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桜木町 (富山市)

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桜木町
桜木町の位置(富山県内)
桜木町
桜木町
桜木町の位置
北緯36度41分37.07秒 東経137度12分48.07秒 / 北緯36.6936306度 東経137.2133528度 / 36.6936306; 137.2133528
日本の旗 日本
都道府県 富山県
市町村 富山市
地域 富山地域
地区 八人町地区
人口
2018年(平成30年)3月31日現在)[1]
 • 合計 77人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
930-0082[2]
市外局番 076 (富山MA)[3]
ナンバープレート 富山

桜木町(さくらぎちょう)は、富山県富山市の中心市街地にある町名であり、富山県内最大の歓楽街である。郵便番号は930-0082。隣接する総曲輪1丁目も同じく歓楽街であり、地元ではこの2つの地域を合わせて桜木町と呼ばれる。

概要

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桜木町と総曲輪1丁目は、北側を松川、東側は富山県道22号富山停車場線、西側は城址大通り、南側は国道41号に囲まれた一画で、桜木町は北側の約半分を占める。上記の道路沿いはオフィスが入居するビルやホテルなどが立ち並ぶが、一歩路地に入ると、スナックバークラブキャバクラホストクラブなどが入居する雑居ビルなどが立ち並び、一大歓楽街となっている。

元々この場所は富山城の東出丸の東側に当たり、富山藩10代藩主前田利保が建造した千歳御殿と千歳の庭園があった[4]。同御殿は最後の藩主となる第13代藩主前田利同まで居所として使用されていたが、幕末には東側の堀が埋め立てられ細い水路となり、1871年明治4年)には、利同が東京に家族とともに移住したため主を失い[5][6]1872年(明治5年)には御殿やその余構は取り壊され、寿縁天満宮も撤去され町割りが実施された。この際、庭園東側の堀の桜並木をはじめ多くの桜の木があったことから桜木町と命名、同年12月に新川県(当時)の命令で富山市内の稲荷町や出町、北新地などに散在した遊廓をこの地に集めたことから歓楽街として発展していった[7][8]

1876年(明治9年)富山町女紅場仮規則が設けられ、2丁目に女紅場が建築された。さらに1887年(明治20年)11月22日のは授業所と仮駆懲院が設けられる。これにより桜木町は芸妓本位の甲地となり、市内のもう1つの遊郭である東新地の方は娼妓本位の乙地となる[7]

1899年(明治32年)9月、富山大火の影響で68軒焼失したため、桜木町遊郭は取り壊され、桜谷村大字愛宕村付近に移転した。以降桜木町は高級料亭街となる[7]

「好色出版の帝王」(野坂昭如)とも「ポルノ出版の王者」(玉川信明)とも評された梅原北明は、1901年(明治34年)、この桜木町で生れている[9]

2015年(平成27年)、指定暴力団山口組から神戸山口組が分離する動きは桜木町を拠点とする組織にも広がり、同年9月25日には暴力団員ら約100人が桜木町を練り歩くという示威行為も発生した。同年10月6日、富山県警察は、練り歩きが道路交通法違反に当たるとして射水市にある本江組と富山市にある芳賀組の各事務所の家宅捜索を行っている[10]。この出来事が契機となり、この年から富山県暴力追放運動推進センターや民間団体らによる桜木町地区暴力団追放連絡会議が開催されている[11]2019年(令和元年)5月には、桜木町に存在していた無料案内所が暴力団幹部により経営されていたことが表面化、テナントから退去する出来事があった。富山県警察は、同幹部を別件の詐欺容疑で逮捕するとともに複数の店から、みかじめ料を徴収していた疑いで捜査を行った[12]

2021年(令和3年)、富山県は暴力団排除条例を改正して、桜木町一帯(及び駅前周辺)を暴力団排除特別強化地域に設定。暴力団員等による みかじめ料の要求も飲食業者などからの支払い等を禁止し、違反した場合には双方に罰則を科すこととした[13]

なお、物販を主体とした県内最大の繁華街である総曲輪通り商店街中央通り商店街西町商店街は、桜木町より約400m離れた南から南東側にある。

世帯数と人口

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2018年(平成30年)3月31日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

町丁 世帯数 人口
桜木町 47世帯 77人

小・中学校の学区

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市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[14]

番・番地等 小学校 中学校
全域 富山市立芝園小学校 富山市立芝園中学校

周辺の主な施設・店舗

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地名のないものは桜木町内の施設・店舗である。

公共施設、商業施設など
企業
ホテル

交通

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鉄道

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道路

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関連項目

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脚注

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  1. ^ a b 統計データ”. 富山市 (2018年3月31日). 2018年4月15日閲覧。
  2. ^ 郵便番号”. 日本郵便. 2018年3月25日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2018年3月25日閲覧。
  4. ^ 『130年ぶりに堂々の帰城! 千歳御門移築記念 特別展 再現 千歳御殿』(富山市郷土博物館)2007年(平成19年)10月27日発行 1P、2P
  5. ^ 『130年ぶりに堂々の帰城! 千歳御門移築記念 特別展 再現 千歳御殿』(富山市郷土博物館)2007年(平成19年)10月27日発行 16P
  6. ^ 『130年ぶりに堂々の帰城! 千歳御門移築記念 特別展 再現 千歳御殿』(富山市郷土博物館)2007年(平成19年)10月27日発行 28P
  7. ^ a b c 『特別展 富山城の歴史展』(1994年7月16日、富山市教育委員会発行)46頁。
  8. ^ 『130年ぶりに堂々の帰城! 千歳御門移築記念 特別展 再現 千歳御殿』(富山市郷土博物館)2007年(平成19年)10月27日発行 18P〜20P
  9. ^ 玉川信明「梅原北明・ポルノ出版の王者」『大正アウトロー奇譚・わが夢はリバータリアン』社会評論社、2006年2月。 
  10. ^ 富山市で暴力団練り歩き 双方の組事務所捜索”. 北日本新聞 (2015年10月6日). 2019年6月1日閲覧。
  11. ^ 暴力団排除活動の取組”. 富山県警察 (2016年3月4日). 2019年6月1日閲覧。
  12. ^ 桜木町の案内所退去 暴力団幹部経営、資金源か 富山新聞 2019年6月1日朝刊28面
  13. ^ 富山県暴力団排除条例の一部改正~令和3年1月1日施行~”. 富山県警察 (2022年2月1日). 2022年8月20日閲覧。
  14. ^ 小中学校通学区域表”. 富山市 (2013年1月26日). 2018年4月15日閲覧。
  15. ^ 9月5日に営業終了 ダイワロイネットホテル富山”. 富山新聞. 北國新聞. 2023年8月22日閲覧。

参考文献

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  • 『130年ぶりに堂々の帰城! 千歳御門移築記念 特別展 再現 千歳御殿』(富山市郷土博物館)2007年(平成19年)10月27日発行