神戸拘置所
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神戸拘置所(こうべこうちしょ)は、法務省矯正局の大阪矯正管区に属する拘置所。 全国に8箇所(東京・立川・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡)ある拘置所の本所の一つ。通称「神拘(しんこう)」。 所管していた尼崎拘置支所は2013年(平成25年)5月から大阪拘置所の所管となったため、現在管下の支所はない。
所在地
[編集]被収容者
[編集]→「収容分類級」も参照
定員
[編集]- 508人
沿革
[編集]- 大正7年(1918年)4月 現在の神戸市中央区橘通に「神戸監獄橘通出張所」として設立
- 大正11年(1922年)11月 「神戸刑務所橘通出張所」と改称
- 昭和16年(1941年)12月 「神戸拘置所」として独立
- 昭和21年(1946年)10月 神戸市兵庫区菊水町に移転
- 昭和53年(1978年)12月 現在地(神戸市北区ひよどり北町)に移転
組織
[編集]所長の下に2部1課を置く2部制の施設である。
- 総務部(庶務・会計・用度)
- 処遇部(処遇・企画)
- 医務課(医療・保健)
外観・設備
[編集]- 敷地総面積 66,184m2
- 建物総面積 20,095m2
事件
[編集]- 児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪に問われ2005年8月から同拘置所に収容されていた男性が、翌2006年1月に体調不良を起こし、翌7日朝に死亡した。当時、男性の収容されていた独房は、冬にもかかわらず窓が開けられたままとなっており、凍死と判断された。遺族(男性の母親)がこれについて損害賠償を求める訴訟を神戸地裁に起こし、2011年9月に同地裁は、窓を開け放していたことで氷点下の外気が入り凍死したもので、刑務官らは体調の異変に気付きながら監視を怠ったとして、訴えを認めて国に対し約4,360万円の支払いを命じた[1]。
- 2012年6月14日に、同拘置所に収容されていた53人が、下痢や腹痛などの食中毒症状を訴え、このうち一部の患者からはウェルシュ菌が検出された。神戸市は、拘置所で作られ提供された食事が原因で生じた食中毒と判断し、調理場の使用を同月22日まで停止する措置を行った[2]。
脚注
[編集]- ^ 拘置所の独房で凍死、国に4360万円賠償命令 読売新聞 2011年9月8日
- ^ 集団食中毒:神戸拘置所で53人下痢や腹痛 毎日新聞 2012年6月21日