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更新日:2024年08月28日
「重ね重ね御礼申し上げます」など、重ね重ねと言うフレーズは聞いたことがある人の方が多いと思います。重ね重ねは、お礼やお詫びなど色々なシーンで役に立つ言葉です。ビジネスメールで相手に失礼のないよう、今回の記事で予習しておきましょう。
ビジネスメールに良く登場する「重ね重ね」という言葉について考えてみましょう。日常生活や会話ではそれほど使わないので、学生や新入社員の方にはなかなかインパクトが強い言葉に感じられるでしょう。 重ね重ねの意味は「同じようなことが繰り返されるさま、たびたび」「念入りに相手に頼み込むさま、自分の信条の深さを伝えようとするさま、くれぐれも、重々」です。「重ね重ねの不幸」「重ね重ねお詫び申し上げます。」「重ね重ねどうもありがとうございます。」などと使われます。
以下のような類語があり、「複数回」と言う点は共通していますが、量が多い、回数が多い、繰り返す、期間内での頻度が多い、積み重なる、しつこい、など、言葉によって意味や強調するポイントに微妙な違いがあります。 くれぐれ、重ねて、重々、再三、再三再四、再々、たびたび、度々、ちょいちょい、ちょこちょこ、大いに、たくさん、うんと、しこたま、いっぱい、何度も、何回も、幾度も、よく、しきりと、しばしば、幾重にも、重畳、頻々と、頻繁に、繰り返し、反復して、執拗に、くどくどと、くだくだと、しょっちゅう、返す返す、重複して、一度ならず、しばしば
重ね重ねに「の」が続くのは、重ね重ねがそれ以下の名詞や名詞節を修飾する場合です。「重ね重ねの不幸」「重ね重ねの警告」「重ね重ねの謝罪」、「重ね重ねの素晴らしいお言葉」「重ね重ねの敵軍の執拗な攻撃」などです。
重ね重ねに「の」が続かずそれだけで使用されるのは、重ね重ねがそれ以下の動詞を修飾する場合です。「重ね重ね申し上げます。」「重ね重ねお願します。」などが動詞を修飾する例です。重ね重ねがすぐ後ではなく離れた言葉を修飾したり、隠れた言葉を修飾していることもあります。 例えば「重ね重ね周りからうるさく言われると」は、重ね重ねが「言われる」を修飾しています。「重ね重ねお大事に。」は重ね重ねが「お大事に」の後の隠れた「なさってください。」を修飾しています。あいさつ言葉とつながる「重ね重ねどうもありがとうございます。」は厳密にいうと重ね重ねが「ございます。」を修飾しています。
重ね重ねが名詞や名詞節を修飾するのに「の」を入れないと誤りで、逆に動詞を修飾するのに「の」を入れると誤りです。「重ね重ね警告にもかかわらず」は誤りで、「重ね重ねの警告にもかかわらず」か「重ね重ね警告したにもかかわらず」が正解です。「重ね重ねの御礼申し上げます。」は誤りで、「重ね重ね御礼申し上げます。」か「重ね重ね御礼を申し上げます。」が正解です。
重ね重ねは単純に繰り返しや重複や回数が多いことを表すほかに、ビジネスではやや特殊な使い方があります。重ね重ねはビジネスの場では、お礼、お詫び、恐縮、お願いなどの目的で、ビジネスメールによく使われます。 感謝の意や謝罪の意を強調したり、角を立てずに依頼するために利用されます。ビジネスに限った定番化された言い回しも存在します。「重ね重ね御礼申し上げます。」「重ね重ね恐縮です。」などは定番の言い回しになっています。
記載されている内容は2017年03月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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