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台所太平記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
台所太平記
作者 谷崎潤一郎
日本の旗 日本
言語 日本語
ジャンル 長編小説
発表形態 雑誌連載
初出情報
初出サンデー毎日1962年10月28日号-1963年3月10日号
出版元 毎日新聞社
刊本情報
出版元 中央公論社
出版年月日 1963年4月
id NCID BN15681574
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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台所太平記』(だいどころたいへいき)は、谷崎潤一郎長編小説。戦前の1936年(昭和11年)から戦後の1963年(昭和38年)にかけ、家の台所仕事を担っていた歴代の女中たちの変遷の物語。本の文章を読み聞かせるなど一種の徒弟修行教育的側面もあった彼女らとの主従関係に、『春琴抄』『痴人の愛』などの主題に通底する深層意識も垣間見られる作品で、戦後民主化に伴う封建的な家制度の解体や、失われてゆく存在への共感と哀惜が描かれている[1]。ある階層の女性たちの生活文化史としても読める作品にもなっている[1]

1962年(昭和37年)10月28日号から1963年(昭和38年)3月10日号まで『サンデー毎日』に連載された[2]。単行本は1963年(昭和38年)4月に中央公論社[2][3]で刊行された。

同年に豊田四郎監督により映画化され、連続テレビドラマ化もされた。その後もドラマ化が度々行われた[4]

映画

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台所太平記
監督 豊田四郎
脚本 八住利雄
原作 谷崎潤一郎
製作 佐藤一郎、金原文雄
出演者 森繁久彌森光子
団令子乙羽信子淡路恵子
音楽 團伊玖磨
撮影 岡崎宏三
編集 広瀬千鶴
製作会社 東京映画
配給 日本の旗 東宝
公開 日本の旗 1963年6月16日
上映時間 110分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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豊田四郎監督により製作された日本映画。1963年(昭和38年)6月16日公開。

出演者

併映作品

テレビドラマ

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1963年版

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台所太平記
ジャンル 連続テレビドラマ
原作 谷崎潤一郎
脚本 八住利雄ほか
演出 池田義一ほか
出演者 柳永二郎ほか
製作
制作 日本テレビ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1963年11月9日 - 1964年3月28日
放送時間土曜21:00 - 21:30
放送分30分
回数21
公式ウェブサイト

特記事項:
武田薬品工業一社提供
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1963年(昭和38年)11月9日から1964年(昭和39年)3月28日まで日本テレビ系列で放送。全21回。武田薬品工業一社提供

放送時間は毎週土曜21:00 - 21:30(JST)。

キャスト

スタッフ

1970年版

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台所太平記
ジャンル テレビドラマ
原作 谷崎潤一郎
脚本 松山善三
演出 清水満
出演者 京マチ子
製作
制作 NHK総合テレビ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1970年6月29日 - 同年7月10日
放送時間平日21:00 - 21:30
放送枠銀河テレビ小説
放送分30分
回数10
公式ウェブサイト
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1970年6月29日から同年7月10日まで、NHK総合テレビジョンの『銀河ドラマ』(後の『銀河テレビ小説』)で放送。全10回。

キャスト

スタッフ

1974年版

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1982年版

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台所太平記
〜おんな八人寄れば…
ジャンル 単発テレビドラマ
原作 谷崎潤一郎
脚本 平岩弓枝
演出 山像信夫
出演者 十七代目中村勘三郎
新珠三千代
一の宮あつ子
製作
制作 よみうりテレビ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1982年4月22日
放送時間木曜21:02 - 22:54
放送枠木曜ゴールデンドラマ
放送分112分
回数1
公式ウェブサイト
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1982年4月22日よみうりテレビ制作・日本テレビ系列の『木曜ゴールデンドラマ』で放送。脚本の平岩弓枝と、主演の十七代目中村勘三郎は、1974年版でも担当・主演していた。

キャスト

スタッフ

日本テレビ系列 土曜21時台前半枠
前番組 番組名 次番組
台所太平記
(1963年版)
プロ野球中継
(20:00 - 21:26)
NNNニューススポット
(21:26 - 21:30)
【30分繰下げ】
NHK総合テレビジョン 銀河ドラマ
台所太平記
(1970年版)
よみうりテレビ制作・日本テレビ系列 木曜ゴールデンドラマ
哀しみは女だけに4
ああ獄舎の母!
女子刑務所 涙の手配
(1982.4.15)
台所太平記
〜おんな八人寄れば…
(1982.4.22)
運命の殺意
北信濃母子心中
(1982.4.29)

脚注

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  1. ^ a b 石川義正「谷崎潤一郎と言説の抗争」(夢ムック 2015, pp. 147–161)
  2. ^ a b キネマ映画館(台所太平記)
  3. ^ 「谷崎潤一郎年譜」(夢ムック 2015, pp. 262–271)。中公文庫で再刊(1978年、改版2021年)
  4. ^ テレビドラマデータベース
  5. ^ 日本映画データベース

参考文献

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外部リンク

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