浪速高等学校・中学校
浪速高等学校・中学校 | |
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浪速中学校・高等学校 2008年〈平成20年〉3月撮影 | |
北緯34度35分54秒 東経135度30分1.5秒 / 北緯34.59833度 東経135.500417度座標: 北緯34度35分54秒 東経135度30分1.5秒 / 北緯34.59833度 東経135.500417度 | |
過去の名称 |
浪速中学校(旧制) 関西大学連携浪速中学校(新制) |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人浪速学院 |
併合学校 | 浪速中学校 |
校訓 | 浄・明・正・直 |
設立年月日 |
1948年(昭和23年) 中学:1947年(昭和22年) |
創立者 | 財団法人大阪國學院 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
学期 | 3学期制 |
学校コード |
C127310000176 中学校) D127310000254 (高等学校) | (
高校コード | 27526D |
所在地 | 〒558-0023 |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
浪速高等学校・中学校(なにわこうとうがっこう・ちゅうがっこう、英: Naniwa Junior/Senior High School)は、大阪府大阪市住吉区にある私立中学校・高等学校。神社神道を建学の精神としており、高校は2004年(平成16年)まで、中学校は2006年まで男子校であった。略称は「浪高」(なみこう)。
概要
前身は1923年(大正12年)、神社本庁指定の神主など神職養成機関の財団法人大阪國學院(皇典講究所大阪分所の後身)により東成郡依羅村大字山之内に設置された浪速中学校([1]旧制。現在地)。神社神道を教育の根幹に置き、神社神道の精神を背景とした全人教育と大学進学、そしてクラブ活動での錬磨や奉仕活動を通して、社会参加など幅のある人格形成を目指している[要出典]。
校訓は「浄(きよき)・明(あかき)・正(ただしき)・直(なおき)」。
民間人校長の赴任
住友金属工業の子会社取締役[2]から「関西公立校初の民間人校長」として大阪府立高津高等学校に赴任した木村智彦を、2006年(平成18年)12月、浪速学院の理事長・校長として迎えた[3]。大阪府立高校では「現役で国公立大学に100人合格」という目標を掲げ、国公立大合格者数を倍増させる業績を残していたものの、教職員への「パワーハラスメント」があったと大きく報道され辞任に至っていた[3]。木村が理事長に就任後、浪速中・高の入学者数は増加し、3年間で赤字体質から転換できたとされた[3]。しかし木村(75歳 2022年現)が理事長就任後の浪速高校は不祥事が相次いでおり、大きな問題となっている。
沿革
年表
- 1923年(大正12年) - 4月、財団法人大阪國學院によって、「浪速中学校」設立(旧制中学校。文部省告示4月7日付第271号で4月開校認可[1])
- 1947年(昭和22年) - 4月1日、太平洋戦争後の学制改革により新制の中学校「浪速中学校」設置
- 1948年(昭和23年) - 4月1日、学制改革により新制の高等学校「浪速高等学校」設置
- 1958年(昭和33年) - 中学校の生徒募集を停止
- 1983年(昭和58年) - 高校に理数科を設置
- 1985年(昭和60年) - 中学校の生徒募集を再開
- 2005年(平成17年) - 高校を男女共学とする
- 2007年(平成19年) - 中学校を男子のみから男女共学とする
- 2009年(平成21年) - 関西大学パイロット推薦制度指定校となり、中学校を「関西大学連携浪速中学校」と改称。中高一貫の「関大コース」を設置
- 2011年(平成23年) - 学校法人大阪国学院が学校法人浪速学院へ改称
- 2012年(平成24年) - 千早清明寮が完成。関西大学との連携協定を解消し、校名を「浪速中学校」に戻す。「関大コース」募集停止
- 2016年(平成28年) - 高校の理数科を募集停止し、文理SIコースを新設
- 2022年(令和4年) -労働基準法違反で書類送検
基礎データ
諸費用
初年度の学費は高校99万円[4]、中学校97万円[5](授業料ほか2021年度の募集要項)。
交通アクセス
- 鉄道
- 南海高野線 我孫子前駅より南東へ約550m(徒歩で約7分)
- JR阪和線 我孫子町駅より南西へ約900m(徒歩で約9分)または杉本町駅 北西へ約550m(徒歩で約7分)
- 地下鉄御堂筋線あびこ駅より西へ約1.5km(徒歩で約20分)
象徴
- 制服
制服がある。2019年には、制定鞄と体操服のデザインも変更された。
学校施設
校舎は2013年に建設着手。グラウンドも全面人工芝となった。そのほか下記の施設がある。
- 「体育館兼講堂」
- 「浪速武道館」:柔道場、空手道場、剣道場、弓道場、お茶室、雅楽練習場
- 「新クラブハウス棟」:部室、カフェテリア、軽音楽部練習場
- 宿泊施設 「至誠寮」(大阪市)
- 千早清明寮 - 2012年完成
- 校外宿泊学習施設「多聞尚学館」 - 閉校した旧千早赤阪村立多聞小学校の校舎を購入し、2009年に開館
- 校外総合運動場「浪速ふくろうスタジアム」(堺市) - 2010年設置
- スポーツ施設「高天原スポーツキャンパス」(堺市)
諸活動
部活動
- 運動部
- 硬式野球部 - 1991年春(第63回)、2001年春(第73回、ベスト8進出)選抜高校野球に出場[要出典]。
- 弓道部 - 2006年、2015年、2018年 2022年 インターハイに男子団体、女子団体が出場[要出典]。
- 空手道部 - 全国高等学校総合体育大会の2016年の男子団体組手の部で優勝[6]
- 文化部
- 吹奏楽部 - 2019年大阪府吹奏楽コンクールで金賞。同コンクールの中地区大会で8年連続金賞。
- ダンス部 - 日本高校ダンス部選手権では、2017年の冬の全国大会と2018年の春の全国大会で優秀賞。そのほか2015年[7]や2019年も全国大会に出場[8]。
- パソコン部 - 『WRO大阪中央予選ミドル級』2位・3位[要出典]
不祥事
「確実に関西大学に入学」虚偽宣伝
関西大学と推薦入学に関する取り決め事項が存在しないのに、入試説明会等で「(中高一貫の)関大コースに入れば、間違いなく関大に(推薦)入学できる」と虚偽の宣伝をしていた[9]。この不祥事により2012年4月関西大学は浪速との連携解消を決めた[3]。また、教職員に未払い残業代の9割を放棄させていた問題も発覚した[3]。
大学合格実績水増し問題
2011年度の大学入試では大学合格実績水増し問題も発覚して大きく報道された。成績優秀な生徒4人の受験費用を学校側が実質負担し、立命館大理系学部を中心に延べ22学部・学科に余分に受験させた。学校側は立命館大の2011年度合格者数を「32人」と発表したが、うち9人分は生徒1人が合格したものだった[10]。同校は木村智彦の指示で2010年5月から本格的に水増し行為を実施しており[11]、受験生名簿等は「Xファイル」と名付けられ極秘扱いとされ、生徒が自主的に受験する本命大学の費用は負担せず、水増し目的の受験費用のみ学校側が負担することや、金銭授受を示す文書は残さないなどのルールがあり、関連の会合後、関係書類は全て回収され、厳重に口止めされた[12]。
部活いじめ動画LINE投稿
高校総体で優勝するなど強豪として知られるクラブ活動の空手道部[6]において、引退した3年生部員6人が、同級生1人の顔を殴り、その様子をLINEに投稿していたことが判明し、高校側は関与した部員について2016年11月10日付で、いじめであると認定した上で停学処分とし、空手道部も練習が取り止めとなった[13][6]。
教員の勤務データ書き換え
教員が行った残業を「業務外」と申告するように勤務データを書き換えさせ、割増賃金を支払っていなかったとして、2022年3月23日、大阪南労働基準監督署は学校法人・浪速学院と労務担当の男性役員を労働基準法違反の疑いで書類送検した。教員8人が、試験の採点や保護者対応、朝早く出勤する当番、クラブ活動など法定時間を超える業務を行ったにもかかわらず、「業務外」として勤務データを意図的に書き換えさせた疑いがあるという[14]。
著名な出身者
この節では学歴を公表している著名人のみ記載しています。無出典で芸能人などを追加するとプライバシー問題(ケースB-2)として記述が削除されることがあります。 |
- 政治
- 経済
- 研究
- 道坂昭廣 - 京都大学大学院人間・環境学研究科教授
- 芸能
- 赤井英和 - タレント。元プロボクサー
- 石川利光 - 尺八演奏家
- 和泉修 - お笑い芸人
- 石平信司 - アニメーション監督
- 桂歌蔵 - 落語家
- 桂小梅 - 落語家
- 元祖おかもと - 喜劇俳優
- 喜多修平 - 歌手
- 木村義志 - 著作家
- 小森園洋志 - お笑い芸人
- 国司憲一郎 - アナウンサー
- 塩田丸男 - 評論家
- 笑福亭鶴瓶 - 落語家
- 高島秀行 - 実業家
- 武本比登志 - 画家
- 西浦達雄 - 作曲家
- 林敏夫 - 歌舞伎役者
- 林家ペー - 落語家。写真家
- はるき悦巳 - 漫画家
- 藤本義一 - 作家
- 堀畑裕之 - デザイナー
- 南川聡史 - お笑い芸人
- 室谷信雄 - 喜劇役者
- 吉田定一 - 児童文学作家
- スポーツ
- プロ野球
脚注
- ^ a b 官報大正12年(1923年)4月7日 第3203号
- ^ その前は住友金属工業鹿島製鉄所副所長が最高位、取締役ではない
- ^ a b c d e 記者の目:私立浪速中・高の連続不祥事=林田七恵(大阪科学環境部)『読売新聞』2012.04.06 東京朝刊 9頁 解説面 写図有 (全2,017字)
- ^ “2021度入学試験要項 - 浪速学院”. 浪速高等学校. 2021年1月16日閲覧。
- ^ “2021度入学試験要項 - 浪速学院”. 浪速中学校. 2021年1月16日閲覧。
- ^ a b c “強豪の空手部でいじめ、動画撮影しLINEに投稿 浪速高男子生徒6人停学処分”. 産経新聞. (2016年11月11日) 2021年1月16日閲覧。
- ^ “【高校ダンス部選手権】昨年覇者「大阪府立今宮」も決勝に名乗り 近畿・中国・四国予選最終日”. 産経新聞. (2015年8月12日) 2021年1月16日閲覧。
- ^ “優秀賞は鎮西など6校 日本高校ダンス部選手権・スモールクラス Vol.3”. 産経新聞. (2019年8月15日) 2021年1月16日閲覧。
- ^ 大阪・浪速中の入試虚偽説明:関大、今年度で浪速中高と連携解消 推薦宣伝に反発『毎日新聞』2012.02.24 大阪朝刊 1頁 政治面 (全1,328字)
- ^ 大阪・浪速高の合格実績水増し:府内全私立高の合格実績調査へ 松井知事が意向『毎日新聞』2012.02.29 大阪朝刊 30頁 社会面(全277字)
- ^ 浪速高校の合格実績水増し:生徒獲得へ「焦り」 校長「公金使う」『毎日新聞』2012.01.08 大阪朝刊 25頁 社会面 (全555字)
- ^ 合格実績水増し:浪速高校、大学合格者を水増し 受験料負担、1人で「延べ9人」『毎日新聞』2012.01.08 大阪朝刊 1頁 政治面 写図有(全665字)
- ^ いじめ動画投稿 浪速高校空手部 6人を停学 毎日新聞 2016年11月11日
- ^ “教員残業隠した疑い 浪速学院を書類送検”. 朝日新聞. (2022年3月24日) 2022年3月26日閲覧。