交響曲第2番 (デ・メイ)
交響曲第2番『ビッグ・アップル』(Symphony No. 2 "The Big Apple")は、オランダの作曲家、ヨハン・デ・メイが作曲した交響曲である。交響曲第1番同様、管弦楽にも編曲された。
概要
[編集]ニューヨークの街並みに着想を得た作品で、1991年10月から1993年9月にかけてアメリカ空軍バンドの委嘱で作曲された。ビッグ・アップルとはニューヨークの愛称で、サブタイトルに「ニューヨーク交響曲」と付けられており、作曲者によると“ニューヨークへの頌歌(an ode to New York)”として書かれた。1楽章と2楽章の間には効果音として作曲者自身が1993年9月にニューヨークで収録した街頭や地下鉄など街の喧噪の録音とピアノ、タムタムによる「タイムズ・スクエア・カデンツァ」が演奏される。
公式な初演は1994年3月、ハワイ・ホノルルにて、アラン・ボナー中佐の指揮で行われた。この初演に先立つ1994年2月20日には、ユトレヒトのフレーデンビュルフ音楽センター(nl:Muziekcentrum Vredenburg)にて、ハインツ・フリーセン(nl:Heinz Friesen)の指揮でアムステルダム・ウィンド・オーケストラ(nl:The Amsterdam Wind Orchestra)により公開で演奏されているが、作曲者は委嘱したアメリカ空軍バンドに敬意を表し、ユトレヒトでの演奏をオランダ初演としている。
1993年にイタリアのコルチャーノ国際吹奏楽作曲コンクールで最終選考に残り、佳作を受賞。
管弦楽版は、北オランダ管弦楽団(nl:Noord Nederlands Orkest)の芸術監督マルセル・マンドス(Marcel Mandos)の委嘱により、作曲者自身により編曲され、2002年3月に初演された。アメリカ同時多発テロ事件の後であり、作曲者は初演にあたって「ビッグ・アップルは今なお自由と民主主義の決意のシンボルである」の言葉を寄せている。
編成
[編集]吹奏楽版
[編集]木管 | 金管 | 弦・打 | |||
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Fl. | 2, Picc. | Tp. | 4 | Cb. | ● |
Ob. | 2, C.A. | Hr. | 4 | Timp. | ● |
Fg. | 2, Cfg. | Tbn. | 4 | 他 | S.D., Bongo, Whip, B.D., Tom-t., Tri., Cr.Cym., Su.Cym., W.B., Tam-t.(大・小), Anvil, Sleighbell, Rot-t.(4), Bells, Xylo., Vib., Mari., T.Bells |
Cl. | 3, E♭, Alto, Bass | Eup. | ● | ||
Sax. | Alt. 2 Ten. 1 Bar. 1 | Tub. | ● | ||
その他 | Harp, Piano & Hpscd.(Synth.) |
管弦楽版
[編集]木管 | 金管 | 打 | 弦 | ||||
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Fl. | 2, Picc. | Hr. | 4 | Timp. | ● | Vn.1 | ● |
Ob. | 2, C.A. | Trp. | 4 | 他 | S.D., Bongo, Whip, B.D., Tom-t., Tri., Cr.Cym., Su.Cym., W.B., Tam-t.(大・小), Anvil, Sleighbell, Rot-t.(4), Bells, Xylo., Vib., Mari., T.Bells | Vn.2 | ● |
Cl. | 2, B.Cl. | Trb. | 4 | Va. | ● | ||
Fg. | 2, C.Fg. | Tub. | 1 | Vc. | ● | ||
他 | A.Sax. 2 (doubl. T.Sax. & Br.Sax) | 他 | Cb. | ● | |||
その他 | Harp, Piano, Hpscd. |
構成
[編集]- 第1楽章 スカイライン(Skyline)Allegro assai
- タイムズ・スクウェア・カデンツァ(Times Square Cadenza)Interlude
- 第2楽章 ゴーサム(Gotham)Largamente