2008年のインディアナポリスグランプリ
レース詳細 | |||||||||||||
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2008年のロードレース世界選手権 全18戦中第14戦 | |||||||||||||
決勝日 | 2008年9月14日 | ||||||||||||
開催地 | インディアナポリス・モーター・スピードウェイ | ||||||||||||
開催コース | 常設サーキット 4.216km | ||||||||||||
MotoGP | |||||||||||||
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250 cc | |||||||||||||
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125 cc | |||||||||||||
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2008年のインディアナポリスグランプリは、ロードレース世界選手権の2008年シーズン第14戦として、9月12日から14日までアメリカ合衆国インディアナ州のインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)で、この年初めて開催された。
概要
[編集]1909年にIMSが開業して以来、史上初めてのメジャーなオートバイレースイベントとなった。すでにラグナ・セカでアメリカGPが開催されており、合衆国で初めてとなる一年に複数回のGP開催となった。またラグナ・セカとは異なり125cc、250ccクラスも開催される。両クラスの北米での開催は1994年以来となった。
2000年から2007年まで同地で開催されたF1アメリカGPと同様、オーバルトラックとインフィールドセクションを組み合わせたコースを使用するが、F1とは若干レイアウトが異なる。コースレイアウトについての詳細は、インディアナポリスグランプリの記事を参照のこと。
レースの展開
[編集]この年のイベントは、インディアナ州に近づきつつあったハリケーン・アイクの影響を強く受けることになった。決勝日の天候は曇りで肌寒く、レースがおこなわれる時間の降水確率は100%となっていた。
125ccクラスの決勝はドライコンディションでのスタートとなった。ポールポジションのポル・エスパルガロがスタートからレースをリードしていたが、10周目にはニコラス・テロルがトップを奪取する。17周目にはエスパルガロが再逆転しトップに立ったが、その直後に雨が降り始め赤旗中断。予定周回数の2/3を消化していたためフルポイントでレース成立、ただし規定により中止1周前の16周目時点の順位が採用されたため、テロルがグランプリ初優勝を遂げることとなった[1]。チャンピオン争いでは、ランキング2位のシモーネ・コルシが7位、ポイントリーダーのマイク・ディ・メッリオは10位に終わり、両者のポイント差は25に詰まった[2]。
続いて13時15分に250ccクラス決勝が開催される予定だったが、悪天候のためMotoGPクラス後の16時30分に順延された[3]。
その後天候が少し回復し、15時には予定どおりMotoGPクラスの決勝がスタートとなった。小雨だがヘビーウェットの路面状況の中、これまで苦戦が続いていたニッキー・ヘイデンがレースをリードしていたが、14周目にはポイントリーダーのバレンティーノ・ロッシがトップに立った。その後風雨が強くなったため、21周目に赤旗が掲示、20周目の順位をもってレース成立となり、ロッシが4連勝・シーズン7勝目を挙げ、2位ヘイデン、3位ホルヘ・ロレンソと続いた。ランキング2位のケーシー・ストーナーは4位に終わり、ロッシとのポイント差は87に広がった。グランプリ3回目のスポット参戦となったベン・スピーズは6位に入賞、このレースからタイヤをブリヂストンに変更したダニ・ペドロサは8位に終わった[4]。
その後強風がおさまることはなく、順延されていた250ccクラス決勝は結局中止となった[3]。
MotoGPクラス決勝結果
[編集]順位 | No | ライダー | マニュファクチャラー | 周回 | タイム/リタイヤ | グリッド | ポイント |
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1 | 46 | バレンティーノ・ロッシ | ヤマハ | 20 | 37:20.095 | 1 | 25 |
2 | 69 | ニッキー・ヘイデン | ホンダ | 20 | +5.972 | 4 | 20 |
3 | 48 | ホルヘ・ロレンソ | ヤマハ | 20 | +7.858 | 3 | 16 |
4 | 1 | ケーシー・ストーナー | ドゥカティ | 20 | +28.162 | 2 | 13 |
5 | 4 | アンドレア・ドヴィツィオーゾ | ホンダ | 20 | +28.824 | 7 | 11 |
6 | 11 | ベン・スピーズ | スズキ | 20 | +29.645 | 5 | 10 |
7 | 50 | シルバン・ギュントーリ | ドゥカティ | 20 | +36.223 | 14 | 9 |
8 | 2 | ダニ・ペドロサ | ホンダ | 20 | +37.258 | 8 | 8 |
9 | 7 | クリス・バーミューレン | スズキ | 20 | +38.442 | 15 | 7 |
10 | 15 | アレックス・デ・アンジェリス | ホンダ | 20 | +42.437 | 12 | 6 |
11 | 13 | アンソニー・ウエスト | カワサキ | 20 | +47.179 | 19 | 5 |
12 | 24 | トニ・エリアス | ドゥカティ | 20 | +55.962 | 9 | 4 |
13 | 14 | ランディ・ド・プニエ | ホンダ | 20 | +57.366 | 6 | 3 |
14 | 21 | ジョン・ホプキンス | カワサキ | 20 | +58.353 | 16 | 2 |
15 | 5 | コーリン・エドワーズ | ヤマハ | 20 | +1:00.613 | 11 | 1 |
16 | 65 | ロリス・カピロッシ | スズキ | 20 | +1:05.620 | 13 | |
17 | 56 | 中野真矢 | ホンダ | 20 | +1:05.854 | 17 | |
18 | 52 | ジェームス・トスランド | ヤマハ | 20 | +1:07.968 | 10 | |
19 | 33 | マルコ・メランドリ | ドゥカティ | 20 | +1:21.023 | 18 |
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21周目に赤旗が提示された。
125ccクラス決勝結果
[編集]順位 | No | ライダー | マニュファクチャラー | 周回 | タイム/リタイヤ | グリッド | ポイント |
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1 | 18 | ニコラス・テロル | アプリリア | 16 | 29:51.350 | 6 | 25 |
2 | 44 | ポル・エスパルガロ | デルビ | 16 | +1.708 | 1 | 20 |
3 | 17 | ステファン・ブラドル | アプリリア | 16 | +3.984 | 3 | 16 |
4 | 45 | スコット・レディング | アプリリア | 16 | +4.277 | 9 | 13 |
5 | 11 | サンドロ・コルテセ | アプリリア | 16 | +4.413 | 10 | 11 |
6 | 93 | マルク・マルケス | KTM | 16 | +4.454 | 13 | 10 |
7 | 24 | シモーネ・コルシ | アプリリア | 16 | +6.261 | 7 | 9 |
8 | 38 | ブラッドリー・スミス | アプリリア | 16 | +7.782 | 11 | 8 |
9 | 51 | スティービー・ボンセー | アプリリア | 16 | +12.035 | 15 | 7 |
10 | 63 | マイク・ディ・メッリオ | デルビ | 16 | +12.251 | 2 | 6 |
11 | 77 | ドミニク・エガーター | デルビ | 16 | +15.465 | 8 | 5 |
12 | 6 | ホアン・オリベ | デルビ | 16 | +18.312 | 12 | 4 |
13 | 35 | ラファエレ・デ・ロサ | KTM | 16 | +20.137 | 17 | 3 |
14 | 1 | ガボール・タルマクシ | アプリリア | 16 | +24.651 | 16 | 2 |
15 | 99 | ダニー・ウェブ | アプリリア | 16 | +27.592 | 4 | 1 |
16 | 16 | ジュール・クルーセル | ロンシン | 16 | +35.432 | 31 | |
17 | 21 | ロビン・ラッサー | アプリリア | 16 | +37.082 | 22 | |
18 | 33 | セルヒオ・ガデア | アプリリア | 16 | +38.549 | 23 | |
19 | 71 | 小山知良 | KTM | 16 | +38.571 | 18 | |
20 | 7 | エフレン・バスケス | アプリリア | 16 | +40.991 | 24 | |
21 | 55 | ヒューゴ・ファン・デン・ベルク | アプリリア | 16 | +1:06.197 | 30 | |
22 | 54 | PJ Jacobsen | アプリリア | 16 | +1:06.327 | 25 | |
23 | 48 | バスティン・シェゾー | アプリリア | 16 | +1:07.067 | 34 | |
24 | 94 | ジョナス・フォルガー | アプリリア | 16 | +1:14.709 | 29 | |
25 | 95 | ロベルト・ムレサン | アプリリア | 16 | +1:20.413 | 32 | |
26 | 5 | アレックス・マスボー | ロンシン | 16 | +1:21.880 | 27 | |
27 | 74 | Davide Stirpe | KTM | 16 | +1:22.026 | 33 | |
28 | 36 | Cyril Carrillo | ホンダ | 16 | +1:22.159 | 35 | |
29 | 90 | Kristian Lee Turner | アプリリア | 16 | +2:11.524 | 36 | |
Ret | 8 | ロレンツォ・ザネッティ | KTM | 13 | 棄権 | 28 | |
Ret | 72 | マルコ・ラバイオリ | アプリリア | 10 | アクシデント | 26 | |
Ret | 22 | パブロ・ニエト | KTM | 9 | 棄権 | 20 | |
Ret | 60 | ミハエル・ランセデール | アプリリア | 7 | アクシデント | 19 | |
Ret | 73 | 中上貴晶 | アプリリア | 6 | アクシデント | 14 | |
Ret | 29 | アンドレア・イアンノーネ | アプリリア | 5 | 棄権 | 5 | |
Ret | 12 | エステベ・ラバト | KTM | 2 | アクシデント | 21 |
前戦 2008年のサンマリノグランプリ |
ロードレース世界選手権 2008年シーズン |
次戦 2008年の日本グランプリ |
前回開催 なし |
インディアナポリスグランプリ | 次回開催 2009年のインディアナポリスグランプリ |
脚注
[編集]- ^ http://www.motogp.com/ja/news/2008/Terol+comments+on+Indianapolis+triumph
- ^ http://www.motogp.com/ja/news/2008/Terol+takes+maiden+victory+as+rain+stops+play+in+Indianapolis
- ^ a b https://web.archive.org/web/20090109033605/http://www.motogp.com/ja/news/2008/Schedule+re+arranged+due+to+Indianapolis+downpour
- ^ http://www.motogp.com/ja/news/2008/Rossi+wins+curtailed+maiden+Red+Bull+Indianapolis+Grand+Prix
参考文献
[編集]- “MotoGP official website”. 2008年9月16日閲覧。