JP2001516484A - 変化可能な透明度の表示 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 変化可能な透明度の制御表示が開示される。本発明の一つの実施例において、システムは操作環境及び少なくとも一つのコンピュータプログラムを含む。操作環境はグラフィカルユーザインタフェースを有する。各コンピュータプログラムはグラフィカルユーザインタフェース内で表示可能な少なくとも一つの表示を有する。システムは少なくとも一つの表示の不透明性が特定の事象に対応して変化するように構成される。望ましくは、各表示は制御表示を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 変化可能な透明度の表示 関連出願 本出願は、共に継続中で共に出願されかつ同一人に譲渡された、「チャンネル 及び事象関連機能を呼び出すためにチャンネル及び事象オーバーレイを使用する ためのシステム」、「多目的チャンネルバナー」、「レンズ状インタフェースを 使用する階層化情報の表示」及び「テレビジョン環境におけるグラフィックスの レイアウトの制御」と題された出願に関連し、これら全ての出願は参照されるこ とにより本明細書の一部を成す。 発明の分野 本発明は、コンピュータプログラムのための表示可能な制御表示のような表示 に関する。特に、本発明は変化可能な透明度の表示に関する。 発明の背景 グラフィカルユーザインタフェースは、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）のよ うなコンピュータ並びにテレビジョン（TV）及びビデオカセットレコーダ（ＶＣ Ｒ）のような音響映像装置内で動作するコンピュータの操作環境の一部として次 第に標準となってきている。例えば、マイクロソフトウィンドウズ（Ｍｉｃｒｏ ｓｏｆｔ Ｗｉｎｄｏｗｓ）オペレーティングシステムの各バージョンで提供さ れたグラフィカルユーザインタフェースは、ユーザが制御可能なポインタを含む 。ユーザは、コンピュータの表示装置上のグラフィカ ルユーザインタフェース内に表示された他の表示物の中の制御表示にアクセスす るためにマウス又はタッチパッドのようなポインティングデバイスを使用してポ インタを制御可能である。これらの制御表示はコンピュータ上で動作するコンピ ュータプログラム（即ち、オペレーティングシステム自体、アプリケーションプ ログラム等）と連動する。 しかし、コンピュータ上で同時に動作することを要求されるプログラムの数が 増加することにより、より多くの制御表示を表示装置上のグラフィカルユーザイ ンタフェース内に同時に表示することがますます要求されるようになり、制御表 示を表示するために割り当てられた表示装置の領域が重要視されている。例えば 、オペレーティングシステム内で動作するワードプロセッサのように、かつては 一つ又は二つのプログラムのみがコンピュータ上で同時に動作していたが、現在 は多数のコンピュータプログラムが動作している。このことは集中システムにお いて特に当てはまることであり、ワードプロセッサや表計算プログラムなどのよ うなアプリケーションプログラム以外にテレビジョンチューナープログラムや電 話通信プログラム等のような実世界の装置を模したコンピュータプログラムもま た動作している。従って、表示装置はますます大量の情報、特にこれらプログラ ムの全てと連動した制御表示を表示しなければならない。 結局、これにより、このような表示装置上に表示されるグラフィカルユーザイ ンタフェース上はコンピュータ上で動作するコンピュータプログラムの制御表示 で雑然とすることになる。各コンピュータプログラムの制御表示の一部又は全て がコンピュータ上で同時に動作することで、コンピュータのユーザは制御表示を 解読する際に困難を感じ、従ってコンピュータを使用する際にも同様に困難を感 じるかもしれない。一つのコンピュータの制御表示が他のコンピュータの制御表 示に干渉するおそれがある。従って、コンピュータの操作環境によって提供され たグラフィカルユーザインタフェース内におけるコンピュータプログラムの画面 上の制御表示をよりよく管理する必要がある。画面上の制御表示をよりよく管理 することによりユーザは制御表示を解読することがより簡単になり、その結果コ ンピュータの使用もまたより簡単になるようにすべきである。 発明の概要 上記の欠点並びに他の欠点及び問題は本発明によって対処され、以下の明細書 を読みかつ検討することで理解されるであろう。本発明の一つの実施例において 、システムは操作環境及び少なくとも一つのコンピュータプログラムを含む。操 作環境はグラフィカルユーザインタフェースを有する。各コンピュータプログラ ムはグラフィカルユーザインタフェース内で表示可能な少なくとも一つの表示を 有する。システムは、少なくとも一つの表示の不透明度が個別の事象に対応して 変化するように構成される。各表示は制御表示から成ることが望ましいが、本発 明はそれに限定されるものではなく、当該技術分野の通常の技術を用いることが できる。 従って、例えば、本発明によるコンピュータプログラムの複数の制御表示は、 所与の時にユーザがいずれか一つだけにアクセスできる三つの制御表示を含んで もよい。第１の形態において、これら三つの制御表示の全ては不透明であり、表 示装置上のグラフィカルユーザインタフェース内にこれら全てが表示されている ことを示す。しかし、第２の形態においては、一つの制御表示だけが不透明であ りかつ残りの制御表示は透明であり、即ち一つだけが表示されている。制御表示 をこれらの形態間で切り替える個別の事象とは、ユー ザが制御可能なポインタをグラフィカルユーザインタフェース内で制御表示の一 つに重ならない位置から制御表示の一つに重なる位置へと移動させることである 。このように、ユーザがポインタを制御表示の一つの上に移動させた場合、他の 二つの制御表示は表示されない。 これにより画面上の制御表示はよりよく管理される。ここで説明した例におい て、ユーザが映像ソースの表示特性を変更したくなる場合があり、この場合には グラフィカルユーザインタフェースがオーバーレイされる。これら表示特性（輝 度、色相、色調等）のための制御表示の全てを表示すると、映像ソース自体の表 示に干渉するおそれがあり、ユーザは特性のいずれか一つが変化したことの効果 を認識しにくくなる。しかし、ここで説明した例にあるように、第２の形態にお いては、制御表示の内一つだけが表示される。従って、ユーザは最初に全ての制 御表示を呼び出してどの制御表示を対象とすべきかを決定することができ（第１ の形態において）、その後、所望の制御表示以外の全てを透明にし、所望の制御 表示を変えることの効果を直ちにより簡単に認識できる（第２の形態において） 。 従って、コンピュータプログラムの複数の制御表示を、制御表示の少なくとも 一つが不透明である第１の形態と制御表示の少なくとも一つが少なくとも半透明 である第２の形態との間で切り替えることにより、画面上の制御表示をよりよく 管理する。本発明の別の実施例においては、様々な範囲のコンピュータ、コンピ ュータ化されたシステム、コンピュータプログラム及びコンピュータが読み込み 可能な媒体について述べられている。本発明の更に他の及び更なる実施例、側面 及び利点については図面を参照することによりかつ以下の詳細な説明を読むこと により明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の実施例がそれと共同して実現されるコンピュータ化されたシ ステムの概念図である。 図２は、グラフィカルユーザインタフェースを有する操作環境とグラフィカル ユーザインタフェース内に表示可能な制御表示を有するアプリケーションプログ ラムとの間の関係を示すブロック図である。 図３（ａ）から図３（ｄ）は、本発明の一つの実施例によるグラフィカルユー ザインタフェース内に表示可能なコンピュータプログラムの制御表示の操作を示 す概念図である。 図４（ａ）から図４（ｃ）は、本発明の他の実施例によるグラフィカルユーザ インタフェース内に表示可能なコンピュータプログラムの制御表示の操作を示す 概念図である。 図５（ａ）から図５（ｂ）は、本発明の更に他の実施例によるグラフィカルユ ーザインタフェース内に表示可能なコンピュータプログラムの制御表示の操作を 示す概念図である。 図６（ａ）から図６（ｂ）は、本発明の更に他の実施例によるグラフィカルユ ーザインタフェース内に表示可能なコンピュータプログラムの制御表示の操作を 示す概念図である。 発明の詳細な説明 以下の好適な実施例の詳細な説明において、本明細書の一部を形成しかつ本発 明が実施される特定の好適実施例を図示することによって示される添付図面を参 照する。これらの実施例については当該技術分野に精通した者が本発明を実施す ることが可能になるほど十分詳細に説明される。他の実施例が利用され、その論 理的、機械的、電気的な変更を本発明の精神及び範囲を逸脱しない限りにおいて 加えてもよいことが理解されるであろう。従って、以下の詳細な説明は限定を加 えるものではなく、本発明の範囲は添付請求の範囲のみによって定義される。例 えば、以下の詳細な説明では特にコンピュータプログラムの制御表示について説 明する。しかしこれはあくまで典型例であり、本発明自体は任意のかつ全ての電 子的に発生させられた情報の表示（例えばセットトップボックス、小型携帯用情 報端末、携帯電話などによって発生させられた表示）を含み、制御表示は一例に 過ぎない。 先ず図１を参照すると、本発明の実施例がそれと共同して実現されるコンピュ ータ化されたシステムの概念図が示される。コンピュータ１１０は、モニタ１１ ２、ポインティングデバイス１１４及びキーボード１１６に作動的に連結される 。コンピュータ１１０はプロセッサ（インテル社のペンティアムプロセッサが望 ましい）、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）（少なくとも３２メガバイトが望 ましい）、リードオンリーメモリ（ＲＯＭ）及びハードディスクドライブ、（フ ロッピーディスクを挿入できる）フロッピーディスクドライブ、光ディスクドラ イブ及びテープカートリッジドライブのような一つ以上の記憶装置を含む。メモ リ、ハードドライブ、フロッピーディスクドライブ等はコンピュータ読込み可能 媒体のいくつかのタイプである。本発明はコンピュータ１１０のいずれかのタイ プに特に限定されるものではない。コンピュータ１１０はＰＣ互換のコンピュー タであることが望ましい。このようなコンピュータの構造及び操作は当該技術分 野で公知のものである。 コンピュータ１１０は、コンピュータ１１０に一体的であるか又は連結した、 「集中環境」のような技術に対して提供されるハードウェアを含むことが望まし く、コンピュータ１１０は通常のＰＣの操作を越える機能を発揮する。このよう な機能にはTV機能が含まれ ることが望ましい。例えば、ゲートウェイ２０００社（Ｇａｔｅｗａｙ ２００ ０，Ｉｎｃ．）から発売されているゲートウェイデスティネーションＰＣ／ＴＶ システム（Ｇａｔｅｗａｙ Ｄｅｓｔｉｎａｔｉｏｎ ＰＣ／ＴＶ Ｓｙｓｔｅ ｍ）は、操作における二つの１次モード（TVを見ること及びＰＣを操作すること ）を横断する集中環境を提供する。コンピュータ１１０は、音響／映像（即ちマ ルチメディア）装置と一体的であるか又は含むことが望ましい。音響／映像装置 は、音声カード、デジタルビデオディスク（ＤＶＤ）プレーヤ、直接放送衛星（ ＤＢＳ）受信機、（放送及び／又は有線TVのための）ＴＶチューナ、外部又は補 助装置のための音響／映像入力、ＣＤ−ＲＯＭプレーヤ、少なくともラジオのチ ューニング機能を有する音響／映像チューナ、ケーブルデコーダ、ビデオカセッ トレコーダ、レーザーディスクプレーヤ、コンピュータパクトディスクプレーヤ 、セットトップボックス、ケーブルボックス、ＤＢＳ用統合型レシーバ／デコー ダ及びビデオカメラを含むがこれらに限定されるものではない。 コンピュータ１１０はまた、コンピュータ１１０上で動作する少なくとも一つ の操作環境を有し、それぞれの環境はユーザが制御可能なポインタを含むグラフ ィカルユーザインタフェースを提供することが望ましい。このような操作環境は 当該技術分野で公知のマイクロソフトウィンドウズオペレーティングシステムの 各バージョンのようなオペレーティングシステムを含む。本発明は特定の操作環 境のいずれかに限定されるものではないが、このような操作環境の構造及び使用 は当該技術分野内で公知である。一つの実施例において、操作環境は、参照する ことによって本明細書の一部を成す「集中システムのアーキテクチャ」と題され た共に継続中で共に出願されたものに記載されたソフトウェアアーキテクチャの 一部であるか それと一体である。当該技術分野内で通常の技術を有する者は、本発明が実現の ために比較的高性能のコンピュータを必要としない点を評価するであろう。例え ば、わずかに５１２Ｋのランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）を有するＤＳＳセッ トトップボックスで本発明の実現には十分である。 更に、コンピュータ１０はインターネットと通信可能に接続されてもよいが、 任意の特定の方法によって本発明は制限されるものではなく、図１には示されて いない。インターネット接続については当該技術分野内で公知である。一つの実 施例において、コンピュータはモデム及び当該技術分野において「ダイアルアッ プ接続」として公知である技術を介してインターネットに接続するための対応す る通信ドライバを含む。他の実施例においては、コンピュータはそれ自体が当該 技術分野において「ダイレクト接続」（即ちＴ１ライン等）として公知の技術を 介してインターネットと接続されているローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ） に接続するためのイーサネット又は同様のハードウェアカードを含む。 モニタ１１２はコンピュータ、ビデオ及び他の情報を含む、コンピュータのユ ーザが閲覧するための情報の表示を可能にする。本発明は任意の特定のモニタ１ １２によって限定されるものではなく、モニタ１１２は本発明によって使用され るかもしれない表示装置の一つの型である。このようなモニタはブラウン管（Ｃ ＲＴ）表示装置並びに液晶表示装置（ＬＣＤ）のような平面パネル表示装置を含 む。しかし、モニタは３１インチＶＧＡモニタであることが望ましい。ポインテ ィングデバイス１１４は、マイクロソフトウィンドウズの各バージョンのような オペレーティングシステムのグラフィカルユーザインタフェースによって提供さ れる画面上のポインタの制御を可能とする。本発明は任意の特定のポインティン グデバイス１ １４に限定されるものではない。このようなポインティングデバイスはマウス、 タッチパッド、トラックボール、リモートコントロール及びポイントスティック を含む。最後にキーボード１１６は、当該技術分野内で公知のようにコンピュー タ１１０への文字情報の入力を可能とする。本発明はキーボードの任意の特定の 型に限定されるものではない。キーボード１１６は無線式のキーボードであるこ とが望ましい。 ここで図２を参照すると、グラフィカルユーザインタフェース操作環境とグラ フィカルユーザインタフェース内に表示可能な制御表示を有する他のコンピュー タプログラムとの間の関係を図示するブロック図が示される。ブロック図は本発 明の一つの実施例の概念図であり、本発明の説明を補助する。当該技術分野内の 通常の技術を有する者は本発明の具体的実施例を本発明の一つの実施例の概念図 から変更させることは容易であることを認識するであろう。更に、図３（ａ）か ら図３（ｄ）、図４（ａ）から図４（ｃ）、図５（ａ）から図５（ｂ）、及び図 ６（ａ）から図６（ｂ）と共に記載されているように、本明細書中に種々の典型 的実施例が提供されている。 図２の表示装置２００はグラフィカルユーザインタフェース２０４が表示され る画面２０２を含む。グラフィカルユーザインタフェース２０４は、図１と共に 説明されたようなコンピュータのマウス又はタッチパッドのようなポインティン グデバイスを介してユーザによって制御されるユーザ制御可能ポインタ２０６を 含む。図２に示されるように、例示することを目的として、制御表示２０８及び ２１０がグラフィカルユーザインタフェース２０４内に表示される。グラフィカ ルユーザインタフェース２０４は、アプリケーションのコード２１４及び制御表 示のコード２１６を有するオペレーティ ングシステム２１２によって提供され、制御表示２０８はアプリケーションのコ ード２２０及び制御表示のコード２２２を有するアプリケーションプログラム２ １８によって提供され、制御表示２１０はアプリケーションのコード２２６及び 制御表示のコード２２８を有するアプリケーションプログラム２２４によって提 供される。 オペレーティングシステム２１２及びアプリケーションプログラム２１８、２ ２４は、コンピュータ読込み可能媒体（メモリ又はフロッピーディスクのような ）内又はその媒体上に常駐するコンピュータプログラム（ソフトウェア）であり かつ図１と共に説明されたようなコンピュータ上で動作するコンピュータ実行可 能命令（即ち、コンピュータのプロセッサによって実行可能である）から成る。 オペレーティングシステム２１２は１つの操作環境であり、グラフィカルユーザ インタフェースを提供するコンピュータを動作させる環境のいずれのタイプであ ってもよい。共通に使用できるグラフィカルユーザインタフェース操作環境は、 説明してきたようにマイクロソフトウィンドウズの各バージョンを含む。 オペレーティングシステムを含む各コンピュータプログラムはアプリケーショ ンのコード及び制御表示のコードを含む。アプリケーションのコードは関連する コンピュータプログラムを機能させるためのコードである。本発明は任意の特定 の機能に限定されるものではない。一つの実施例において、コンピュータプログ ラムの少なくとも一つは、コンピュータプログラムが動作しているコンピュータ の外部の装置を模した仮想器具（電話又はテレビジョンのような）から成る特定 の機能を有する。本明細書で説明したような本発明の実施例によれば、制御表示 のコードは機能の使用のためでありかつグラフィカルユーザインタフェース内で 表示可能な複数の制御表示のためのコードである。 オペレーティングシステム２１２の場合、アプリケーションのコード２１４は 、入力／出力（Ｉ／Ｏ）装置（プリンタ、モニタ等）がコンピュータなどの中で 及びコンピュータなどによってアクセスされる機能をオペレーティングシステム に提供する。制御表示のコード２１６は、ユーザが制御可能なポインタ２０６を 含むグラフィカルユーザインタフェース２０４自体のために設けられる。アプリ ケーションプログラム２１８の場合、アプリケーションのコード２２０は特定の 機能のために設けられ、一方制御表示のコード２２２はグラフィカルユーザイン タフェース２０４内で表示可能な制御表示２０８のために設けられる。同様に、 アプリケーションプログラム２２４の場合、アプリケーションのコード２２６は 特定の機能のために設けられ、一方制御表示のコード２２６はグラフィカルユー ザインタフェース２０４内で表示可能な制御表示２１０のために設けられる。 本発明の一つの実施例において、所与のコンピュータプログラム（プログラム ２１８の制御表示２０８またはプログラム２２４の制御表示２１０のような）に 対する複数の制御表示は、制御表示の少なくとも一つが不透明である第１の形態 及び制御表示の少なくとも一つが少なくとも半透明である第２の形態を有する。 特定の事象の発生により、複数の制御表示が第１の形態と第２の形態との間で切 り替わる。従って、プログラム２１８に対して、第１の形態においては制御表示 ２０８の少なくとも一つが不透明でありかつ第２の形態においては制御表示２０ ８の少なくとも一つが少なくとも半透明である。 本発明は、二つの形態間の切り替えを管理する任意の特定の事象に限定される ものではない。このような特定の事象の一つは、制御表示の少なくとも一つに関 連するグラフィカルユーザインタフェー ス内においてユーザ制御可能ポインタ２０６を特定の位置に置くことを含んでい る。例えば、第１の形態においては制御表示２０８の全ては不透明でもよく、一 方第２の形態においては制御表示２０８のうち一つだけが不透明であってもよい （即ち、残りの制御表示は少なくとも半透明である）。これら二つの形態間の切 り替えは、ポインタ２０６を制御表示２０８のいずれとも重ならない位置（第１ の構成）から制御表示の一つと重なり、その制御表示のみが不透明となる位置（ 第２の構成）へと移動させることにより管理される。 他の特定の事象は、ユーザ制御可能ポインタと共同して特定の制御表示をグラ フィカルユーザインタフェース内で選択することを含む。従って、ここで説明し た例に適用したように、第２の形態はポインタ２０６を制御表示２０８の一つに 重ねることでトリガされるというよりも、第２の形態は制御表示２０８の一つを 選択する事象が発生したことによってトリガされる。制御表示２０８の一つを選 択することは、ポインタ２０６を制御表示に重ねて、その後コンピュータのポイ ンティングデバイスのマウスボタンをクリックすることで達成されてもよい。 コンピュータプログラムの制御表示の典型的な操作例は、図３（ａ）から図３ （ｄ）、図４（ａ）から図４（ｃ）、図５（ａ）から図５（ｂ）及び図６（ａ） から図６（ｂ）を参照することにより説明される。図３（ａ）から図３（ｄ）は 、本発明の一つの実施例によるグラフィカルユーザインタフェース内で表示可能 なコンピュータプログラムの制御表示の操作を示す概念図である。先ず図３（ａ ）を参照すると、グラフィカルユーザインタフェース３００内で、ユーザ制御可 能ポインタ３０２は、制御表示３０４，３０６及び３０８のいずれにも重ならな い位置に示される。制御表示３０４，３０６及び３０８はユーザによって呼び出 された画像調整制御オーバ ーレイであってもよい。制御表示３０４，３０６及び３０８は完全に不透明（最 小限の透明度）であり、従って鮮明に認識できる。図３（ａ）はこれらの制御表 示の第１の形態を表す。 次に図３（ｂ）を参照すると、ユーザ制御可能ポインタ３０２は制御表示３０ ４上に位置され、制御表示３０４のみが不透明（可視）を維持し、制御表示３０ ６及び３０８は完全に透明（不可視）になる。図３（ｂ）はこれらの制御表示の 第２の形態を表す。従って、制御表示３０４，３０６及び３０８の第１の形態と 第２の形態との間の切り替えを管理する特定の事象は、少なくとも一つの制御表 示（ここでは、制御表示３０４）に関連するグラフィカルユーザインタフェース ３００内においてポインタを特定の位置に置くことを含んでいる。 次に図３（ｃ）を参照すると、ポインタ３０２は制御表示３０４上に重ならな いような位置に再び置かれる。従って、制御表示３０４，３０６及び３０８は、 それら全てが可視（不透明）である第１の形態へと戻る。最後に図３（ｄ）を参 照すると、ポインタ３０２はここで制御表示３０６上に位置され、制御表示３０ ６のみが不透明（可視）であり、制御表示３０４及び３０８は完全に透明（不可 視）となる。従って、図３（ｄ）はこれら制御表示の他の第２の形態を表す。ポ インタが位置する制御表示のみが示されるという概念はまた、「オンデマンドに よる不透明」オーバーレイということもできる。 図４（ａ）から図４（ｃ）において、本発明の他の実施例によるグラフィカル ユーザインタフェース内で表示可能なコンピュータプログラムの制御表示の操作 を示す概念図が示される。先ず図４（ａ）を参照すると、グラフィカルユーザイ ンタフェース４００内において、ユーザ制御可能ポインタ４０２は、コントロー ルバー４０４ の制御表示のいずれの上にも位置しないように示される。コントロールバー４０ ４はビデオカセットレコーダ（ＶＣＲ）又はデジタルビデオディスク（ＤＶＤ） プレーヤの制御表示であってもよい。コントロールバー４０４は完全に不透明（ 最小限の透明度）であり、従って鮮明に認識できる。図４（ａ）はこれら制御表 示の第１の形態を表す。 次に図４（ｂ）を参照すると、ユーザ制御可能ポインタ４０２はコントロール バー４０４のプレイ制御表示上に位置される。ユーザが例えばポインタ４０２を 移動させるために使用されるポインティングデバイスの適切なマウスボタンを押 すことにより、この制御表示を選択すると、コントロールバー４０４は図４（ｃ ）に示される第２の形態へと移行する。図４（ｃ）を参照すると、コントロール バー４０４内の全ての制御表示は、ユーザが最も要求しそうな機能（一時停止制 御及び停止制御）を表す二つの制御表示を除いて透明となる。これらの制御表示 は半透明として示される。 半透明性はいくつの方法を使って達成されてもよい。一つの実施例においては ディザリングが半透明性を達成するために使われ、他の実施例では制御表示の内 側は全体的に透明でありかつその縁のみが可視である（成形されたガラスの外観 を呈する）。本発明はこれに限定されるものではない。他の実施例ではアルファ ブレンディングを利用し、これにより、ハードウェアによるかソフトウェアによ るかにかかわらず、二つの異なるグラフィックス平面からの画像が平均化又は他 のアルゴリズムによって単一の画像に融合される。更に他の実施例では上記技術 の組み合わせを利用し、例えば成形されたガラスの外観を制御するために、ディ ザリング又はアルファブレンディングが周縁部において実行され、内側は完全に 透明のままである。従って、当該技術分野において通常の技術を有する者は、半 透明性がいかなる方法によって達成されてもよいことを認識するであろう。コン トロールバー４０４の第１の形態と第２の形態との間の切り替えを管理する特定 の事象は、ユーザが制御可能なポインタを使ってグラフィカルユーザインタフェ ース内で特定の制御表示を選択することを含んでいる。 図５（ａ）から図５（ｂ）において、本発明の更に他の実施例によるグラフィ カルユーザインタフェース内で表示可能なコンピュータプログラムの制御表示の 操作を示す概念図が示される。先ず図５（ａ）を参照すると、ウェブブラウザア プリケーションプログラム５０４が動作するグラフィカルユーザインタフェース ５００がテレビジョンソース５０２上に重ね合わされる（即ち、オーバーレイさ れる）。このようなウェブブラウザアプリケーションプログラムは当該技術分野 内で公知である。ユーザ制御可能ポインタ５０６はテレビジョンソース５０２の いずれの部分上にも位置しないように示される（即ち、代わりにウェブブラウザ プログラム５０４内に位置する）。次に図５（ｂ）を参照すると、ポインタ５０ ６がテレビジョンソース５０２の下部に置かれるとウェブブラウザプログラム５ ０４のコントロールパネル５０８はテレビジョンソース５０２に重ね合わされて 現れる。 従って、図５（ｂ）はコントロールパネル５０８の制御表示のための第１の形 態を表し、一方図５（ａ）はコントロールパネル５０８の制御表示のための第２ の形態を表す。第１の形態において、ポインタ５０６はパネル５０８上に位置さ れ、パネル内の全ての制御表示は不透明（可視）である。ポインタ５０６をウェ ブブラウザプログラム５０４上の元の位置へ移動させることにより、パネル内の 全ての制御表示は透明（不可視）となる。従って、第１の形態と第２の形態との 間の切り替えをトリガさせる特定の事象は、コントロ ールパネルの制御表示に関連するグラフィカルユーザインタフェース内でポイン タを特定の位置に置くことを含む。 図５（ａ）又は図５（ｂ）に示されない別の実施例においては、他のコントロ ールパネルがコントロールパネル５０８のすぐ上のテレビジョンソース５０２内 に位置されてもよい。このようなコントロールパネルは、ポインタ５０６がコン トロールパネル５０８の上部の位置に移動したときだけ完全に可視（即ち、完全 に不透明となる）であってもよい。しかし、このようなコントロールパネルは、 ポインタ５０６がコントロールパネル５０８上の位置に移動したときは部分的に 可視（即ち、半透明又は半不透明）であってもよい。このような例のおいて、こ のコントロールパネルの制御表示並びにコントロールパネル５０８は漸進的な透 明と言うことができる。即ち、ポインタがそれらの方向へかつそれらの上に移動 するか又はそれらから離れるときにその透明度が進行する。 図６（ａ）から図６（ｂ）において、本発明の更に他の実施例による、グラフ ィカルユーザインタフェース内で表示可能なコンピュータプログラムの制御表示 の操作を示す概念図が示される。先ず図６（ａ）を参照すると、電子プログラム ガイド（ＥＰＧ）アプリケーションプログラム６０４が動作しているグラフィカ ルユーザインタフェース６００がテレビジョンソース６０２の上に重ね合わせら れる（即ち、オーバーレイされる）。このようなＥＰＧアプリケーションプログ ラムは当該技術分野内で公知である。ユーザ制御可能ポインタ６０６は完全に不 透明なＥＰＧエントリ（本特許出願の目的からみて制御表示の定義にはこれが含 まれている）６０８上に位置されて示される。次に図６（ｂ）を参照すると、ポ インタ６０６がテレビジョンソース６０２上に位置されたときに、ＥＰＧエント リが更に表示され、図６（ａ）の完全に不透明な制御表示に加えて 半透明な制御表示もまた表示される。これらの制御表示は半透明であり、テレビ ジョンソース６０２はユーザにとって可視のままである。更に、構成要素６１０ で表されるように、テレビジョンソース６０２上に表示される格子領域は半透明 であるが、ポインタが位置する格子の部分における特定の情報セルは不透明であ る。 従って、図６（ａ）はＥＰＧエントリ６０８の制御表示のための第１の形態を 表し、一方図６（ｂ）はＥＰＧエントリ６０８の制御表示のための第２の形態を 表す。第１の形態において、ポインタ６０６は不透明なＥＰＧエントリ上に位置 され、これらのエントリのみが可視である。ポインタ６０６をこれらエントリ上 ではなく代わりにテレビジョンソース６０２上の位置に移動させることにより、 残りのエントリは可視（半透明）となる。従って、第１の形態と第２の形態との 間の切り替えをトリガさせる特定の事象は、制御表示（ＥＰＧエントリ）に関連 するグラフィカルユーザインタフェース内でポインタを特定の位置に置くことを 含んでいる。図６（ａ）及び図６（ｂ）の実施例は、ユーザがテレビジョンソー スを見つづけながら更にＥＰＧエントリを見ることを可能とする。 本明細書において特定の実施例について図示しかつ説明してきたが、当該技術 分野において通常の技術を有する者は、同様の目的を達成すると思われる任意の 構成が示された特定の実施例を代用してもよいことを認識するだろう。本明細書 は本発明のいかなる適用例又は変形例をも対象として含むことを意図する。従っ て、本発明は以下の請求の範囲及びその等価物によってのみ限定されることを明 らかに意図する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ユーザ制御可能ポインタを含むグラフィカルユーザインタフェースを有す る操作環境と、 少なくとも一つのコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラ ムのそれぞれはグラフィカルユーザインタフェース内で表示可能な複数の制御表 示を有し、該複数の制御表示は制御表示の少なくとも一つが不透明である第１の 形態と制御表示の少なくとも一つが少なくとも半透明である第２の形態とを有す る少なくとも一つのコンピュータプログラムから成り、 特定の事象の発生により前記複数の制御表示を前記第１の形態と第２の形態と の間で切り替え、かつ 前記複数の制御表示の第２の形態内における制御表示の少なくとも一つが漸進 的に透明となるコンピュータ化されたシステム。 ２．前記特定の事象はグラフィカルユーザインタフェース内でユーザ制御ポイ ンタを制御表示の少なくとも１つに対して特定の位置に置くことを含む請求項１ に記載のシステム。 ３．前記特定の事象はグラフィカルユーザインタフェース内でユーザ制御可能 ポインタを使って特定の制御表示を選択することを含む請求項１に記載のシステ ム。 ４．それに格納された実行可能なプログラムを有するコンピュータのためのコ ンピュータ読込み可能媒体であって、 コンピュータに特定の機能を実行させる手段と、 前記特定の機能で使用するためのかつグラフィカルユーザインタフェース内で 表示可能な複数の制御表示を提供する手段であって、該複数の制御表示は制御表 示の少なくとも一つが不透明である第１の形態と制御表示の少なくとも一つが少 なくとも半透明である第２ の形態とを有する手段とから成り、 特定の事象の発生により前記複数の制御表示を前記第１の形態と第２の形態と の間で切り替え、かつ 前記複数の制御表示の第２の形態内における制御表示の少なくとも一つが漸進 的に透明となるコンピュータ読込み可能媒体。 ５．前記特定の事象はグラフィカルユーザインタフェース内でユーザ制御ポイ ンタを制御表示の少なくとも一つに対して特定の位置に置くことを含む請求項４ に記載のコンピュータ読込み可能媒体。 ６．前記特定の事象はグラフィカルユーザインタフェース内でユーザ制御可能 ポインタを使って特定の制御表示を選択することを含む請求項４に記載のコンピ ュータ読込み可能媒体。 ７．前記媒体はフロッピーディスクである請求項４に記載のコンピュータ読込 み可能媒体。 ８．プロセッサと、 コンピュータ読込み可能媒体と、 ユーザ制御可能ポインタを含むグラフィカルユーザインタフェースを有する操 作環境であって、該環境は前記プロセッサによって前記コンピュータ読込み可能 媒体から提供される操作環境と、 少なくとも一つのコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラ ムのそれぞれは前記プロセッサによって前記コンピュータ読込み可能媒体から実 行されかつグラフィカルユーザインタフェース内で表示可能な複数の制御表示を 有し、該複数の制御表示は制御表示の少なくとも一つが不透明である第１の形態 と制御表示の少なくとも一つが少なくとも半透明である第２の形態とを有する少 なくとも一つのコンピュータプログラムとから成り、 特定の事象の発生により前記複数の制御表示を前記第１の形態と第２の形態と の間で切り替え、かつ 前記複数の制御表示の第２の形態内における制御表示の少なくとも一つが漸進 的に透明であるコンピュータ。 ９．前記特定の事象はグラフィカルユーザインタフェース内でユーザ制御ポイ ンタを制御表示の少なくとも一つに対して特定の位置に置くことを含む請求項８ に記載のコンピュータ。 １０．前記特定の事象はグラフィカルユーザインタフェース内でユーザ制御可 能ポインタを使って特定の制御表示を選択することを含む請求項８に記載のコン ピュータ。 １１．前記コンピュータ読込み可能媒体はメモリから成る請求項８に記載のコ ンピュータ。 １２．コンピュータプログラムであって、 前記プログラムが動作するコンピュータに特定の機能を実行させるアプリケー ションのコードと、 前記特定の機能で使用するためのかつグラフィカルユーザインタフェース内で 表示可能な複数の制御表示を提供する制御表示のコードであって、該複数の制御 表示は制御表示の少なくとも一つが不透明である第１の形態と制御表示の少なく とも一つが少なくとも半透明である第２の形態とを有する制御表示のコードとか ら成り、 特定の事象の発生により前記複数の制御表示を前記第１の形態と第２の形態と の間で切り替え、かつ 前記複数の制御表示の第２の形態内における制御表示の少なくとも一つが漸進 的に透明となるコンピュータプログラム。 １３．前記特定の事象はグラフィカルユーザインタフェース内でユーザ制御ポ インタを制御表示の少なくとも一つに対して特定の位置に置くことを含む請求項 １２に記載のコンピュータ。 １４．前記特定の事象はグラフィカルユーザインタフェース内でユーザ制御可 能ポインタを使って特定の制御表示を選択することを 含む請求項１２に記載のコンピュータ。 １５．前記アプリケーションのコードの前記特定の機能は前記コンピュータプ ログラムが動作する前記コンピュータの外部の装置を模した仮想器具を含む請求 項１２に記載のコンピュータプログラム。