道 (宇多田ヒカルの曲)
「道」 | |||||||||||||||||||
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宇多田ヒカルの配信限定シングル | |||||||||||||||||||
収録アルバム | 『Fantome』 | ||||||||||||||||||
リリース | 2016年9月16日 | ||||||||||||||||||
規格 | デジタルダウンロード | ||||||||||||||||||
録音 | RAK Studios Metropolis Studios | ||||||||||||||||||
ジャンル | J-POP ハウス ダンス・ポップ アート・ポップ | ||||||||||||||||||
時間 | 3分36秒 | ||||||||||||||||||
レーベル | UNIVERSAL MUSIC・Virgin Music | ||||||||||||||||||
作詞者 | 宇多田ヒカル | ||||||||||||||||||
作曲者 | 宇多田ヒカル | ||||||||||||||||||
チャート順位 | |||||||||||||||||||
後述を参照
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「道」(みち)は、宇多田ヒカルの楽曲。アルバム『Fantome』からの先行配信シングルとして、2016年9月16日にUNIVERSAL MUSICのVirgin Musicよりリリースされた。椎名林檎とのコラボ曲「二時間だけのバカンス」と同時配信。
背景、制作
[編集]宇多田ヒカルは、2016年4月に「花束を君に」と「真夏の通り雨」をリリースし、音楽活動を再開した。同年8月9日宇多田の8年半ぶり6枚目のオリジナルアルバムのタイトル『Fantome』と、ジャケット写真、収録曲が公開された[1]。その中から、リード曲となる本楽曲「道」が、9月14日よりラジオでオンエアされた。その2日後の9月16日、同月28日に発売される『Fantome』の先行配信シングルとして、同曲がリリースされた。
「道」は、全国FM/AM/短波 民放ラジオ101局による全国パワープレイに決定しており、これは単独アーティストの楽曲としては日本ラジオ史上初となる[2]。
宇多田はリリースに際して、「多分みんな(『Fantome』というアルバムタイトルを聞いて)暗いアルバムができるのかなー? と思ってるかもしれないから、アルバムの1曲目は明るく『元気です。行きますよー!』って感じでスタート」とコメント。「歌詞的に言いたかったことが言えてるスッキリできる曲です。」と付け加えた。また宇多田は、NHK「SONGS」で糸井重里と対談した際、この曲について「アルバムのメインテーマを担う曲であり、言い残していたことを言い切った曲」と語った[3]。
音楽性
[編集]「道」は、宇多田自身の手によってプログラミングされた、シャープで吹っ切れたダンス・ポップ[4]。リズムトラックには、ソカやカリプソなどのリズムが用いられている[5]。Real Sound は、同曲について、冒頭のシンセサウンドが、Major Lazer & DJ Snakeの「Lean On (feat. MØ)」を連想させるとし、「今作(『Fantome』)が世界標準の現行ポップ・ミュージックとリンクしたものだと思い知らされる」と付け加えている。また、「宇多田の特徴ともいうべき自身の声を重ね合わせたコーラスワークがBメロ〜サビにかけて存分に発揮されている」とも指摘した[6]。
評価
[編集]音楽プロデューサー/トラックメイカーのtofubeatsは、「道」について、「ソカやカリプソっぽいビートなのがとても新鮮」とコメント。「こういうリズムで売れた楽曲は日本ではあまりない」とした上で、宇多田がこうしたニッチなリズムに目をつけることで「これまでのJ-POPに無い風を送り込んでいる」と称賛した[5]。
音楽プロデューサーの島野聡は、自身のブログで同曲を分析し、「こんなに先が読めないコード進行は正直初めてかも」「宇多田ヒカルの才能を久々に感じることができてワクワクした」と綴った[7]。
音楽評論家のスージー鈴木は、「2016年は宇多田ヒカルがすべてを持っていった1年」と語り、自身の「年間ベスト10」の1位に本楽曲「道」を選出。同曲について、特にそのサビのメロディに注目し、三音だけで構成された「殺人的高音」の短いフレーズを何度も繰り返す、「実験的ミニマル・ミュージック」だと評価した[8]。
披露
[編集]テレビ
[編集]- 『SONGSスペシャル宇多田ヒカル〜人間・宇多田ヒカル 今『母』を歌う〜』[9](2016/09/22、NHK)
ライブ
[編集]宇多田ヒカルの12年ぶりの国内ツアー「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」で、「あなた」の次の、2曲目に歌唱した。
チャート成績
[編集]「道」は、2016年9月26日付の「Billboard Japan Hot 100」で、ダウンロード16位、ラジオ1位を記録し、総合12位で初登場した。2週目もラジオで1位、ダウンロードでは11位に順位を伸ばし、総合でも10位にランクアップ。アルバム『Fantome』が発売された3週目はダウンロードでの順位を5位に上げ、総合でも5位を獲得した。また当週で、3週連続でラジオエアプレイ回数1位を達成した。その後もダウンロードにおいて高順位を維持、4、5週目は2週連続で3位を保ったのち、6週目でようやく5位に順位を落とした。最終的に同曲は、11週連続でダウンロードランキングTOP20入りを果たした[10]。
年間では、ダウンロード売上において、「花束を君に」「真夏の通り雨」に次ぐ28位を記録した[10]。「Billboard Japan Hot 100」の年間チャートでは66位にランクイン[11]。また、「Billboard Japan Top Radio Songs」では年間4位を獲得した[12]。
収録曲
[編集]作詞・作曲・編曲:宇多田ヒカル
- 道
クレジット
[編集]- 宇多田ヒカル:ボーカル、プログラミング
- スティーヴ・フィッツモーリス:レコーディング
- 小森雅仁:ボーカルレコーディング
- アレクシス・スミス、ジョー・ヘンソン:プログラミング補助
- ニック・メイヤー:ギター
- ダレン・ヒーリス:エンジニアリング補助
チャート
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週間[編集]
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年間[編集]
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認定とセールス
[編集]国/地域 | 認定 | 認定/売上数 |
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日本 (RIAJ) | プラチナ | 250,000* |
* 認定のみに基づく売上数 |
脚注
[編集]- ^ “宇多田ヒカルの新アルバムは『Fantôme』、収録曲&ジャケ公開”. CINRA.NET (2016年8月9日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ “宇多田ヒカル 新AL『Fantome』リード曲「道」が日本ラジオ史上例がないPUSH曲に!?”. Billboard JAPAN (2016年9月14日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ “NHK『SONGSスペシャル「宇多田ヒカル〜人間・宇多田ヒカル 今“母”を歌う」』を観て思うこと”. rockin'on. (2016年9月23日)
- ^ “宇多田ヒカル Fantôme”. ele-king (2016年10月5日). 2020年9月29日閲覧。
- ^ a b “関ジャム tofubeats 2016年名曲ベスト10”. ハッピーボッチライフ (2018年7月14日). 2020年10月17日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “宇多田ヒカルの新作『Fantôme』はハイレゾでどう聴こえる? 先行試聴会を詳細レポート”. Real Sound (2016年9月27日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ “道”. Saito Shimano (2016年10月11日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ suziegrooveのツイート(791201853803331584)
- ^ “宇多田ヒカル、活動休止の経緯や創作活動語る……今夜のNHK『SONGS』”. RBB TODAY 2016年9月23日閲覧。
- ^ a b c d e f “Billboard Chart Insight 宇多田ヒカル 道”. Billboard Japan. 2020年10月17日閲覧。
- ^ a b “Billboard Japan Hot 100 Year-end 2016”. Billboard Japan. 2020年10月17日閲覧。
- ^ a b “Billboard Japan Top Radio Songs”. Billboard Japan. 2020年10月17日閲覧。
- ^ “Download Songs”. Billlboard Japan. 2020年11月4日閲覧。