山崎雅弘
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山崎 雅弘(やまざき まさひろ、1967年 - )は、日本の文筆家[1]。戦史・紛争史研究家[2]。
来歴
[編集]大阪府東大阪市出身[3]。既婚[4]。ボード・ウォー・シミュレーションゲーム関連では、1989年に最初にデザインした『バルバロッサの場合』がホビージャパン社発行のゲーム雑誌『タクテクス誌』主催のオリジナル・ゲーム・コンテストで入賞し、同誌第65号に付録ゲームとして収録された。1992年、『Stalingrad Pocket』(The Gamers)でチャールズロバーツ賞(ウォーゲーム部門最優秀ゲーム賞)をディーン・N・エスイグとの共同で受賞した。
1994年、2人の仲間とシミュレーション・ゲーム同人誌『シックス・アングルズ』を創刊。1996年、国際通信社でシミュレーション・ゲーム専門誌『コマンドマガジン日本版』の編集業務に携わる。1999年から『歴史群像』の近現代史関連の記事を毎号寄稿。
2019年、竹田恒泰をその著書を根拠に「差別主義者」と指摘した事について竹田から名誉毀損で提訴されたが、2021年に「公正な論評」として竹田の訴えは棄却[5]。竹田は判決を不服として控訴[6]、上告したが2022年4月、不受理・上告棄却(三行決定)に終わった[7] 。
活動
[編集]- グラフィックデザイン
- 2000年から2006年にかけて、米国のOSG社やサンセット・ゲームズ社などから出版のボードゲームの外箱や駒などをデザインしていた。
- シミュレーションゲーム
- 『バルバロッサの場合』タクテクスNo.65[8] - 1989年
- 『キエフ攻防戦』タクテクスNo.75 - 1990年
- 『ハリコフ大戦車戦』翔企画 - 1991年
- 『Zitadelle: Duel for Kursk』米国3W社 - 1991年
- 『ツィタデレ作戦』Command Magazine 別冊第4号 - 1996年
- 『Stalingrad Pocket』米国The Gamers社[注釈 1] - 1992年
- 『スターリングラード・ポケット』Command Magazine 別冊第5号 - 1997年
- 『War for the Motherland』米国FGA社 - 1992年
- 『奉天会戦』Command Magazine第16号 - 1997年
- 『Army Group Center』米国3W社 - 1993年
- 『Crimean Shield』米国3W社 - 1993年
- 『Goetterdaemmerung: Fall of Berlin 1945』米国Clitical Hit社 - 2001年
著書
[編集]- 『中東戦争全史』(学研パブリッシング、2001年)のち『[新版]中東戦争全史』朝日文庫、2016年
- 『現代紛争史』(学研パブリッシング、2001年)
- 『歴史で読み解くアメリカの戦争』(学研パブリッシング、2004年)
- 『完全分析 独ソ戦史』(学研パブリッシング、2007年)のち『[新版]独ソ戦史』朝日文庫、2016年
- 『詳解 西部戦線全史』(学研パブリッシング、2008年)のち『[新版]西部戦線全史』朝日文庫、2018年
- 『図解でわかる11大近代戦』(PHP研究所、2008年)
- 『ドイツ軍名将列伝』(学研パブリッシング、2009年)
- 『ロンメル戦記』(学研パブリッシング、2009年)
- 『ポーランド電撃戦』(学研パブリッシング、2010年)
- 『宿命の「バルバロッサ作戦」』(学研パブリッシング、2011年)
- 『世界は「太平洋戦争」とどう向き合ったか』(学研パブリッシング、2012年)
- 『クルスク大戦車戦』(潮書房光人社、2014年)
- 『戦前回帰 ―「大日本病」の再発―』(学研教育出版、2015年)のち『[増補版]戦前回帰 「大日本病」の再発』朝日文庫、2018年
- 『日本会議 戦前回帰への情念』(集英社新書、2016年)
- 『5つの戦争から読み解く日本の近現代史』(ダイヤモンド社、2016年)
- 『「天皇機関説」事件』(集英社新書、2017年)
- 『1937年の日本人』(朝日新聞出版、2018年)
- 『歴史戦と思想戦 ―歴史問題の読み解き方―』(集英社新書、2019年)
- 『沈黙の子どもたち ―軍はなぜ市民を大量殺害したか―』(晶文社、2019年)
- 『中国共産党と人民解放軍』(朝日新書、2019年)
- 『東西冷戦史(一) 二つに分断された世界』(アルタープレス、2019年)
- 『独ソ戦のすべて』(監修、宝島社、2020年)
- 『第二次世界大戦秘史』(朝日新書、2022年)
- 『未完の敗戦』(集英社新書、2022年)
- 『太平洋戦争秘史』(朝日新書、2022年)
- 『底が抜けた国 ―自浄能力を失った日本は再生できるのか?―』(朝日新書、2024年)
出演
[編集]- 大竹まこと ゴールデンラジオ!(文化放送)
- デモクラシータイムス(YouTube)
- Arc Times(YouTube)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “山崎雅弘 アーティストプロフィール”. ラジオデイズ (2023年4月21日). 2023年6月16日閲覧。
- ^ “山崎 雅弘(やまざき・まさひろ)”. PRESIDENT Online (2022年2月26日). 2023年6月16日閲覧。
- ^ 山崎雅弘のツイート 2023年4月23日
- ^ 琥珀色のノート 2006年3月9日
- ^ 差別指摘は「公正な論評」作家の竹田氏敗訴―東京地裁 時事通信 2021年2月5日
- ^ 作家の竹田氏、二審も敗訴 差別指摘は「公正」―東京高裁 時事通信 2021年8月24日
- ^ 竹田恒泰氏の敗訴確定「差別主義者」ツイートに違法性なし 週刊金曜日オンライン 2022年5月14日
- ^ 琥珀色のノート 2008年9月1日