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F-ZEROシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
F-ZERO
ジャンル レースゲーム
開発元 任天堂
エヌディーキューブ
アミューズメントヴィジョン
朱雀
Nintendo Software Technology Corporation
発売元 任天堂
セガ
主な製作者 宮本茂
今村孝矢
1作目 F-ZERO
1990年11月21日
最新作 F-ZERO 99
2023年9月15日
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F-ZEROシリーズ(エフ-ゼロシリーズ)は、任天堂から発売されたコンピュータゲームシリーズ

概要

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現代より数世紀先の未来を舞台設定にしたレースゲームのシリーズ作品。退屈な日常に飽きた宇宙の富豪達がスリルと熱狂を求めて、20世紀に発足したF1を模して復活させた自動車競技が「F-ZERO」である。反重力発生装置『G-ディフューザーシステム』によって常に路面から浮いているマシンを操り、宇宙各地に建設された数々のサーキットにおいて、時に音速を超える程のスピーディなレースを繰り広げる。

特色としては、非常にコーナーや高低差が激しく、複雑に捻じ曲げられているコースを超高速で駆け抜ける点にあり、他のレースゲームと比べてもアクロバティックかつダイナミックな動きが多い。レーサーとして登場するキャラクターには普通の人間に限らず、ロボットや獣人、異星人等もおり、どこかアメリカンコミックテイストの意匠を感じさせるキャラクターが多い。

第1作目のスーパーファミコン版『F-ZERO』は、旧世代ハードでは不可能だった圧倒的スピード感が話題となり、レースゲームの「タイムアタック」という概念を浸透させたものとして大きな足跡を残した。また、後の様々なレースゲームに登場するスタート時に急加速を行う技術ロケットスタートという言葉も本作を特集したゲーム雑誌記事から生まれた。

2015年にイギリスでのEV用非接触充電レーンの実験が報じられた際にTwitter上では本シリーズのピットエリアを連想した人が多く、Engadget Japaneseの公式ツイートが『F-ZERO CLIMAX』を最後にシリーズの発売が10年以上途絶えている件に言及したことがある[1]

2023年に約19年ぶりの新作となる『F-ZERO 99』がNintendo Switch Online加入者向けソフトとして配信された[2]

シリーズ作品

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発売の年表
1990F-ZERO
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998F-ZERO X
1999
2000
2001F-ZERO FOR GAMEBOY ADVANCE
2002
2003F-ZERO GX
F-ZERO ファルコン伝説
2004F-ZERO CLIMAX
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023F-ZERO 99
タイトル 発売日 機種 売上 日本の旗 売上世界 備考
F-ZERO 1990年11月21日 スーパーファミコン
F-ZERO X 1998年7月14日 NINTENDO64 29万本 110万本
F-ZERO FOR GAMEBOY ADVANCE 2001年3月21日 ゲームボーイアドバンス 46万本 105万本
F-ZERO GXF-ZERO AX 2003年7月25日 ニンテンドーゲームキューブ 12万本 150万本
F-ZERO ファルコン伝説 2003年11月28日 ゲームボーイアドバンス テレビアニメ版についての詳細も同記事を参照。
F-ZERO CLIMAX 2004年10月21日
F-ZERO 99 2023年9月15日 Nintendo Switch Nintendo Switch Online加入者特典。

登場人物

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基本操作

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基本操作は通常のレースゲームと同様のアクセル・ブレーキ・ステアリングのほか、重心操作による左右への水平移動、そして一定条件で使えるブーストが基本となっている。重心移動とステアリングの組み合わせによる曲がり方の変化や、他のマシンへの攻撃アクションが用意されている物もある。AXにおける操作方法についてはF-ZERO AXも参照。

重心移動
左右に水平移動する。走行ラインの微調整などが可能。
重心移動をしながらのターンで、安定して曲がることが可能。ステアリングと同方向の重心移動でより内側に、逆方向の重心移動でターン前の移動方向を維持しつつ鋭く曲がることができる。
操作方法としては「ステアリングとは別系統の左右」であり、基本的にLが左(コントローラーの持ち方の関係上『X』のNINTENDO64実機ではZ[注釈 1])、Rが右となる。『AX』もハンドルの奥にあるパドルの左右がそれぞれ対応する。
スライドターン
重心移動とステアリングを同方向に行う鋭いターン。最高速設定向き。
『X』以降、挙動が差別化されたドリフトターンとは異なる操作として上記名称で区別されている。
ドリフトターン
機体を進行方向に滑らせながら方向転換を行い、急旋回させるターン。加速設定向きで、ドリフト中は低グリップであるほど速度も上がる。スライドターンより操作が難しく、滑らせる角度が浅すぎたり深すぎると逆に速度が下がるが、ブースターを使用することで急加速し、さらに速度を上げながら曲がることも可能。逆方向へのスライド操作やアクセル踏み直しで通常走行に戻すことができる。『X』より登場。
操作は「ステアリングと重心移動を逆に行う」が基本だが、『GX』では「両スライド操作+ステアリング」と他作品と異なる。『AX』はコントロールデバイスが実車に近く、操作も「ブレーキを踏んでステアリング」となっている。
ブラストターン
アクセルボタンを連打してバーナーをふかし、ある程度まで速度を下げ一定に保つことで、グリップを高めるターン。スライドターンと併用することができる。
初代のみ連打ではなく一定のタイミングが決められていた。
サイドアタック
幅寄せ攻撃。『X』より登場(for GBA、99を除く)。スライドターンよりさらに鋭いターンとして応用も利く。
操作はスライド操作の2回連打入力だが(『AX』含む)、『GX』のみスライドアタックボタン(初期設定はX)+3Dスティックとなっている。
スピンアタック
機体を正面にすべらせながら回転する攻撃方法。攻撃時間が長く、混戦時に向いている。『X』より登場(for GBA、ファルコン伝説、99クラシックレースを除く)。
操作は『X』では「一方のスライドを入れながら他方のスライドを2連打」、『GX』『AX』は「スピンアタックボタン(AXでは両パドル)を押しながらステアリング」、『CLIMAX』はLR(両スライドボタン)の同時押し、『99』はZLボタンまたはZRボタンとなっている。
『99』のみクールタイムが存在するが、クールタイム中にジャンププレートでジャンプすると即座に再使用が可能になる。
ブースト
エネルギーを消費して一時的に速度を上げる。使用条件は基本的に「2周目以降」だが、その他の条件が作品によって異なる(後述)。

レースルール

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こちらも通常レースゲームと同じ部分もあるが特徴的なものが非常に強く、印象的なルールになっている。

エネルギーメーター
F-ZEROの最大の特徴ともいえるシステム。いわゆる体力ゲージのことで、マシンに体当たりをされたり、コースにぶつかるなどの衝撃を受けたり、またブーストを使うことによりエネルギーメーターが減る。ゲージが空の状態で接触するとクラッシュとなり、その場でリタイアとなってしまう。
回復にはコース上に設置されたピットエリアからエネルギーを補充するという行動が必要になり、それが現実のF1との世界観を共有しているところである。なお、敵の機体を破壊することでもエネルギーが少量回復する。『99』はクラシックレースを除き他のプレイヤーやバンパーをスピンアタックやターボでの体当たりでKOするとエネルギーが回復すると同時にKOしたプレイヤーおよびバンパー1機につきエネルギーメーターの上限が増える(KOした相手がプレイヤーの場合はエネルギーが完全回復する。ただし、相手と共倒れとなるダブルKOの場合は失格となる)。
S-JET(初代とFor GBA、99クラシックレースのみ)
機体を加速させる装置。コースを1周するごとに1回の使用が許可され、3回までストックできる。初代とfor GBAおよび99クラシックレースで採用されているルールで、その他の作品では下記のブーストシステムが採用されている。
周回ごとにストックされるのは『CLIMAX』の「リアクターマイト」も同様だが、こちらはブーストをさらに強化するシステム。
ブースト (X、GX、ファルコン伝説、CLIMAX)、ターボ (99)
S-JETと同じく機体を加速させる装置。コースの2周目以降から使用許可が得られるのはS-JETと同じだが、こちらは使うたびに一定量のエネルギーを消耗してしまう。エネルギーの続く限り何度でも使用することが出来る。
『CLIMAX』では周回するごとにストックされる「リアクターマイト」をブースト中に使用することでブーストシステムとS-JETシステムを融合した「スーパーブースター」も使用できる。
『99』では「ターボ」の名称であり、最初の周回ライン通過時から使用できる。
クラッシュ
障害物に衝突してエネルギーを使い果すとレース中に爆発しリタイアとなる(『99』はダブルKOになった場合も含む)。ただし『AX』及び『CLIMAX』のNOVICEランクに限り、ある程度のタイムロスで即座にレースに復帰できる。
XやGXでは衝突から数秒間操縦不能になってから爆発するようになっているため、場合によってはその数秒間にゴールすることもできる。この場合もゴールとして認められるため、ポイントは順位に応じて加算され、スペアマシンを消費してリトライする必要もない。
リタイアになった場合、スペアマシンを1台消費してレースにリトライするか、レースを終了するかを聞かれる。ただし、『X』はリタイア直後即座にスペアマシンを消費してリトライとなる(スペアマシンを無くすとゲームオーバー)。
『99』はクラッシュした時点で即失格となり、以降のレースの参加権を失う(観戦するか、ロビーに戻るかを聞かれるが、レース終了間近の場合は自動的に観戦となる)。
コースアウト
コース外に落下すると、クラッシュしても即座に復帰できるルールである『AX』と『CLIMAX』のNOVICEを除きその時点でリタイアとなる。
コースによってはこちらの場合もマシンが爆発しているのが見える場合がある。
リタイアになった場合のその後についてはクラッシュ時と同様。
失格 (初代、for GBA、99)
初代および『for GBA』のみ1-4週は一定の順位以内で通過、最終週は3位以内で入賞しなければならず、この条件を満たせなかった場合、もしくは20位となった時点で失格となる。
『99』はボーダーライン最下位のマシンがチェックラインを通過した時点でそれ以下のマシンは全て失格となり、コースから強制的に排除される。この場合のその後についてはクラッシュ時と同様。また、先頭のマシンから離れすぎた場合や一定時間操作を行わなかったも失格となる。この場合はランキング、成績に影響しない(ただし、Ver.1.3.0からはS2クラス以降のプレイヤーが一定時間操作無しで強制排除、逆走からのランクアウトなど故意に失格となった場合はリタイア扱いとなり、ポイント減少のペナルティーが科される)。
障害物等
コースについての項目を参照。
ショートカット
ジャンプ台を使用した大胆なショートカットもF-ZEROの特徴の一つだが、作品によっては大幅なショートカットができないようになっている。
作品によってはショートカットのペナルティが一切無いものもあり、大会のルールは開催される時期によりその都度変更されているようである。
  • 初代と99では大幅なショートカットを行うと悪質な行為とみなされ、ある程度の距離まで強制的に戻されてしまう。
  • Xでは大幅なショートカットを行おうとするとマシンが路面を貫通して落下してリタイアになる場合がある。
  • GXでは大幅なショートカットを行おうとすると着地時点でマシンが爆発してリタイアとなる。

世界観

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初代および『X』『GX』『AX』においては、26世紀の宇宙が舞台。近代化が進み、惑星間の交流も盛んに行われている。目立った戦争や外敵の襲来も無く、惑星間は長い間平穏そのものだった。基本的にアメコミ調の近未来を舞台にしている。宇宙人が多数登場し、善人、悪人、マシンの外見も含め個性にあふれる。世界観の深さや裏設定など同社の『スターフォックス』シリーズに通じるものがある。

『ファルコン伝説』『CLIMAX』でも初代および『X』『GX』のキャラクターが登場しているが、年代は2201年となっている。

『for GBA』は初代および『X』『GX』『AX』より25年程後という設定がある。

惑星・地域

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ミュートシティ (MUTE CITY)
銀河連盟最大の、宇宙の中心的都市で、その人口は2億人とも10億人ともいわれ、全宇宙の情報発信基地として多大なる影響力を持つ。『ファルコン伝説』では地球、それも現在のニューヨークに当たるとされ、F-ZERO最盛期にその栄華を極めていたが、後にその覇権をビアンカシティーに奪われ衰退。
for GBA以外の全作品に登場。『マリオカート8』では、有料DLCで配信されるコースのひとつとして登場。
ビッグブルー (BIG BLUE)
地表の99%以上をが占める惑星。自然保護団体が厳重に管理していたが、海底エネルギー資源の調査が開始される。しかし、原因不明の事故が多発し、神秘の星と呼ばれるようになった。
初代、『X』『GX』『ファルコン伝説』『CLIMAX』に登場。アニメ版『ファルコン伝説』には登場しないが、ファルコンが活躍するシーンでしばしばBGMのアレンジが流れる。『マリオカート8』では、有料DLCで配信されるコースのひとつとして登場。
サンドオーシャン (SAND OCEAN)
地表のほとんどが砂漠。古代遺跡が発見され宇宙有数の観光地となった。
初代、『X』『GX』『ファルコン伝説』『CLIMAX』に登場。
デスウインド (DEATH WIND)
初代にのみ登場。ピコの出身地。常に強い横風が吹き付けており、通常とは異なる走行を強いられる。
サイレンス (SILENCE)
無音の惑星。その空にはマシンの爆音のみが木霊する。
『GX』『AX』を除く全作品に登場、for GBAでは1カートリッジ対戦専用のコースのみが用意されている。
ポートタウン (PORT TOWN)
惑星間交易の中心地。キャプテン・ファルコンの出身地としても知られている。for GBA以外の全作品に登場。
レッドキャニオン (RED CANYON)
荒涼の大地。サムライ ゴロー率いる宇宙盗賊団のアジトがあるなど、治安が悪い。
初代、『X』『ファルコン伝説』『CLIMAX』に登場。『GX』でもストーリーモードでのみ登場する。
ホワイトランド (WHITE LAND)
地表が水晶で覆われた惑星で、その景観は観光地として有名である。アニメ版では極寒の惑星だった。
初代、『X』『ファルコン伝説』『CLIMAX』に登場。
ファイアフィールド (FIRE FIELD)
『AX』以外の全作品に登場している、灼熱の惑星。ただし、地表全体がマグマに覆われているわけではない模様。
『GX』と『ファルコン伝説』では、資源採掘業者が無節操に掘り進めた結果、休火山が爆発してこうなったとされている。当の採掘業者はサーキットを建設し、その興行収入で経営危機を脱している。
デビルズフォレスト (DEVIL'S FOREST)
『X』のみに登場するの惑星。
ベガスパレス (VEGAS PALACE)
ミュートシティの一角にある娯楽特別地区。多数のカジノが建ち並び、その歓声と怒号は止むことがない。
『GX』にのみ登場。北米版では「カッシーノパレス (CASINO PALACE)」と表記されている。
ライトニング (LIGHTNING)
大気汚染に因る異常気象で雷雲が発生、それを利用し発電所が多数建設されている。
『GX』『AX』『ファルコン伝説』『CLIMAX』に登場。
エアロポリス (AEROPOLIS)
超高層のビルが立ち並ぶ、スーパーコンピュータ「MOTHER-Q」により管理された地域。ビルの建設も全てMOTHER-Qが行っている。
『GX』『AX』に登場。
グリーンプラント (GREEN PLANT)
人口増加に起因する酸素不足のため、バイオテクノロジーを駆使し生み出された緑の工場。しかしその生命力は人類の想定を遥かに凌駕し、予想を超えて繁殖している。
『GX』『AX』に登場。
コスモターミナル (COSMO TERMINAL)
ロケットに代わる新たな輸送手段として建設が進められている軌道エレベータ。現在地表86,000kmのところまで工事が進んでいるが、多額の建設費が足枷となり難航している。そんな中に強行的に建設されたサーキットが何を意味するのか、それは誰も知らない。
『GX』にのみ登場。
ファントムロード (PHANTOM ROAD)
その存在は全くの謎と言われている異次元空間。ワープホールが近辺に存在するらしい。
『GX』にのみ登場。『GX』のストーリーモード最終話ではファルコンと創造主の最終決戦の舞台になった。
アウタースペース (OUTER SPACE)
実行委員会がレースに刺激を求め、無謀にも隕石により大破したスペースコロニーをサーキットに改造した。現在も隕石が多数降り注いでおり、コースの損傷が激しく多数のレーサーが、これは無謀と考えている。
『AX』に登場。『GX』でも隠し要素に入っている。
ビアンカシティー (BIANCA CITY)
後の世代において宇宙の中心となる都市。大量の高純度チタンが採掘され、それはミュートシティから覇権を奪い取るほどのものであった。ビアンカは初代村長の妻の名前である。『for GBA』のみ登場。
スタークファーム (STARK FARM)
かつて大農場地帯であったが、土壌から有害物質が検出され放棄された。現在は世捨て人が集まる地帯となっている。『for GBA』のみ登場。
ラピュタンコロニー (LAPUTAN COLONY)
かつて人口問題を解決させるために空中都市の建設が行われ、それが辛うじて成功を収めた地域。『for GBA』のみ登場。
クラウドカーペット (CLOUD CARPET)
地表が厚いに覆われており、太陽の光が降り注ぐことはない。人々は雲よりも高い塔を建設し、そこから光ケーブルで地上に光を送っている。サーキットも雲の上に建設されていた。『for GBA』のみ登場。
イーストテンサイド (EAST TEN SIDE)
ルイス社の区画整備計画により作られた工業区画の一つ。『for GBA』のみ登場。
ビーコンポート (BEACON PORT)
隕石や宇宙船との衝突で大破したビーコンを回収し、修理・再利用するための工場がある惑星。『for GBA』のみ登場。
シノバズ (SINOBAZZ)
地表はほとんどという惑星。革命で国を追われた貴族が身を潜めた地。『for GBA』のみ登場。
エンシャントマーレイ (ANCIENT MESA)
かつてこの惑星上の黒い影を海と思っていた人々の思いが込められた、海の惑星。『for GBA』のみ登場。
※スペルはANCIENT MESAでありANCIENT MAREではない。
クレーターランド (CRATER LAND)
巨大なクレーターに覆われている。そのクレーターからは多量の石油が採掘される。『for GBA』のみ登場。
ミストフロウ (MIST FLOW)
濃いに覆われた惑星。視界が非常に悪い。『ファルコン伝説』『CLIMAX』に登場。
イリュージョン (ILLUSION)
存在さえ謎に包まれている地域。この地域にあるコースにはガードビームが存在しない。『ファルコン伝説』『CLIMAX』に登場。

他のゲームとの関連

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  • 『スターフォックス』シリーズにも「G-ディフューザーシステム」や「スペースダイナミクス社」といった名前が存在しており、登場人物の中にも同姓同名かつほぼ同じ格好をした人物が存在する。また、『スターフォックス コマンド』には、『F-ZERO』シリーズのキャラクターと同名の敵キャラクターが登場しているほか、エンディングのひとつに「G-ZERO」グランプリが登場している(G-ZEROとは任天堂がバーチャルボーイで開発していたものの中止になったゲームの名前)。
  • メトロイド』シリーズの世界には「銀河連邦」、『F-ZERO』シリーズの世界には「銀河宇宙連邦」という似た名前の政府が存在する。『F-ZERO』での年代設定が26世紀なのに対し、『メトロイド』の世界観ではコスモ暦2X25年と設定されている。
  • 同じ任天堂のレースゲーム『マリオカート』シリーズに毎回登場するコース「レインボーロード」が『F-ZERO X』に登場している。コースの形状は『マリオカート64』のものと同じである。また、『マリオカートWii』にはキャプテン・ファルコンのマシン「ブルーファルコン」が隠しカートとして、『マリオカート8』ではそれに加えて「ミュートシティ」「ビッグブルー」がコースの一つとして登場している。

コースについて

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コースは各惑星の地表の遙か上空に設置されており(一部例外もある)、路面両脇のガードビームはこの状態を維持するための反重力発生装置を兼ねている。コース上には以下のようなものが設置されており、しかもルール上“演出に必要不可欠な物”として実行プロジェクトはその設置に対し絶対的な権限を持つ。

ピットエリア
壁にぶつかったりブーストを行ったりして消耗したマシンのエネルギーを回復できる場所。このエリア上にいる限りエネルギーが回復し続ける。初代のみピットエリアに到達した後マシン上部に補給装置がスタンバイされ、回復が始まるまでに若干のタイムラグがある。
ダッシュプレート
マシンに一時的にブーストに近い加速力を与える。作品によりブースト状態になる物(初代、X、GX)とその方向に弾き飛ばすタイプ(for GBA、ファルコン伝説、CLIMAX)の物に分かれる。初代では、逆走でジャンププレートにのってもスピードアップしたり逆方向に弾き飛ばされたりない。なお、Xでのダッシュプレートによる加速は如何なるマシンでもブースト性能Aのマシンと同等の加速力が得られる。
スリップゾーン
上を通過している間、マシンのグリップ力が極端に低下し横滑りを起こしやすくなる。
ジャンププレート
通過することでジャンプする。ショートカットに用いることが可能な物もある。ただし、作品によってはショートカットの度が過ぎるとペナルティが発生する。
強制減速ゾーン(ダート)
通過している間スピードが落ちる。ブースト使用中はこの限りではない。
地雷
接触すると爆発し、ダメージを受けて吹き飛ばされる。初代以外では跡地を通過してもダメージを受ける。あえて接触することで加速やジャンプを図る高等テクニックも存在する。
トラップ
Xにおける地雷的存在。接触すると若干のダメージと共に車体が跳ねる。トラップ自体は消滅せずその場に残り続ける。
マグネット
下もしくは横方向に引き寄せるトラップ。初代では触れるとダメージを受ける。for GBA、『ファルコン伝説』『CLIMAX』では下方向のみ登場し、空中にいる場合のみ影響を受ける。
スキッド
for GBA、『ファルコン伝説』『CLIMAX』における、水平方向(左右だけでなく前後方向の物も追加された)のマグネットに似た性質を持つエリア。ベルトコンベアのように、一定の方向に車体が流れる。進行方向と逆方向のスキッドに乗ると、メーター上ではわからないが若干スピードが落ちる。進行方向のスキッドに乗ると加速しているのも同じ原理。
チューブ・パイプ
コース形状が筒状であり、その内壁を走行する。形状的にあらゆるコース面(例えば逆さまでも)で走行でき、コースアウトしないが、出口付近は危険。
シリンダー
コース形状が筒状であり、その外壁を走行する。形状的にあらゆるコース面で走行できるが、すり鉢走行を行うと落下する危険性がある。
チェックゲート
『AX』と『GX』のみ登場。『AX』においては通過すると制限時間が追加される。

脚注

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注釈

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  1. ^ バーチャルコンソールではLになるよう対応されている。

出典

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関連項目

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  • 今村孝矢(F-ZEROシリーズのキャラクターデザイン、チーフデザイン、コースデザイン、監修)
  • 宮本茂(F-ZEROシリーズのゲームプロデューサー)
  • マリオカート8 - F-ZEROをイメージしたステージが登場している。