JP2004125001A - Clutch controller for automatic transmission of vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用自動変速機のクラッチ制御装置に係り、詳しくは、エンジンと機械式の変速機との連結を自動的に断接可能な摩擦式クラッチ装置のクラッチ板の焼け防止を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両用変速機には、変速操作を自動化させた自動変速機が用いられている。この自動変速機は、小型車の場合にはトルクコンバータを採用した流体式の変速機が多い。一方、バスやトラック等の大型車の場合には、駆動トルクの伝達量が大きいため、トルクコンバータではその駆動トルクを充分に伝達するのが困難である。そこで、大型車の場合には機械式の変速機が用いられている。
【0003】
この機械式の変速機には、エンジンと変速機との連結を自動的に断接可能な摩擦式のクラッチ装置を備えた機械式自動変速機があり、変速タイミングに合わせてクラッチ板を自動制御し、自動変速によって大きな駆動トルクの伝達を図っている。また、車両の停止時にもクラッチ板を自動制御しており、これによりエンジンストールを防止している。
【0004】
ここで、上述の機械式自動変速機では、アクセルペダルを戻さずに踏み込んだ状態のままの変速が可能とされる。また、アクセルペダルの踏み込み操作次第では、クラッチ板が長時間に亘って半接状態(半クラッチの状態)に曝されることがある。例えば、登坂路において車両を停止させる場合には、ブレーキペダルを踏むことなく、アクセルペダルを若干踏んだままにすることが考えられる。この操作は、特に、トルクコンバータ付きの乗用車に慣れたドライバに多い。また、トラック等の大型車では、二速発進を行うドライバが多いので、登坂路では二速段で半クラッチを使いながら低速走行することが考えられる。
【0005】
しかしながら、半クラッチの状態が長時間継続する場合には、エンジン出力軸(フライホイール)とクラッチ板との摩擦によってクラッチ板が発熱し、クラッチ板が焼けてしまうという問題がある。このクラッチ焼けは、その後の車両の走行を困難にする。
そして、この問題の解決を図るべく、クラッチ板の温度をシミュレーションによって算出し、所定温度を超えた場合には半クラッチの状態を強制的に終了させるように構成された自動クラッチ制御装置の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
実開平6−56526号公報(段落番号0007〜0010、図2等)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報に開示された自動クラッチ制御装置では、温度センサを用いることなく、エンジン回転速度及び変速機の回転速度等に基づいて半クラッチ状態におけるクラッチ板の温度を算出するように構成され、クラッチ板の状態を安価な構成で判定している。
【0008】
しかしながら、クラッチ板の状態をクラッチ板に生ずる温度で判定することは必ずしも妥当ではない。なぜならば、半クラッチ状態の一態様であるフライホイールとクラッチ板とが完全に係合する直前の時点では、クラッチ板の伝達トルクが大きいために摩擦負荷が大きく、温度変化がクラッチ板全体に亘って生ずるのに対し、同じく半クラッチ状態の一態様であるフライホイールとクラッチ板とが係合を開始した時点では、クラッチ板の伝達トルクが小さいものの、クラッチ板のうちフライホイールとの当接部分を中心とした摩擦負荷により局部的な温度変化が生じ得るからである。つまり、この局部的な温度変化は、クラッチ板全体には伝達され難く、クラッチ板の状態として判定され難いものであるにもかかわらず、該当部分のクラッチ板の焼けを引き起こすものだからである。また、クラッチ板の内周側と外周側とでは、周速度が異なって生ずる温度も異なるので、クラッチ板に生ずる温度でクラッチ板の状態を正確に把握することは難しいと考えられるからでもある。
【0009】
すなわち、エンジン回転速度及び変速機の回転速度等に基づいてクラッチ板の温度を算出しても、クラッチ板の状態を正確に把握することができないという問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、機械式自動変速機において、摩擦式クラッチ装置のクラッチ板の状態を正確に把握してクラッチ板の焼けを防ぐことができるクラッチ制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するべく、請求項1記載の本発明の車両用自動変速機のクラッチ制御装置は、エンジンの回転速度と、機械式の変速機の入力軸回転速度と、前記エンジンの出力を駆動輪に伝達するべく前記エンジンと前記変速機との連結を自動的に断接可能な摩擦式クラッチ装置のクラッチ板の移動量とに基づき、該クラッチ板の半接状態における吸収エネルギを算出するエネルギ算出手段と、該エネルギ算出手段により算出された吸収エネルギと規定値とを比較して前記クラッチ板の状態を判定するクラッチ状態判定手段と、前記クラッチ状態判定手段により前記算出された吸収エネルギが前記規定値以上であると判定されたときには、前記クラッチ板の焼けの防止を図る焼け防止手段とを備えることを特徴としている。
【0011】
ここで、本発明は、クラッチ板の状態の判定には半接状態におけるクラッチ板の吸収エネルギを考慮する必要があるとの知見に基づきなされたものである。つまり、クラッチ板には、上述の如く各係合状態に応じた摩擦負荷があり、しかも、エンジン出力軸(フライホイール)とクラッチ板とが係合を開始した時点と、このフライホイールとクラッチ板とが完全に係合する直前の時点との間において継続した摩擦負荷が与えられており、この摩擦負荷の継続によってクラッチ板に蓄えられたクラッチ板の吸収エネルギこそ、クラッチ板の状態を判定する指標として適切なものと考えるのである。そして、そのためには、フライホイールとクラッチ板との係合関係を表すクラッチ板の移動量を特に考慮する必要があるのである。
【0012】
したがって、クラッチ板の状態を判定するにあたり、クラッチ板の移動量を考慮して吸収エネルギを算出し、クラッチ板の状態を正確に把握する。これにより、クラッチ板が焼けてしまうことによるその後の車両走行の困難状態が回避され、路上故障が減少する。
また、請求項2記載の発明では、前記焼け防止手段は、前記クラッチ板を前記半接状態から接状態にして前記エンジンを停止させる、すなわち、エンジン停止が誘発されることにより、前記クラッチ板の焼けの防止を図ることを特徴としている。これにより、クラッチ板の現在の半接状態が終了し、この半接状態の継続によるクラッチ板の焼けが確実に防止される。
【0013】
さらに、請求項3記載の発明では、前記焼け防止手段は、前記クラッチ板を前記半接状態から断状態にすることにより、前記クラッチ板の焼けの防止を図るとともに、前記駆動輪に対して自動的な制動力を生じさせることを特徴としている。これにより、現在の半接状態が終了し、クラッチ板の焼けが確実に防止される。しかも、自動的な制動力を駆動輪に生じさせるので、登坂路においても車両が後退することがない。
【0014】
なお、焼け防止手段は、駆動輪に対して手動による制動力が別途生じたときには、自動的な制動力を解除し、車両の再発進に備えるのが好ましい。
また、請求項4記載の発明では、前記焼け防止手段は、前記変速機をシフトダウンさせることにより、前記クラッチ板の焼けの防止を図ることを特徴としている。これによっても、現在の変速段における半接状態は終了し、さらに、ドライバが意図する速度段よりも低速段に移行させることから、クラッチ板への負担を減らしてクラッチ板の焼けの防止がより可能になるとともに、車両の再発進が容易である。
【0015】
なお、好ましくは、焼け防止手段は、変速機をシフトダウンさせるにあたり、クラッチ板を半接状態から断状態にした状態で、変速機をシフトダウンさせ、このシフトダウンが完了した後にクラッチ板を再び半接状態にするのが良い。そして、シフトダウンさせてクラッチ板を再び半接状態にした後に、万一、吸収エネルギが規定値以上となったときには、クラッチ板を接状態にしてエンジンを停止させる、若しくはクラッチ板を再び断状態にするとともに、自動的な制動力を再び生じさせることにより、クラッチ板の焼けの防止を図ることが好ましい。
【0016】
さらに、請求項5記載の発明では、前記クラッチ装置は、さらに手動でも断接可能であり、前記焼け防止手段は、前記算出された吸収エネルギが前記規定値以上であるときに警告を行い、該警告に応じて前記クラッチ板が手動で断操作されることが促されて、前記クラッチ板の焼けの防止を図ることを特徴としている。これによっても現在の半接状態が終了し、クラッチ板の焼けの防止が可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1には、本発明に係る車両用自動変速機のクラッチ制御装置が適用される車両の駆動系の全体構成が示されている。以下、図1に基づき車両用自動変速機のクラッチ制御装置の構成を説明する。
【0018】
同図に示すように、ディーゼルエンジン(以下、エンジンという)1には、燃料を供給するための燃料噴射ポンプユニット(以下、噴射ポンプという)6が設けられている。この噴射ポンプ6は、ポンプ入力軸(図示せず)を介して伝達されるエンジン1の出力によりポンプを作動させ、燃料を噴射する装置である。この噴射ポンプ6には、燃料噴射量を調節するためのコントロールラック(図示せず)が備えられており、さらに、コントロールラックのラック位置を検出するラック位置センサ9が設けられている。また、ポンプ入力軸近傍には、ポンプ入力軸の回転速度を検出し、この回転速度に基づきエンジン出力軸2の回転速度、すなわち、エンジン回転速度Neを検出するエンジン回転センサ8が付設されている。
【0019】
エンジン1からは、エンジン出力軸2が延びており、このエンジン出力軸2は、クラッチ装置3を介して歯車機構を有する機械式の変速機(以下、単に変速機という)4の入力軸20に接続されている。これにより、エンジン1の出力がクラッチ装置3を介して変速機4に伝達され、該変速機4において変速が実施される。変速機4は、後退段のほか、例えば、前進五段の変速段(一速段〜五速段)を有した機械式自動変速機であり、自動変速のみならず手動変速も可能に構成されている。そして、クラッチ装置3は、変速機4が自動変速される際及び車両の停止発進時において自動的に断接制御されるように構成されている。
【0020】
クラッチ装置3は、フライホイール10にクラッチ板12をプレッシャスプリング11により圧接させて接続状態(接状態)とする一方、フライホイール10からクラッチ板12を離間させることで切断状態(断状態)とするような通常の機械摩擦式クラッチの操作を自動で実施可能としたクラッチ装置である。つまり、クラッチ板12は、アウタレバー12aを介してクラッチ断接用のクラッチアクチュエータ、すなわち、エアシリンダユニット16によって自動操作可能とされている。
【0021】
詳しくは、エアシリンダユニット16には、エア通路30を介してエアタンク34が接続されている。したがって、エア通路30を介してエアタンク34から作動エアが供給されることにより、エアシリンダユニット16が自動的に作動する。これにより、クラッチ板12が移動し、クラッチ装置3が自動的に断接操作される。
【0022】
実際には、エア通路30にはECU(電子コントロールユニット)80からの信号に応じて駆動し、作動エアの流通と遮断とを行う電空比例制御弁31が介装されており、駆動信号がECU80から電空比例制御弁31に供給されると、電空比例制御弁31を介して作動エアがエアタンク34からエアシリンダユニット16に供給されて作動し、クラッチ装置3が切断状態とされる。一方、駆動信号の供給が停止されると、エアタンク34からエアシリンダユニット16への作動エアの供給が遮断されるとともに、エアシリンダユニット16内の作動エアが大気中に排出され、プレッシャスプリング11の作用によりクラッチ装置3が接続状態とされる。
【0023】
なお、クラッチアクチュエータとしてエアシリンダユニット16を使用した構成となっているが、当該構成に限定されることなく、例えば油圧式アクチュエータや電動モータ等による電動式アクチュエータによってクラッチアクチュエータが構成され、クラッチ装置3が自動的に断接操作されるように構成されれば良い。また、このクラッチ装置3は、上述のように、クラッチ板12を自動的に断接操作することを主とするものであるが、クラッチ板12を必要に応じて手動で断接可能にするべく、クラッチ手動操作部76をも備えている。
【0024】
エアシリンダユニット16には、フライホイール10の位置に対するクラッチ板12の移動量、すなわち、クラッチ板12のストローク量を検出するクラッチストロークセンサ17が取付けられており、クラッチストロークセンサ17はECU80に電気的に接続されている。
また、エア通路30からは分岐してエア通路39が延びており、このエア通路39の先端にはエアマスタ42が接続されている。エアマスタ42は、ホイールブレーキ40を作動させることによって駆動輪に制動力を発生させるためのアクチュエータであり、エア通路39を介するエアタンク34からの作動エアの供給に伴って駆動し、ホイールブレーキ40に制動力を生起する。なお、ここではホイールブレーキ40やエアマスタ42をそれぞれ一つのみ示したが、これらホイールブレーキ40、エアマスタ42は車輪毎に設けられている。
【0025】
実際には、エア通路39には、ECU80からの信号によって駆動する電磁弁MVQ44が介装されており、この電磁弁MVQ44の作動・非作動に応じてエアタンク34からエアマスタ42へ供給されるエアの遮断と連通とが切換制御される。電磁弁MVQ44が作動してエアが遮断されると、ホイールブレーキ40による制動力が生ずることになる。
【0026】
詳しくは、ブレーキペダル50が踏み込まれたときにはECU80にオン(ON)信号を出力するブレーキセンサ52が電気的に接続されており、電磁弁MVQ44はブレーキセンサ52のオン信号に応じて閉弁する。この手動操作によりホイールブレーキ40による制動力が生ずる。一方、電磁弁MVQ44は、後述するクラッチ板12の吸収エネルギが規定値以上になり、クラッチ板12が半接状態(半クラッチの状態)を終了したときには、自動的に閉弁する。これによりホイールブレーキ40による制動力が自動的に生ずることになる。
【0027】
チェンジレバー60は、変速機4のセレクトレバーであり、N(ニュートラル)レンジ、R(リバース)レンジ及び自動変速モードに相当するD(ドライブ)レンジが設けられている。チェンジレバー60には、各レンジ位置を検出するセレクト位置センサ62が設けられており、このセレクト位置センサ62はECU80に接続されている。一方で、ECU80は、変速機4のギヤの噛み合い、すなわち、ギヤ位置を切換えるためのギヤシフトユニット64に接続されている。したがって、セレクト位置センサ62から位置信号がECU80に供給されると、該位置信号に応じてECU80からギヤシフトユニット64に駆動信号が出力されることになり、これによりギヤシフトユニット64が作動して変速機4のギヤ位置が選択された所望のセレクトレンジに切換えられる。なお、詳細説明は省くが、セレクト位置がDレンジである場合にあっては、車両の運転状態に応じて自動変速制御が実施され、該自動変速制御に基づいてギヤ位置が切換えられることになる。
【0028】
ギヤシフトユニット64は、ECU80からの作動信号により作動する電磁弁66と、変速機4内のシフトフォーク(図示せず)を作動させるパワーシリンダ(図示せず)とを有している。そして、該パワーシリンダは、上記電磁弁66、エア通路67を介して前述のエア通路30に接続されている。つまり、電磁弁66にECU80から作動信号が与えられると、電磁弁66が作動信号に応じて開閉弁することになり、パワーシリンダがエアタンク34からの作動エアの供給によって作動する。これにより、変速機4のギヤの噛み合い状態が適宜変更される。なお、ここでは電磁弁66を一つのみ示したが、実際にはシフトフォークは複数からなり、該複数のシフトフォークに対応して複数のパワーシリンダが設けられており、電磁弁66も該複数のパワーシリンダに対応して複数設けられている。
【0029】
変速機4のギヤシフトユニット64近傍には、各変速段を検出するギヤ位置センサ68が付設され、ECU80に電気的に接続されており、このギヤ位置センサ68からはECU80に向けて現在のギヤ位置信号、すなわち、変速段信号が出力される。
アクセルペダル70にはアクセル開度センサ72が備えられており、ECU80に電気的に接続されている。このアクセル開度センサ72からは、アクセルペダル70の踏み込み量、すなわち、アクセル開度情報が出力される。
【0030】
また、変速機4の入力軸20には、入力軸20の回転速度、換言すれば、入力軸20に一体的に構成されるクラッチ板12の回転速度Nclを検出する入力軸回転センサ77が付設され、この入力軸回転センサ77はECU80に電気的に接続されている。さらに、変速機4の出力軸5には、車速を検出して出力する車速センサ78が付設されている。この車速センサ78もやはりECU80に電気的に接続されている。
【0031】
図1中符号82は、ECU80とは別に設けられたエンジンコントロールユニットを示している。エンジンコントロールユニット82は、噴射ポンプ6内の電子ガバナ(図示せず)に対し、各センサからの情報やアクセル開度情報等に応じたECU80からの信号を供給する装置であり、エンジン1の駆動制御を行うものである。つまり、エンジンコントロールユニット82から電子ガバナに指令信号が供給されると、コントロールラックが作動して燃料の増減操作が実施され、エンジン回転速度Neの増減が制御される。なお、上記ラック位置センサ9及びエンジン回転センサ8からの検出情報は該エンジンコントロールユニット82を介してECU80に供給される。
【0032】
ECU80は、マイクロコンピュータ(CPU)、メモリ及び入力出力信号処理を行うインタフェイス等で構成されており、該ECU80の入力側インタフェイスには、上述したクラッチストロークセンサ17、入力軸回転センサ77、エンジンコントロールユニット82、ブレーキセンサ52、セレクト位置センサ62、ギヤ位置センサ68、アクセル開度センサ72及び車速センサ78等の各種センサ類、及びクラッチ手動操作部76がそれぞれ接続されている。一方、ECU80の出力側インタフェイスには、エアシリンダユニット16、電磁弁MVQ44、エンジンコントロールユニット82、電磁弁66及び警告手段90等の各種ディバイス類がそれぞれ接続されている。この警告手段90は、後述するように、クラッチ板12の吸収エネルギが規定値以上になったことをドライバに知らせるものである。
【0033】
そして、ECU80は、クラッチ板12の半クラッチ状態の継続に対して適切な断接操作を行うべく、クラッチ板12の吸収エネルギを算出するエネルギ算出手段と、クラッチ板12の状態を判定するクラッチ状態判定手段と、クラッチ板12の焼けの防止を図る焼け防止手段とを備えている。
詳しくは、エネルギ算出手段は、エンジン回転センサ8、入力軸回転センサ77及びクラッチストロークセンサ17からの各出力信号に基づき、クラッチ板12の半クラッチ状態におけるクラッチ板12の吸収エネルギを算出するように構成され、クラッチ状態判定手段は、算出された吸収エネルギと規定値とを比較してクラッチ板12の状態を判定するように構成され、そして、焼け防止手段は、算出された吸収エネルギが規定値以上であるときには、半クラッチ状態を終了させてクラッチ板12の焼けの防止を図るように構成されている。
【0034】
吸収エネルギとは、半クラッチ状態において継続した摩擦負荷によってクラッチ板12に蓄えられたエネルギであって、フライホイール10の位置に対するクラッチ板12のストローク量に基づくクラッチ焼けの判定指標である。このクラッチ板12の吸収エネルギeは、次の式(1)のように求められる。
【0035】
【数1】
【0036】
ここで、Neはエンジン回転速度(rpm)、Nclはクラッチ板12の回転速度(rpm)である。また、Tclはクラッチ板12の伝達トルク(Nm)であり、t1は伝達トルクTclの立ち上がり時の時刻(sec)、t2はエンジン回転速度Neとクラッチ板12の回転速度Nclとが同期した時の時刻(sec)である。
上述のクラッチ板12の伝達トルクTclは、クラッチストロークセンサ17によるクラッチ板12のストローク量からマップを用いて算出される。具体的には、このマップは、ECU80内に記憶されており、ストローク量が大きくなるにしたがって伝達トルクTclが単双曲線的に小さくなる関係を有している。
【0037】
ところで、クラッチ板12の半クラッチ状態とは、フライホイール10とクラッチ板12とが係合を開始した時点と、フライホイール10とクラッチ板12とが完全に係合する直前の時点との間を意味する。
以下、この半クラッチ状態を上述の各パラメータを用いて説明する。
まず、クラッチ板12がフライホイール10から最も離れた位置(ストローク量が最大値)においては、エンジン1の出力が変速機4に伝達されていない。一方、クラッチ板12がエンジン出力軸2に向けて移動し始めると、すなわち、クラッチ板12のストローク量が減少し始めると、後にフライホイール10とクラッチ板12とが係合を開始して、エンジン1の出力が僅かながらも変速機4に伝達されてクラッチ板12の回転速度Nclが立ち上がる。この時刻が伝達トルクの立ち上がり時の時刻t1であり、半クラッチ状態の開始時点である。
【0038】
そして、クラッチ板12のストローク量が減少するに伴って、フライホイール10とクラッチ板12との係合状態が増すことから、クラッチ板12の伝達トルクTclが大きくなり、クラッチ板12の回転速度Nclが上昇するとともに、エンジン回転速度Neが低下する。
その後、クラッチ板12のストローク量がさらに減少して、エンジン回転速度Neとクラッチ板12の回転速度Nclとの差がなくなり、クラッチ板12の回転速度Nclがエンジン回転速度Neに同期すると、フライホイール10とクラッチ板12とが完全に係合する。この時刻がエンジン回転速度とクラッチ板12の回転速度との同期時の時刻t2であり、半クラッチ状態の終了時点である。
【0039】
そして、エンジン回転速度Neとクラッチ板12の回転速度Nclとが同期した後は、クラッチ板12のストローク量が最小値まで減少される。
このような半クラッチ状態において、フライホイール10とクラッチ板12とが係合を開始した半クラッチ状態の開始時点(クラッチ板12のストローク量が減少を始める時点)では、エンジン回転速度Neとクラッチ板12の回転速度Nclとの差が大きく、クラッチ板12の伝達トルクTclが小さいものの、クラッチ板12では、フライホイール10との当接部分を中心とした摩擦負荷により局部的な温度変化が生じる。これに対し、フライホイール10とクラッチ板12とが完全に係合する直前の半クラッチ状態の終了時点(ストローク量が最小値に近づき、エンジン回転速度Neとクラッチ板12の回転速度Nclとが同期した時点)では、エンジン回転速度Neとクラッチ板12の回転速度Nclとの差がなくなり、クラッチ板12の伝達トルクTclが大きくなって摩擦負荷が大きくなり、クラッチ板12の全体に亘る温度変化が生じる。
【0040】
すなわち、クラッチ板12には、クラッチ板12のストローク量が減少を始める時点からエンジン回転速度Neとクラッチ板12の回転速度Nclとが同期した時点までの間において、各係合状態に応じた摩擦負荷が継続して与えられてクラッチ板12を昇温させている。
このことは、エンジン回転速度Neが大きくなるに連れて、また、クラッチ板12の回転速度Nclが立ち上がってからエンジン回転速度Neに同期するまでの時間が長くなるに連れて摩擦負荷の継続時間が長くなり、クラッチ板12に蓄えられる吸収エネルギeが大きくなり、クラッチ板12の温度が上昇し、クラッチ板12の焼けが生じやすいことを意味している。つまり、摩擦負荷の大きさと摩擦負荷の継続時間の長さ、すなわち、クラッチ板12の吸収エネルギeがクラッチ板12の焼けに大きな影響を及ぼしているのである。
【0041】
以上のことを鑑み、本発明のクラッチ制御装置では、クラッチ板12のストローク量に基づき半クラッチ状態でのクラッチ板12の吸収エネルギeを求め、当該吸収エネルギeを判定指標としてクラッチ板12の状態を判定するようにしている。
図2は、本発明の第1実施例におけるクラッチ制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。該第1実施例のクラッチ制御装置では、エンジンストールを起こさせてクラッチ板12の焼けの防止を図っている。
【0042】
図2のステップS10でクラッチ板12が半クラッチ状態にある場合に、ステップS20では、エネルギ算出手段にて、エンジン回転センサ8、入力軸回転センサ77及びクラッチストロークセンサ17からの各出力信号に基づき、半クラッチ状態におけるクラッチ板12の吸収エネルギeを算出しステップS30に進む。
【0043】
ステップS30では、クラッチ状態判定手段にて、この吸収エネルギeが規定値以上であるか否かが判定され、吸収エネルギeが規定値以上である場合、すなわちYESのときには、ステップS40に進む。一方、吸収エネルギeが規定値以上ではないときには、ステップS20に進んで吸収エネルギeの計算を行う。
ステップS40では、クラッチ板12が焼け状態になり得ることから、焼け防止手段にて電空比例制御弁31への駆動信号の供給を停止して、エアシリンダユニット16への作動エアの供給を遮断することにより、クラッチ装置3が半クラッチ状態から接状態とされる。そして、クラッチ接状態に伴ってエンジン1が停止される。そして、このエンジンストール状態で一連の動作を終了する。
【0044】
これにより、エンジンストールになるものの、焼け状態になり得る現在の半クラッチ状態を終了することができ、クラッチ板12の焼けを確実に防止することができる。
図3は、本発明の第2実施例におけるクラッチ制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。該第2実施例のクラッチ制御装置では、クラッチ板12を断状態で駆動輪に自動ブレーキを生じさせてクラッチ板12の焼けの防止を図っている。
【0045】
図3のステップS10からステップS30までは、第1実施例と同様であり、ステップS10で半クラッチ状態にある場合に、ステップS20で、エネルギ算出手段にて半クラッチ状態における吸収エネルギeを算出したらステップS30に進み、クラッチ状態判定手段にて、この吸収エネルギeが規定値以上であるか否かを判定し、吸収エネルギeが規定値以上であるときにはステップS50に進む。一方、吸収エネルギeが規定値以上ではないときにはステップS20に進んで吸収エネルギeの計算を行う。
【0046】
ステップS50では、クラッチ板12が焼け状態になり得ることから、焼け防止手段にてクラッチ装置3を半クラッチ状態から断状態にしてステップS51に進み、自動ブレーキをオン、つまり、電磁弁MVQ44を自動的に閉弁させてホイールブレーキ40による制動力を生じさせてステップS52に進む。
ステップS52では、ブレーキペダル50が踏み込まれているか否かが判定され、ブレーキペダル50が踏み込まれている場合、すなわちYESのときには、ステップS53に進んで上述の自動ブレーキをオフにして一連の動作を終了する。一方、ステップS52でブレーキペダル50が踏み込まれていないときには、ステップS51に進んで自動ブレーキをオンのまま維持する。なお、自動ブレーキを生じさせる場合には、いわゆる坂道発進補助装置を利用することも考えられる。
【0047】
これにより、現在の半クラッチ状態を終了させてクラッチ板12の焼けを確実に防止することができるとともに、車輪に自動ブレーキを生じさせているので、登坂路でも車両が後退することなく停止させることができる。さらに、車輪に手動によるブレーキが生じたときには自動ブレーキを解除しており、車両の再発進を可能にすることができる。
【0048】
図4は、本発明の第3実施例におけるクラッチ制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。該第3実施例のクラッチ制御装置では、シフトダウンを行ってクラッチ板12の焼けの防止を図っている。
図4のステップS10からステップS30までは、第1及び第2実施例と同様であり、ステップS10で半クラッチ状態にある場合に、ステップS20で吸収エネルギeを算出したらステップS30に進み、吸収エネルギeが規定値以上であるときにはステップS60に進む。一方、吸収エネルギeが規定値以上ではないときにはステップS20に進んで吸収エネルギeの計算を行う。
【0049】
ステップS60では、クラッチ板12が焼け状態になり得ることから、焼け防止手段にてクラッチ装置3を半クラッチ状態から断状態にしてステップS61に進み、自動ブレーキをオンにし、ホイールブレーキ40による制動力を生じさせてステップS62に進む。
ステップS62では、現在の速度段(例えば二速段)を強制的に低速段(例えば一速段)へシフトダウンしてステップS63に進む。ステップS63では、ギヤ位置センサ68からの出力信号に基づいてシフトダウンが完了しているか否かを判定し、シフトダウンが完了している場合、すなわちYESのときには、ステップS64に進んで上述の自動ブレーキをオフにしてステップS65に進み、半クラッチ状態にして上記低速段での接続を試み、ステップS66に進んで吸収エネルギeを計算してステップS67に進む。一方、ステップS63でシフトダウンが完了していないときには、自動ブレーキをオンのまま維持してシフトダウンを継続する。
【0050】
ステップS67では、クラッチ状態判定手段にて、シフトダウン後の半クラッチ状態の吸収エネルギeが規定値以上であるか否かを判定し、吸収エネルギeが規定値以上である場合、すなわちYESのときには、ステップS50に進む。一方、吸収エネルギeが規定値以上ではないときには、ステップS66に進んで吸収エネルギeの計算を行う。
【0051】
ステップS67で吸収エネルギeが規定値以上であるとき以降は、第2実施例と同様であり、ステップS50では、焼け防止手段にてクラッチ装置3を半クラッチ状態から断状態にしてステップS51に進み、自動ブレーキをオンにしてホイールブレーキ40による制動力を生じさせてステップS52に進む。ステップS52では、ブレーキペダル50が踏み込まれているか否かを判定し、ブレーキペダル50が踏み込まれているときには、ステップS53に進んで上述の自動ブレーキをオフにして一連の動作を終了する。一方、ステップS52でブレーキペダル50が踏み込まれていないと判定されたときには、ステップS51に進んで自動ブレーキをオンのまま維持する。
【0052】
これにより、伝達トルクを低減して摩擦負荷を減少させるようにし、焼け状態になり得る現在の半クラッチ状態を終了させてクラッチ板12の焼けを確実に防止することができ、さらに、車輪に自動ブレーキを生じさせているので、登坂路でも車両が後退することなく停止させることができる。しかも、ドライバが意図する速度段よりもシフトダウンさせていることから、クラッチ板12への負担を減らすことからもクラッチ板12の焼けを確実に防止することができるとともに、車両の再発進を容易することができる。また、シフトダウンさせた後に、万一、吸収エネルギeが規定値以上であるときには、クラッチ板12を再び断状態にしてから自動ブレーキを再び生じさせているので、クラッチ板12の焼けをより一層確実に防止することができる。
【0053】
なお、ステップS62のシフトダウンを実行する際に、ステップS61により自動ブレーキをオンにして制動力を生じさせているが、車両が後退するおそれがない状態にある等の場合には、自動ブレーキをオンにすることなく、図中に破線で示すように、ステップS60でクラッチ装置3を断状態にした後にステップS62に進み、シフトダウンを実行するようにしても良い。
【0054】
図5は、本発明の第4実施例におけるクラッチ制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。該第4実施例のクラッチ制御装置では、ドライバにクラッチ板12を手動で断状態にさせてクラッチ板12の焼けの防止を図っている。
図5のステップS10からステップS30までは、第1から第3実施例と同様であり、ステップS10で半クラッチ状態にある場合に、ステップS20で吸収エネルギeを算出したらステップS30に進み、吸収エネルギeが規定値以上であるときにはステップS60に進む。一方、吸収エネルギeが規定値以上ではないときにはステップS20に進んで吸収エネルギeの計算を行う。
【0055】
ステップS70では、クラッチ板12が焼け状態になり得ることから、焼け防止手段にて警告手段90を介してドライバに警告を開始してステップS71に進む。この警告には、例えば、ブザーを鳴らしたり、警告ランプを点灯させたり、クラッチ手動操作部76のクラッチペダルを振動させてドライバに伝えること等が考えられる。
【0056】
ステップS71では、上述のクラッチペダルが踏み込まれて、クラッチ板12が断状態にあるか否かを判定し、クラッチペダルが踏み込まれている場合、すなわちYESのときには、ステップS72に進んで警告を終了させ、ステップS73でクラッチ装置3の操作を自動モードから手動モードに変更して一連の動作を終了する。一方、ステップS71でクラッチペダルが踏み込まれていないときには、ステップS70に進んでドライバへの警告を維持する。
【0057】
これにより、やはり現在の半クラッチ状態を終了させて、クラッチ板12の焼けを確実に防止することができる。なお、本実施形態の焼け防止手段は、ドライバが手動でクラッチペダルを踏み込むまでは半クラッチ状態を継続し得る。よって、ステップS30の規定値は、上述の第1から第3実施例の規定値よりも低めの値であることが望ましい。
【0058】
このように、本発明の車両用自動変速機のクラッチ制御装置では、エネルギ算出手段においてクラッチ板12のストローク量から半クラッチ状態におけるクラッチ板12に蓄えられる吸収エネルギeを算出し、これをクラッチ板12の状態の判定指標としているので、継続した摩擦負荷が生じているクラッチ板の状態を正確に把握することができる。これにより、特に、トルクコンバータ付き乗用車に慣れたドライバ及び二速発進を基本とする大型車のドライバが登坂路で半クラッチ状態を継続させて車両を停止させる操作を行うときのクラッチ板12の焼けを防止することができる。
【0059】
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記第3実施例では、シフトダウンさせた後に、万一、吸収エネルギeが規定値以上であるときには、クラッチ板12を再び断状態にしてから自動ブレーキを再び生じさせているが、この形態に限られるものではなく、例えば、第1実施例と同様に、シフトダウンさせた後に、万一、吸収エネルギeが規定値以上であるときには、クラッチ装置3を接状態にしてエンジンストールを起こさせても良く、この場合にも、上記と同様にクラッチ板12の焼けをより一層確実に防ぐことができるとの効果を奏するものである。
【0060】
また、クラッチ板12の半クラッチ状態とは、フライホイール10とクラッチ板12とが係合を開始した時点と、フライホイール10とクラッチ板12とが完全に係合する直前の時点との間であれば、上記実施形態の如くフライホイール10とクラッチ板12とが係合を開始した時点から始まり、フライホイール10とクラッチ板12とが完全に係合する直前の時点を終わりとすることに限定されるものではなく、その始まりの時点と終わりの時点とが反対の場合であっても良く、この場合にも上記と同様に吸収エネルギeをクラッチ板12の状態の判定指標とすることができる。
【0061】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、請求項1記載の本発明の車両用自動変速機のクラッチ制御装置によれば、クラッチ板の状態を判定するにあたり、クラッチ板の移動量に基づく半接状態におけるクラッチ板の吸収エネルギを判定指標として採用しているので、クラッチ板の状態を正確に把握することができる。これにより、クラッチ板が焼けてその後の車両走行が困難になる状態を回避し、路上故障の減少を図ることができる。
【0062】
また、請求項2記載の発明によれば、焼け防止手段がクラッチ板を強制的に半接状態から接状態にしてエンジンを停止させているので、現在の半接状態の継続によるクラッチ板の焼けを確実に防止することができる。
さらに、請求項3記載の発明によれば、焼け防止手段がクラッチ板を強制的に半接状態から断状態にするとともに、車輪に対して自動的な制動力を生じさせているので、現在の半接状態の継続によるクラッチ板の焼けを確実に防止することができるほか、登坂路における車両の後退をも防止することができる。
【0063】
さらにまた、請求項4記載の発明によれば、焼け防止手段が変速機を強制的にシフトダウンさせているので、現在の半接状態の継続によるクラッチ板の焼けを確実に防止することができるほか、車両の再発進を容易にすることができる。
また、請求項5記載の発明によれば、焼け防止手段がクラッチ板を手動にて半接状態から断状態にさせているので、この場合にも、現在の半接状態の継続によるクラッチ板の焼けを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用自動変速機のクラッチ制御装置が適用される車両の駆動系の全体構成図である。
【図2】本発明の第1実施例におけるクラッチ制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例におけるクラッチ制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】本発明の第3実施例におけるクラッチ制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】本発明の第4実施例におけるクラッチ制御の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
3 クラッチ装置
4 機械式の変速機
8 エンジン回転センサ
10 フライホイール
12 クラッチ板
17 ストロークセンサ
76 クラッチ手動操作部
77 入力軸回転センサ
80 ECU(電子コントロールユニット)
90 警告手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a clutch control device for an automatic transmission for a vehicle, and more particularly, to a technology for preventing scorching of a clutch plate of a friction clutch device capable of automatically connecting and disconnecting a connection between an engine and a mechanical transmission. About.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Generally, an automatic transmission in which a shift operation is automated is used as a vehicle transmission. In the case of a small vehicle, the automatic transmission is often a fluid type transmission employing a torque converter. On the other hand, in the case of a large vehicle such as a bus or a truck, the transmission amount of the driving torque is large, so that it is difficult for the torque converter to sufficiently transmit the driving torque. Therefore, in the case of a large vehicle, a mechanical transmission is used.
[0003]
This mechanical transmission includes a mechanical automatic transmission equipped with a friction type clutch device that can automatically connect and disconnect the connection between the engine and the transmission. The clutch plate is automatically controlled according to the shift timing. In addition, a large drive torque is transmitted by the automatic transmission. Also, when the vehicle is stopped, the clutch plate is automatically controlled, thereby preventing engine stall.
[0004]
Here, in the above-mentioned mechanical automatic transmission, it is possible to perform a gearshift without depressing the accelerator pedal and keeping the accelerator pedal depressed. Further, depending on the depression operation of the accelerator pedal, the clutch plate may be exposed to the half-contact state (half-clutch state) for a long time. For example, when stopping the vehicle on an uphill road, it is conceivable to slightly depress the accelerator pedal without depressing the brake pedal. This operation is particularly common for drivers who are used to passenger cars with a torque converter. Further, in large vehicles such as trucks, many drivers start at the second speed, so it is conceivable that the vehicle runs at a low speed while using a half clutch at the second speed on an uphill road.
[0005]
However, when the state of the half clutch continues for a long time, there is a problem that the clutch plate generates heat due to friction between the engine output shaft (flywheel) and the clutch plate, and the clutch plate is burnt. This clutch burn makes it difficult to drive the vehicle thereafter.
In order to solve this problem, a technique of an automatic clutch control device configured to calculate the temperature of the clutch plate by simulation and forcibly terminate the half-clutch state when the temperature exceeds a predetermined temperature is proposed. It has been proposed (for example, see Patent Document 1).
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-6-56526 (paragraphs 0007 to 0010, FIG. 2 and the like)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the automatic clutch control device disclosed in the above publication is configured to calculate the temperature of the clutch plate in the half-clutch state based on the engine rotation speed and the rotation speed of the transmission without using the temperature sensor, The state of the clutch plate is determined with an inexpensive configuration.
[0008]
However, it is not always appropriate to determine the state of the clutch plate based on the temperature generated in the clutch plate. This is because at a time immediately before the flywheel and the clutch plate, which is one mode of the half-clutch state, are completely engaged, the frictional load is large due to the large transmission torque of the clutch plate, and the temperature change occurs over the entire clutch plate. On the other hand, when the flywheel and the clutch plate, which are also in a half-clutch state, start to engage with each other, although the transmission torque of the clutch plate is small, the portion of the clutch plate in contact with the flywheel. This is because a local temperature change may occur due to a frictional load centered on. In other words, this local temperature change is difficult to be transmitted to the entire clutch plate and is hardly determined as the state of the clutch plate, but causes a burn of the clutch plate in the corresponding portion. In addition, since the inner peripheral side and the outer peripheral side of the clutch plate have different peripheral speeds and different temperatures, it is considered difficult to accurately grasp the state of the clutch plate based on the temperature generated in the clutch plate.
[0009]
That is, even if the temperature of the clutch plate is calculated based on the engine rotation speed, the rotation speed of the transmission, and the like, there is a problem that the state of the clutch plate cannot be accurately grasped.
The present invention has been made in view of such a problem, and in a mechanical automatic transmission, a clutch control device capable of accurately grasping a state of a clutch plate of a friction clutch device and preventing a scorch of the clutch plate. The purpose is to provide.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a clutch control device for an automatic transmission for a vehicle according to the present invention according to the first aspect of the present invention includes: an engine speed, an input shaft speed of a mechanical transmission, and an output of the engine. Based on the amount of movement of the clutch plate of the friction clutch device capable of automatically connecting and disconnecting the engine and the transmission to transmit to the drive wheels, the absorbed energy in the half-contact state of the clutch plate is calculated. Energy calculating means, clutch state determining means for comparing the absorbed energy calculated by the energy calculating means with a specified value to determine the state of the clutch plate, and the calculated absorbed energy by the clutch state determining means. When it is determined that the value is equal to or more than the specified value, a scoring prevention means for preventing scorching of the clutch plate is provided.
[0011]
Here, the present invention has been made based on the knowledge that it is necessary to consider the absorbed energy of the clutch plate in the half-contact state in determining the state of the clutch plate. That is, the clutch plate has a frictional load corresponding to each engagement state as described above, and furthermore, the time when the engine output shaft (flywheel) and the clutch plate start engaging, and the time when the flywheel and the clutch plate And a friction load that is continuous between immediately before and when the clutch plate is completely engaged. The absorbed energy of the clutch plate stored in the clutch plate due to the continuation of the friction load determines the state of the clutch plate. We think that it is appropriate as an indicator. For this purpose, it is necessary to particularly consider the amount of movement of the clutch plate, which indicates the engagement relationship between the flywheel and the clutch plate.
[0012]
Therefore, in determining the state of the clutch plate, the absorbed energy is calculated in consideration of the amount of movement of the clutch plate, and the state of the clutch plate is accurately grasped. As a result, it is possible to avoid a difficult state in which the vehicle travels thereafter due to the scorching of the clutch plate, and to reduce road failures.
Further, in the invention according to claim 2, the burn prevention means stops the engine by changing the clutch plate from the semi-contact state to the contact state, that is, when the engine stop is induced, The feature is to prevent burning. As a result, the current half-contact state of the clutch plate is terminated, and burning of the clutch plate due to the continuation of the half-contact state is reliably prevented.
[0013]
Further, in the invention according to
[0014]
It is preferable that the burn prevention means releases the automatic braking force when a manual braking force is separately applied to the drive wheels, and prepares for the restart of the vehicle.
The invention according to
[0015]
Preferably, the anti-burn means shifts down the transmission in a state where the clutch plate is shifted from the semi-contact state to the disconnected state when shifting down the transmission, and after the shift-down is completed, the clutch plate is again shifted. It is better to be in a semi-contact state. Then, after the clutch plate is shifted to the half-contact state again, if the absorbed energy exceeds the specified value, the clutch plate is brought into the contact state and the engine is stopped, or the clutch plate is again disconnected. In addition, it is preferable to prevent the clutch plate from burning by generating the automatic braking force again.
[0016]
Further, in the invention according to
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows an entire configuration of a drive system of a vehicle to which a clutch control device for a vehicle automatic transmission according to the present invention is applied. Hereinafter, the configuration of the clutch control device of the automatic transmission for a vehicle will be described with reference to FIG.
[0018]
As shown in FIG. 1, a diesel engine (hereinafter, referred to as an engine) 1 is provided with a fuel injection pump unit (hereinafter, referred to as an injection pump) 6 for supplying fuel. The
[0019]
An engine output shaft 2 extends from the engine 1. The engine output shaft 2 is connected to an
[0020]
In the
[0021]
Specifically, an
[0022]
Actually, the
[0023]
Although the
[0024]
A
An
[0025]
Actually, an electromagnetic valve MVQ44 driven by a signal from the
[0026]
Specifically, when the
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
In the vicinity of the
The
[0030]
The
[0031]
[0032]
The
[0033]
Then, the
More specifically, the energy calculating means calculates the absorbed energy of the
[0034]
The absorbed energy is the energy stored in the
[0035]
(Equation 1)
[0036]
Here, Ne is the engine rotation speed (rpm), and Ncl is the rotation speed (rpm) of the
The transmission torque Tcl of the
[0037]
By the way, the half-clutch state of the
Hereinafter, this half-clutch state will be described using the above-described parameters.
First, at the position where the
[0038]
Then, as the stroke of the
Thereafter, when the stroke amount of the
[0039]
After the engine rotation speed Ne and the rotation speed Ncl of the
In such a half-clutch state, at the start of the half-clutch state in which the
[0040]
That is, the friction corresponding to each engagement state is applied to the
This means that the duration of the friction load increases as the engine rotation speed Ne increases and as the time from when the rotation speed Ncl of the
[0041]
In view of the above, in the clutch control device of the present invention, the absorbed energy e of the
FIG. 2 is a flowchart showing a control routine of clutch control according to the first embodiment of the present invention. In the clutch control device of the first embodiment, engine stall is caused to prevent the
[0042]
When the
[0043]
In step S30, the clutch state determining means determines whether or not the absorbed energy e is equal to or greater than a specified value. If the absorbed energy e is equal to or greater than the specified value, that is, if YES, the process proceeds to step S40. On the other hand, if the absorbed energy e is not equal to or greater than the specified value, the process proceeds to step S20, where the absorbed energy e is calculated.
In step S40, since the
[0044]
As a result, the current half-clutch state in which the engine is stalled but may be in a scorched state can be ended, and the scorching of the
FIG. 3 is a flowchart showing a control routine of clutch control according to the second embodiment of the present invention. In the clutch control device according to the second embodiment, the automatic braking is applied to the drive wheels when the
[0045]
Steps S10 to S30 in FIG. 3 are the same as those in the first embodiment. If the half-clutch state is calculated in step S10 and the energy calculation means calculates the absorbed energy e in the half-clutch state in step S20. Proceeding to step S30, the clutch state determining means determines whether or not the absorbed energy e is equal to or greater than a specified value. If the absorbed energy e is equal to or greater than the specified value, the flow proceeds to step S50. On the other hand, when the absorbed energy e is not equal to or more than the specified value, the process proceeds to step S20 to calculate the absorbed energy e.
[0046]
In step S50, since the
In step S52, it is determined whether or not the
[0047]
As a result, the current half-clutch state can be ended to reliably prevent the scorching of the
[0048]
FIG. 4 is a flowchart showing a control routine of clutch control according to the third embodiment of the present invention. In the clutch control device of the third embodiment, downshifting is performed to prevent the
Steps S10 to S30 in FIG. 4 are the same as those in the first and second embodiments. When the half-clutch state is obtained in step S10 and the absorbed energy e is calculated in step S20, the process proceeds to step S30. When e is equal to or greater than the specified value, the process proceeds to step S60. On the other hand, when the absorbed energy e is not equal to or more than the specified value, the process proceeds to step S20 to calculate the absorbed energy e.
[0049]
In step S60, since the
In step S62, the current speed stage (for example, the second speed stage) is forcibly downshifted to the low speed stage (for example, the first speed stage), and the process proceeds to step S63. In step S63, it is determined whether or not the downshift is completed based on the output signal from the
[0050]
In step S67, the clutch state determining means determines whether or not the absorbed energy e in the half-clutch state after downshifting is equal to or more than a specified value. If the absorbed energy e is equal to or more than the specified value, that is, if YES, The process proceeds to step S50. On the other hand, when the absorbed energy e is not equal to or more than the specified value, the process proceeds to step S66 to calculate the absorbed energy e.
[0051]
After the time when the absorbed energy e is equal to or more than the specified value in step S67, the process is the same as in the second embodiment. Then, the automatic brake is turned on to generate a braking force by the
[0052]
As a result, the transmission torque is reduced to reduce the frictional load, and the current half-clutch state, which may be in a scorched state, is terminated to reliably prevent the
[0053]
In performing the downshift in step S62, the automatic brake is turned on in step S61 to generate a braking force. However, in a case where the vehicle is not likely to retreat, for example, the automatic brake is turned off. Instead of being turned on, as shown by the broken line in the figure, the
[0054]
FIG. 5 is a flowchart showing a control routine of clutch control according to the fourth embodiment of the present invention. In the clutch control device of the fourth embodiment, the driver manually puts the
Steps S10 to S30 in FIG. 5 are the same as those in the first to third embodiments. If the absorbed energy e is calculated in step S20 when the clutch is half-engaged in step S10, the process proceeds to step S30. When e is equal to or greater than the specified value, the process proceeds to step S60. On the other hand, when the absorbed energy e is not equal to or more than the specified value, the process proceeds to step S20 to calculate the absorbed energy e.
[0055]
In step S70, since the
[0056]
In step S71, it is determined whether or not the clutch pedal is depressed and the
[0057]
As a result, the current half-clutch state is also ended, and the scorching of the
[0058]
As described above, in the clutch control device of the automatic transmission for a vehicle according to the present invention, the energy calculating means calculates the absorbed energy e stored in the
[0059]
The description of one embodiment of the present invention is finished above, but the present invention is not limited to the above embodiment, and various changes can be made without departing from the spirit of the present invention.
For example, in the third embodiment, if the absorbed energy e is equal to or more than the specified value after the shift down, the
[0060]
The half-clutch state of the
[0061]
【The invention's effect】
As can be understood from the above description, according to the clutch control device for an automatic transmission for a vehicle according to the first aspect of the present invention, when determining the state of the clutch plate, the state of the semi-contact state based on the movement amount of the clutch plate is determined. Since the absorbed energy of the clutch plate is used as the determination index, the state of the clutch plate can be accurately grasped. As a result, it is possible to avoid a situation in which the clutch plate is burnt and the vehicle becomes difficult to travel thereafter, thereby reducing road failures.
[0062]
According to the second aspect of the present invention, since the scorch preventing means forcibly sets the clutch plate from the semi-contact state to the contact state and stops the engine, the scorch of the clutch plate due to the continuation of the current semi-contact state. Can be reliably prevented.
Further, according to the third aspect of the present invention, the scorch preventing means forcibly switches the clutch plate from the semi-contact state to the disconnected state and generates an automatic braking force on the wheels. The burn of the clutch plate due to the continuation of the semi-contact state can be reliably prevented, and the retreat of the vehicle on an uphill road can also be prevented.
[0063]
Furthermore, according to the fourth aspect of the present invention, since the burn prevention means forcibly downshifts the transmission, it is possible to reliably prevent the clutch plate from being burned due to the continuation of the current half-contact state. In addition, the vehicle can be easily restarted.
According to the fifth aspect of the present invention, the scorch preventing means manually sets the clutch plate from the semi-contact state to the disconnected state. Burn can be reliably prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of a drive system of a vehicle to which a clutch control device for a vehicle automatic transmission according to an embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is a flowchart showing a control routine of clutch control according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a flowchart illustrating a control routine of clutch control according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a flowchart illustrating a control routine of clutch control according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a flowchart illustrating a control routine of clutch control according to a fourth embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 engine
3 Clutch device
4 Mechanical transmission
8 Engine rotation sensor
10 Flywheel
12 Clutch plate
17 Stroke sensor
76 Clutch manual operation unit
77 Input shaft rotation sensor
80 ECU (Electronic Control Unit)
90 Warning means
Claims (5)
該エネルギ算出手段により算出された吸収エネルギと規定値とを比較して前記クラッチ板の状態を判定するクラッチ状態判定手段と、
前記クラッチ状態判定手段により前記算出された吸収エネルギが前記規定値以上であると判定されたときには、前記クラッチ板の焼けの防止を図る焼け防止手段とを備えることを特徴とする車両用自動変速機のクラッチ制御装置。A friction clutch device capable of automatically connecting and disconnecting the connection between the engine and the transmission to transmit the rotation speed of the engine, the rotation speed of the input shaft of the mechanical transmission, and the output of the engine to drive wheels. Energy calculating means for calculating the absorbed energy of the clutch plate in a semi-contact state based on the amount of movement of the clutch plate,
Clutch state determining means for comparing the absorbed energy calculated by the energy calculating means with a specified value to determine the state of the clutch plate;
An automatic transmission for a vehicle, comprising: a scoring prevention means for preventing scorching of the clutch plate when the clutch state determining means determines that the calculated absorbed energy is equal to or greater than the specified value. Clutch control device.
前記焼け防止手段は、前記算出された吸収エネルギが前記規定値以上であるときに警告を行い、該警告に応じて前記クラッチ板が手動で断操作されることにより、前記クラッチ板の焼けの防止を図ることを特徴とする請求項1記載の車両用自動変速機のクラッチ制御装置。The clutch device can be further manually connected and disconnected,
The burn prevention means issues a warning when the calculated absorbed energy is equal to or greater than the specified value, and the clutch plate is manually disconnected in response to the warning to prevent the burn of the clutch plate. The clutch control device for an automatic transmission for a vehicle according to claim 1, wherein:
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