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松島海岸駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
松島海岸駅[* 1]
駅舎(2023年3月)
まつしまかいがん
Matsushimakaigan
陸前浜田 (2.9 km)
(2.3 km) 高城町
地図
宮城県宮城郡松島町松島字浪打浜10[報道 1]
北緯38度22分6.45秒 東経141度3分31.49秒 / 北緯38.3684583度 東経141.0587472度 / 38.3684583; 141.0587472座標: 北緯38度22分6.45秒 東経141度3分31.49秒 / 北緯38.3684583度 東経141.0587472度 / 38.3684583; 141.0587472
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 仙石線
キロ程 23.2 km(あおば通起点)
電報略号 ツカ
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
1,374人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1927年昭和2年)4月18日[1]
備考
  1. ^ 1944年(昭和19年)に松島公園駅から改称。
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松島海岸駅付近の路線図

松島海岸駅(まつしまかいがんえき)は、宮城県宮城郡松島町松島字浪打浜(なみうちはま)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)仙石線である[注 1][報道 1]

日本三景松島観光の玄関口である。

歴史

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駅構造

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多賀城駅が管理し、JR東日本東北総合サービスが駅業務を受託する業務委託駅である[報道 2]。2021年(令和3年)11月30日まではJR東日本仙台支社(現・JR東日本東北本部)が運営する直営駅で、駅長のほか管理助役を置いていた。

駅舎には自動券売機[報道 2]話せる指定席券売機[2][報道 2]自動改札機[報道 2]SuicaえきねっとQチケ対応)が設置されている。毎年8月中旬に行われる松島花火大会の際には、2番線ホーム仙台寄りに仮設の臨時改札口が設けられる。

単式ホーム2面2線を有する高架駅の構造で、駅舎の上部分は崖になっており、この崖の部分にホームと線路を敷設している。そのため、ホームからは松島湾を見下ろせる構造になっている。海側の線路は両方のホームに接するが、2番線ホーム側は柵が設置されたため、1番線ホーム側のみの乗降となる。

当初は島式ホーム1面(現在の2番線ホーム)2線の構造で、かつ駅舎とホームの連絡手段が階段しかなかった。観光地・松島の最寄り駅であるにもかかわらず、ホームが狭いうえバリアフリーに対応していないことが、駅舎の老朽化とともに課題となっていた。そのため、駅舎の改築とともに、海側にホームを増設し2面化してともにエレベータを設置し、駅前ロータリーを再整備する事が決定した[4][報道 6][新聞 6][新聞 7]。2019年(令和元年)5月30日の発表で整備が着手され、同年12月から仮駅舎に切り替えた[新聞 3]

2021年(令和3年)11月15日に新駅舎、新設1番線ホームならびに同ホーム用エレベーターが供用開始された[報道 2]。2021年(令和3年)12月には新駅舎の1階に土産店、2階にベーカリーカフェがオープン[新聞 8]。2022年(令和4年)2月末までに仮駅舎が撤去され、2番線ホーム用のエレベーターなどが完成して全ての工事が完了し、新駅舎およびバリアフリー設備の完成式典が3月6日に行われた[新聞 8]

ホームの山側、さらに一段高くなっているところを東北本線が並走しており、東北本線にもホームを設ける構想があるが立地条件が厳しく[注 2]実現には至っていない。

2015年(平成27年)5月29日まで運行していた矢本行きの代行バスは、当駅が乗り換え駅だった。なお、普通乗車券や回数券を利用して列車と代行バスを乗り継ぐ場合は、改札口の有人通路を利用し、精算が必要な場合は当駅の改札口で下車駅までの運賃を精算のうえ、精算済証を持っての乗車だった。バス誘導はJR東日本東北総合サービス(松島海岸駅代行バスセンター)に委託していた。

のりば

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番線 路線 方向 行先 備考
1・2 仙石線 上り 仙台あおば通方面[5] おもに1番線
下り 矢本石巻方面[5] おもに2番線
  • 1番線を主本線、2番線を副本線としており、双方とも上下列車の着発・折り返し運転が可能な構造となっている。

利用状況

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JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員1,374人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。

1日平均乗車人員推移
年度 定期外 定期 合計 出典
2000年(平成12年)     1,083 [利用客数 2]
2001年(平成13年)     1,069 [利用客数 3]
2002年(平成14年)     1,021 [利用客数 4]
2003年(平成15年)     980 [利用客数 5]
2004年(平成16年)     1,045 [利用客数 6]
2005年(平成17年)     1,001 [利用客数 7]
2006年(平成18年)     1,038 [利用客数 8]
2007年(平成19年)     1,119 [利用客数 9]
2008年(平成20年)     1,140 [利用客数 10]
2009年(平成21年)     1,187 [利用客数 11]
2010年(平成22年)     1,136 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 非公表
2012年(平成24年) 901 176 1,078 [利用客数 13]
2013年(平成25年) 988 196 1,185 [利用客数 14]
2014年(平成26年) 1,009 184 1,194 [利用客数 15]
2015年(平成27年) 916 159 1,076 [利用客数 16]
2016年(平成28年) 861 155 1,017 [利用客数 17]
2017年(平成29年) 899 147 1,046 [利用客数 18]
2018年(平成30年) 1,019 145 1,164 [利用客数 19]
2019年(令和元年) 1,032 155 1,187 [利用客数 20]
2020年(令和02年) 465 113 579 [利用客数 21]
2021年(令和03年) 553 114 668 [利用客数 22]
2022年(令和04年) 944 119 1,063 [利用客数 23]
2023年(令和05年) 1,251 123 1,374 [利用客数 1]

駅周辺

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バス路線

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以下のバスが発着する。

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
仙石線
陸前浜田駅 - 松島海岸駅 - 高城町駅

脚注

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記事本文

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注釈

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  1. ^ 当駅は「日本三景松島の玄関口」として、2002年平成14年)に東北の駅百選へ選定された。
  2. ^ 当駅周辺は起伏が激しく、仙石線はホームの前後がトンネルになっており、東北本線も崖を掘割で併走しているうえ、大きくカーブしている。さらに両線の間を県道が走っている。

出典

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  1. ^ a b 駅の情報(松島海岸駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2024年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月5日閲覧。
  2. ^ a b c d 駅の情報(松島海岸駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2021年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月20日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、477頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ まつしま議会だより” (PDF). 松島町 (2018年5月1日). 2018年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月5日閲覧。
  5. ^ a b JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(松島海岸駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年10月5日閲覧。

報道発表資料

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  1. ^ a b c 仙石線「松島海岸駅」の整備に着手します』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道 仙台支社、2019年5月30日。オリジナルの2019年6月2日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190602102913/https://jr-sendai.com/upload-images/2019/05/201905302.pdf2019年6月2日閲覧 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 仙石線「松島海岸駅」新駅舎使用開始・新店舗オープンについて』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社/東北工事事務所、2021年10月28日。オリジナルの2021年10月28日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20211028043402/https://www.jreast.co.jp/press/2021/sendai/20211028_s01.pdf2021年10月28日閲覧 
  3. ^ 2003年10月26日(日)仙台エリアSuica(スイカ)デビュー!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2003年8月21日。オリジナルの2020年5月26日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200526144246/https://www.jreast.co.jp/press/2003_1/20030806.pdf2020年5月26日閲覧 
  4. ^ a b 仙石線「松島海岸駅」の整備が完了いたします』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社/東北工事事務所、2022年2月25日。オリジナルの2022年2月27日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220227110747/https://www.jreast.co.jp/press/2021/sendai/20220225_s01.pdf2022年2月27日閲覧 
  5. ^ Suicaエリア外もチケットレスで! 東北エリアから「えきねっとQチケ」がはじまります』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2024年7月11日。オリジナルの2024年7月11日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20240711051550/https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240711_ho02.pdf2024年8月11日閲覧 
  6. ^ 松島周辺の観光拠点整備推進に関する包括連携協定の締結について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、2017年6月9日。オリジナルの2018年3月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180317232009/http://jr-sendai.com/upload-images/2017/06/20170609.pdf2018年3月17日閲覧 

新聞記事

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  1. ^ 「仙石線営業体制近代化 順調に移行」『交通新聞』交通協力会、1970年9月5日、1面。
  2. ^ 「東塩釜-高城町 仙石線運転再開」『読売新聞読売新聞東京本社、2011年5月29日、東京朝刊、25面。
  3. ^ a b 「みちのく」『河北新報河北新報社、2020年1月1日、39面。
  4. ^ 「JR松島海岸駅 「魅力高める」改修へ祈願祭」『河北新報』河北新報社、2020年3月22日、16面。
  5. ^ 松島海岸駅にエレベーターや多機能トイレ 新駅舎の利用開始」『河北新報』河北新報社、2021年11月16日。オリジナルの2021年12月19日時点におけるアーカイブ。2021年12月19日閲覧。
  6. ^ <松島海岸駅>バリアフリー化へ連携協定」『河北新報』2017年6月9日。オリジナルの2018年3月17日時点におけるアーカイブ。2024年10月5日閲覧。
  7. ^ <JR松島海岸駅>改修でバリアフリー化 上下ホームにエレベーター設置へ」『河北新報』2018年6月11日。オリジナルの2018年6月14日時点におけるアーカイブ。2024年10月5日閲覧。
  8. ^ a b JR松島海岸駅で完成式典 1階に土産店、2階にベーカリーカフェ」『河北新報』2022年3月7日。2022年3月10日閲覧。

利用状況

[編集]
  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月23日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月9日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月18日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月12日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月26日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月10日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月13日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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