate, ethoxymethyl (meth) acrylate, ethoxyethyl (meth) ) Acrylate, ethoxypropyl (meth) acrylate, ethoxybutyl (meth) acrylate, propoxymethyl (meth) acrylate, propoxyethyl (meth) acrylate, propoxypropyl (meth) acrylate, and propoxybutyl (meth) acrylate. Among these, methoxyalkyl (meth) acrylate is preferable from the viewpoint of economy and operability, and 2-methoxyethyl (meth) acrylate is particularly preferable.
アミノアルキル(メタ)アクリレートとしては、具体的には、例えば、アミノメチル(メタ)アクリレート、アミノエチル(メタ)アクリレート、アミノイソプロピル(メタ)アクリレート、アミノノルマルブチル(メタ)アクリレート、N−メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−エチルアミノイソブチル(メタ)アクリレート、N−イソプロピルアミノメチル (メタ) アクリレート、N−イソプロピルアミノエチル (メタ) アクリレート、N−ノルマルブチルアミノエチル (メタ) アクリレート、N−ターシャリブチルアミノエチル (メタ) アクリレート、N, N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N, N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N, N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N, N−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリレート、N−メチル−N−エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−メチル−N−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N, N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N, N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、N, N−ジプロピルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N, N−ジアミノブチルプロピル(メタ)アクリレートが挙げられる。 Specific examples of the aminoalkyl (meth) acrylate include aminomethyl (meth) acrylate, aminoethyl (meth) acrylate, aminoisopropyl (meth) acrylate, amino normal butyl (meth) acrylate, and N-methylaminoethyl. (Meth) acrylate, N-ethylaminoisobutyl (meth) acrylate, N-isopropylaminomethyl (meth) acrylate, N-isopropylaminoethyl (meth) acrylate, N-normalbutylaminoethyl (meth) acrylate, N-tertiary Butylaminoethyl (meth) acrylate, N, N-dimethylaminomethyl (meth) acrylate, N, N-dimethylaminoethyl (meth) acrylate, N, N-dimethylaminopropyl (meth) acrylate, N, N-di Tylaminobutyl (meth) acrylate, N-methyl-N-ethylaminoethyl (meth) acrylate, N-methyl-N-butylaminoethyl (meth) acrylate, N, N-diethylaminoethyl (meth) acrylate, N, N -Diethylaminopropyl (meth) acrylate, N, N-dipropylaminoethyl (meth) acrylate, N, N-dipropylaminopropyl (meth) acrylate, N, N-diaminobutylpropyl (meth) acrylate.
アミノアルキル(メタ)アクリルアミドとしては、具体的には、例えば、アミノメチル(メタ)アクリルアミド、アミノエチル(メタ)アクリルアミド、アミノイソプロピル(メタ)アクリルアミド、アミノノルマルブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−エチルアミノイソブチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−ノルマルブチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−ターシャリブチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル−N−エチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル−N−ブチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N, N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N, N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジプロピルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアミノブチルプロピル(メタ)アクリルアミドが挙げられる。 Specific examples of the aminoalkyl (meth) acrylamide include aminomethyl (meth) acrylamide, aminoethyl (meth) acrylamide, aminoisopropyl (meth) acrylamide, amino normal butyl (meth) acrylamide, and N-methylaminoethyl. (Meth) acrylamide, N-ethylaminoisobutyl (meth) acrylamide, N-isopropylaminomethyl (meth) acrylamide, N-isopropylaminoethyl (meth) acrylamide, N-normalbutylaminoethyl (meth) acrylamide, N-tertiary Butylaminoethyl (meth) acrylamide, N, N-dimethylaminomethyl (meth) acrylamide, N, N-dimethylaminoethyl (meth) acrylamide, N, N-dimethylaminopropyl ( T) acrylamide, N, N-dimethylaminobutyl (meth) acrylamide, N-methyl-N-ethylaminoethyl (meth) acrylamide, N-methyl-N-butylaminoethyl (meth) acrylamide, N, N-diethylaminoethyl (Meth) acrylamide, N, N-diethylaminopropyl (meth) acrylamide, N, N-dipropylaminoethyl (meth) acrylamide, N, N-dipropylaminopropyl (meth) acrylamide, N, N-diaminobutylpropyl ( And (meth) acrylamide.
前記血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子は、その分子内における高次構造の個数と、血液適合性または生体適合性を発現する部位の個数と、の割合が、1:1〜1:50であればよい。前記比率であれば、前記血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子と外管3の外層を強固に固定することができ、また血液適合性または生体適合性を良好にすることができるからである。なお、前記比率の中でも、1:10〜1:40であれば、より好ましく、1:20〜1:30であれば、さらに好ましい。
In the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility, the ratio between the number of higher-order structures in the molecule and the number of sites expressing blood compatibility or biocompatibility is 1: 1 to 1. It may be 1:50. With the ratio, the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility and the outer layer of the
高次構造を有する血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子の製造方法としては、高次構造を含む単量体と血液適合性または生体適合性に優れる単量体とを共重合させればよい。
具体的には例えば、分子内に、直鎖アルキル基と、前記直鎖アルキル基の両末端に結合するパーオキサイド基を有するポリ酸化物と、血液適合性または生体適合性に優れる単量体と、を共重合させる方法が挙げられる。
As a method for producing a functional polymer having a higher-order structure and excellent blood compatibility or biocompatibility, a monomer containing a higher-order structure and a monomer excellent in blood compatibility or biocompatibility are copolymerized. Just do it.
Specifically, for example, in the molecule, a linear alkyl group, a polyoxide having a peroxide group bonded to both ends of the linear alkyl group, and a monomer excellent in blood compatibility or biocompatibility , And a method of copolymerizing.
前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子が分子内に外管3の外層3aの形成材料と水素結合可能な官能基および構造を有する場合、前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子と前記外管3の外層3aの間に水素結合を形成することにより、親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子と外管3の外層3aをより強固に固定することができる。
なお、前記水素結合可能な官能基および構造は、特に限定されないが、アミド結合、エステル結合であることが好ましい。
前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子が分子内に外管3の外層3aの形成材料と水素結合可能な官能基および構造を高次構造の末端に有する場合であれば、さらに好ましい。
具体的には、外管3の外層3aが、アミド基を有するナイロンまたはナイロンエラストマーである場合は、エステル結合を有する親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子が好ましく、エステル基を有するポリエステルまたはポリエステルエラストマーである場合は、アミド結合を有する親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子が好ましい。
When the hydrophilic polymer or the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility has a functional group and structure capable of hydrogen bonding with the material for forming the
The functional group and structure capable of hydrogen bonding are not particularly limited, but are preferably an amide bond or an ester bond.
The hydrophilic polymer or the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility has a functional group and a structure capable of hydrogen bonding with the material for forming the
Specifically, when the
前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子は、高次構造、および特定の機能(表面潤滑性、血液適合性若しくは生体適合性)を発現する部位以外の構造を含んでいてもよい。
前記構造の具体例としては、前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子と抗血栓剤、抗癌剤、免疫抑制剤、抗生物質、インシュリン等の生理活性物質を一緒にコーティング(被覆)をする際、前記生理活性物質のアクセプターとして機能する反応性官能基が挙げられる(前記生理活性物質のアクセプターとして機能する反応性官能基を有する親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子)。前記生理活性物質のアクセプターとして機能する反応性官能基の具体例としては、エポキシ基、酸クロリド基、アルデヒド基等が挙げられる。
The hydrophilic polymer or the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility is a structure other than a site that expresses a higher order structure and a specific function (surface lubricity, blood compatibility or biocompatibility). May be included.
Specific examples of the structure include the hydrophilic polymer or a functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility and a physiologically active substance such as an antithrombotic agent, an anticancer agent, an immunosuppressive agent, an antibiotic or insulin. Reactive functional group that functions as an acceptor of the physiologically active substance is mentioned when coating (coating) on (a hydrophilic polymer having a reactive functional group that functions as an acceptor of the physiologically active substance, or blood compatibility) Or a functional polymer with excellent biocompatibility). Specific examples of the reactive functional group that functions as an acceptor for the physiologically active substance include an epoxy group, an acid chloride group, and an aldehyde group.
なお、前記生理活性物質のアクセプターとして機能する反応性官能基を有する親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子とは、前記生理活性物質のアクセプターとして機能する反応性官能基を含む単量体を構成成分として含む重合体を有する高分子化合物のことである。
前記生理活性物質のアクセプターとして機能する反応性官能基を含む単量体としては、グリシジルアクリレートやグリシジルメタクリレートなどの反応性複素環を分子内に有する単量体、アクリル酸クロリドやメタクリル酸クロリドなどの酸クロリドを分子内に有する単量体、アクリロイルオキシエチルイソシアネートなどのイソシアネート基を分子内に有する単量体などを例示できる。
好ましい前記生理活性物質のアクセプターとして機能する反応性官能基を含む単量体としては、前記官能基がエポキシ基であり、反応が熱より促進され、取り扱いも比較的容易であるグリシジルアクリレート若しくはグリシジルメタクリレートが挙げられる。
The hydrophilic polymer having a reactive functional group that functions as an acceptor of the physiologically active substance, or the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility is a reactivity that functions as an acceptor of the physiologically active substance. It is a polymer compound having a polymer containing a monomer containing a functional group as a constituent component.
Examples of the monomer containing a reactive functional group that functions as an acceptor for the physiologically active substance include monomers having a reactive heterocyclic ring such as glycidyl acrylate and glycidyl methacrylate, acrylic acid chloride, methacrylic acid chloride, and the like. Examples thereof include a monomer having an acid chloride in the molecule and a monomer having an isocyanate group in the molecule such as acryloyloxyethyl isocyanate.
As a preferable monomer containing a reactive functional group that functions as an acceptor of the physiologically active substance, the functional group is an epoxy group, the reaction is accelerated by heat, and the handling is relatively easy, or glycidyl methacrylate. Is mentioned.
前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子が、前記高次構造および前記生理活性物質のアクセプターとして機能する官能基を有している場合、前記生理活性物質のアクセプターとして機能する官能基の個数が、高次構造と、親水性官能基または血液適合性官能基の個数と、の合計に対して、50%以下であることが好ましく、30%以下であればより好ましく、10%以下であれば更に好ましい。 When the hydrophilic polymer or the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility has the higher-order structure and a functional group that functions as an acceptor of the physiologically active substance, The number of functional groups that function as acceptors is preferably 50% or less, and preferably 30% or less, based on the sum of the higher order structure and the number of hydrophilic functional groups or blood compatible functional groups. More preferably, it is more preferably 10% or less.
前記高次構造および前記生理活性物質のアクセプターとして機能する反応性官能基を有する親水性高分子の製造方法としては、高次構造を含む単量体と、生理活性物質のアクセプターとして機能する反応性官能基を有する単量体と、水溶性の単量体と、を共重合させればよい。
具体的には例えば、分子内に、直鎖アルキル基と、前記直鎖アルキル基の両末端に結合するパーオキサイド基と、グリシジル(メタ)アクリレートと、を有するポリ酸化物と、前記水溶性の単量体と、を共重合させる方法が挙げられる。
As a method for producing a hydrophilic polymer having a reactive functional group that functions as an acceptor for the higher-order structure and the physiologically active substance, a monomer containing a higher-order structure and a reactivity that functions as an acceptor for the physiologically active substance are used. A monomer having a functional group may be copolymerized with a water-soluble monomer.
Specifically, for example, in a molecule, a polyalkyl oxide having a linear alkyl group, a peroxide group bonded to both ends of the linear alkyl group, and glycidyl (meth) acrylate, and the water-soluble And a method of copolymerizing with a monomer.
前記親水性高分子、または血液適合性若しくは生体適合性に優れる機能性高分子を外管3の外層3aにコーティング(被覆)する際に使用する溶媒としては、コーティング(被覆)を支障なく行うことができ、各官能基の機能を損なうことが無ければ、特に限定されるものではないが、例えば、メチル・エチル・ケトン、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、アルコール類、ジメチルスルホキシド等を挙げることができる。
As a solvent used when coating the hydrophilic polymer or the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility on the
本発明で用いられる内管2の形成材料において、その内面の材料としては、その内面が、ガイドワイヤーの潤滑性を高めるために、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンあるいは直鎖低密度ポリエチレン等のポリエチレンやポリプロピレン、フッ素系樹脂などの低摩擦性材料を用いることが好ましい。その中でも、より好ましくはポリエチレンであり、さらに好ましくは高密度ポリエチレンである。
In the material for forming the
しかしながら、外管3の内層3bの材料として、ナイロン、ナイロンエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマーを用いる場合、これら材料と内管2の形成材料が相溶性がないため融着させることができない。
従って、内管2の外面と外管3の内層3b内面は、互いに相溶性を有する材料で形成する必要がある。具体的には、いわゆる接着性ポリマーを内管2の外面の少なくとも一部と外管3の内層3b内面の少なくとも一部のうち少なくとも一方の形成材料に含有させる。または、前記接着ポリマーを外管3および内管2に含有させる代りに、前記接着性ポリマーを有する中間接着層(図示せず)を内管2と外管3の間に設けてもよい。さらには、内管2を、低摩擦性材料からなる内層−中間接着層−外管内層と相溶性のある材料からなる外層の3層構造としてもよい。
However, when nylon, nylon elastomer, polyester, or polyester elastomer is used as the material for the
Therefore, it is necessary to form the outer surface of the
前記接着性ポリマーとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィンに、マレイン酸、フマル酸、ケイヒ酸、クロトン酸、リノール酸等の不飽和カルボン酸などの官能基を有する単量体を共重合させた変性ポリオレフィンが好適である。その他接着性ポリマーの例としては、酸機能化エチルビニルアセテート樹脂、酸機能化エチレンアクリレートポリマー、無水機能化エチルビニルアセテートコポリマー、酸及びアクリレート機能化エチルビニルアセテート樹脂、無水機能化エチルビニルアセテートコポリマー、および無水機能化エチルビニルアセテート樹脂が挙げられる。
また、内管2の外面として、外管3の内層3bの少なくとも一部の形成材料と同じ材料、若しくは前記形成材料を一成分とするコポリマー[例えば外管3の内層3bがナイロンで形成される場合、内管2の外層の形成材料として、ナイロン若しくはナイロンを一成分(例えばハードセグメント)とするコポリマー(ブロックコポリマー)]を前記接着性ポリマーとブレンドしたものを用いてもよい。このようなブレンドをすることにより、互いに融着される層を形成する材料の相溶性が向上する。
As the adhesive polymer, for example, a polyolefin such as polyethylene, polypropylene, and ethylene-vinyl acetate copolymer has a functional group such as unsaturated carboxylic acid such as maleic acid, fumaric acid, cinnamic acid, crotonic acid, and linoleic acid. A modified polyolefin obtained by copolymerizing monomers is preferred. Examples of other adhesive polymers include acid functionalized ethyl vinyl acetate resin, acid functionalized ethylene acrylate polymer, anhydrous functionalized ethyl vinyl acetate copolymer, acid and acrylate functionalized ethyl vinyl acetate resin, anhydrous functionalized ethyl vinyl acetate copolymer, And anhydrous functionalized ethyl vinyl acetate resin.
Further, as the outer surface of the
本発明で用いられる拡張体(バルーン)5の形成材料は、特に限定されないが、外管3の形成材料と相溶性のあるものを主成分とする材料で形成されていることが好ましい。相溶性のある材料であれば、熱融着させることが容易であるからである。前記拡張体(バルーン)5の材料が相溶性のないものであれば、材料に前記接着性ポリマーを含有させることが好ましい。
The material for forming the expansion body (balloon) 5 used in the present invention is not particularly limited, but is preferably formed of a material mainly composed of a material compatible with the material for forming the
拡張体(バルーン)5には、ステント(図示せず)を装着させることができる。ステント(図示せず)が装着される場合には、拡張体(バルーン)5が折り畳まれた状態でほぼ同一径の胴部に装着され、拡張体(バルーン)5の拡張力によりステントが拡張される。なお、このようなステントを装着したカテーテルチューブも本発明により保護される。
前記ステントとしては、コイル状のステント、網状のステント、管状体のステント(例えば、中空管状体の側面に多数細孔を設けたもの)等が含まれる。
また、前記ステントの材料は、自己拡張型ステントの場合、例えば、ステンレス鋼、Ni−Ti系合金、Cu−Zn系合金、Ni−Al系合金等の擬弾性金属、タングステン、タングステン合金、チタン、チタン合金、タンタル等の各種金属が挙げられ、形状が復元できることが必要である。これを満たすことを条件に、ポリアミド、ポリイミド、超高分子量または高分子量のポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、フッ素系樹脂等の比較的高剛性の高分子材料を適宜組み合わせてもよい。
A stent (not shown) can be attached to the expansion body (balloon) 5. When a stent (not shown) is attached, the expansion body (balloon) 5 is folded and attached to a body portion having substantially the same diameter, and the stent is expanded by the expansion force of the expansion body (balloon) 5. The In addition, the catheter tube equipped with such a stent is also protected by the present invention.
Examples of the stent include a coiled stent, a net-like stent, a tubular stent (for example, a hollow tubular body provided with a large number of pores on its side surface), and the like.
In the case of a self-expanding stent, the material of the stent is, for example, a pseudoelastic metal such as stainless steel, Ni—Ti alloy, Cu—Zn alloy, Ni—Al alloy, tungsten, tungsten alloy, titanium, Various metals such as titanium alloy and tantalum are listed, and it is necessary that the shape can be restored. On the condition that this is satisfied, a relatively high-rigidity polymer material such as polyamide, polyimide, ultra-high molecular weight or high-molecular weight polyolefin (polyethylene, polypropylene, etc.), fluorine-based resin, or the like may be appropriately combined.
また、本発明のカテーテルチューブの形成材料は、本発明の機能を損なわない範囲であれば、その他添加剤を含有してもよい。
前記添加剤としては、例えば、生体に害を及ぼさない顔料、染料、X線造影剤(硫酸バリウム、タングステン、酸化ビスマス等)、耐熱安定剤、前記生理活性物質、補強剤(ガラス繊維、炭素繊維、タルク、マイカ、粘度好物、チタン酸カリウム繊維等)、充填材(カーボンブラック、シリカ、アルミナ、酸化チタン、金属粉、木粉、籾殻等)、耐熱安定剤、酸化劣化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、離型剤、結晶核剤、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、発泡剤等を挙げることができる。
In addition, the material for forming the catheter tube of the present invention may contain other additives as long as the function of the present invention is not impaired.
Examples of the additive include pigments, dyes, X-ray contrast agents (barium sulfate, tungsten, bismuth oxide, etc.), heat stabilizers, physiologically active substances, reinforcing agents (glass fiber, carbon fiber, etc. that do not harm the living body) , Talc, mica, viscosity favorite, potassium titanate fiber, etc.), filler (carbon black, silica, alumina, titanium oxide, metal powder, wood powder, rice husk, etc.), heat stabilizer, oxidative degradation inhibitor, UV absorber , Lubricants, mold release agents, crystal nucleating agents, plasticizers, flame retardants, antistatic agents, foaming agents and the like.
以上、本発明によるカテーテルチューブを適用したバルーンカテーテル1を添付図面に基づいて説明したが、これらは本発明のカテーテルチューブを適用した一例を示したに過ぎず、従って、本発明のカテーテルチューブは、その長さ、管壁の厚さ、形状等は特に限定されず、使用目的によって、適宜選択することができる。 As described above, the balloon catheter 1 to which the catheter tube according to the present invention is applied has been described with reference to the accompanying drawings. However, these are merely examples in which the catheter tube of the present invention is applied. The length, the thickness of the tube wall, the shape and the like are not particularly limited, and can be appropriately selected depending on the purpose of use.
例えば、特開2005−278684号に記載されているようなラピッドエクスチェンジ型のカテーテルでもよい。この場合、内管2の外面の少なくとも一部と外管3の外層3a内面の少なくとも一部が固着(融着)しているのに加えて、外管3の外面の少なくとも一部が固着(融着)してもよい。
また、前記外管3の外層3aと前記内管2の形成材料に相溶性があれば、外管3の内層3b内面の少なくとも一部と内管の外面の少なくとも一部を熱融着できるのに加えて、外管3の外層3a外面の少なくとも一部と内管2の外面の少なくとも一部とを熱融着することができる。しかしながら、相溶性がない場合は、前記接着ポリマーを外管3の内層3b内面の少なくとも一部と内管2の外面の少なくとも一部のうち少なくとも一方の形成材料に含有させ、さらに、前記外管3の前記外層3a外面の少なくとも一部に前記接着性ポリマーを含有させる。または、前記接着ポリマーを外管3および内管2に含有させる代りに、前記接着性ポリマーを有する中間接着層(図示せず)を内管2と外管3の間に設けてもよい。
For example, a rapid exchange type catheter as described in JP-A-2005-278684 may be used. In this case, at least a part of the outer surface of the
Further, if the materials for forming the
また、本発明のカテーテルチューブ(図1の外管3)は、単管カテーテルでもよい。
前記単管のカテーテルとしては、特に限定されず、例えば、ガイディングカテーテル、造影用カテーテル、PTCA用、PTA用、IABP用等の各種バルーンカテーテル、超音波カテーテル、アテレクトミーカテーテル、内視鏡用カテーテル、留置カテーテル、薬液投与用カテーテル、マイクロカテーテル等の種々のカテーテルやイントロデューサーシース等に適用することができる。
前記ガイディングカテーテルは、外径が1.0〜3.5mm、好ましくは1.5〜3.0mmであり、長さが50〜130cm、好ましくは80〜100cmである。
前記マイクロカテーテルは、外径が0.3〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.0mmであり、長さが50〜200cm、好ましくは80〜150cmである。
前記イントロデューサーシースは、外径が1.0〜4.0mm、好ましくは2.0〜3.0mmであり、長さが50〜300mm、好ましくは100〜150mmである。
The catheter tube (
The single tube catheter is not particularly limited. For example, a guiding catheter, a contrast catheter, PTCA, PTA, and IABP balloon catheters, ultrasonic catheters, atherectomy catheters, endoscope catheters, The present invention can be applied to various catheters such as indwelling catheters, drug solution administration catheters, and microcatheters, introducer sheaths, and the like.
The guiding catheter has an outer diameter of 1.0 to 3.5 mm, preferably 1.5 to 3.0 mm, and a length of 50 to 130 cm, preferably 80 to 100 cm.
The microcatheter has an outer diameter of 0.3 to 1.5 mm, preferably 0.7 to 1.0 mm, and a length of 50 to 200 cm, preferably 80 to 150 cm.
The introducer sheath has an outer diameter of 1.0 to 4.0 mm, preferably 2.0 to 3.0 mm, and a length of 50 to 300 mm, preferably 100 to 150 mm.
以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 EXAMPLES The present invention will be specifically described below with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
<炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子の調製>
セバシン酸2塩化物72.3gに50℃でトリエチレングリコール29.7gを滴下した後、50℃で3時間塩酸を減圧除去して得られたオリゴエステル22.5gにメチル・エチル・ケトン4.5gを加え水酸化ナトリウム5g、31%過酸化水素6.93g、界面活性剤ジオクチルフォスフェート0.44g、水120gよりなる溶液に滴下し、−5℃で20分間反応させた。
反応生成物を水洗、メタノール洗浄を繰り返した後、乾燥させて分子内に炭素数8の直鎖アルキル基と、前記アルキル基の両末端に結合するパーオキサイド基と、を有するポリ過酸化物を得た。このポリ過酸化物を開始剤として0.5g、グリシジルメタクリレート(GMA)9.5gを、ベンゼン30gを溶媒として、80℃、2時間減圧下で撹拌しながら重合した。
反応生成物は貧溶媒をジエチルエーテル、良溶媒をテトラヒドロフランとして精製し、分子内に複数のパーオキサイド基を有するポリグリシジルメタアクリレート(PPO−GMA)を得た。続いてPPO−GMA1.0gをジメチルアクリルアミド9.0g、溶媒としてジメチルスルホキシド90gを仕込み、減圧で密閉にした後、80℃に加熱して18時間重合反応を行った。
反応後、貧溶媒をジエチルエーテル、良溶媒をテトラヒドロフランとして精製し、炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子[ジメチルアクリルアミド(DMAA)−グリシジルメタクリレート(GMA)のブロック共重合体 P(DMAA−b−GMA)]を得た。本ポリマーはNMRおよびIR測定により、化1に示す構造が特定された。
<Preparation of hydrophilic polymer having a higher order structure having a linear alkyl group having 8 carbon atoms>
After 29.7 g of triethylene glycol was added dropwise to 72.3 g of sebacic acid dichloride at 50 ° C., hydrochloric acid was removed under reduced pressure at 50 ° C. for 3 hours, and 22.5 g of the oligoester was added to
The reaction product is washed with water and washed with methanol, and then dried to obtain a polyperoxide having a linear alkyl group having 8 carbon atoms and a peroxide group bonded to both ends of the alkyl group in the molecule. Obtained. 0.5 g of this polyperoxide was used as an initiator, 9.5 g of glycidyl methacrylate (GMA), and 30 g of benzene as a solvent, and polymerization was carried out with stirring at 80 ° C. for 2 hours under reduced pressure.
The reaction product was purified by using diethyl ether as a poor solvent and tetrahydrofuran as a good solvent to obtain polyglycidyl methacrylate (PPO-GMA) having a plurality of peroxide groups in the molecule. Subsequently, 9.0 g of PPO-GMA was charged with 9.0 g of dimethylacrylamide and 90 g of dimethyl sulfoxide as a solvent. After sealing under reduced pressure, the mixture was heated to 80 ° C. and subjected to a polymerization reaction for 18 hours.
After the reaction, the poor solvent is purified with diethyl ether and the good solvent is tetrahydrofuran, and a hydrophilic polymer having a higher-order structure having a linear alkyl group having 8 carbon atoms [block of dimethylacrylamide (DMAA) -glycidyl methacrylate (GMA) Copolymer P (DMAA-b-GMA)] was obtained. The structure of this polymer was identified by NMR and IR measurements.
<炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子がコーティング(被覆)された単層チューブの摺動性および耐剥離性の評価>
[実施例1]
ナイロン12(エムス・ジャパン株式会社製、グリルアミドL16グレード)を定法により押出成形し、外径1.0mm、内径0.7mmの単層チューブを作製した。
前記単層チューブを、前記炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子[P(DMAA−b−GMA)]2.5重量部とテトラヒドロフラン97.5重量部に溶解したコーティング溶液中に5秒浸漬し、単層チューブの一端側から3000mm/分の速度で前記溶液中から引き上げたあと、80℃で60分間乾燥し、外面に前記炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子[P(DMAA−b−GMA)]がコーティング(被覆)された単層チューブを得た。
前記炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子[P(DMAA−b−GMA)]がコーティング(被覆)された単層チューブ並びに、その比較である前記炭素数8のアルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子がコーティング(被覆)されていない単層チューブ10を用いて、摺動性試験、耐剥離性の評価および膨潤率の測定を行った。
<Evaluation of slidability and peel resistance of a single-layer tube coated with a hydrophilic polymer having a higher order structure having a linear alkyl group having 8 carbon atoms>
[Example 1]
Nylon 12 (manufactured by EMS Japan Co., Ltd., grill amide L16 grade) was extruded by a conventional method to produce a single-layer tube having an outer diameter of 1.0 mm and an inner diameter of 0.7 mm.
The single-layer tube is dissolved in 2.5 parts by weight of a hydrophilic polymer [P (DMAA-b-GMA)] having a higher-order structure having a linear alkyl group having 8 carbon atoms and 97.5 parts by weight of tetrahydrofuran. Dipped in the coating solution for 5 seconds, pulled up from the solution at a rate of 3000 mm / min from one end of the single-layer tube, dried at 80 ° C. for 60 minutes, and the linear alkyl group having 8 carbon atoms on the outer surface. A single-layer tube coated with a hydrophilic polymer [P (DMAA-b-GMA)] having a higher-order structure having the following structure was obtained.
A single-layer tube coated with a hydrophilic polymer [P (DMAA-b-GMA)] having a higher-order structure having a straight-chain alkyl group having 8 carbon atoms, and the
(摺動性の試験方法)
図3に示すように、摺動抵抗測定治具7の弁体8の上側に水9を入れ、この弁体8内に単層チューブ10を挿入し、オートグラフを用いて、以下の条件で繰り返し50回摺動させたときの摺動抵抗値を測定した。
・ストローク:20mm
・スピード:500mm/min
・保持芯金:スタイレットφ0.38
・弁体:シリコン板(ダウコーニングQ7−4735 厚さ1.3mm)に24Gの針で穴を開けたもの
摺動性(表面潤滑性)の指標としては、50回試験後の摺動抵抗値、また潤滑性の持続的指標として下記式を用いて摺動抵抗値の変化(Δ摺動抵抗値)を計算した。
Δ摺動抵抗値 = (最終摺動抵抗値) − (初期摺動抵抗値)
(Slidability test method)
As shown in FIG. 3,
・ Stroke: 20mm
・ Speed: 500mm / min
-Holding core: Stylet φ0.38
・ Valve: A silicon plate (Dow Corning Q7-4735 Thickness 1.3mm) with a 24G needle. As an indicator of slidability (surface lubricity), sliding resistance value after 50 tests In addition, a change in sliding resistance value (Δ sliding resistance value) was calculated using the following formula as a continuous index of lubricity.
ΔSliding resistance value = (Final sliding resistance value) − (Initial sliding resistance value)
(耐剥離性の評価方法)
前記炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子[P(DMAA−b−GMA)]でコーティング(被覆)された層を触感による剥がれ状態で評価した。
(Evaluation method for peel resistance)
The layer coated with the hydrophilic polymer [P (DMAA-b-GMA)] having a higher-order structure having a linear alkyl group having 8 carbon atoms was evaluated in a peeled state by tactile sensation.
(膨潤率の測定方法)
前記単層チューブ10を20mm×30mm×0.2mmのシートに切断して(この時の重量をWoとする)基材とし、溶媒(テトラヒドロフラン)25mlに浸漬させた。浸漬後、即座に表面に存在する溶媒を拭き取り、重量変化(ΔW)を算出し、数1に基づいて膨潤率を算出した。
(Measurement method of swelling rate)
The single-
[実施例2]
ナイロン11(アトケム株式会社製、BESV O A FDAグレード)を実施例1と同様の方法で単層チューブ10を作製し、同様の試験および評価を行った。
[Example 2]
A single-
[実施例3]
ナイロンエラストマー(エムス・ジャパン株式会社製、グリルアミドELY2694グレード)を実施例1と同様の方法で単層チューブ10を作製し、同様の試験および評価を行った。なお、上記ナイロンエラストマーの構造は、ソフトセグメントが炭素数4の直鎖アルキル基を有するPTMG、ハードセグメントがナイロン12となっている。
[Example 3]
A single-
[比較例1]
ポリプロピレン(三井石油工業株式会社製、ハイポールF401グレード)を実施例1と同様の方法で単層チューブ10を作製し、同様の試験および評価を行った。
[Comparative Example 1]
A single-
[比較例2]
ポリエチレン(日本ポリケム株式会社製、三菱ポリエチ−HD HY540グレード)を実施例1と同様の方法で単層チューブ10を作製し、同様の試験および評価を行った。
[Comparative Example 2]
A single-
[比較例3]
変性ポリエチレン(三菱化学株式会社製、モディックM512VFグレード)を実施例1と同様の方法で単層チューブ10を作製し、同様の試験および評価を行った。
[Comparative Example 3]
A single-
単層チューブ10の各種材料の特徴を表1に示す。なお、表1に示す高次構造の「有」とは、炭素数8(親水性高分子の高次構造に含まれる直鎖アルキル基の炭素数)以上のアルキル基を有するものとし、「なし」とは、炭素数8以上のアルキル基をもたないものとする。
前記実施例1〜3及び比較例1〜3で作製した単層チューブ10の摺動性、触感による前記炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子[P(DMAA−b−GMA)]の剥がれ状態およびテトラヒドロフラン(THF)溶液浸漬時における膨潤率の結果を下記表2に示す。
A hydrophilic polymer [P (DMAA] having a higher-order structure having a straight-chain alkyl group having 8 carbon atoms due to slidability and tactile sensation of the single-
表2の結果から明らかなように、単層チューブの形成材料が、親水性高分子中のエステル結合と水素結合が可能なアミド結合と、親水性高分子中の分子内に有する高次構造と同じ高次構造と、が形成材料中にあるナイロン12およびナイロン11の場合、摺動性、耐剥離性が良好であった。
一方、単層チューブの形成材料が、親水性高分子中のエステル結合と水素結合が可能なアミド結合と、親水性高分子中の分子内に有する高次構造と同じ高次構造と、を形成材料中に含まないポリプロピレン、ポリエチレン、変性PEの場合は、摺動性、耐剥離性が劣っている。
As is apparent from the results in Table 2, the material for forming the single-layer tube includes an amide bond capable of an ester bond and a hydrogen bond in the hydrophilic polymer, and a higher-order structure in the molecule of the hydrophilic polymer. In the case of nylon 12 and nylon 11 having the same higher order structure in the forming material, slidability and peel resistance were good.
On the other hand, the material forming the single-layer tube forms an amide bond capable of ester bonding and hydrogen bonding in the hydrophilic polymer, and a higher-order structure that is the same as the higher-order structure in the molecule in the hydrophilic polymer. In the case of polypropylene, polyethylene, and modified PE that are not included in the material, the slidability and peel resistance are poor.
なお、ナイロンエラストマーは、ナイロン12と同じ高次構造を有しているが、ソフトセグメントが存在する分、分子内にしめる高次構造の割合がナイロン単体(ナイロン12ホモポリマー)に比べて少ない。このため、基材層をなす高分子材料にしめる高次構造の割合がナイロン12およびナイロン11に比べて少ないので、ナイロン12およびナイロン11に比べると表面潤滑性および耐剥離性に劣る。しかしながら、高次構造を持たないポリプロピレン等に比べると表面潤滑性および耐剥離性は優れているといえる。 Nylon elastomer has the same higher order structure as nylon 12, but due to the presence of soft segments, the proportion of higher order structure to be incorporated in the molecule is smaller than that of nylon alone (nylon 12 homopolymer). For this reason, since the ratio of the higher order structure made into the polymer material which comprises a base material layer is small compared with nylon 12 and nylon 11, it is inferior to surface lubricity and peeling resistance compared with nylon 12 and nylon 11. However, it can be said that the surface lubricity and the peel resistance are excellent as compared with polypropylene or the like having no higher order structure.
上記ナイロン12の強固な耐剥離性は、前記炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子[P(DMAA−b−GMA)]の分子内に存在する炭素数8個のアルキル基が、ナイロン12中の炭素数11のアルキル基によって構築される高次構造に、特異的に親和性を持ち、ナイロン12で形成される単層チューブ10に前記炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子が強く引き付けられ、その結果としてより多量の前記炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子が単位面積当たりの単層チューブ10の表面に付着、固定化され、被覆性(付着性、耐剥離性)が高くなっていると考えられる。
また、前記炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子[P(DMAA−b−GMA)]の分子内に含まれるエステル基が、ポリエチレン、ポリプロピレンといったポリオレフィンよりナイロン12およびナイロン11といったポリアミド系樹脂のアミド基と水素結合し、強く引き付けられていると考えられる。
The strong peel resistance of the nylon 12 is such that the hydrophilic polymer [P (DMAA-b-GMA)] having a higher order structure having a linear alkyl group having 8 carbon atoms has 8 carbon atoms. Each of the alkyl groups has a specific affinity for a higher-order structure constructed by the alkyl group having 11 carbon atoms in nylon 12, and the single-
Further, the ester group contained in the molecule of the hydrophilic polymer [P (DMAA-b-GMA)] having a higher-order structure having a linear alkyl group having 8 carbon atoms is made of nylon 12 from polyolefins such as polyethylene and polypropylene. Further, it is considered that hydrogen bonds with amide groups of polyamide-based resins such as nylon 11 are strongly attracted.
<炭素数4の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子の調製>
アジピン酸72.3gに50℃でトリエチレングリコール29.7gを滴下した後、50℃で3時間塩酸を減圧除去して得られたオリゴエステル22.5gにメチル・エチル・ケトン4.5gを加え水酸化ナトリウム5g、31%過酸化水素6.93g、界面活性剤ジオクチルフォスフェート0.44g、水120gよりなる溶液に滴下し、−5℃で20分間反応させた。
反応生成物を水洗、メタノール洗浄を繰り返した後、乾燥させて分子内に炭素数4の直鎖アルキル基と、前記アルキル基の両末端に結合するパーオキサイド基と、を有するポリ過酸化物を得た。このポリ過酸化物を開始剤として0.5g、グリシジルメタクリレート(GMA)9.5gを、ベンゼン30gを溶媒として、80℃、2時間減圧下で撹拌しながら重合した。
反応生成物は貧溶媒をジエチルエーテル、良溶媒をテトラヒドロフランとして精製し、分子内に複数のパーオキサイド基を有するポリグリシジルメタアクリレート(PPO−GMA)を得た。続いてPPO−GMA1.0gをジメチルアクリルアミド9.0g、溶媒としてジメチルスルホキシド90gを仕込み、減圧で密閉にした後、80℃に加熱して18時間重合反応を行った。
反応後、貧溶媒をジエチルエーテル、良溶媒をテトラヒドロフランとして精製し、炭素数4の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子[ジメチルアクリルアミド(DMAA)−グリシジルメタクリレート(GMA)のブロック共重合体 P(DMAA−b−GMA)]を得た。本ポリマーはNMRおよびIR測定により、化2に示す構造が特定された。
<Preparation of a hydrophilic polymer having a higher order structure having a linear alkyl group having 4 carbon atoms>
After 29.7 g of triethylene glycol was added dropwise to 72.3 g of adipic acid at 50 ° C., hydrochloric acid was removed under reduced pressure at 50 ° C. for 3 hours, and 2 g of oligoester was added to 4.5 g of methyl ethyl ketone. The solution was added dropwise to a solution consisting of 5 g of sodium hydroxide, 6.93 g of 31% hydrogen peroxide, 0.44 g of a surfactant dioctyl phosphate and 120 g of water, and reacted at −5 ° C. for 20 minutes.
The reaction product is washed with water and washed with methanol, and then dried to obtain a polyperoxide having a linear alkyl group having 4 carbon atoms and a peroxide group bonded to both ends of the alkyl group in the molecule. Obtained. 0.5 g of this polyperoxide was used as an initiator, 9.5 g of glycidyl methacrylate (GMA), and 30 g of benzene as a solvent, and polymerization was carried out with stirring at 80 ° C. for 2 hours under reduced pressure.
The reaction product was purified by using diethyl ether as a poor solvent and tetrahydrofuran as a good solvent to obtain polyglycidyl methacrylate (PPO-GMA) having a plurality of peroxide groups in the molecule. Subsequently, 9.0 g of PPO-GMA was charged with 9.0 g of dimethylacrylamide and 90 g of dimethyl sulfoxide as a solvent. After sealing under reduced pressure, the mixture was heated to 80 ° C. and subjected to a polymerization reaction for 18 hours.
After the reaction, the poor solvent was purified with diethyl ether and the good solvent as tetrahydrofuran, and a hydrophilic polymer having a higher-order structure having a linear alkyl group having 4 carbon atoms [block of dimethylacrylamide (DMAA) -glycidyl methacrylate (GMA) Copolymer P (DMAA-b-GMA)] was obtained. The structure of this polymer was identified by NMR and IR measurements.
<炭素数4の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子がコーティング(被覆)された単層チューブの摺動性および耐剥離性の評価> <Evaluation of slidability and peel resistance of a single-layer tube coated with a hydrophilic polymer having a higher order structure having a linear alkyl group having 4 carbon atoms>
[実施例4]
ナイロン12(エムス・ジャパン株式会社製、グリルアミドL16グレード)を定法により押出成形し、外径1.0mm、内径0.7mmの単層チューブを作製した。
この単層チューブを、前記炭素数4の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子[P(DMAA−b−GMA)]2.5重量部とテトラヒドロフラン97.5重量部に溶解したコーティング溶液中に5秒浸漬し、単層チューブの一端側から3000mm/分の速度で前記溶液中から引き上げたあと、80℃で60分間乾燥し、外面に前記炭素数4の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子[P(DMAA−b−GMA)]がコーティング(被覆)された単層チューブを得た。
前記炭素数4の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子[P(DMAA−b−GMA)]がコーティング(被覆)された単層チューブ10並びに、その比較である前記炭素数4の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子がコーティング(被覆)されていない単層チューブ10を用いて、先述した摺動性試験、耐剥離性の評価および膨潤率の測定を同様に行った。
[Example 4]
Nylon 12 (manufactured by EMS Japan Co., Ltd., grill amide L16 grade) was extruded by a conventional method to produce a single-layer tube having an outer diameter of 1.0 mm and an inner diameter of 0.7 mm.
This single-layer tube was dissolved in 2.5 parts by weight of a hydrophilic polymer [P (DMAA-b-GMA)] having a higher order structure having a linear alkyl group having 4 carbon atoms and 97.5 parts by weight of tetrahydrofuran. Dipped in the coating solution for 5 seconds, pulled up from the solution at a rate of 3000 mm / min from one end of the single-layer tube, dried at 80 ° C. for 60 minutes, and the linear alkyl group having 4 carbon atoms on the outer surface. A single-layer tube coated with a hydrophilic polymer [P (DMAA-b-GMA)] having a higher-order structure having the following structure was obtained.
The single-
[実施例5]
ナイロンエラストマー(エムス・ジャパン株式会社製、グリルアミドELY2694グレード)を実施例4と同様の方法で単層チューブ10を作製し、同様の試験および評価を行った。なお、上記ナイロンエラストマーの構造は、ソフトセグメントが炭素数4のアルキル基を有するPTMG、ハードセグメントがナイロン12となっている。
[実施例6]
ポリエステル(PET)(日本ユニペット株式会社製、ユニペットRT553CNグレード)を実施例4と同様の方法で単層チューブ10を作製し、同様の試験および評価を行った。
[Example 5]
A single-
[Example 6]
A single-
[実施例7]
ポリエステルエラストマー(東洋紡績株式会社製、ペルプレンP80Bグレード)を実施例4と同様の方法で単層チューブ10を作製し、同様の試験および評価を行った。なお、上記ポリエステルエラストマーの構造は、化3が示すようなソフトセグメントが炭素数4のアルキル基を有するPTMG、ハードセグメントがポリエチレンテレフタラートとなっている。
[Example 7]
A single-
[比較例4]
ポリプロピレン(三井石油工業株式会社製、ハイポールF401グレード)を実施例4と同様の方法で単層チューブ10を作製し、同様の試験および評価を行った。
[Comparative Example 4]
A single-
[比較例5]
ポリエチレン(日本ポリケム株式会社製、三菱ポリエチ−HD HY540グレード)を実施例4と同様の方法で単層チューブ10を作製し、同様の試験および評価を行った。
[Comparative Example 5]
A single-
[比較例6]
変性ポリエチレン(三菱化学株式会社製、モディックM512VFグレード)を実施例4と同様の方法で単層チューブ10を作製し、同様の試験および評価を行った。
[Comparative Example 6]
A single-
前記実施例4〜7および比較例4〜6の構造の特徴を表3に示す。なお、表3に示す高次構造の「有」とは、炭素数4(親水性高分子の高次構造に含まれる直鎖アルキル基の炭素数)以上のアルキル基を有するものとし、「なし」とは、炭素数4以上のアルキル基をもたないものとする。
前記実施例4〜7及び比較例4〜6で作製した単層チューブ10の摺動性、触感による前記炭素数4の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子[P(DMAA−b−GMA)]の剥がれ状態およびテトラヒドロフラン(THF)溶液浸漬時における膨潤率の結果を下記表4に示す。
Hydrophilic polymer [P (DMAA) having a higher-order structure having a linear alkyl group having 4 carbon atoms due to slidability and tactile sensation of the single-
表4の結果、ナイロン12およびポリエステルエラストマーで作成された単層チューブが、炭素数4の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する親水性高分子との被覆性(付着性、耐剥離性)が良いことが分かる。
一方、単層チューブの形成材料が、親水性高分子中のエステル結合と水素結合が可能なアミド結合と、親水性高分子中の分子内に有する高次構造と同じ高次構造と、を形成材料中に含まないポリプロピレン、ポリエチレン、変性PEの場合は、摺動性、耐剥離性が劣っている。
ナイロンエラストマーは、ナイロン12と同じ高次構造を有しているが、ソフトセグメントが存在する分、分子内にしめる高次構造の割合がナイロン単体(ナイロン12ホモポリマー)に比べて少ない。このため、基材層をなす高分子材料にしめる高次構造の割合がナイロン12に比べて少ないので、ナイロン12と比較すると表面潤滑性および耐剥離性に劣る。しかしながら、高次構造を持たないポリプロピレン等に比べると表面潤滑性および耐剥離性は優れているといえる。
As a result of Table 4, the single-layer tube made of nylon 12 and polyester elastomer is covered with a hydrophilic polymer having a higher-order structure having a linear alkyl group having 4 carbon atoms (adhesion, peel resistance). I understand that is good.
On the other hand, the material forming the single-layer tube forms an amide bond capable of ester bonding and hydrogen bonding in the hydrophilic polymer, and a higher-order structure that is the same as the higher-order structure in the molecule in the hydrophilic polymer. In the case of polypropylene, polyethylene, and modified PE that are not included in the material, the slidability and peel resistance are poor.
Nylon elastomer has the same higher order structure as nylon 12, but due to the presence of soft segments, the proportion of higher order structure to be incorporated in the molecule is smaller than that of nylon alone (nylon 12 homopolymer). For this reason, since the ratio of the higher order structure made into the polymeric material which comprises a base material layer is small compared with nylon 12, it is inferior to surface lubricity and peeling resistance compared with nylon 12. However, it can be said that the surface lubricity and the peel resistance are excellent as compared with polypropylene or the like having no higher order structure.
なお、前記ポリエステルエラストマーの良好な被覆性は、ポリエステルエラストマーは他の材料に比べて溶媒(テトラヒドラフラン)に対する膨潤性が高いため、親水性高分子が基材内に入り込み易い。従って、チューブ基材上に親水性高分子が強固に固定化され、被覆性(付着性、耐剥離性)が高くなっていると考えられる。
また、前記親水性高分子と同じ高次構造を前記ポリエステルエラストマーは有するので、これらの高次構造の相互作用と上記溶媒膨潤性が相なって、ポリエステルよりも耐剥離性が高くなっていると考えられる。
以上より、カテーテルチューブの外層、内層の材料の組合せとして、ナイロンとナイロンエラストマーとする場合は、前者を外層とすることが好ましく、ポリエステルをポリエステルエラストマーとする場合は、後者を外層とすることが好ましい。
In addition, since the polyester elastomer has high swellability with respect to a solvent (tetrahydrafuran) as compared with other materials, the hydrophilic property of the polyester elastomer is easy to enter the substrate. Therefore, it is considered that the hydrophilic polymer is firmly fixed on the tube base material, and the covering property (adhesion property, peel resistance) is enhanced.
In addition, since the polyester elastomer has the same higher order structure as the hydrophilic polymer, the interaction between these higher order structures and the solvent swellability are combined, and the peel resistance is higher than that of the polyester. Conceivable.
From the above, as the combination of the material of the outer layer and the inner layer of the catheter tube, when the nylon and the nylon elastomer are used, the former is preferably the outer layer, and when the polyester is the polyester elastomer, the latter is preferably the outer layer. .
<炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子の調製>
セバシン酸2塩化物72.3gに50℃でトリエチレングリコール29.7gを滴下した後、50℃で3時間塩酸を減圧除去して得られたオリゴエステル22.5gにメチル・エチル・ケトン4.5gを加え水酸化ナトリウム5g、31%過酸化水素6.93g、界面活性剤ジオクチルフォスフェート0.44g、水120gよりなる溶液に滴下し、−5℃で20分間反応させた。
反応生成物を水洗、メタノール洗浄を繰り返した後、乾燥させて分子内に炭素数8の直鎖アルキル基と、前記アルキル基の両末端に結合するパーオキサイド基と、を有するポリ過酸化物を得た。このポリ過酸化物を開始剤として0.5g、グリシジルメタクリレート(GMA)9.5gを、ベンゼン30gを溶媒として、80℃、2時間減圧下で撹拌しながら重合した。
反応生成物は貧溶媒をジエチルエーテル、良溶媒をテトラヒドロフランとして精製し、分子内に複数のパーオキサイド基を有するポリグリシジルメタアクリレート(PPO−GMA)を得た。続いてPPO−GMA1.0gを2−メトキシエチルアクリレート9.0g、溶媒としてジメチルスルホキシド90gを仕込み、減圧で密閉にした後、80℃に加熱して18時間重合反応を行った。
反応後、貧溶媒をジエチルエーテル、良溶媒をテトラヒドロフランとして精製し、炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子(2−メトキシエチルアクリレート(MEA)−グリシジルメタクリレート(GMA)のブロック共重合体 [P(MEA−b−GMA)])を得た。本ポリマーはNMRおよびIR測定により、化4に示すブロック構造を有するポリマーであることが確認された。
<Preparation of functional polymer having a higher-order structure having a linear alkyl group having 8 carbon atoms and excellent in blood compatibility or biocompatibility>
After 29.7 g of triethylene glycol was added dropwise to 72.3 g of sebacic acid dichloride at 50 ° C., hydrochloric acid was removed under reduced pressure at 50 ° C. for 3 hours, and 22.5 g of the oligoester was added to
The reaction product is washed with water and washed with methanol, and then dried to obtain a polyperoxide having a linear alkyl group having 8 carbon atoms and a peroxide group bonded to both ends of the alkyl group in the molecule. Obtained. 0.5 g of this polyperoxide was used as an initiator, 9.5 g of glycidyl methacrylate (GMA), and 30 g of benzene as a solvent, and polymerization was carried out with stirring at 80 ° C. for 2 hours under reduced pressure.
The reaction product was purified by using diethyl ether as a poor solvent and tetrahydrofuran as a good solvent to obtain polyglycidyl methacrylate (PPO-GMA) having a plurality of peroxide groups in the molecule. Subsequently, 9.0 g of PPO-GMA was charged with 9.0 g of 2-methoxyethyl acrylate and 90 g of dimethyl sulfoxide as a solvent. After sealing under reduced pressure, the mixture was heated to 80 ° C. and subjected to a polymerization reaction for 18 hours.
After the reaction, the poor solvent is purified by diethyl ether and the good solvent is tetrahydrofuran, and a functional polymer (2-methoxyethyl) having a higher-order structure having a linear alkyl group having 8 carbon atoms and excellent in blood compatibility or biocompatibility. An acrylate (MEA) -glycidyl methacrylate (GMA) block copolymer [P (MEA-b-GMA)]) was obtained. This polymer was confirmed to be a polymer having a block structure shown in
<炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子がコーティング(被覆)された各種材料で作製された単層チューブの耐剥離性と血小板粘着抑制能の評価>
[実施例8]
ナイロン12(エムス・ジャパン株式会社製、グリルアミドL16グレード)を定法により押出成形し、外径1.0mm、内径0.7mmの単層チューブを作製した。
前記単層チューブ10を、炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子[P(MEA−b−GMA)]2.5重量部とテトラヒドロフラン97.5重量部に溶解したコーティング溶液中に5秒浸漬し、単層チューブ10の一端側から3000mm/分の速度で前記溶液中から引き上げたあと、80℃で60分間乾燥し、外面に炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子[P(MEA−b−GMA)]がコーティング(被覆)された単層チューブ10を得た。
<Release resistance of a single-layer tube made of various materials coated with a functional polymer having a higher order structure having a linear alkyl group having 8 carbon atoms and excellent in blood compatibility or biocompatibility; Evaluation of platelet adhesion suppression ability>
[Example 8]
Nylon 12 (manufactured by EMS Japan Co., Ltd., grill amide L16 grade) was extruded by a conventional method to produce a single-layer tube having an outer diameter of 1.0 mm and an inner diameter of 0.7 mm.
The
前記炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子[P(DMAA−b−GMA)]がコーティング(被覆)された単層チューブ10並びに、その比較として、前記炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造およびチューブ基材の形成材料と水素結合可能な官能基を持たないホモの2−メトキシエチルアクリレートポリマー(Homo−PMEA)が被覆された前記単層チューブおよび何も被覆されていない単層チューブ(ポジティブコントロール)を用いて、先述した摺動性試験を同様の方法で行い、その後血小板粘着試験を行った。
Single-
(血小板粘着試験方法)
摺動性試験後(図1と同じ治具を用い、同じ条件で50回摺動させた後)、ポジティブコントロール(P.C.)、[P(MEA−b−GMA)]および(Homo−PMEA)が被覆された各単層チューブ10の表面にクエン酸ナトリウムで抗凝固したヒト新鮮多血小板血漿を30分間接触させ、生理食塩水でリンスし、グルタルアルデヒドで固定した後、0.5mm2に粘着した血小板数を電子顕微鏡で観察した。
(Platelet adhesion test method)
After the slidability test (after sliding 50 times under the same conditions using the same jig as in FIG. 1), positive control (PC), [P (MEA-b-GMA)] and (Homo- The surface of each single-
[実施例9]
ナイロン11(アトクム株式会社製、BESV O A FDAグレード)を実施例8と同様の方法で単層チューブ10を作製し、摺動性試験および血小板粘着試験を同様に行った。
[Example 9]
A
[実施例10]
ナイロン610(東レ株式会社製、アミラン CM2001グレード)を実施例8と同様の方法で単層チューブ10を作製し、摺動性試験および血小板粘着試験を同様に行った。
[Example 10]
A single-
[実施例11]
ナイロン6(東レ株式会社製、アミラン CM1021FS)を実施例8と同様の方法で単層チューブ10を作製し、摺動性試験および血小板粘着試験を同様に行った。
[Example 11]
A single-
[実施例12]
ナイロンエラストマー(エムス・ジャパン株式会社製、グリルアミドELY2694グレード)を実施例8と同様の方法で単層チューブ10を作製し、摺動性試験および血小板粘着試験を同様に行った。なお、上記ナイロンエラストマーの構造は、ソフトセグメントが炭素数4の直鎖アルキル基を有するPTMG、ハードセグメントがナイロン12となっている。
[Example 12]
A single-
[比較例7]
ポリプロピレン(三井石油工業株式会社製、ハイポールF401グレード)を実施例8と同様の方法で単層チューブ10を作製し、摺動性試験および血小板粘着試験を同様に行った。
[Comparative Example 7]
A single-
[比較例8]
ポリエチレン(日本ポリケム株式会社製、三菱ポリエチ−HD HY540グレード)を実施例8と同様の方法で単層チューブ10を作製し、摺動性試験および血小板粘着試験を同様に行った。
[Comparative Example 8]
A single-
[比較例9]
変性ポリエチレン(三菱化学株式会社製、モディックM512VFグレード)を実施例8と同様の方法で単層チューブ10を作製し、摺動性試験および血小板粘着試験を同様に行った。
[Comparative Example 9]
A single-
上記実施例8〜12および比較例7〜9の高次構造の特徴を表5に示す。なお、表1に示す高次構造の「有」とは、炭素数8(血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子の高次構造に含まれる直鎖アルキル基の炭素数)以上のアルキル基を有するものとし、「なし」とは、炭素数8以上のアルキル基をもたないものとする。 Table 5 shows the features of the higher-order structures of Examples 8-12 and Comparative Examples 7-9. The “existence” of the higher order structure shown in Table 1 is not less than 8 carbon atoms (the carbon number of the linear alkyl group contained in the higher order structure of the functional polymer having excellent blood compatibility or biocompatibility) It shall have an alkyl group, and “none” shall not have an alkyl group having 8 or more carbon atoms.
前記実施例8〜12及び比較例7〜9で作製した単層チューブ10の血小板粘着抑制能の評価を表6に示す。
Table 6 shows the evaluation of the platelet adhesion suppression ability of the single-
エステル結合と、直鎖のアルキル基と、を形成材料中に含まない高次構造と、を持たないHomo−PMEAが被覆された単層チューブ10については、単層チューブ10の形成材料にエステル結合と、直鎖のアルキル基と、を持っているナイロン12、ナイロン11、ナイロン610、ナイロン6、ナイロンエラストマーを使用した場合であっても、摺動性試験によりチューブ基材から被覆層が剥がれてしまうため、血小板粘着数があまりポジティブコントロールと変わらない値となった。
炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子[P(MEA−b−GMA)]が被覆された単層チューブ10については、いずれも血小板粘着抑制性能(血液適合性)を示したが、その中でも、ナイロン12、ナイロン11、ナイロン610、ナイロンエラストマーが基材の場合において顕著な血小板粘着抑制性能を示した。
ナイロン12、ナイロン11、ナイロン610の結果に関しては、チューブ基材(単層材料)の高次構造の中の直鎖アルキル基の炭素数が、被覆層の血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子内に含まれる高次構造の直鎖アルキル基の炭素数8よりも多いため、被覆層が剥がれることがなく、血小板粘着数が低く、良好な血液適合性を示すことができたと推測される。
また、前記炭素数8の直鎖アルキル基を持つ高次構造を有する血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子[P(DMAA−b−GMA)]の分子内に含まれるエステル基が、ポリエチレン、ポリプロピレンといったポリオレフィンよりナイロン12およびナイロン11といったポリアミド系樹脂のアミド基と水素結合し強く引き付けられていると考えられる。
For the single-
For the single-
Regarding the results of Nylon 12, Nylon 11, and Nylon 610, the carbon number of the linear alkyl group in the higher-order structure of the tube base material (single layer material) is a function that is excellent in blood compatibility or biocompatibility of the coating layer. It is estimated that the higher-order linear alkyl group contained in the polymer has more than 8 carbon atoms, so that the coating layer is not peeled off, the platelet adhesion number is low, and good blood compatibility can be exhibited. Is done.
In addition, an ester group contained in the molecule of the functional polymer [P (DMAA-b-GMA)] having a higher-order structure having a linear alkyl group having 8 carbon atoms and excellent in blood compatibility or biocompatibility. It is considered that hydrogen bonds with amide groups of polyamide resins such as nylon 12 and nylon 11 are strongly attracted from polyolefins such as polyethylene and polypropylene.
なお、ナイロンエラストマーは、ナイロン12と同じ高次構造を有しているが、ソフトセグメントが存在する分、分子内に占める高次構造の割合がナイロン単体(ナイロン12ホモポリマー)に比べて少ない。このため、基材層をなす高分子材料に占める高次構造の割合がナイロン12に比べて少ないので、ナイロン12と比較すると表面潤滑性および耐剥離性に劣る。しかしながら、高次構造を持たないポリプロピレン等に比べると表面潤滑性および耐剥離性は優れているといえる。 Nylon elastomer has the same higher order structure as nylon 12, but due to the presence of soft segments, the proportion of higher order structure in the molecule is smaller than that of nylon alone (nylon 12 homopolymer). For this reason, since the proportion of the higher-order structure in the polymer material constituting the base material layer is smaller than that of nylon 12, the surface lubricity and peel resistance are inferior to those of nylon 12. However, it can be said that the surface lubricity and the peel resistance are excellent as compared with polypropylene or the like having no higher order structure.
これらの結果から、カテーテルチューブの外層、内層の材料の組合せとして、ナイロンとナイロンエラストマーとする場合は、ナイロンを外層とすることが好ましい。 From these results, when nylon and nylon elastomer are used as a combination of materials for the outer layer and inner layer of the catheter tube, it is preferable to use nylon as the outer layer.
1 バルーンカテーテル
2 内管
21 第一のルーメン
3 外管
31 第二のルーメン
3a 外管外層
3b 外管内層
4 被覆層
5 拡張体(バルーン)
51 拡張空間
5a 拡張体(バルーン)先端部
5b 拡張体(バルーン)基端部
6 固着部位
6a 固着されていない部位
7 摺動抵抗測定治具
8 弁体
9 水
10 チューブ
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
51 Extended space 5a Expanded body (balloon)
Claims (29)
前記外層の外面には、親水性高分子がコーティングされており、
前記外層の形成材料は、前記内層の形成材料よりも前記親水性高分子に対する付着性が高く、かつ、
前記外層および内層の形成材料の一方が熱可塑性エラストマーを主成分とする材料、他方が前記熱可塑性エラストマーと相溶性を有する非弾性材料を主成分とする材料であることを特徴とするカテーテルチューブ。 A catheter tube consisting of two layers, an outer layer and an inner layer,
The outer surface of the outer layer is coated with a hydrophilic polymer,
The outer layer forming material has higher adhesion to the hydrophilic polymer than the inner layer forming material, and
One of the materials for forming the outer layer and the inner layer is a material mainly composed of a thermoplastic elastomer, and the other is a material mainly composed of an inelastic material compatible with the thermoplastic elastomer.
前記外層の外面には、血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子がコーティングされており、
前記外層の形成材料は、前記内層の形成材料よりも前記血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子に対する付着性が高く、かつ、
前記外層および内層の形成材料の一方が熱可塑性エラストマーを主成分とする材料、他方が前記熱可塑性エラストマーと相溶性を有する非弾性材料を主成分とする材料であることを特徴とするカテーテルチューブ。 A catheter tube consisting of two layers, an outer layer and an inner layer,
The outer surface of the outer layer is coated with a functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility,
The outer layer forming material has higher adhesion to the functional polymer that is superior in blood compatibility or biocompatibility than the inner layer forming material, and
One of the materials for forming the outer layer and the inner layer is a material mainly composed of a thermoplastic elastomer, and the other is a material mainly composed of an inelastic material compatible with the thermoplastic elastomer.
前記親水性高分子の溶媒に対する膨潤性が高いものであることを特徴とする請求項1に記載のカテーテルチューブ。 The material forming the outer layer is more preferable than the material forming the inner layer.
The catheter tube according to claim 1, wherein the hydrophilic polymer is highly swellable with respect to a solvent.
前記血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子の溶媒に対する膨潤性が高いものであることを特徴とする請求項2に記載のカテーテルチューブ。 The material forming the outer layer is more preferable than the material forming the inner layer.
The catheter tube according to claim 2, wherein the functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility is highly swellable with respect to a solvent.
前記親水性高分子が、分子内に、前記外層の形成材料が分子内に有する高次構造と同じ高次構造を有することを特徴とする請求項1、3または5のいずれかに記載のカテーテルチューブ。 One of the materials forming the outer layer and the inner layer is nylon, the other is nylon elastomer,
6. The catheter according to claim 1, wherein the hydrophilic polymer has a higher order structure in the molecule and a higher order structure that the material for forming the outer layer has in the molecule. tube.
前記親水性高分子が、分子内に、前記外層の形成材料が分子内に有する高次構造と同じ高次構造を有することを特徴とする請求項1、3または5のいずれかに記載のカテーテルチューブ。 One of the materials forming the outer layer and the inner layer is polyester, the other is a polyester elastomer,
6. The catheter according to claim 1, wherein the hydrophilic polymer has a higher order structure in the molecule and a higher order structure that the material for forming the outer layer has in the molecule. tube.
前記血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子が、分子内に、前記外層の形成材料が分子内に有する高次構造と同じ高次構造を有することを特徴とする請求項2、4または6のいずれかに記載のカテーテルチューブ。 One of the materials forming the outer layer and the inner layer is nylon, the other is nylon elastomer,
5. The functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility has a higher order structure in the molecule, which is the same as the higher order structure that the material for forming the outer layer has in the molecule. Or the catheter tube in any one of 6.
前記血液適合性または生体適合性に優れる機能性高分子が、分子内に、前記外層の形成材料が分子内に有する高次構造と同じ高次構造を有することを特徴とする請求項2、4または6のいずれかに記載のカテーテルチューブ。 One of the materials forming the outer layer and the inner layer is polyester, the other is a polyester elastomer,
5. The functional polymer excellent in blood compatibility or biocompatibility has a higher order structure in the molecule, which is the same as the higher order structure that the material for forming the outer layer has in the molecule. Or the catheter tube in any one of 6.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006157170A JP2007325639A (en) | 2006-06-06 | 2006-06-06 | Catheter tube |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006157170A JP2007325639A (en) | 2006-06-06 | 2006-06-06 | Catheter tube |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007325639A true JP2007325639A (en) | 2007-12-20 |
JP2007325639A5 JP2007325639A5 (en) | 2009-07-16 |
Family
ID=38926563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006157170A Pending JP2007325639A (en) | 2006-06-06 | 2006-06-06 | Catheter tube |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007325639A (en) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011158642A1 (en) * | 2010-06-16 | 2011-12-22 | テルモ株式会社 | Method for producing medical device |
JP2013223574A (en) * | 2012-04-20 | 2013-10-31 | Olympus Medical Systems Corp | Elastomer molding for medical instrument |
JP2016150163A (en) * | 2015-02-18 | 2016-08-22 | テルモ株式会社 | Method of producing medical tool |
JP2016174827A (en) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | テルモ株式会社 | catheter |
JP2018051370A (en) * | 2013-08-27 | 2018-04-05 | コヴィディエン リミテッド パートナーシップ | Delivery of medical devices |
CN115252911A (en) * | 2022-07-29 | 2022-11-01 | 安徽省纳胜生物科技有限公司 | High-hydrophilicity medical catheter and preparation method thereof |
US12042413B2 (en) | 2021-04-07 | 2024-07-23 | Covidien Lp | Delivery of medical devices |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003033438A (en) * | 2002-07-12 | 2003-02-04 | Terumo Corp | Guide wire |
JP2004195969A (en) * | 2002-12-03 | 2004-07-15 | Fuji Photo Film Co Ltd | Ink jet writing medium |
JP2005152317A (en) * | 2003-11-26 | 2005-06-16 | Terumo Corp | Catheter for administration of medicament |
JP2007289299A (en) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Terumo Corp | Medical tool |
-
2006
- 2006-06-06 JP JP2006157170A patent/JP2007325639A/en active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003033438A (en) * | 2002-07-12 | 2003-02-04 | Terumo Corp | Guide wire |
JP2004195969A (en) * | 2002-12-03 | 2004-07-15 | Fuji Photo Film Co Ltd | Ink jet writing medium |
JP2005152317A (en) * | 2003-11-26 | 2005-06-16 | Terumo Corp | Catheter for administration of medicament |
JP2007289299A (en) * | 2006-04-24 | 2007-11-08 | Terumo Corp | Medical tool |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8859030B2 (en) | 2010-06-16 | 2014-10-14 | Terumo Kabushiki Kaisha | Method for producing medical device |
WO2011158642A1 (en) * | 2010-06-16 | 2011-12-22 | テルモ株式会社 | Method for producing medical device |
JP2013223574A (en) * | 2012-04-20 | 2013-10-31 | Olympus Medical Systems Corp | Elastomer molding for medical instrument |
US10695204B2 (en) | 2013-08-27 | 2020-06-30 | Covidien Lp | Delivery of medical devices |
US11103374B2 (en) | 2013-08-27 | 2021-08-31 | Covidien Lp | Delivery of medical devices |
JP2018051370A (en) * | 2013-08-27 | 2018-04-05 | コヴィディエン リミテッド パートナーシップ | Delivery of medical devices |
US11076972B2 (en) | 2013-08-27 | 2021-08-03 | Covidien Lp | Delivery of medical devices |
US10265207B2 (en) | 2013-08-27 | 2019-04-23 | Covidien Lp | Delivery of medical devices |
JP2016150163A (en) * | 2015-02-18 | 2016-08-22 | テルモ株式会社 | Method of producing medical tool |
US10173032B2 (en) | 2015-03-20 | 2019-01-08 | Terumo Kabushiki Kaisha | Catheter |
JP2016174827A (en) * | 2015-03-20 | 2016-10-06 | テルモ株式会社 | catheter |
US12042413B2 (en) | 2021-04-07 | 2024-07-23 | Covidien Lp | Delivery of medical devices |
CN115252911A (en) * | 2022-07-29 | 2022-11-01 | 安徽省纳胜生物科技有限公司 | High-hydrophilicity medical catheter and preparation method thereof |
CN115252911B (en) * | 2022-07-29 | 2023-09-22 | 安徽省纳胜生物科技有限公司 | High-hydrophilicity medical catheter and preparation method thereof |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2127257C (en) | Lubricious catheters | |
JP2792974B2 (en) | Nylon-polyether block amide copolymer catheter | |
JP6619360B2 (en) | Medical device and manufacturing method thereof | |
JP2007325639A (en) | Catheter tube | |
JP4979700B2 (en) | Urinary catheter | |
US6325790B1 (en) | Soft tip catheter | |
US8808238B2 (en) | Method of manufacturing balloon catheter and balloon catheter | |
JP2007289299A (en) | Medical tool | |
JP2000197704A (en) | Medical tube and manufacture thereof | |
WO2016107719A1 (en) | Urinary catheter having a soft tip | |
JP2000254235A (en) | Medical tube and its manufacture | |
WO2007103772A2 (en) | Catheter shaft with a lubricious surface | |
JP2011206175A (en) | Guide wire | |
JP2018000746A (en) | Medical tool | |
JP5196769B2 (en) | Guide wire | |
JP2007000392A (en) | Catheter tube | |
JP3599784B2 (en) | Medical device with lubricious surface when wet | |
JP2012161372A (en) | Medical instrument and method for manufacturing the same | |
JP2004305768A (en) | Medical device with surface having lubricity when it is humid | |
JP3428824B2 (en) | Medical instrument | |
JP2023005465A (en) | Medical instrument and method for manufacturing medical instrument |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090528 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090528 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110519 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110531 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120207 |