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第3独立戦車旅団 (ウクライナ陸軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
第3独立戦車旅団
3-тя окрема танкова Залізна бригада
創設 2016年1月1日
所属政体  ウクライナ
所属組織 ウクライナ陸軍
部隊編制単位 旅団
兵科 戦車兵
兵種/任務 装甲部隊
人員 3,000人[1]
所在地 フメリニツキー州ヤルモリンツィ
通称号/略称 A2573
愛称 鉄
標語 常に前進！
上級単位 第11軍団
戦歴 ロシアのウクライナ侵攻
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第3独立戦車旅団（だい3どくりつせんしゃりょだん、ウクライナ語: 3-тя окрема танкова бригада、略称：3 ОТБр）は、ウクライナ陸軍の旅団。第11軍団隷下。

概要

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ドンバス戦争

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第3独立戦車旅団旧部隊章

2016年1月1日、ドンバス戦争の影響に伴い、第9独立戦車大隊、第10独立戦車大隊、第11独立戦車大隊を基幹に予備軍団（予備役）の戦車部隊として創設された[1]。

ロシアのウクライナ侵攻

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「キーウの戦い (2022年)」および「ザポリージャの戦い」も参照

2022年2月24日からのロシアのウクライナ侵攻では、旅団本部のみ維持されていたため、兵員を動員兵で充足して4日で再編された[2]。2月下旬から兵力を二分して北部キーウ州ファスティウ地区、南部ザポリージャ州ザポリージャに配置され、友軍を火力支援した[2]。

北東部・イジューム戦線

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「イジュームの戦い (2022年)」および「ドベンケの戦い」も参照

2022年3月中旬、北東部ハルキウ州イジューム地区に再配置され、イジューム守備隊を火力支援したが4月に陥落した[3][4][5]。

東部・北ドネツク戦線

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2022年7月下旬、東部ドネツィク州クラマトルシク地区に再配置され、スラヴャンスクを防衛した[6]。

2022年8月24日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領から、名誉称号「鉄」を授与された[7]。

北東部・イジューム戦線

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「バラクリヤの戦い」および「2022年ウクライナの東部反攻」も参照

2022年7月下旬、第10独立戦車大隊が北東部ハルキウ州イジューム地区に再配置され、バラクリヤ・フロマーダを防衛した[8]。9月上旬には全隊が再配置されて第71独立猟兵旅団を火力支援し、ハルキウ州の大部分を解放した[9][10]。

東部・スヴァトヴェ-クレミンナ戦線

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2024年2月、北東部ハルキウ州クプヤンシク地区に再配置され、クプヤンシク守備隊を火力支援している[11]。

編制

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2024年時点での編制は以下のとおりとなる[12]。

  • 旅団本部（ヤルモリンツィ）
  • 第1戦車大隊
  • 第2戦車大隊
  • 第11独立戦車大隊（ノヴォフラード＝ヴォリンスキー）
  • 機械化大隊
  • 第1小銃大隊
  • 旅団砲兵群
  • 防空大隊
  • 工兵大隊
  • 整備大隊
  • 修理修復大隊
  • 兵站大隊
  • 偵察中隊
  • 通信中隊
  • レーダー中隊
  • CBRN防護中隊
  • 衛生中隊

主要装備

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第3独立戦車旅団の主要装備は以下のとおりとなる[12]。

ギャラリー

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  • ウクライナの守護者の日における名誉称号授与式（2022年）
    ウクライナの守護者の日における名誉称号授与式（2022年）
  • T-84U戦車
    T-84U戦車
  • 第3独立戦車旅団の兵士たち
    第3独立戦車旅団の兵士たち
  • ミストラル地対空ミストラルを構える兵士
    ミストラル地対空ミストラルを構える兵士

脚注

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[脚注の使い方]

出典

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  1. ^ a b “Понад 3000 військовозобов'язаних залучать до зборів 3-ї танкової бригади Корпусу резерву” (英語). Ukrainian Military Pages (2018年7月27日). 2024年6月22日閲覧。
  2. ^ a b “Під час боїв на Харківщині на один наш танк приходилося п’ять ворожих — командир танкової Залізної бригади” (ウクライナ語). armyinform.com (2022年10月13日). 2024年6月22日閲覧。
  3. ^ “It Seems Ukraine Is Struggling To Form Tank Brigades” (英語). フォーブス (2022年8月5日). 2024年6月22日閲覧。
  4. ^ “Ukraine Has Mobilized Its Tank Reserves. They’re Already On The Attack” (英語). フォーブス (2022年4月20日). 2024年6月22日閲覧。
  5. ^ “Ukraine War, 29–30 April 2022” (英語). Tom Cooper (2022年5月1日). 2024年6月22日閲覧。
  6. ^ “Ukrainian Tank Crews Recount Battles From The Front Lines” (英語). Radio Free Europe (2022年7月31日). 2024年6月22日閲覧。
  7. ^ “УКАЗ ПРЕЗИДЕНТА УКРАЇНИ №606/2022” (ウクライナ語). ウクライナ大統領府 (2022年8月24日). 2024年6月22日閲覧。
  8. ^ Military Land [@Militarylandnet] (2022年7月26日). "10th Battalion of Ukrainian 3rd Tank Brigade targeting Russian troops in the area of Verbivka" (英語). X（旧Twitter）より2024年6月22日閲覧。
  9. ^ “Український наступ. Що сталося на Слобожанщині?” (ウクライナ語). LB.ua (2022年9月14日). 2024年6月22日閲覧。
  10. ^ “ウクライナ軍、北東部ハルキウ州で30超の集落を掌握 ゼレンスキー氏”. CNN (2022年9月10日). 2024年6月22日閲覧。
  11. ^ “ロシアが要衝に戦車500両の大軍集結　ウクライナはドローン数千機で迎え撃つ”. フォーブス (2024年2月5日). 2024年6月22日閲覧。
  12. ^ a b “3rd Tank Brigade” (英語). Military Land. 2024年6月22日閲覧。

外部リンク

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