兵主大社
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兵主大社 | |
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所在地 | 滋賀県野洲市五条566 |
位置 | 北緯35度6分55.0秒 東経136度0分36.4秒 / 北緯35.115278度 東経136.010111度座標: 北緯35度6分55.0秒 東経136度0分36.4秒 / 北緯35.115278度 東経136.010111度 |
主祭神 | 八千矛神 |
社格等 |
式内社(名神大社) 旧県社 |
本殿の様式 | 一間社切妻造 |
例祭 | 5月5日 |
兵主大社(ひょうずたいしゃ)は、滋賀県野洲市にある神社。式内社(名神大社)で、旧社格は県社。正式名称は「兵主神社」であるが、通常は「兵主大社」と称する。
「兵主」の神を祀る神社は日本全国に約50社あり、延喜式神名帳には19社記載されているが、その中で名神大社は当社と大和国穴師坐兵主神社・壱岐国兵主神社のみである。
2015年(平成27年)4月24日、「琵琶湖とその水辺景観- 祈りと暮らしの水遺産 」の構成文化財として日本遺産に認定される[1]。
祭神
[編集]歴史
[編集]社伝「兵主大明神縁起」によれば、景行天皇58年、天皇は皇子・稲背入彦命に命じて大和国穴師(奈良県桜井市、現・穴師坐兵主神社)に八千矛神を祀らせ、これを「兵主大神」と称して崇敬した。近江国・高穴穂宮への遷都に伴い、稲背入彦命は宮に近い穴太(滋賀県大津市穴太)に社地を定め、遷座した。欽明天皇の時代、播磨別らが琵琶湖を渡って東に移住する際、再び遷座して養老2年(718年)、現在地に社殿を造営し鎮座したと伝え、以降、播磨別の子孫が神職を世襲している。また、中国の八神信仰に由来する兵主の神を渡来人が祀り、但馬国を中心に広まったともいう。
延喜式神名帳では名神大社に列し、治承4年(1180年)には正一位勲八等兵主大神宮の勅額が贈られている。
中世には、「兵主」を「つわものぬし」と読むことより、武士の厚い信仰を得た。源頼朝による神宝の寄進の他、社伝によると足利尊氏による楼門の造営があったという。また、江戸時代には、徳川将軍家から社領の寄進を受け、厚い保護を受けた。
平安時代後期に作庭されたといわれている庭園は、国の名勝に指定されている。
境内
[編集]- 本殿(野洲市指定有形文化財) - 江戸時代の再建。
- 拝殿
- 旧護摩堂 - 元は神宮寺の不動堂。兵主大明神の本地仏である不動明王を祀っていた。
- 両大神宮
- 庭園(国指定名勝) - 池泉回遊式庭園。
- 収蔵庫
- 社務所
- 参集所
- 石造宝塔(野洲市指定有形文化財) - 南北朝時代の建立。
- 楼門(滋賀県指定有形文化財) - 天文19年(1550年)再建。社伝によると足利尊氏の寄進だとされている。
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旧護摩堂
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社務所
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境内鳥居
摂末社
[編集]-
乙殿神社
祭事
[編集]- 兵主祭(5月5日)
文化財
[編集]重要文化財(国指定)
[編集]- 白絹包腹巻 1具(※「腹巻」は「よろい」の一種)(工芸品) - 南北朝時代の作。1956年(昭和31年)6月28日指定[2]。京都国立博物館寄託。
- (以下、附指定)
- 鍍銀籠手金具
- 鍍銀臑当(すねあて)
- 茜威喉輪(あかねおどしのどわ)
- 白生絹袷小袖
- 萌黄地白茶格子生絹袷小袖
- 緂帯
- 唐櫃
- (以下、附指定)
以下の2件の重要文化財(兵主大社旧蔵)は文化庁買上げとなり、現在は奈良国立博物館の所蔵となっている。
- 金銅種子華鬘(こんどうしゅじけまん) 6枚
- 刺繍三昧耶幡(ししゅうさまやばん) 17旒
重要美術品(国認定)
[編集]- 革箙(かわえびら) 附:黒漆矢 6隻 - 鎌倉時代の作。1934年(昭和9年)5月18日認定[2]。
- 錦包箙 附:黒漆矢 6隻 - 室町時代の作。1934年(昭和9年)5月18日認定[2]。
- 梓弓 - 室町時代の作。1942年(昭和17年)5月30日認定[2]。
- 伏竹弓 - 室町時代の作。1942年(昭和17年)5月30日認定[2]。
- 黒漆弓 - 室町時代の作。1942年(昭和17年)5月30日認定[2]。
- 木造唐鞍神馬口取添 - 鎌倉時代の作。1942年(昭和17年)5月30日認定[2]。
- 木造神馬 - 鎌倉時代の作。1942年(昭和17年)5月30日認定[2]。滋賀県立琵琶湖文化館寄託。
国指定名勝
[編集]滋賀県指定文化財
[編集]- 有形文化財
野洲市指定文化財
[編集]- 有形文化財
- 兵主神社本殿(建造物) - 1988年(昭和63年)9月1日指定[2]。
- 石造宝塔(建造物) - 2003年(平成15年)3月7日指定[2]。
- 木造不動明王立像(彫刻) - 南北朝時代の作。1994年(平成6年)3月31日指定[2]。
- 木造男神像(その1)(彫刻) - 鎌倉時代の作。1994年(平成6年)3月31日指定[2]。
- 木造男神像(その2)(彫刻) - 鎌倉時代の作。1994年(平成6年)3月31日指定[2]。
- 木造男神像(その3)(彫刻) - 室町時代の作。1994年(平成6年)3月31日指定[2]。
- 木造飾馬(彫刻) - 鎌倉時代の作。滋賀県立琵琶湖文化館保管。2007年(平成19年)4月13日指定[2]。
- 木造唐鞍神馬(彫刻) - 室町時代の作。2007年(平成19年)4月13日指定[2]。
- 木造宝塔(工芸品) - 室町時代の作。滋賀県立琵琶湖文化館保管。2007年(平成19年)4月13日指定[2]。
アクセス
[編集]- 交通
- 駐車場
- 普通車40台、大型車5台
- 見学
- 境内自由
- 庭園 - 一般300円、学生200円、団体(10名以上)250円
- 庭園・収蔵庫(要予約) - 一般500円、学生300円、団体400円
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 兵主大社 - 滋賀県神社庁