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1971年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1971年ナショナルリーグ
チャンピオンシップシリーズ
チーム 勝数
ピッツバーグ・パイレーツ 3
サンフランシスコ・ジャイアンツ 1
シリーズ情報
試合日程 10月2日–6日
観客動員 4試合合計:15万7248人
1試合平均:03万9312人
殿堂表彰者 ロベルト・クレメンテ(PIT外野手)
ビル・マゼロスキー(PIT内野手)
ウィリー・スタージェル(PIT外野手)
フアン・マリシャル(SF投手)
ウィリー・メイズ(SF外野手)
ウィリー・マッコビー(SF内野手)
ゲイロード・ペリー(SF投手)
チーム情報
ピッツバーグ・パイレーツ(PIT)
シリーズ出場 2年連続2回目
GM ジョー・L・ブラウン
監督 ダニー・マートー
シーズン成績 97勝65敗・勝率.599
東地区優勝

サンフランシスコ・ジャイアンツ(SF)
シリーズ出場 シリーズ開始3年目で初
GM ホーレス・ストーンハム
監督 チャーリー・フォックス
シーズン成績 90勝72敗・勝率.556
西地区優勝

 < 1970
NLCS
1971

1972 > 

 < 1970
ALCS
1971

1972 > 
ワールドシリーズ

1971年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)ポストシーズンは10月2日に開幕した。ナショナルリーグの第3回リーグチャンピオンシップシリーズ英語: 3rd National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から6日にかけて計4試合が開催された。その結果、ピッツバーグ・パイレーツ東地区)がサンフランシスコ・ジャイアンツ西地区)を3勝1敗で下し、11年ぶり8回目のリーグ優勝および6回目のワールドシリーズ進出を果たした。

レギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、ジャイアンツが9勝3敗と勝ち越している[1]。今シリーズではジャイアンツが初戦に勝利したが、パイレーツは第2戦をボブ・ロバートソンの3本塁打などでものにすると、そこから3連勝で逆転した。ロバートソンの1試合3本塁打はポストシーズン史上、1928年のワールドシリーズ第4戦でベーブ・ルースが記録して以来、43年ぶり2人目・3度目の達成である[注 1][2]。このあとパイレーツは、ワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者ボルチモア・オリオールズを4勝3敗で下し、11年ぶり4度目の優勝を成し遂げた。

試合結果

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1971年のナショナルリーグ優勝決定戦は10月2日に開幕し、途中に移動日を挟んで5日間で4試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 ビジター球団(先攻) スコア ホーム球団(後攻) 開催球場
10月02日(土) 第1戦 ピッツバーグ・パイレーツ 4-5 サンフランシスコ・ジャイアンツ キャンドルスティック・
パーク
10月03日(日) 第2戦 ピッツバーグ・パイレーツ 9-4 サンフランシスコ・ジャイアンツ
10月04日(月) 移動日
10月05日(火) 第3戦 サンフランシスコ・ジャイアンツ 1-2 ピッツバーグ・パイレーツ スリー・リバース・
スタジアム
10月06日(水) 第4戦 サンフランシスコ・ジャイアンツ 5-9 ピッツバーグ・パイレーツ
優勝:ピッツバーグ・パイレーツ(3勝1敗 / 11年ぶり8度目)

第1戦 10月2日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ピッツバーグ・パイレーツ 0 0 2 0 0 0 2 0 0 4 9 0
サンフランシスコ・ジャイアンツ 0 0 1 0 4 0 0 0 X 5 7 2
  1. 勝利ゲイロード・ペリー(1勝)  
  2. 敗戦スティーブ・ブラス(1敗)  
  3. 本塁打
    SF:ティト・フエンテス1号2ラン、ウィリー・マッコビー1号2ラン
  4. 審判
    [球審]トム・ゴーマン
    [塁審]一塁: シャグ・クロフォード、二塁: リー・ウェイヤー、三塁: アンディ・オルセン
    [外審]左翼: ディック・ステーロ、右翼: サッチ・デビッドソン
  5. 昼間試合 試合時間: 2時間44分 観客: 4万977人
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ピッツバーグ・パイレーツ サンフランシスコ・ジャイアンツ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 D・キャッシュ 1 K・ヘンダーソン
2 R・ヘブナー 2 T・フエンテス
3 R・クレメンテ 3 W・メイズ
4 W・スタージェル 4 W・マッコビー
5 A・オリバー 5 D・キングマン
6 B・ロバートソン 6 D・ディーツ
7 M・サンギーエン 7 A・ギャラガー
8 J・ヘルナンデス 8 C・スパイアー
9 S・ブラス 9 G・ペリー
先発投手 投球 先発投手 投球
S・ブラス G・ペリー

第2戦 10月3日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ピッツバーグ・パイレーツ 0 1 0 2 1 0 4 0 1 9 15 0
サンフランシスコ・ジャイアンツ 1 1 0 0 0 0 0 0 2 4 9 0
  1. 勝利ドック・エリス(1勝)  
  2. セーブデーブ・ジュスティ(1S)  
  3. 敗戦ジョン・カンバーランド(1敗)  
  4. 本塁打
    PIT:ボブ・ロバートソン1号ソロ・2号3ラン・3号ソロ、ジーン・クラインズ1号ソロ
    SF:ウィリー・メイズ1号2ラン
  5. 審判
    [球審]シャグ・クロフォード
    [塁審]一塁: リー・ウェイヤー、二塁: アンディ・オルセン、三塁: ディック・ステーロ
    [外審]左翼: サッチ・デビッドソン、右翼: トム・ゴーマン
  6. 昼間試合 試合時間: 3時間23分 観客: 4万2562人
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
ピッツバーグ・パイレーツ サンフランシスコ・ジャイアンツ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 D・キャッシュ 1 K・ヘンダーソン
2 G・クラインズ 2 T・フエンテス
3 R・クレメンテ 3 W・メイズ
4 W・スタージェル 4 W・マッコビー
5 B・ロバートソン 5 D・キングマン
6 M・サンギーエン 6 D・ディーツ
7 J・パガン 7 A・ギャラガー
8 J・ヘルナンデス 8 C・スパイアー
9 D・エリス 9 J・カンバーランド
先発投手 投球 先発投手 投球
D・エリス J・カンバーランド

第3戦 10月5日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
サンフランシスコ・ジャイアンツ 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 5 2
ピッツバーグ・パイレーツ 0 1 0 0 0 0 0 1 X 2 4 1
  1. 勝利ボブ・ジョンソン(1勝)  
  2. セーブデーブ・ジュスティ(2S)  
  3. 敗戦フアン・マリシャル(1敗)  
  4. 本塁打
    PIT:ボブ・ロバートソン4号ソロ、リッチー・ヘブナー1号ソロ
  5. 審判
    [球審]リー・ウェイヤー
    [塁審]一塁: アンディ・オルセン、二塁: ディック・ステーロ、三塁: サッチ・デビッドソン
    [外審]左翼: トム・ゴーマン、右翼: シャグ・クロフォード
  6. 昼間試合 試合時間: 2時間26分 観客: 3万8222人
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
サンフランシスコ・ジャイアンツ ピッツバーグ・パイレーツ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 K・ヘンダーソン 1 D・キャッシュ
2 T・フエンテス 2 R・ヘブナー
3 W・メイズ 3 R・クレメンテ
4 W・マッコビー 4 W・スタージェル
5 B・ボンズ 5 A・オリバー
6 D・ディーツ 6 B・ロバートソン
7 A・ギャラガー 7 M・サンギーエン
8 C・スパイアー 8 J・ヘルナンデス
9 J・マリシャル 9 B・ジョンソン
先発投手 投球 先発投手 投球
J・マリシャル B・ジョンソン

第4戦 10月6日

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
サンフランシスコ・ジャイアンツ 1 4 0 0 0 0 0 0 0 5 10 0
ピッツバーグ・パイレーツ 2 3 0 0 0 4 0 0 X 9 11 2
  1. 勝利ブルース・キーソン(1勝)  
  2. 敗戦ゲイロード・ペリー(1勝1敗)  
  3. 本塁打
    SF:クリス・スパイアー1号ソロ、ウィリー・マッコビー2号3ラン
    PIT:リッチー・ヘブナー2号3ラン、アル・オリバー1号3ラン
  4. 審判
    [球審]アンディ・オルセン
    [塁審]一塁: ディック・ステーロ、二塁: サッチ・デビッドソン、三塁: トム・ゴーマン
    [外審]左翼: シャグ・クロフォード、右翼: リー・ウェイヤー
  5. 昼間試合 試合時間: 3時間0分 観客: 3万5487人
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
サンフランシスコ・ジャイアンツ ピッツバーグ・パイレーツ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 K・ヘンダーソン 1 D・キャッシュ
2 T・フエンテス 2 R・ヘブナー
3 W・メイズ 3 R・クレメンテ
4 W・マッコビー 4 W・スタージェル
5 B・ボンズ 5 A・オリバー
6 D・ディーツ 6 B・ロバートソン
7 J・ハート 7 M・サンギーエン
8 C・スパイアー 8 J・ヘルナンデス
9 G・ペリー 9 S・ブラス
先発投手 投球 先発投手 投球
G・ペリー S・ブラス

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ ベーブ・ルース1926年のワールドシリーズ第4戦でも1試合3本塁打を記録している。

出典

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  1. ^ "1971 San Francisco Giants Schedule," Baseball-Reference.com. 2020年11月28日閲覧。
  2. ^ Mike Axisa, "Dodgers' Enrique Hernandez becomes 10th to hit three homers in MLB playoff game," CBSSports.com, October 19, 2017. 2020年11月28日閲覧。

外部リンク

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