JP2004160740A - Crushing device and method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、岩石などを破壊する破砕装置および破砕方法に関し、より特定的には、電極間に放電を発生させ、この放電によるエネルギを利用して破砕対象物を破壊する破砕装置および破砕方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液中に対向して設けた電極間に放電を発生させ、これにより液中に生じた衝撃波を利用することによって、石割りまたは石材加工を行なう方法が広く知られている。このように放電圧力を利用する石材加工法が、特公昭43−2114号に開示されている。
【0003】
図11は、特公昭43−2114号に開示されている石材加工法を実施するための装置を示す断面図である。図11を参照して、容器110内に、水または鉱物油などからなる誘電体性液102を配置する。石材よりなる被加工体111を誘電体性液102に浸るように容器110内に位置決めする。放電電極103および104を誘電体性液102に浸漬し、相対向し間隙が形成されるように被加工体111の上部に近接して設ける。
【0004】
放電電極103および104はそれぞれ、蓄電器105に電気的に接続されている。蓄電器105は、直流電源106により充電抵抗107を介して充電され、切換えスイッチ108を閉じることによって充電電荷が放電電極103および104に供給される。放電電極103および104の間で放電が発生し、これにより誘電体性液102に衝撃波放電圧力が形成される。この衝撃波放電圧力が誘電体性液102中を伝達して被加工体111に作用し、被加工体111の所要の部分が破壊または加工される。
【0005】
また、石材よりなる被加工体111に孔が開いている場合には、その孔の内部に誘電体性液102を配置し、その誘電体性液102に浸るように放電電極103および104を対向して位置決めすることができる。これにより、蓄電器105の放電エネルギを無駄なく利用できるから、被加工体111の破壊または加工をより容易に行なうことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような特公昭43−2114号に開示されている従来技術によれば、石材よりなる被加工体111を容器110内に位置決めし、放電電極103および104を被加工体111にきわめて近接させた状態で被加工体111の破壊または加工を行なっている。これにより、放電電極103および104の放電によって発生する衝撃波的放電圧力を、効率良く被加工体111の破壊または加工に利用することを意図している。
【0007】
しかし、容器110内に位置決めすることができる被加工体111の種類または大きさは制約を受ける。このため、たとえば地面を採掘する場合などには本石材加工法を使用することができないなど、その使用用途は限定される。また、被加工体111に形成した孔の内部に誘電体性液102を配置する場合にも、堅固な岩石などからなる被加工体111に直接孔を開けるのは容易でなく、またこのような作業を行なうことは経済性の点から言っても劣る。
【0008】
また、放電電極103および104の放電により発生する衝撃波的放電圧力の発生方向は、放電電極103および104の間隙を中心とした全方向である。しかし、被加工体111は、放電電極103および104の間隙から見て下方向に存在するだけなので、誘電体性液102の液面方向および容器110の側面方向に発生する放電圧力は、被加工体111の破壊または加工にほとんど寄与しない。このため、従来技術では、放電電極103および104の放電により発生した衝撃波的放電圧力を、効率良く被加工体111の破壊または加工のために用いているとは言い難く、エネルギの利用効率は極めて低い。
【0009】
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、電極の放電によるエネルギを効率良く破砕対象物の破壊に利用でき、かつ広い用途に使用することができる破砕装置および破砕方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に従った破砕装置は、破砕対象物に接触する外表面を有する容器と、容器内に設けられた媒体と、媒体内に設けられた放電可能な電極とを備える。
【0011】
このように構成された破砕装置によれば、容器の外表面を容器外に位置する破砕対象物の破壊を行なおうとしている部分に接触させて容器を位置決めしている。容器内の電極に電流を供給すると電極の所定部分に放電が発生し、水などの媒体中に圧力波が形成される。この圧力波が媒体中を伝達し、破砕対象物と接触する容器の外表面を介して破砕対象物に到達する。その破砕対象物に到達した圧力波のエネルギによって破砕対象物が破壊される。
【0012】
本発明では、破砕対象物を容器内に設けず容器の外部に位置決めしたまま破砕対象物の破壊を行なっているので、破砕対象物の種類または大きさなどに制約を受けることがない。たとえば、地面の採掘を行なうような場合であっても、内部に媒体と電極とを配置することができる適当な容器を準備し、この容器を採掘しようとする地面に接触させて位置決めすることによって所望の破砕作業を行なうことができる。したがって、破砕作業において本破砕装置を広い用途に使用することができる。
【0013】
また、破砕装置は媒体を設ける容器を備えているため、破砕対象物に媒体を設けるための下孔を形成する必要がない。このため、下孔を形成する手間を省いて破砕作業の作業効率を向上させることができ、また破砕作業の経済性も向上させることができる。
【0014】
また好ましくは、破砕装置は、容器と破砕対象物との間に介在し、媒体の音響インピーダンスの値と、破砕対象物の音響インピーダンスの値との間の値の音響インピーダンスを有する伝達部材をさらに備える。
【0015】
このように構成された破砕装置によれば、媒体中に発生した圧力波によって形成される衝撃波をより多く破砕対象物に到達させることができる。媒体中に発生する衝撃波は音響振動の一種であるため、ある媒体から異なる媒体に移動する際、その境界面において衝撃波の一部が反射され残りの衝撃波のみが透過することができる。この際の衝撃波の透過率に影響を与えるのが、各々の媒体が有する音響インピーダンスである。
【0016】
一般的に、容器内に設けられた媒体の音響インピーダンスと、破砕対象物の音響インピーダンスとは大きく異なる場合が多い。たとえば媒体としての水の音響インピーダンスは1.5×106(N・s/m3)程度であり、破砕対象物としてのコンクリートまたは岩石の音響インピーダンスは16×106(N・s/m3)程度である。
【0017】
所定の音響インピーダンスを有する媒体から、所定の音響インピーダンスとは大きく異なる音響インピーダンスを有する媒体へと衝撃波が伝達すると、その境界面における衝撃波の透過率は小さくなる。上述の例で媒体としての水から破砕対象物としてのコンクリートまたは岩石へと衝撃波が伝達する場合、境界面での衝撃波の透過率は0.32程度にしかならない。つまり、電極の放電により発生した衝撃波の大部分が、媒体から破砕対象物へと伝達する際にその境界面で反射されてしまい、衝撃波のエネルギを効率良く破砕対象物まで到達させることができない。
【0018】
本発明では、所定の音響インピーダンスを有する伝達部材を、容器と破砕対象物との間に介在させているため、衝撃波は媒体からまず伝達部材へと伝達し、その後伝達部材から破砕対象物へと到達する。これにより、媒体から伝達部材への伝達時の衝撃波の透過率と、伝達部材から破砕対象物への伝達時の衝撃波の透過率との積が境界面における衝撃波の総合的な透過率となる。そして、この衝撃波の総合的な透過率は、伝達部材を設けなかった場合の衝撃波の透過率よりも大きくなる。このため、電極の放電により発生した衝撃波がより多く破砕対象物に到達し、破砕作業において電極の放電エネルギの利用効率を向上させることができる。
【0019】
また好ましくは、破砕装置は、媒体内に設けられた反射部材をさらに備える。反射部材と破砕対象物との間に電極が位置するように反射部材が位置決めされている。反射部材は、電極によって形成された圧力波を破砕対象物に向けて反射させる。
【0020】
このように構成された破砕装置によれば、電極の放電によって発生する衝撃波の全ての進行方向に破砕対象物が存在しない場合であっても、反射部材によって衝撃波を破砕対象物に向けて反射させ、より多くの衝撃波を破砕対象物に到達させることができる。これにより、破砕作業において電極の放電エネルギの利用効率を向上させることができる。
【0021】
この発明に従った破砕方法は、内部に媒体が設けられ、その媒体内に放電可能な電極が位置決めされた容器を、容器の外表面が破砕対象物に接触するように位置決めする工程と、電極に電流を供給して放電を発生させ、媒体中に形成される圧力波によって破砕対象物を破壊する工程とを備える。
【0022】
このように構成された破砕方法によれば、破砕対象物を容器の外部に位置決めしたまま破壊を行なっているので、破砕対象物の種類または大きさなどに制約を受けることがない。このため、本破砕方法によって、より多岐に渡る破砕対象物を破壊することができる。また、媒体を内部に設けた容器を用いているため、媒体を設けるための下孔を破砕対象物に形成する必要がない。このため、下孔を形成する手間を省いて破砕作業の作業効率を向上させることができ、また破砕作業の経済性も向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における破砕装置を示す断面図である。図1を参照して、破砕装置1は、パルスパワー源21と、岩石などからなる破砕対象物5と接触する容器3と、容器3の内部に設けられた水4と、水4に浸されて設けられ、パルスパワー源21と電気的に接続された電極2とを備える。
【0025】
容器3は箱形状を有し、鉄など一定以上の強度を有する金属によって形成されている。容器3の底面であって外部側に位置する底面3aが容器3の外部に位置する破砕対象物5に面接触するように、容器3が位置決めされている。容器3の内部には、電解液である水4が配置されている。容器3の側面には、断面が円形状の開口6aを有する絶縁体6が嵌め込まれている。絶縁体6の開口6aには、電極2が挿入されて所定位置に位置決めされている。なお、本実施の形態では、絶縁体6を介して電極2を位置決めしたが、使用状況によっては絶縁体6を省略し、容器3と電極2とを直接固定しても良い。
【0026】
絶縁体6の材料としては、たとえばゴムまたは他の樹脂などにより形成することが好ましい。この場合、絶縁体6を構成するゴムなどの材料は弾性を有している。このため、絶縁体6に応力が加わっていない場合の開口6aの内径を、電極2の直径よりもある程度小さくすることによって、ゴムなどの材料の弾性力を利用して電極2を容易に位置決めすることができる。これにより、絶縁体6の開口6aと電極2との接触部分から、容器3の内部の水4が漏れるおそれがない。
【0027】
パルスパワー源21には、コンデンサ23およびスイッチ22などを含む回路と、コンデンサ23に電荷を供給するための電源24とが設けられている。パルスパワー源21の回路は接地されている。パルスパワー源21の回路と電極2とは、ケーブル25によって接続されている。
【0028】
図2は、図1中に示した電極の先端部分を示す斜視図である。図3は、図1中に示した電極の先端部分を示す断面図である。図2および図3を用いて、実施の形態1における破砕装置1が備える電極について説明する。
【0029】
図2および図3を参照して、電極2は、中心軸に沿って延在し、外周面を有する中心導電体としての中心電極11と、この中心電極11の外周面上に配置された絶縁部材としての絶縁体12と、この絶縁体12を囲むように配置された外周導電体としての外周電極14とを備える。外周電極14は、第1の導電体としての外周電極部分13aと、外周電極部分13aとは中心電極11の中心軸の延びる方向において間隔を隔てて配置された第2の導電体としての外周電極部分13bとを含む。外周電極14は、第2の導電体としての外周電極部分13bとは、中心電極11の中心軸の延びる方向において間隔を隔てて配置された1つ以上の他の導電体としての外周電極部分13cおよび13dを含む。
【0030】
中心電極11の先端部分と外周電極部分13aとの間にはギャップ16が、外周電極部分13aと外周電極部分13bとの間にはギャップ17が、外周電極部分13bと外周電極部分13cとの間にはギャップ18が、外周電極部分13cと外周電極部分13dとの間にはギャップ19が、それぞれ電極2の外形が有する円周に沿って形成されている。
【0031】
中心電極11には、ケーブル25が接続されている。このため、パルスパワー源21からケーブル25を介して中心電極11に電流を供給することができる。なお、絶縁体6により電極2と容器3とは電気的に分断されているため、電極2から容器3に向って電流が流れることはない。
【0032】
破砕装置1によって破砕対象物5を破壊するしくみについて説明する。図1を参照して、所定量の電流をパルスパワー源21から電極2に導入すると、電極2に形成されたギャップ16から19において放電が発生しアークが形成される。これにより、ギャップ16から19付近の水4が放電エネルギーによってプラズマ化し圧力波が発生する。圧力波は水4中を伝達し、容器3の底面3aを介して破砕対象物5へと到達する。この圧力波のエネルギにより破砕対象物5が破壊される。
【0033】
このように電極2に複数のギャップ16から19を設けて放電が起きる箇所の数を増加させることにより、パルスパワー源21から供給される電流量を一定とした場合において、放電抵抗を増加させることができる。放電により消費されるエネルギは電極2に供給される電流値の2乗×放電抵抗に比例するため、放電により消費されるエネルギ(つまり、破砕に利用されるエネルギ)を大きくすることができる。なお、本実施の形態では放電を発生させるギャップを複数形成したが、ギャップ数は1つであっても良い。
【0034】
また、電極2の容器3内における位置は、衝撃波を形成するための助走区間7を考慮して決定されている。破砕装置1では、電流の供給開始時に発生する第1の圧力波と、その後発生する第2の圧力波とを重なり合わせて衝撃波を形成している。これにより、破砕対象物5を破壊するために必要な圧力を容易に得ることができる。
【0035】
但し、上述の衝撃波を形成するためには第1の圧力波が破砕対象物5に到達する前に、第2の圧力波が第1の圧力波に追いつくことが必要である。媒体中での圧力波の伝播速度は、基本的に媒体の材質と圧力波の圧力により決定され、圧力波の圧力が大きい方が、伝播速度が速くなる。このため、第2の圧力波の圧力が第1の圧力波の圧力より十分に大きくなるように、それぞれの圧力波形成時に供給する電流値を設定しておく。そして、第2の圧力波が第1の圧力波に追いつくために必要な助走区間7を求め、破砕対象物5から助走区間7以上隔てた位置に電極2を設ける。
【0036】
この発明の実施の形態1に従った破砕装置1は、破砕対象物5に接触する外表面としての底面3aを有する容器3と、容器3内に設けられた媒体としての水4と、水4内に設けられた放電可能な電極2とを備える。
【0037】
次に、破砕装置1を用いた破砕方法を説明する。図1を参照して、容器3の底面であって外部側に位置する底面3aと、破砕対象物5において破壊を行なおうとする表面5aとが接触するように、容器3を破砕対象物5上に位置決めする。容器3の側面に設けられた絶縁体6の開口6aに電極2を挿入し位置決めする。放電が発生する電極2のギャップ16から19が完全に浸されるまで水4を容器3内に注入する。
【0038】
パルスパワー源21において、電源24からコンデンサ23に所定量の電荷を蓄積する。コンデンサ23に必要な量の電荷を蓄積した状態で、パルスパワー源21のスイッチ22を閉じる。これにより、パルスパワー源21のコンデンサ23に蓄えられた電荷が、パルスパワー源21からケーブル25を介して電極2に導入される。この結果、電極2に形成されたギャップ16から19において放電が発生しアークが形成される(放電を発生させる工程が実施される)。このため、ギャップ16から19付近の水4が放電エネルギーによってプラズマ化し圧力波が発生する。この圧力波のエネルギにより破砕対象物5を破壊する。
【0039】
この発明の実施の形態1に従った破砕方法は、内部に媒体としての水4が設けられ、その水4内に放電可能な電極2が位置決めされた容器3を、容器3の外表面としての底面3aが破砕対象物5に接触するように位置決めする工程と、電極2に電流を供給して放電を発生させ、水4中に形成される圧力波によって破砕対象物5を破壊する工程とを備える。
【0040】
このように構成された破砕装置1および破砕方法によれば、容器3の外表面である底面3aと破砕対象物5とが接触するように容器3を位置決めしているため、容器3内に破砕対象物を位置決めする場合と比較して、破砕対象物5の種類または大きさなどに制約を受けることがない。このため、破砕装置1を用いて、より多岐に渡る破砕対象物を破壊することができる。
【0041】
また、破砕装置1は、圧力波を伝達させる媒体としての水4を設ける容器3を備えているため、破砕対象物5に水4を設けるための下孔を形成する必要がない。これにより、破砕作業の作業効率を向上させ、破砕作業のコストを低減させることができる。
【0042】
(実施の形態2)
図4は、この発明の実施の形態2における破砕装置を示す断面図である。実施の形態2における破砕装置28は、実施の形態1における破砕装置1と比較して、容器と破砕対象物との接触箇所、および容器内において電極2が設けられている位置が異なる。
【0043】
図4を参照して、岩石などからなる破砕対象物29が重力方向に延在している。箱形状を有する容器30の外表面としての側面30bと、破砕対象物29の破壊を行なおうとする表面29bとが接触するように、容器30が位置決めされている。容器30の内部には水4が配置されている。
【0044】
容器30内に電極2が設けられている。電極2は、破砕対象物29の表面29bが、電極2が備える中心電極11の中心軸11aと平行になるように位置決めされている。このように電極2が位置決めされた状態において、中心電極11の中心軸11aの延長線は、破砕対象物29の表面29bを含む平面と交わらない。電極2は、破砕対象物29の表面29bから衝撃波を形成するための助走区間7を隔てて位置決めされている。
【0045】
このように構成された破砕装置28によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。
【0046】
(実施の形態3)
図5は、この発明の実施の形態3における破砕装置を示す断面図である。実施の形態3における破砕装置31は、実施の形態1における破砕装置1と比較して、電極の構造が異なる。図6は、図5中に示した電極を破砕対象物が位置する方向から見た斜視図である。
【0047】
図5および図6を参照して、破砕装置31が備える電極38は、実施の形態1の図1に示す電極2と基本的に同様の構造を有する。しかし、電極38には、外周電極部分13aから13dのそれぞれに突起部としての凸部36aから36dが形成されている。凸部36aから36dは、中心電極11の中心軸が延びる方向とはほぼ平行な方向に突出し、かつ中心電極11の中心軸の放射方向に突出して形成されている。凸部36aから36dは、中心電極11の中心軸の周方向において互いに角度差を設けないで、容器3の底面3a側で破砕対象物5に最も近接する位置に形成されている。
【0048】
このように構成された破砕装置31によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。加えて、破砕装置31が備える電極38は、外周電極部分13aから13dのそれぞれに形成された凸部36aから36dを有しているため、電極38の放電によるエネルギをより効率良く破砕作業に利用することができる。
【0049】
つまり、凸部36aから36dの存在により、中心電極11の先端部分と外周電極部分13aとの間、外周電極部分13aと外周電極部分13bとの間、外周電極部分13bと外周電極部分13cとの間、および外周電極部分13cと外周電極部分13dとの間に形成されるギャップの距離が局所的に小さくなる。このため、電極38に形成されているギャップにおいて凸部36aから36dを形成した位置であって、中心電極11の中心軸の周方向において容器3の底面3a側で破砕対象物5に最も近接する位置32から35に優先的に放電を発生させることができる。
【0050】
このため、実施の形態1の破砕装置1では、破砕対象物5と丁度反対側に位置するギャップで発生した圧力波を破砕対象物5の破壊に寄与させることができなかったのに対して、破砕装置31によれば破砕対象物5の破壊に寄与できる位置に優先的に放電を発生させることができる。これにより、破砕作業において電極の放電エネルギの利用効率を向上させることができる。
【0051】
図7は、図6中に示した電極の変形例を示す斜視図である。図7を参照して、電極39では、図6中の凸部36aから36dと同一形状を有する凸部37aから37dが、中心電極11の中心軸の周方向において所定の角度差を設けて形成されている。但し、凸部37aおよび37cが同位相に配置され、凸部37bおよび37dが同位相に配置されている。凸部37aおよび37cと凸部37bおよび37dとの位置関係が形成する所定の角度差を2等分する位置が、容器3の底面3a側で破砕対象物5に最も近接する位置と一致するように、凸部37aから37dが形成されている。
【0052】
このように構成された破砕装置によれば、隣接する凸部同士が、中心電極11の中心軸の周方向において所定の角度差を設けて形成されている。このため、隣接するギャップで発生するアークが一体化し放電発生部分の個数が減少することを防止できる。これにより、電極の放電エネルギをより有効に破砕作業に利用することができる。また、破砕対象物5の破壊に利用できる位置に優先的に放電を発生させ、電極の放電エネルギの利用効率を向上させるという効果も同時に得ることができる。
【0053】
(実施の形態4)
図8は、この発明の実施の形態4における破砕装置を示す断面図である。実施の形態4における破砕装置41は、実施の形態1における破砕装置1と比較して、容器の底面の構造が異なる。
【0054】
図8を参照して、破砕装置41が備える容器45は、実施の形態1の図1に示す容器3と基本的に同様の構造を有する。しかし、容器45が破砕対象物5と接触する部分にウレタンからなる伝達部材42が設けられている。伝達部材42を形成するウレタンの音響インピーダンスは6×106(N・s/m3)であり、伝達部材42は、水4の音響インピーダンスの値と破砕対象物5の音響インピーダンスの値との間の値の音響インピーダンスを有する。容器45は、伝達部材42を介して破砕対象物5上に設けられている。
【0055】
媒体中に発生する衝撃波は音響振動の一種であるため、ある媒体から異なる媒体に伝達する際、その境界面において衝撃波の一部が反射され残りの衝撃波のみが透過することができる。この際の境界面における衝撃波の透過率は、各々の媒体が有する音響インピーダンスによって決定され、音響インピーダンスZ1の媒体から音響インピーダンスZ2の媒体へと衝撃波が伝達する際、その境界面における衝撃波の透過率ηは、次式で求めることができる。
【0056】
η=4Z1Z2/(Z1+Z2)2 (1)
破砕装置41では、電極2の放電により発生する衝撃波が水4中を伝達して伝達部材42内へと進行し、伝達部材42から岩石などからなる破砕対象物5内に到達する。水4の音響インピーダンスを1.5×106(N・s/m3)として、衝撃波が水4から伝達部材42へと伝達する際の衝撃波の透過率を求めると(1)式から透過率は0.64程度となる。同様に、岩石などからなる破砕対象物5の音響インピーダンスを16×106(N・s/m3)として、衝撃波が伝達部材42から破砕対象物5へと伝達する際の衝撃波の透過率を求めると透過率は0.80程度となる。したがって、電極2の放電により発生した衝撃波が水4および伝達部材42を介して破砕対象物5に伝達する際、衝撃波の総合的な透過率は0.51程度となる。
【0057】
破砕装置41に伝達部材42を設けないで、電極2の放電により発生する衝撃波が水4中を伝達し直接破砕対象物5内に到達する場合、衝撃波が水4から破砕対象物5に伝達する際の境界面における衝撃波の透過率は(1)式より0.32程度である。したがって、伝達部材42を設けた方が、破砕対象物5に到達するまでの衝撃波の透過率を大きくすることができる。
【0058】
この発明の実施の形態4に従った破砕装置41は、容器45と破砕対象物5との間に介在し、水4の音響インピーダンスの値と、破砕対象物5の音響インピーダンスの値との間の値の音響インピーダンスを有する伝達部材42をさらに備える。
【0059】
このように構成された破砕装置41によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。加えて、所定の音響インピーダンスを有する伝達部材42を破砕対象物5と水4との間に介在させることによって、衝撃波が水4から破砕対象物5に到達するまでの境界面における透過率を大きくすることができる。これにより、より多くの衝撃波を境界面で透過させ破砕対象物5まで到達させることができるので、破砕作業における電極の放電エネルギの利用効率を向上させることができる。
【0060】
(実施の形態5)
図9は、この発明の実施の形態5における破砕装置を示す断面図である。実施の形態5における破砕装置51は、実施の形態1における破砕装置1と比較して、容器の底面の構造が異なる。
【0061】
図9を参照して、破砕装置51が備える容器55は、実施の形態1の図1に示す容器3と基本的に同様の構造を有する。しかし、容器55の破砕対象物5と接触する部分には、破砕対象物5に近い側から順にアルミニウムよりなる伝達部材42およびウレタンよりなる伝達部材52が設けられている。伝達部材42を形成するアルミニウムの音響インピーダンスは17×106(N・s/m3)であり、伝達部材52を形成するウレタンの音響インピーダンスは6×106(N・s/m3)である。アルミニウムの音響インピーダンスの値は、岩またはコンクリートなどの音響インピーダンスの値に近く、これらが接する界面ではほとんどの衝撃波が透過することができるので好適である。また、アルミニウムはウレタンよりも固いため、形状を工夫することで衝撃波の集束形状を作ることも可能である。なお、本実施の形態では、伝達部材42をアルミニウムによって形成したが、アルミニウムと同様の材料として鉛を用いることもできる。
【0062】
破砕装置51は、この発明の実施の形態4に従った破砕装置41に、容器55と伝達部材42との間に介在し、水4の音響インピーダンスの値と、伝達部材42の音響インピーダンスの値との間の値の音響インピーダンスを有する伝達部材52をさらに備える。
【0063】
このように構成された破砕装置51によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。加えて、水4の音響インピーダンスから破砕対象物5の音響インピーダンスへと段階的に変化する伝達部材52および42を水4と破砕対象物5との間に介在させることによって、衝撃波が水4から破砕対象物5に到達するまでの境界面における透過率をさらに大きくすることができる。これにより、より多くの衝撃波を媒体の境界面で透過させ破砕対象物5まで到達させることができるので、破砕作業における電極の放電エネルギの利用効率を向上させることができる。
【0064】
なお、本実施の形態では、それぞれ所定の音響インピーダンスを有する伝達部材を2層設けたが、水4の音響インピーダンスから破砕対象物5の音響インピーダンスへと段階的に変化させるような音響インピーダンスを有する伝達部材を多層構造で設けてもよい。これにより、水4から破砕対象物5に到達するまでの衝撃波の総合的な透過率をさらに大きくすることができる。
【0065】
また、実施の形態4および5では、破砕対象物の音響インピーダンスの値が媒体の音響インピーダンスの値よりも大きい場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、媒体は、所定の音響インピーダンスを有し、かつ破砕対象物は、所定の音響インピーダンスの値よりも小さい値の音響インピーダンスを有し、破砕装置は、容器と破砕対象物との間に介在し、前記媒体の音響インピーダンスの値と、破砕対象物の音響インピーダンスの値との間の値の音響インピーダンスを有する伝達部材をさらに備える。
【0066】
(実施の形態6)
図10は、この発明の実施の形態6における破砕装置を示す断面図である。実施の形態6における破砕装置61は、実施の形態1における破砕装置1に、反射部材をさらに備える。
【0067】
図10を参照して、電極2を挟んで破砕対象物5とは反対側に、水4に完全に浸された状態で反射部材62が設けられている。反射部材62は、電極2と向い合う側に凹面62aが形成されるように湾曲している。反射部材62は、容器3内に配置された水4の水面のほぼ全域を覆うように延在している。
【0068】
電極2のギャップ16から19で起こる放電により発生する圧力波は、破砕対象物5が存在しない水4の水面側においても発生する。その圧力波は、水4中を伝達して水4の水面近くに設けられた反射部材62に到達する。圧力波は、反射部材62により反射され、容器3の底面3a側に位置する破砕対象物5に向けて進行する。その後、破砕対象物5に到達した圧力波は破砕対象物5の破砕作業に寄与する。
【0069】
反射部材62は、水4の音響インピーダンスとは大きく異なる音響インピーダンスを有するたとえば鉄などによって形成することが好ましい。一般的に、所定の音響インピーダンスを有する媒体から、所定の音響インピーダンスとは大きく異なる音響インピーダンスを有する媒体へと衝撃波が移動すると、その境界面での衝撃波の反射率は大きくなる。したがって、反射部材62に向けて進行する圧力波の大部分を反射部材62で反射させ、より多くの圧力波を破砕対象物5の破砕作業に寄与させることができる。
【0070】
この発明の実施の形態6に従った破砕装置61は、水4内に設けられた反射部材62をさらに備える。反射部材62と破砕対象物5との間に電極2が位置するように反射部材62が位置決めされている。反射部材62は、電極2によって形成された圧力波を破砕対象物5に向けて反射させる。
【0071】
このように構成された破砕装置61によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。加えて、電極2の放電により発生する圧力波の進行方向を、反射部材62を用いて操作し、より多くの圧力波を破砕対象物5の破砕作業に寄与させることができる。これにより、破砕作業における電極の放電エネルギの利用効率を向上させることができる。
【0072】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に従えば、電極の放電によるエネルギを効率良く破砕対象物の破壊に利用でき、かつ広い用途に使用することができる破砕装置および破砕方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における破砕装置を示す断面図である。
【図2】図1中に示した電極の先端部分を示す斜視図である。
【図3】図1中に示した電極の先端部分を示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態2における破砕装置を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態3における破砕装置を示す断面図である。
【図6】図5中に示した電極を破砕対象物が位置する方向から見た斜視図である。
【図7】図6中に示した電極の変形例を示す斜視図である。
【図8】この発明の実施の形態4における破砕装置を示す断面図である。
【図9】この発明の実施の形態5における破砕装置を示す断面図である。
【図10】この発明の実施の形態6における破砕装置を示す断面図である。
【図11】特公昭43−2114号に開示されている石材加工法を実施するための装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1,28,31,41,51,61 破砕装置、2,38,39 電極、3,30,45,55 容器、3a 底面、4 水、5,29 破砕対象物、16,17,18,19 ギャップ、30b 側面、42,52 伝達部材、62 反射部材。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a crushing device and a crushing method for breaking rocks and the like, and more particularly, to a crushing device and a crushing method for generating a discharge between electrodes and destroying an object to be crushed using energy by the discharge. .
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there has been widely known a method in which a discharge is generated between electrodes provided opposite to each other in a liquid and a shock wave generated in the liquid is used to perform a stone splitting or a stone processing. Such a stone processing method using a discharge pressure is disclosed in Japanese Patent Publication No. 43-2114.
[0003]
FIG. 11 is a cross-sectional view showing an apparatus for performing the stone processing method disclosed in Japanese Patent Publication No. 43-2114. Referring to FIG. 11, a
[0004]
Each of the
[0005]
If a hole is formed in the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
According to the prior art disclosed in Japanese Patent Publication No. 43-2114, the
[0007]
However, the type or size of the
[0008]
Further, the direction of generation of a shock-like discharge pressure generated by the discharge of the
[0009]
Accordingly, an object of the present invention is to solve the above-described problems, and to provide a crushing apparatus and a crushing method that can efficiently use energy generated by the discharge of an electrode to break an object to be crushed and can be used for a wide range of applications. It is to be.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
A crushing device according to the present invention includes a container having an outer surface that contacts an object to be crushed, a medium provided in the container, and a dischargeable electrode provided in the medium.
[0011]
According to the crushing apparatus configured as described above, the container is positioned by bringing the outer surface of the container into contact with the portion of the crushing object located outside the container that is about to be destroyed. When a current is supplied to the electrode in the container, a discharge occurs in a predetermined portion of the electrode, and a pressure wave is formed in a medium such as water. This pressure wave propagates through the medium and reaches the object to be crushed via the outer surface of the container in contact with the object to be crushed. The crushed object is destroyed by the energy of the pressure wave reaching the crushed object.
[0012]
In the present invention, since the crushing target is broken while the crushing target is positioned outside the container without being provided in the container, there is no restriction on the type or size of the crushing target. For example, even when digging the ground, by preparing an appropriate container in which the medium and the electrodes can be arranged, by contacting the container with the ground to be mined and positioning the container. A desired crushing operation can be performed. Therefore, in the crushing operation, the crushing apparatus can be used for a wide range of applications.
[0013]
In addition, since the crushing device includes the container in which the medium is provided, it is not necessary to form a pilot hole for providing the medium in the object to be crushed. For this reason, the work efficiency of the crushing operation can be improved by eliminating the labor for forming the pilot hole, and the economical efficiency of the crushing operation can also be improved.
[0014]
Also preferably, the crushing device further includes a transmission member interposed between the container and the crushing target, and having a sound impedance of a value between the acoustic impedance value of the medium and the acoustic impedance value of the crushing target. Prepare.
[0015]
According to the crushing device configured as described above, more shock waves formed by the pressure waves generated in the medium can reach the crushing target. Since a shock wave generated in a medium is a kind of acoustic vibration, when moving from a certain medium to a different medium, a part of the shock wave is reflected at the boundary surface and only the remaining shock waves can be transmitted. At this time, the acoustic impedance of each medium affects the transmittance of the shock wave.
[0016]
In general, the acoustic impedance of a medium provided in a container often differs greatly from the acoustic impedance of an object to be crushed. For example, the acoustic impedance of water as a medium is 1.5 × 10 6 (Ns / m 3 ), And the acoustic impedance of concrete or rock as the object to be crushed is 16 × 10 6 (Ns / m 3 ).
[0017]
When a shock wave is transmitted from a medium having a predetermined acoustic impedance to a medium having an acoustic impedance greatly different from the predetermined acoustic impedance, the transmittance of the shock wave at the boundary surface decreases. In the above example, when a shock wave is transmitted from water as a medium to concrete or rock as an object to be crushed, the transmittance of the shock wave at the interface is only about 0.32. That is, most of the shock waves generated by the discharge of the electrodes are reflected on the boundary surface when the shock waves are transmitted from the medium to the crushing object, and the energy of the shock wave cannot efficiently reach the crushing object.
[0018]
In the present invention, since the transmission member having a predetermined acoustic impedance is interposed between the container and the object to be crushed, the shock wave is first transmitted from the medium to the transmission member, and then from the transmission member to the object to be crushed. To reach. As a result, the product of the transmittance of the shock wave at the time of transmission from the medium to the transmission member and the transmittance of the shock wave at the time of transmission from the transmission member to the object to be crushed is the overall transmittance of the shock wave at the boundary surface. The overall transmittance of the shock wave is larger than the transmittance of the shock wave when the transmission member is not provided. For this reason, more shock waves generated by the discharge of the electrode reach the object to be crushed, and the efficiency of using the discharge energy of the electrode in the crushing operation can be improved.
[0019]
In addition, preferably, the crushing device further includes a reflection member provided in the medium. The reflecting member is positioned so that the electrode is located between the reflecting member and the object to be crushed. The reflecting member reflects the pressure wave formed by the electrode toward the object to be crushed.
[0020]
According to the crushing device configured as described above, even when the crushing object is not present in all traveling directions of the shock wave generated by the discharge of the electrode, the shock wave is reflected by the reflecting member toward the crushing object. Thus, more shock waves can reach the object to be crushed. Thereby, the use efficiency of the discharge energy of the electrode in the crushing operation can be improved.
[0021]
The crushing method according to the present invention is a method in which a medium is provided inside, and a container in which a dischargeable electrode is positioned in the medium is positioned such that the outer surface of the container comes into contact with the object to be crushed. Supplying a current to the medium to generate a discharge, and destroying an object to be crushed by a pressure wave formed in the medium.
[0022]
According to the crushing method configured as described above, since the crushing object is broken while the crushing object is positioned outside the container, there is no restriction on the type or size of the crushing object. For this reason, the crushing method can destroy a wide variety of crushing objects. Further, since the container having the medium provided therein is used, it is not necessary to form a pilot hole for providing the medium in the object to be crushed. For this reason, the work efficiency of the crushing operation can be improved by eliminating the labor for forming the pilot hole, and the economical efficiency of the crushing operation can also be improved.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0024]
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a sectional view showing a crushing apparatus according to Embodiment 1 of the present invention. Referring to FIG. 1, crushing apparatus 1 includes a
[0025]
The
[0026]
It is preferable that the
[0027]
The
[0028]
FIG. 2 is a perspective view showing a tip portion of the electrode shown in FIG. FIG. 3 is a cross-sectional view showing a tip portion of the electrode shown in FIG. The electrodes included in the crushing device 1 according to Embodiment 1 will be described with reference to FIGS. 2 and 3.
[0029]
Referring to FIGS. 2 and 3,
[0030]
A
[0031]
A
[0032]
A mechanism for destroying the crushing
[0033]
By providing a plurality of
[0034]
Further, the position of the
[0035]
However, in order to form the above-mentioned shock wave, it is necessary that the second pressure wave catches up with the first pressure wave before the first pressure wave reaches the
[0036]
The crushing apparatus 1 according to the first embodiment of the present invention includes a
[0037]
Next, a crushing method using the crushing apparatus 1 will be described. With reference to FIG. 1, the
[0038]
In the
[0039]
In the crushing method according to the first embodiment of the present invention, a
[0040]
According to the crushing apparatus 1 and the crushing method configured as described above, the
[0041]
In addition, since the crushing device 1 includes the
[0042]
(Embodiment 2)
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a crusher according to
[0043]
Referring to FIG. 4, a crushing
[0044]
The
[0045]
According to the crushing
[0046]
(Embodiment 3)
FIG. 5 is a sectional view showing a crushing device according to
[0047]
Referring to FIGS. 5 and 6,
[0048]
According to the crushing
[0049]
That is, due to the presence of the
[0050]
For this reason, in the crushing device 1 of the first embodiment, the pressure wave generated in the gap located on the opposite side of the crushing
[0051]
FIG. 7 is a perspective view showing a modification of the electrode shown in FIG. Referring to FIG. 7, in
[0052]
According to the crushing device configured as described above, adjacent convex portions are formed with a predetermined angle difference in the circumferential direction of the center axis of the
[0053]
(Embodiment 4)
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a crusher according to
[0054]
Referring to FIG. 8, a
[0055]
Since a shock wave generated in a medium is a kind of acoustic vibration, when the shock wave is transmitted from a certain medium to a different medium, a part of the shock wave is reflected at the boundary surface and only the remaining shock waves can be transmitted. At this time, the transmittance of the shock wave at the boundary surface is determined by the acoustic impedance of each medium, and the acoustic impedance Z 1 Impedance Z from the medium 2 When the shock wave is transmitted to the medium, the transmittance η of the shock wave at the boundary surface can be obtained by the following equation.
[0056]
η = 4Z 1 Z 2 / (Z 1 + Z 2 ) 2 (1)
In the crushing
[0057]
When the shock wave generated by the discharge of the
[0058]
The crushing
[0059]
According to the crushing
[0060]
(Embodiment 5)
FIG. 9 is a sectional view showing a crushing apparatus according to
[0061]
Referring to FIG. 9,
[0062]
The crushing
[0063]
According to the crushing
[0064]
In the present embodiment, two transmission members each having a predetermined acoustic impedance are provided, but have an acoustic impedance that changes stepwise from the acoustic impedance of the
[0065]
In the fourth and fifth embodiments, the case where the value of the acoustic impedance of the object to be crushed is larger than the value of the acoustic impedance of the medium has been described, but the present invention is not limited to this. That is, the medium has a predetermined acoustic impedance, and the object to be crushed has an acoustic impedance of a value smaller than the value of the predetermined acoustic impedance, and the crushing device is interposed between the container and the object to be crushed. And a transmission member having an acoustic impedance value between the acoustic impedance value of the medium and the acoustic impedance value of the object to be crushed.
[0066]
(Embodiment 6)
FIG. 10 is a cross-sectional view illustrating a crusher according to
[0067]
Referring to FIG. 10, a reflecting
[0068]
The pressure wave generated by the discharge occurring in the
[0069]
The reflecting
[0070]
Crushing device 61 according to
[0071]
According to the crushing device 61 configured as described above, the same effect as the effect described in the first embodiment can be obtained. In addition, the direction of travel of the pressure wave generated by the discharge of the
[0072]
The embodiments disclosed this time are to be considered in all respects as illustrative and not restrictive. The scope of the present invention is defined by the terms of the claims, rather than the description above, and is intended to include any modifications within the scope and meaning equivalent to the terms of the claims.
[0073]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a crushing apparatus and a crushing method that can efficiently use the energy generated by the discharge of the electrode to destroy the crushed object and can be used for a wide range of applications.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing a crushing device according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a tip portion of the electrode shown in FIG.
FIG. 3 is a sectional view showing a tip portion of the electrode shown in FIG. 1;
FIG. 4 is a sectional view showing a crushing device according to
FIG. 5 is a sectional view showing a crushing apparatus according to
FIG. 6 is a perspective view of the electrode shown in FIG. 5 as viewed from a direction in which a crushing object is located.
FIG. 7 is a perspective view showing a modification of the electrode shown in FIG.
FIG. 8 is a sectional view showing a crushing apparatus according to
FIG. 9 is a cross-sectional view illustrating a crusher according to
FIG. 10 is a sectional view showing a crushing apparatus according to
FIG. 11 is a cross-sectional view showing an apparatus for performing a stone processing method disclosed in Japanese Patent Publication No. 43-2114.
[Explanation of symbols]
1,28,31,41,51,61 Crushing device, 2,38,39 electrode, 3,30,45,55 container, 3a bottom surface, 4 water, 5,29 Crushing object, 16,17,18,19 Gap, 30b side surface, 42, 52 transmission member, 62 reflection member.
Claims (4)
前記容器内に設けられた媒体と、
前記媒体内に設けられた放電可能な電極とを備える、破砕装置。A container having an outer surface in contact with the object to be crushed,
A medium provided in the container,
A crushing device comprising: a dischargeable electrode provided in the medium.
前記電極に電流を供給して放電を発生させ、前記媒体中に形成される圧力波によって破砕対象物を破壊する工程とを備える、破砕方法。A medium is provided inside, a container in which a dischargeable electrode is positioned in the medium, a step of positioning the outer surface of the container such that the outer surface thereof comes into contact with the object to be crushed,
Supplying a current to the electrode to generate a discharge, and destroying the crush object by a pressure wave formed in the medium.
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