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横浜新道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般国道
国道1号標識
横浜新道
国道1号 バイパス
起点 神奈川県横浜市神奈川区立町
終点 神奈川県横浜市戸塚区上矢部町
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
横浜新道
神奈川県横浜市保土ケ谷区仏向町付近

横浜新道(よこはましんどう)は、神奈川県横浜市内の国道1号バイパスである。全線は一般国道の指定区間である。道路法で定める自動車専用道路には指定されていない。

国土交通省直轄管理の無料道路区間と、東日本高速道路管理の有料道路区間との二種類から構成される。

概要

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無料道路区間

有料道路区間

  • 起点 : 横浜市保土ケ谷区常盤台
  • 終点 : 横浜市戸塚区上矢部町
  • 車線 : 4 - 6車線

歴史

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1957年4月に行政道路の一部として無料道路区間が開通した。「行政道路」とは、「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」(日米安全保障条約)の「日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定」(日米行政協定)により計画された道路で、1948年11月に「日本の道路、及び街路網の維持修繕5ヵ年計画」(横浜 - 厚木、厚木 - 横須賀、横浜 - 横須賀など)覚書交付により、連合国軍最高司令官総司令部から建設を指示される。そして、横浜 - 厚木間の一部である無料道路区間は、大森アベニュー(国道1号線第二京浜)厚木海軍飛行場相模総合補給廠などを結ぶ道路として「横浜市道常盤台和田町線」と共に開通した。

1959年10月に有料道路横浜新道の保土ヶ谷起点 - 戸塚終点間が開通した。「有料道路横浜バイパス」として計画され、建設にあたっては日本初となる13トン級ブルドーザーによる土工工事となり、軟弱地盤対策としてサンドパイル工法を採用した。この建設以前の道路は簡易的な舗装であったが、本路線の建設後は本格的なコンクリートによる舗装[1]など当時の最新技術が導入された。

年表

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路線状況

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無料道路区間

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無料道路区間
横浜市神奈川区三ツ沢中町付近

神奈川区立町交差点で第二京浜国道から分岐、反町三ツ沢を経由し、有料道路区間に接続する全長4.4km、4車線の一般道路である。

交差する道路

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接続路線名 接続場所 日本橋
から
(km)
国道1号第二京浜 日本橋五反田方面
国道1号第二京浜 神奈川区 立町交差点 28.9
県道12号横浜上麻生道路 西神奈川交差点 29.3
県道13号新横浜通り 三ツ沢公園入口交差点(2016年10月に「三ツ沢上町交差点」から名称変更) 32.3
保土ケ谷区
第三京浜 保土ヶ谷IC(岡沢出入口) 32.5
横浜新道有料道路区間 有料道路接続 33.3
横浜新道有料道路区間 小田原戸塚方面

有料道路区間

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非自動車専用道路
有料
横浜新道
E83 有料道路 横浜新道
国道1号バイパス
路線延長 10.1 km
開通年 1959年昭和34年) - 1968年(昭和43年)
起点 神奈川県横浜市保土ケ谷区
終点 神奈川県横浜市戸塚区
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
保土ヶ谷トンネル(下り線)
右は旧上り線トンネル

横浜新道(よこはましんどう、英語: YOKOHAMA SHINDO[6])(有料道路区間)は横浜市保土ケ谷区常盤台の起点から横浜市戸塚区上矢部町の終点を結ぶ東日本高速道路(NEXCO東日本)が管理する有料道路である。横浜市保土ケ谷区峰沢町から横浜市保土ケ谷区常盤台の間は、管理上では横浜新道とされているが、路線は第三京浜道路の支線である。

高速道路ナンバリングによる路線番号は、第三京浜道路とともに「E83」が割り振られている[7]

通行規制

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有料道路区間についても道路法で定める自動車専用道路ではないが、歩行者軽車両は通行禁止であり歩道も併設されない。ほとんどの区間は最高速度が70 km/hである。

加えて保土ヶ谷IC - 今井ICの間は自動車専用道路とほぼ同等の通行規制である(原動機付自転車を含む125cc以下の二輪車は通行できない)。

ただし原付が通行可能区間からそのまま通行禁止区間に入ってしまう事案が少なくないことから、神奈川県警察が「標識・看板をよく見て走行するように」と注意を呼びかけている[8]

保土ヶ谷トンネル

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開通以来ある保土ヶ谷トンネルであるが、交通量の増加で交通の大きなネックになった。また、通過車両の大型化により2車線ではあったが、トンネルの断面が小さく大型車の併走が不可能なこと(車線での限界高さが3m強程度なため、大型車が車線をまたぐ必要があった)も拍車をかけた。

1996年完成の改築では、上り線は新たに3車線の新トンネルを建設し、下り線はトンネルを拡大する工事を行った。上り線の新トンネルを最初に建設して付け替えを行い、下り線を一旦、旧上り線トンネルへ付け替えてから下り線トンネルの拡大工事を行った後、元に戻す付け替えを経て現在の形となっている[9]

インターチェンジなど

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  • 以下、インターチェンジなどは略称(インターチェンジ =「IC」、パーキングエリア =「PA」、料金所 =「TB」)で示している。
  • 全線神奈川県横浜市内に所在。
IC
番号
施設名 接続路線名 第三京浜
接続から
(km)
日本橋
から
(km)
備考 所在地
7 保土ヶ谷IC E83 第三京浜道路 0.0 - 保土ケ谷区
首都高速三ツ沢線 0.7 -
横浜新道無料道路区間 1.2 33.3 国道1号本線 川崎方面
8 常盤台出口 1.5 上り線出口
9 峰岡出口 1.8 下り線出口
10 星川入口 2.5 下り線入口
- 新保土ヶ谷TB - 4.0 新保土ヶ谷ICの下りオフランプ及び上りオンランプに設置
(横浜横須賀道路・保土ヶ谷バイパス・藤塚IC方面)
11 藤塚IC 4.3 新保土ヶ谷ICのランプと接続
(横浜新道本線とは接続していない)
下り線は出口のみ
12 新保土ヶ谷IC 国道16号保土ヶ谷バイパス 4.5
E16 国道16号横浜新道 E16 国道16号横浜新道経由にて以下に接続
E16 横浜横須賀道路首都高速狩場線
13 今井IC 市道17号環状2号線 5.7 旧国際ゴルフ橋IC
14 川上IC 7.3 戸塚区
- 戸塚TB/PA - 8.9
15 上矢部IC 県道401号瀬谷柏尾線 9.3 下り線は入口のみ
戸塚終点 国道1号戸塚道路 10.1 42.2 不動坂交差点方面から進入出来ない
国道1号戸塚道路 小田原藤沢方面
  • 案内標識は、三ツ沢ジャンクション(JCT)、新保土ヶ谷ICなど表示が無い箇所がある。なお、三ツ沢JCTについては、保土ヶ谷インターチェンジを参照
  • IC番号は第三京浜から連続している。キロポストは第三京浜との接続部からとなっている。

廃止された出入口

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完成当初から、近隣住民の通行を目的とした数多くの仮出入口があった。しかし、2001年9月13日に市道今井第332号線(品濃側道)の開通により役割が終わり、上り線戸塚料金所手前の出入口を除き閉鎖された。

  • 峰岡入口(下り線)
  • 星川出口(下り線)
  • 仏向出入口(上下線)[10]
  • ソニー研究所出入口/ソニー橋(下り線)(1995年廃止)[11]
  • 今井出入口(下り線)
  • 品濃入口(上り線)
  • 品濃出口(下り線)
  • 名瀬出入口(下り線)

料金

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走行区間に関係なく、均一料金となっている。なお、ETCは整備されているがETC割引制度(ETCマイレージサービスを除く)はない。

完全有料化に伴い、藤塚ICから第三京浜、星川ICから新保土ヶ谷ICを経由し横浜横須賀道路・保土ヶ谷バイパスへ向かう場合にも、料金が徴収されることとなった。

藤塚IC - 新保土ヶ谷IC、上矢部IC(上り線は戸塚料金所手前) - 戸塚終点、新保土ヶ谷IC - 狩場ICを利用する場合は料金所がなく、料金が徴収されない。

オートバイの通行規制

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今井IC以東
自動車専用道路と同等の扱い。
125 cc以下のオートバイ(原動機付自転車、小型自動二輪車)は通行禁止。
オートバイの二人乗りは、年齢20歳以上かつ二輪免許を受けていた期間が通算3年以上という条件で可。
今井IC以西
一般道路と同じ扱い。
125 cc以下のオートバイ(原動機付自転車、小型自動二輪車)も通行可能。
オートバイの二人乗りは、二輪免許を受けていた期間が通算1年以上という条件で可。

1996年7月まで、原動機付自転車・オートバイ共に全線通行可で、オートバイの二人乗り禁止規制が行われていた。しかし新保土ヶ谷トンネルの開通で平均速度が向上することや、原付車両通行禁止の保土ヶ谷バイパス方向への流入を防止するため、8月に今井ICから北は原付車両の走行禁止規制が実施された。なお速度規制については、これより前の制限が現在も維持されており、今井ICより南側では、小型自動二輪車が70 km/hまで走行することが現在も可能(オートバイの二人乗りは2005年の道路交通法改正で変更)。

ハイウェイラジオ

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  • 新保土ヶ谷(保土ヶ谷IC - 新保土ヶ谷IC)
  • 今井(今井IC - 川上IC)

2箇所共にコールサインは「ハイウェイラジオ横浜新道○○」と放送される(例 : 新保土ヶ谷であれば「ハイウェイラジオ横浜新道新保土ヶ谷よりお伝えしました」)。現在は岩槻管制から放送されているが、日本道路公団時代は川崎管制より放送されていた(川崎管制は現在はNEXCO中日本東京支社であり、同じ形態の放送が東名高速道路小田原厚木道路で2011年9月まで放送されていた)。現行の岩槻管制に移管されたのは民営化から1年後の2006年10月のことである。

所管警察

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一般道路でありながら、神奈川県警察高速道路交通警察隊港北分駐所の管轄である。[13]

路線バス

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[14]かつては神奈中相鉄路線バスが横浜駅西口を起点として、保土ヶ谷ICから戸塚終点を経て戸塚駅、川上ICを経て東戸塚駅(相鉄は東戸塚駅を経由して川上団地まで)まで運行していたが、現在運行中の路線は相鉄バス浜17系統と神奈中の深夜急行バスのみである。(空港リムジンバスは除く)

現存するバス停留所

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  • 藤塚町BS(保土ケ谷区藤塚町):浜17系統
  • 今井町BS(保土ケ谷区今井町):浜17系統、深夜急行平塚駅行き(降車のみ)
  • 川上町BS(戸塚区川上町):深夜急行平塚駅行き(降車のみ)

廃止されたバス停留所

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  • 常盤台上BS(保土ケ谷区常盤台):保土ヶ谷トンネル戸塚側出口付近にあったが、6車線化工事に伴い廃止。
  • 星川町BS(保土ケ谷区星川町):星川ICに隣接しており、現在は立ち入り禁止である。
  • 仏向町BS(保土ケ谷区仏向町):星川町BS-藤塚町BS間。現在の浜17系統『公園橋』バス停付近にあったが、6車線化された現在は面影を見ることはできない。
  • 横浜ゴルフ場下BS(保土ケ谷区今井町):浜18系統 ※2024年11月30日廃止[15][16]
  • 名瀬町BS(戸塚区名瀬町):戸塚料金所の東京方、名瀬道路との交点付近にあった。
  • 歌舞伎台BS(戸塚区上矢部町):上矢部IC-戸塚終点間。
  • 品濃町BS(戸塚区品濃町):浜18系統 ※2024年11月30日廃止[15][16]

交通量

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24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度 平成27(2015)年度
保土ヶ谷IC(第三京浜分岐部) - 保土ヶ谷IC(国大出口) 104,545 85,549 87,806
保土ヶ谷IC(国大出口) - 常盤台出口 104,545 107,895 110,077
常盤台出口 - 峰岡出口 104,545 110,099 110,852
峰岡出口 - 星川入口 104,545 105,531 107,149
星川入口 - 藤塚IC 104,545 107,897 108,857
藤塚IC - 新保土ヶ谷IC 104,545 117,516 114,368
新保土ヶ谷IC - 今井IC 94,782 91,312 92,413
今井IC - 川上IC 87,372 84,165 85,050
川上IC - 上矢部IC 77,647 75,660 76,625
上矢部IC - 戸塚終点 77,647 75,124 75,564

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ 同時期に建設していた京葉道路1期工事と共に施工。
  2. ^ 1957年(昭和32年)5月16日道路公団公告第13号「横浜バイパス工事開始公告」
  3. ^ 1959年(昭和34年)10月22日日本道路公団公告第28号「横浜新道料金徴収(戸塚道路料金徴収変更)公告」
  4. ^ JH日本道路公団『日本道路公団(JH)年報(平成15年版)』2003年
  5. ^ 1964年(昭和39年)12月14日日本道路公団公告第47号「横浜新道料金徴収公告」
  6. ^ Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
  7. ^ 「高速道路ナンバリングの導入について」(平成29年2月14日付け国道企第55号)、国土交通省道路局長通知、2017年2月14日
  8. ^ 神奈川県警察/高速隊からのお知らせ
  9. ^ 株式会社間組 New PLS工法による道路トンネルの拡幅
  10. ^ 現在の栗の沢バス停付近。接続道路の幅員が狭小で急勾配・急カーブのため、乗用車でも通行が大変であった
  11. ^ ソニー研究所関係者のみ利用可能。ソニー橋は研究所の私道であるため、折返しの路線バス以外は一般車両通行不可であった
  12. ^ 横浜新道・第三京浜道路の料金について - ドラぷら
  13. ^ 神奈川県警察高速道路交通警察隊
  14. ^ 便宜上、有料道路区間のみ記載
  15. ^ a b 横浜新道線停留所(浜18系統)の廃止等について”. 相鉄バス (2024年11月22日). 2024年11月22日閲覧。
  16. ^ a b 相鉄バス、横浜新道の2停留所を廃止へ 有料道路上で利用者少なく”. カナロコ (2024年11月25日). 2024年11月25日閲覧。
  17. ^ 令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年4月27日閲覧。

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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