コンテンツにスキップ

石川県道・富山県道27号金沢井波線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
主要地方道
石川県道27号標識
富山県道27号標識
石川県道27号 金沢井波線
富山県道27号 金沢井波線
主要地方道 金沢井波線
実延長 30.852 km
15.277 km(石川県内部分)
15.575 km(富山県内部分)
制定年 1972年昭和47年)
起点 石引一丁目交差点
石川県金沢市)【北緯36度33分18.5秒 東経136度40分15.1秒 / 北緯36.555139度 東経136.670861度 / 36.555139; 136.670861 (県道27号起点)
終点 富山県南砺市【北緯36度34分0.9秒 東経136度58分9.4秒 / 北緯36.566917度 東経136.969278度 / 36.566917; 136.969278 (県道27号終点)
接続する
主な道路
記法
国道159号
国道304号
国道471号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

石川県道・富山県道27号金沢井波線(いしかわけんどう・とやまけんどう27ごう かなざわいなみせん)は、石川県金沢市富山県南砺市を結ぶ県道主要地方道)である。

概要

[編集]

当路線は、石川県金沢市と富山県南砺市(県南西部)及び東海北陸自動車道福光ICを相互に結ぶ上で重要な道路となっている[注 1]。しかしながら、石川県金沢市の角間 - 県境付近は車のすれ違いが困難な箇所や急カーブ・急勾配が多く、大雨や積雪に伴う通行規制[1]が行われることがあったほか、県境付近では冬季は通行止となっていた。これらを解消すべく、石川県は1992年(平成4年)[2]から改良事業を開始し、20年の歳月を経て2013年にはすべて完了した。

路線データ

[編集]
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

歴史

[編集]
清水田島トンネル(清水・角間側/田島・南砺市福光側) 清水田島トンネル(清水・角間側/田島・南砺市福光側)
清水田島トンネル(清水・角間側/田島・南砺市福光側)
  • 藩政期は「二俣越」や「殿様街道」と呼ばれ、金沢 - 越中間の最短ルートとして重要な役割を担った。
  • 1972年昭和47年)3月31日:路線認定。
  • 1982年(昭和57年)6月:医王ダム建設に伴う道路付け替えにより二俣隧道(金沢市)開通。
  • 1986年(昭和61年)5月7日:医王トンネル(西礪波郡福光町 / 現・南砺市、延長912m、幅9.2m(車道6m[3]))開通[4]。このトンネルの完成で金沢 - 福光間の所要時間が約20分短縮された[3]
  • 1993年平成5年)頃:金沢大学が金沢城キャンパスから、角間キャンパスへと移転開始。金沢市旭町 - 若松(現・もりの里) - 金沢大学付近の改良が漸次完了。
  • 1993年平成5年)5月11日 - 建設省から、県道金沢井波線が金沢井波線として主要地方道に指定される[5]
  • 2001年(平成13年)9月:小立野トンネル(金沢市)が開通。これに伴い、起点を大学病院前交差点(金沢市石引)から石引1丁目交差点に移動。
  • 2003年(平成15年)3月:二俣バイパス(金沢市)が開通。
  • 2004年(平成16年)6月:角間 - 小二又(金沢市)までの1.3 kmが2車線(片側1車線)化。
  • 2006年(平成18年)9月:小二又 - 清水(金沢市)までの1.0 kmが2車線(片側1車線)化。
  • 2008年(平成20年)3月:田島(たのしま)バイパス(金沢市)が開通。
  • 2011年(平成23年)4月:荒山トンネル及び荒山大橋(金沢市)が開通し、狭隘区間が解消されると共に全線で通年往来が可能になる。
  • 2013年(平成25年)2月:金沢市と南砺市が共同で金沢井波線の「二俣越」区間について、国史跡指定を目指して発掘調査に乗り出すことを表明[6]
  • 2013年(平成25年)11月:清水 - 田島(金沢市)までの1.4 km間及び清水田島トンネルが開通。予定より1年前倒し[7]で開通となり、石川県内における改良事業がすべて完了。

路線状況

[編集]

道路の通称

[編集]

橋梁

[編集]

トンネル

[編集]
  • 小立野トンネル(石川県金沢市・158 m[注 2]
  • 清水田島トンネル(石川県金沢市・475 m)
  • 二俣隧道(石川県金沢市・145 m)
  • 荒山トンネル(石川県金沢市・89 m)
  • 医王トンネル(富山県南砺市・912 m)[4]

重複区間

[編集]
  • 石川県道22号金沢小松線・金沢外環状道路山側幹線(石川県金沢市もりの里2丁目・若松橋詰交差点 - 石川県金沢市もりの里1丁目・もりの里1丁目交差点)
  • 国道304号(富山県南砺市福光 - 富山県南砺市荒木・福光駅前交差点)
  • 富山県道20号砺波福光線(富山県南砺市荒木・福光駅前交差点 - 富山県南砺市田中・角田(つのだ)交差点)
  • 富山県道21号井波城端線(富山県南砺市井波・五領島交差点 - 富山県南砺市本町1丁目)

地理

[編集]

通過する自治体

[編集]

交差する道路

[編集]

沿線にある施設など

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 金沢市角間・田上・もりの里周辺 - 福光IC - 五箇山・白川郷高山方面へと通行する場合、北陸自動車道を経由すると少し遠回りであり、なおかつ通行料が発生するため当路線を利用した方が効果的な場合がある。
  2. ^ 景観に配慮し、天井にスリット構造の隙間を用いている[9]

出典

[編集]
  1. ^ 主要地方道 金沢井波線”. 石川県. 2013年11月5日閲覧。
  2. ^ 道路事業(県際道路)”. 石川県. 2013年11月5日閲覧。
  3. ^ a b 『北日本新聞』1986年5月4日付13面『金沢まで20分間短縮 主要地方道金沢井波線 医王トンネル完成』より。
  4. ^ a b 『福光町史 下巻』(2011年3月25日、南砺市発行)408、432頁。
  5. ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
  6. ^ 真宗の道、国史跡目指す 金沢市予算案に調査費”. 北國・富山新聞ホームページ (2013年2月26日). 2013年2月25日閲覧。
  7. ^ 地盤工学学会 金沢井波線 清水田島トンネル2工区 表彰”. 株式会社 駒津組(ページ内の北國新聞の記事を参照). 2013年11月5日閲覧。
  8. ^ 角川日本地名大辞典 16 富山県』(1979年10月8日、角川書店発行)749ページ
  9. ^ “都市計画決定から35年目 小立野鈴見線開通”. 北國新聞. (2001年8月8日) 

参考文献

[編集]
  • 『道路現況調書』 石川県土木部道路整備課、2010年
  • 『道路現況調書』 石川県土木部道路整備課、2009年
  • 『道路現況調査資料』 富山県、2010年
  • 『道路現況調査資料』 富山県、2009年

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]