村田全
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村田 全(むらた たもつ、1924年3月11日 - 2008年7月6日)は、日本の数学史学者・数理哲学者、立教大学名誉教授。
来歴
[編集]兵庫県出身。北海道帝国大学理学部卒。「Problems of the mathematical infinity : on some aspects of the concept of anti-set-theoretical totality(数学的無限についての諸問題)」で慶應義塾大学文学博士[1]。1971年、立教大学教授。1989年、定年退任、名誉教授、桃山学院大学文学部教授。1994年、退職。1972年から1974年まで、フランス国立科学研究センター研究員。国際科学史アカデミー会員。
著書
[編集]- 『数学をきずいた人々』さ・え・ら書房「さ・え・ら伝記ライブラリー」、1967、新装版2008
- 『数学史散策』ダイヤモンド社、1974
- 『数学と歴史のはざま』 玉川大学出版部「玉川選書」、1976
- 『数学史の世界』 玉川大学出版部「玉川選書」、1977
- 『日本の数学 西洋の数学-比較数学史の試み』 中公新書、1981/ちくま学芸文庫、2008
- 『数学と哲学との間』 玉川大学出版部、1998
共著編
[編集]- 『数学概論 大学教養』吉田洋一共著 同文書院、1961
- 『数学の思想』茂木勇共著 日本放送出版協会「NHKブックス」、1966、改版2024
- 『数学のすすめ』赤摂也、前原昭二共編、「学問のすすめ」筑摩書房、1969
- 『数理科学の諸問題 数学講座』赤摂也、茂木勇共編 筑摩書房、1971
- 『数学史 数学講座』伊東俊太郎、原亨吉共著 筑摩書房、1975
- 『学問の中の私』編著 玉川大学出版部、1995
- 『エレアのゼノン 鼎談』平井啓之、山川偉也共著 桃山学院大学総合研究所、2009
翻訳
[編集]- マルセル・ボル『数学の歩み』白水社文庫クセジュ 1954
- ジャン・イタール『整数論』白水社文庫クセジュ 1965
- ガストン・カザノヴァ『ブール代数』小室博昭共訳 白水社文庫クセジュ 1968
- S.ボホナー『科学史における数学』みすず書房、1970
- ブルバキ『数学史』清水達雄共訳 東京図書、1970 新版1993ほか/ちくま学芸文庫(上下) 2006
- ランスロット・ホグベン『数学の世界』吉田洋一監訳 芹沢正三、川尻信夫共訳 河出書房新社、1970
- ル・リヨネ編『数学思想の流れ 1・2・3』 監訳 東京図書、1974-75、新版1988
- A.K.サボー『数学のあけぼの ギリシアの数学と哲学の源流を探る』伊東俊太郎、中村幸四郎共訳 東京図書、1976
- G・カントル『超限集合論』功力金二郎共訳 共立出版、1979 現代数学の系譜
- ヴァン・デル・ウァルデン『数学の黎明 オリエントからギリシアへ』佐藤勝造共訳 みすず書房、1984
出典・脚注
[編集]- ^ “Problems of the mathematical infinity : on some aspects of the concept of anti-set-theoretical totality 村田全”. 国立国会図書館. 2012年7月20日閲覧。
参考
[編集]- 日本人名大事典プラス『村田全』 - コトバンク
- 村田全「二つの学部に勤務して」『総合研究所紀要』1994-03:NAID 110004087194