驕
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仏教用語 驕, 憍 | |
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サンスクリット語 | mada |
チベット語 |
རྒྱགས་པ། (Wylie: rgyags pa; THL: gyakpa) |
日本語 | 驕, 憍 |
英語 |
self-satisfaction, self-infatuation, mental inflation, smugness, conceit |
驕(きょう、(梵: mada、マダ))は、仏教が教える煩悩のひとつ。正しくは「憍」。
自己満足[1]。おのれの性質(美貌・若さ・血統・学識など)を優れたものと考えて自己に執着する心のおごり[1]。自らの身を非常に勢い盛んな人間であると思いて,驕りまた誇り、自らの欲するままに思い上がるような心である。
説一切有部の五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ[2]。唯識派の『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b 櫻部・上山 2006, p. 115.
- ^ 中村 2002, p. 96.
参考文献
[編集]- 櫻部建、上山春平『存在の分析<アビダルマ>―仏教の思想〈2〉』角川書店〈角川ソフィア文庫〉、2006年。ISBN 4-04-198502-1。(初出:『仏教の思想』第2巻 角川書店、1969年)
- 中村元『龍樹』講談社学術文庫、2002年。ISBN 4-06-159548-2。