梶井厚志
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ゲーム理論 | |
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生誕 | 1963年6月4日(61歳) |
研究機関 | 京都大学 |
研究分野 | ゲーム理論、数理経済学 |
母校 |
一橋大学(学士) ハーバード大学 (Ph.D.)[1] |
博士課程 指導教員 | アンドリュー・マスコレル[1] |
影響を 受けた人物 | 武隈慎一(一橋大学での指導教官)[2] |
受賞 |
日本学術振興会賞(2007年) 中原賞(2008年) |
梶井 厚志(かじい あつし、1963年6月4日 - )は、日本の経済学者。専門は、ゲーム理論・数理経済学。学位は、Ph.D.(ハーバード大学・1991年)。京都大学名誉教授。関西学院大学教授[3]。Econometric Society・フェロー、元Econometrica編集委員[1]。2007年日本学術振興会賞、2008年日本経済学会中原賞受賞[4][5]。
不確実な状況下における市場均衡に関する研究を専攻しており、日本を代表する理論ミクロ経済学者である[4]。
来歴
[編集]1963年広島県呉市生まれ[4]。高校卒業後は一橋大学経済学部に進学、学部時代は武隈慎一ゼミナールに所属した[2]。一橋大学経済学部卒業後は同大学院を経て、ハーバード大学に進学し、1991年に同大学よりPh.D.を取得した[1]。ハーバード大学での指導教官はアンドリュー・マスコレル[1]。
Ph.D.取得後はペンシルベニア大学助教授、筑波大学助教授、大阪大学社会経済研究所教授を経て、京都大学経済研究所教授(2003年)。2007年には第3回日本学術振興会賞を、2008年には日本経済学会中原賞を受賞した[1]。また、2013年からはシンガポールマネージメント大学客員教授も務めている[1]。2019年、京都大学を退職し関西学院大学経済学部教授に着任[3]。2020年京都大学名誉教授[6]。
論文
- "The Robustness of Equilibria to Incomplete Information, with Stephen Morris. Econometrica 65,(1997), 1283-1309.
- "Constrained Suboptimality in Incomplete Markets: A General Approach and Two Applications, [with Alessandro Citanna and Antonio Villanacci], Economic Theory 11, (May 1998), 495-522.
- "Payoff Continuity in Incomplete Information Games, [with Stephen Morris], Journal of Economic Theory 82, (September 1998), 267-276.
- "Intrinsic Preference for information," [with Simon Grant and Ben Polak], Journal of Economic Theory, 83 (December 1998), 233-259.
- "The Structure of Sunspot Equilibria: the Role of Multiplicity, [with Piero Gottardi]. Review of Economic Studies, 66 (July 1999), 713-732.
- "Cominimum Additive Operators", [with Hiroyuki Kojima and Takashi Ui], Journal of Mathematical Economics 43, (February 2007), 218-230.
- "Interim Efficient Allocations under Uncertainty" [with Takashi Ui], Journal of Economic Theory vol.144, No. 1, (January 2009) 337-353. (available on line 1 July 2008)
- "Sunspot Equilibria in a Production Economy: Do Rational Animal Spirits Cause Overproduction?", The Japanese Economic Review, Vol. 60, No. 1, (March 2009), 35-54.
- "Generalized Utilitarianism and Harsanyi's Impartial Observer Theorem" [with Simon Grant, Ben Polak and Zvi Safra], Econometrica, Vol. 78, No. 6 (November, 2010), 1939-1971.
書籍
- 『ミクロ経済学:戦略的アプローチ』(松井彰彦と共著)日本評論社、2000年、ISBN 978-4535552029。
- 『戦略的思考の技術:ゲーム理論を実践する』中央公論新社、2002年、ISBN 978-4121016584。
- 『戦略頭脳:実践に役立つ4つの戦略とその活用法』サンマーク出版、2003年、ISBN 978-4763195401。
- 『ヒーローでわかる日本経済』ランダムハウス講談社、2004年、ISBN 978-4121018717。
- 『故事成語でわかる経済学のキーワード』中央公論新社、2006年、ISBN 978-4121018717。
- 『コトバの戦略的思考:ゲーム理論で読み解く「気になる日本語」』ダイヤモンド社、2010年、ISBN 978-4478012802。
- 『昔話の戦略思考』日本経済新聞出版社、2018年、ISBN 978-4532263430。
年譜
[編集]略歴
[編集]- 1963年 - 広島県呉市生まれ[4]
- 1986年
- 1991年
- 1996年 - 筑波大学社会工学系助教授[4]
- 2002年 - 大阪大学社会経済研究所教授[4]
- 2003年 - 京都大学経済研究所教授[4]
- 2013年 - シンガポールマネージメント大学経済学部客員教授[1]
- 2019年 - 関西学院大学経済学部教授[1]
- 2020年 - 京都大学名誉教授[6]
- 2021年 - 関西学院大学大学院経済学研究科委員長補佐[9]
学会活動
[編集]- 2001年7月 Econometrica編集委員( - 2007年6月)[1]
- 2008年4月1日 日本経済学会常任理事( - 2011年3月31日)[1]
- 2013年5月1日 Journal of Mathematical Economics編集長(Editor-in-Chief)( - 2019年12月31日)[1][8]
- 2016年1月 Econometric Society, Asia Region Standing committee 代表者(Chair)( - 2019年12月31日)[8]
- 2020年1月 Econometric Society, Asia Region Standing committee 書記(Secretary)( - 2021年6月30日)[8]
社会的活動
[編集]- 2010年 - 国家公務員採用Ⅰ種試験試験専門委員( - 2012年)[8]
受賞歴
[編集]- 2007年 - 第三回日本学術振興会賞受賞 - 受賞理由:「不確実性と情報のミクロ経済理論」[4]
- 2008年 - 日本経済学会中原賞受賞[5]
- 2012年 - Econometric Societyフェロー[1]
脚注・出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m Kajii, Atsushi: CV (PDF) 梶井厚志の公式サイト
- ^ a b “梶井厚保志のホームページ”. 2016年5月閲覧。
- ^ a b 梶井厚志|関西学院大学経済学部・経済学研究科
- ^ a b c d e f g h i j k l “第3回日本学術振興会賞受賞者 梶井厚志”. 日本学術振興会. 2015年4月10日閲覧。
- ^ a b “2008年度中原賞受賞者 梶井厚志”. 日本経済学会. 2016年5月閲覧。
- ^ a b 749号(2020年5月)京都大学
- ^ “Kajii, Atsushi's Vita 梶井厚志履歴書”. 梶井厚志. 2021年4月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g 学長及び専任教員の個人調書
- ^ 教員・研究者紹介 Database of Researchers関西学院大学