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中国遠洋海運集団

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中国遠洋海運集団有限公司
China COSCO Shipping Corporation Limited
種類 国有独資公司(中華人民共和国公司法
中央企業中央国資委公布)
略称 COSCOCS、中国遠洋海運
本社所在地 中華人民共和国の旗 中国
上海市虹口区東大名路678号
設立 2016年2月
業種 運輸業港湾運送業、技術サービス業倉庫業、物品賃貸業造船業
法人番号 2010001140008 ウィキデータを編集
事業内容 海運、陸運、空運、コンテナターミナル運営、物流センター運営、物流エンジニアリング、傭船・リース、造船
代表者 万敏(董事長
外部リンク http://en.coscocs.com/
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コンテナ船
COSCO SHIPPING HIMALAYAS号

中国遠洋海運集団有限公司(ちゅうごくえんようかいうんしゅうだんゆうげんこうし、英文名称China COSCO Shipping Corporation Limited簡体字中国远洋海运集团有限公司)は、中華人民共和国国務院国有資産監督管理委員会が持分[注釈 1] [注釈 2]の100%を所有する会社(国有独資会社)である。組織形態として持株会社制を採用している。傘下の企業は、海運物流リース造船などを手掛ける、複合企業である。英文略称はCOSCOCS、簡体字略称は中国远洋海运である。

中国海運業界の第1位の「中国遠洋運輸(集団)総公司(COSCO)」と第2位の「中国海運(集団)総公司(CHINA SHIPPING)」が合併し、2016年2月17日に正式発足した会社である。World Maritime Newsによれば、合併完了後に運航する船舶数は832隻、資産価値にして219億米ドルであるとしている。船腹量はドライバルク船が隻数で世界1位、液体タンカー載貨重量トン数換算で世界1位、コンテナ船TEU換算で世界4位の規模であるとしている。世界的に輸送用船舶が過剰に供給され、国際運賃価格が低落状態となり、外航海運は厳しい状態に置かれているが、中国はM&Aにより市場統合を行い競争力を強化することで乗り越えられると信じているようだと伝えている[1]

中華人民共和国が掲げる一帯一路構想の中核企業で、2017年にギリシャピレウス港湾公社の株式67%を取得するなど、欧州等各地における同構想の重要港とその関連企業に出資して運営を行っている[2][3]

主なグループ企業

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  • 中遠海運控股股份有限公司(COSCO SHIPPING Holdings Co., Ltd.)、本社:天津SEHK:1919、SSE:601919
  • 中遠海運散貨運輸有限公司(COSCO SHIPPING Bulk Co., Ltd.)、本社:広州
  • 中遠海運能源運輸股份有限公司(COSCO SHIPPING Energy Transportation Co., Ltd.)、本社:上海SEHK:1138、SSE:600026
    • 上海中遠海運油品運輸有限公司(COSCO SHIPPING Tanker (Shanghai) Co., Ltd.)
    • 大連中遠海運油品運輸有限公司(COSCO SHIPPING Tanker (Dalian) Co., Ltd.)
    • 上海中遠海運液化天然気投資有限公司(COSCO SHIPPING LNG Investment (Shanghai) Co., Ltd.)
  • 中遠海運客運有限公司(COSCO SHIPPING Ferry Co., Ltd.) 、本社:大連
  • 厦門遠洋運輸公司(Xiamen Ocean Shipping Company)、本社:厦門
  • 中遠海運物流有限公司(COSCO SHIPPING Logistics Co., Ltd.)、本社:北京
  • 中遠海運特殊運輸股份有限公司(COSCO SHIPPING Specialized Carriers Co., Ltd.)、本社:上海SSE:600428
  • 中遠海運船務代理有限公司(COSCO SHIPPING Agency Co., Ltd.)、本社:上海
  • 中国外輪理貨総公司(China Ocean Shipping Tarry Company)、本社:北京
  • 中遠海運発展股份有限公司(COSCO SHIPPING Development Co., Ltd.)、本社:上海SEHK:2866、SSE:601866
    • 中海集装箱運輸(香港)有限公司(China Shipping Container Lines (Hong Kong) Co., Ltd.)、本社:香港
      • フローレンス資産管理有限公司(Florens Asset Management Company Limited)、本社:香港
    • 中海集団財務有限責任公司(China Shipping Finance Co., Ltd.)、本社:上海
    • 中遠海運租賃有限公司(COSCO SHIPPING Leasing Co., Ltd.)、本社:上海
    • 中海集団投資有限公司(China Shipping Investment Co., Ltd.)、本社:上海
    • 中国国際海運集装箱(集団)股份有限公司(China International Marine Containers (Group) Ltd.)(持分22.76%)、本社:深圳SEHK:02039、SZSE:000039
  • 中遠海運国際(シンガポール)股份有限公司(COSCO SHIPPING International (Singapore) Co., Ltd.)、本社:シンガポールSGX:COSC
  • 中遠海運重工有限公司(COSCO SHIPPING Heavy Industry CO.,LTD.)、本社:上海
    • 中遠船務工程集団有限公司(COSCO Shipyard Group Co., Ltd.)、本社:大連
      • 大連中遠船務工程有限公司(COSCO (Dalian) Shipyard Co., Ltd.)
      • 舟山中遠船務工程有限公司(COSCO (Zhoushan) Shipyard Co., Ltd.)
      • 広東中遠船務工程有限公司(COSCO (Guangdong) Shipyard Co., Ltd.)
      • 中遠船務(啓東)海洋工程有限公司(COSCO (Qidong) Offshore Co.,Ltd.)
    • 中遠造船工業公司(COSCO Shipbuilding Industry Company)、本社:北京
      • 大連中遠川崎船舶工程有限公司(Dalian COSCO KHI Ship Engineering Co., Ltd.)(持分:中遠造船工業36%、川崎重工34%、南通中遠川崎船舶工程30%)
      • 南通中遠川崎船舶工程有限公司(Nangtong COSCO KHI Ship Engineering Co., Ltd.)(持分:中遠造船工業50%、川崎重工50%)
      • 南通中遠重工有限公司(Nantong COSCO Heavy Industry Co., Ltd.)
    • 中海工業有限公司(China Shipping Industry Co., Ltd.)、本社:上海
      • 中海工業(江蘇)有限公司(China Shipping Industry (Jiangsu) Co., Ltd.)
      • 中海工業(上海長興)有限公司(China Shipping Industry (Shanghai Changxing) Co., Ltd.)
      • 中海工業有限公司立新船廠(China Shipping Industry Co., Ltd.; Lixin Shipyard)
      • 中海工業有限公司菠蘿廟船廠(China Shipping Industry Co., Ltd.; Boluomiao Shipyard)
      • 中海工業有限公司荻港船廠(China Shipping Industry Co., Ltd.; Digang Shipyard)
  • 中遠海運(香港)有限公司(COSCO SHIPPING (Hong Kong) Co. Ltd.)、本社:香港
  • 東方国際集装箱

不定期船運行業務

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ばら積み船

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ばら積み船輸送業務は、中国遠洋海運集団有限公司の子会社の中遠海運散貨運輸有限公司(COSCO SHIPPING Bulk Co., Ltd.)が主要となり行われる。同じく上場子会社の中遠海運国際(シンガポール)股份有限公司(COSCO SHIPPING International (Singapore) Co., Ltd.)も、パナマックスおよびハンディマックスサイズのばら積み船を計10隻運行させている。2017年1月1日現在、中国遠洋海運集団のばら積み船船隊の規模は、載貨重量トン数、隻数のどちらも世界第1位である。

2008年のリーマンショック以降、バルチック海運指数は急落し1,000を挟んだ低落傾向が続いている。リーマンショック直後、中国政府は大幅な財政出動を実施しインフラ整備など需要喚起策を採ったため、ばら積み船の主要貨物である鉄鉱石石炭の中国向け荷動きが急激に活発になった。急激な増加は長続きせず勢いはすぐに弱まったものの増加は続いた。しかし中国の景気減速に伴い2015年前半に一時鈍化した。その後再び増加に転じている。一隻当たりの載貨重量トン数は競合する日系の海運会社を下回り低い効率となっているが、運行する船のサイズは積み出しや荷揚げ用バースの水深や長さといった港湾施設の能力によって大きく影響を受けることを付記しておく。

ばら積み船船隊順位(2017年1月1日現在)[4]
順位 会社名 載貨重量トン数(千DWT) 隻数 千DWT/隻
1 中華人民共和国の旗中国遠洋海運集団 29,854 332 89.9
2 日本の旗日本郵船 17,315 185 93.6
3 日本の旗川崎汽船 14,198 120 118.3
4 日本の旗商船三井 12,021 107 112.3
5 香港の旗Pacific Basin Shipping 3,782 97 39.0
6 アメリカ合衆国の旗Fredriksen Group 10,688 96 111.3
7 日本の旗今治造船グループ 8,791 90 97.7
8 日本の旗三菱商事グループ 7,158 89 80.4
9 中華人民共和国の旗招商局集団 9,173 88 104.2
10 中華民国の旗慧洋海運集団 4,302 88 48.9
11 日本の旗日鮮海運 8,097 82 98.7
12 ドイツの旗Oldendorff Carriers 7,288 79 92.2
13 ギリシャの旗Navios Group 7,336 72 101.9
中遠海運散貨運輸のばら積み船運行隻数[5]
サイズ 隻数 載貨重量トン数(千DWT) 万DWT/隻
VLOC 28 8,300 29.6
ケープサイズ 42 7,570 18.0
パナマックス 93 7,440 8.00
ハンディマックス 126 6,520 5.17
内航船のうちの沿海船  93 4,750 5.11

タンカー

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タンカー輸送業務は、中国遠洋海運集団有限公司の子会社の中遠海運能源運輸股份有限公司(COSCO SHIPPING Energy Transportation Co., Ltd.)が行う。上海と大連に拠点を持ち、拠点別に孫会社の上海中遠海運油品運輸有限公司および大連中遠海運油品運輸有限公司を設立し、それらがタンカーを運用している。2017年1月1日現在、中国遠洋海運集団は、タンカー船隊の船腹量が載貨重量トン数で世界第1位である。

タンカー船隊順位(2017年1月1日現在)[4]
順位 会社名 載貨重量トン数(千DWT) 隻数 千DWT/隻
1 中華人民共和国の旗中国遠洋海運集団 15,243 117 130.3
2 中華人民共和国の旗招商局集団 14,608 93 157.1
3 イランの旗国営イラン石油会社 14,401 57 252.6
4 日本の旗商船三井 14,266 146 97.7
5 サウジアラビアの旗サウジアラビア国営船社 13,051 72 181.3
6 バミューダ諸島の旗Teekay Corporation 12,927 98 131.9
7 ベルギーの旗Euronav NV 12,536 50 250.7
8 ロシアの旗SCF Group 12,096 126 96.0
9 日本の旗日本郵船 11,297 87 129.9
10 ギリシャの旗Angelicoussis Shipping Group 10,565 38 278.0
11 マレーシアの旗ペトロナス 9,711 76 127.8
12 アメリカ合衆国の旗Fredriksen Group 9,541 50 190.8
13 アメリカ合衆国の旗Gener8 Maritime 9,086 39 233.0
14 ギリシャの旗Dynacom Tankers Management 8,868 54 164.2
15 シンガポールの旗Ocean Tankers 8,048 85 94.7

定期船運行業務

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コンテナ船

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2016年より採用された
新デザインのコンテナ
旧デザインのコンテナ

コンテナ船輸送業務は、上場中間持株会社の中遠海運控股股份有限公司(COSCO SHIPPING Holdings Co., Ltd.)の子会社の中遠海運集装箱運輸有限公司(COSCO SHIPPING Lines Co., Ltd.)が行う。2016年末現在、中国遠洋海運集団は、船腹量が世界第4位である。海運アライアンスは、オーシャン・アライアンス に所属し、フランスのCMA CGM、香港のOOCL台湾長栄海運と提携している。

2017年9月上旬に、中遠海運控股股份有限公司がコンテナ海運会社の東方海外貨櫃航運公司(OOCL)の親会社である東方海外(国際)有限公司(OOIL)を買収する提案を、国有資産監督管理委員会(SASAC)が実質的最大株主の立場で承認し、同年10月16日に開かれた中遠海運控股股份有限公司の臨時株主総会において、同社および上海国際港務(集団)股份有限公司がOOILの全株式を買収することを認める決議がなされ[6][7]、翌2018年7月24日に株式取得を完了した[8]

コンテナ船船隊順位(2016年末現在)[4]
順位 会社名 TEU 隻数 TEU/隻
1 デンマークの旗Maersk Line 3,071,164 600 5119
2 スイスの旗MSC 2,788,808 456 6116
3 フランスの旗CMA CGM 2,102,318 419 5017
4 中華人民共和国の旗中国遠洋海運集団 1,569,617 275 5708
5 中華民国の旗長栄海運 996,366 189 5272
6 ドイツの旗ハパックロイド 923,235 162 5699
7 ドイツの旗Hamburg Süd 603,895 116 5206
8 香港の旗OOCL 566,981 93 6097
9 中華民国の旗陽明海運 562,974 97 5804
10 バーレーンの旗イラクの旗クウェートの旗カタールの旗サウジアラビアの旗アラブ首長国連邦の旗UASC 556,305 58 9591
11 日本の旗商船三井 503,043 80 6288
12 日本の旗日本郵船 488,969 93 5258
13 大韓民国の旗HMM 447,699 65 6888
14 シンガポールの旗PIL 355,532 128 2778
15 日本の旗川崎汽船 355,029 62 5726

*第6位のハパックロイドと第10位のUASCは、2017年5月に合併した。

海外の関連企業

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コスコシッピングラインズジャパン株式会社
COSCO SHIPPING LINES JAPAN CO.,LTD.
種類 株式会社
略称 COSCO
本社所在地 105-0013
東京都千代田区霞が関3-2-1
霞が関コモンゲート西館 33階
設立 2004年12月1日
業種 海運業
法人番号 3010001139726
事業内容 海上運送業、船舶代理店業
代表者 代表取締役社長:譚兵
資本金 4,000万円
主要株主 中遠海運集装箱運輸有限公司100%
外部リンク https://world.lines.coscoshipping.com/japan/jp/home
テンプレートを表示

コスコシッピングラインズジャパン株式会社は、日本国内のコンテナ船事業を統括するために、中国国務院所轄下の中国遠洋海運集団有限公司が日本国内に設立した企業である[9]。傘下企業の中遠海運集装箱運輸有限公司(コスコシッピングラインズ)の100%出資で、コンテナ船事業における日本総代理店の役割を担っている。

従来、日本総代理店としてコスコ・ジャパン株式会社が担当してきた業務を、2004年12月に設立された新会社「コスコ・コンテナラインズジャパン」に移管。2005年1月1日より、新会社での業務を開始。その後、中国本国の親会社の社名変更に伴い、2017年1月1日付で現在の社名に変更した[10]

コンテナターミナル運営業務

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コンテナターミナル運営業務は、上場中間持株会社の中遠海運控股股份有限公司(COSCO SHIPPING Holdings Co., Ltd.)の上場子会社の中遠海運港口有限公司(COSCO SHIPPING Ports Limited)が行う。中遠海運港口有限公司は、2016年3月に中遠太平洋(COSCO Pacific)が中海港口発展(China Shipping Terminal Development)を吸収合併し、2016年8月に社名変更してできた会社である。合併前の中遠太平洋は、ピレウスロングビーチナポリロッテルダムアントワープポートサイドなどのコンテナターミナル運営会社へ出資をしてきた。合併前の中海港口発展は、高雄ダミエッタロサンゼルスシアトルなどのコンテナターミナル運営会社へ出資してきた。両社とも積極的に海外のコンテナターミナル運営会社への影響力を拡大してきた。

コンテナターミナル・オペレーター取扱量(2015年)[4][11]
順位 会社名 取扱量(百万TEU) 世界占有率(%)
1 香港の旗Hutchison Ports 81.0 11.8
2 オランダの旗APM Terminals 69.3 10.1
3 シンガポールの旗PSAインターナショナル 63.8 9.3
4 中華人民共和国の旗COSCO Group 62.8 9.2
5 アラブ首長国連邦の旗ドバイ・ポーツ・ワールド 60.5 8.8
6 スイスの旗Terminal Investment Limited 36.2 5.3
7 中華人民共和国の旗招商局港口 27.2 4.0
8 中華人民共和国の旗China Shipping Terminal Development 26.3 3.8
9 ドイツの旗Eurogate 14.0 2.0
10 大韓民国の旗韓進海運 13.5 2.0

*資本10%未満の拠点は除いてある。
*ステべドアリング事業、バージ事業での取扱量は除いてある。
*2016年3月に第4位のCOSCO GroupのCOSCO Pacificは第8位のChina Shipping Terminal Developmentを買収し、2016年8月に中遠海運港口有限公司に社名変更した。
*第7位の招商局港口は国有企業の招商局集団の子会社である。
*第10位の韓進海運は2016年8月に経営破綻した。

商船・海上プラットフォームの建造修繕業務

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商船および海上プラットフォームの新造および修繕業務は、グループ子会社の中遠海運重工有限公司(COSCO SHIPPING Heavy Industry CO.,LTD.)が、孫会社の中遠船務工程集団有限公司(COSCO Shipyard Group Co., Ltd.)、中遠造船工業公司(COSCO Shipbuilding Industry Company)、そして中海工業有限公司(China Shipping Industry Co., Ltd.)を束ね統括して行う。

中遠船務工程集団有限公司は傘下に3ヤードを保有し、主に大型タンカー、海上プラットフォームおよびオフショア作業船などの新造および修繕を行う。中遠造船工業公司は傘下に日本の川崎重工との合弁会社の2ヤードを保有し、主に各種大型商船の新造を行う。中海工業有限公司は傘下に8ヤードを保有し、その内の中海工業(江蘇)有限公司が大型商船の新造事業を行うほか、残りのヤードは主に船舶改造修繕事業を行う。

脚注

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注釈

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  1. ^ 中華人民共和国公司法では、有限責任公司、一人有限責任公司および国有独資公司の株主が、出資比率に応じて与えられる所有権、議決権、利益分配権などの権利のことを示す。
  2. ^ 欧米や日本では出資比率と権利は定着している概念であり、日本では一般的な企業概念として「持分」の表記が使用されている。しかし、中華人民共和国では、共産主義体制下の公有経済から市場経済体制に転換、1993年12月末に『中華人民共和国公司法』が採択された。2005年にほぼ全面改正となった同法(略称:新公司法)で法律的な概要が整った。国務院所轄下の国有企業等の持分など、国有企業の権利が規定されていることが特色とされる。

出典

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  1. ^ World Maritime News Staff (2016年2月18日). “New Shipping Giant Enters the Scene”. World Maritime News. 2017年8月11日閲覧。
  2. ^ 最大のピレウス港を中国に売却へ 財政難のギリシャ”. 産経ニュース (2016年4月10日). 2020年2月27日閲覧。
  3. ^ 衝撃の事実!「一帯一路」の重要な港の経営者はみな中国人―中国メディア”. Record China (2018年8月22日). 2020年2月27日閲覧。
  4. ^ a b c d 日本郵船2017年ファクトブックI
  5. ^ 閲覧日2017年5月20日の中遠海運散貨運輸有限公司の公式サイトによる
  6. ^ World Maritime News Staff (2017年9月8日). “SASAC Gives Green Light to COSCO-OOCL Deal”. World Maritime News. 2017年11月6日閲覧。
  7. ^ World Maritime News Staff (2017年10月18日). “COSCO Shipping Holdings’ Shareholders Okay OOIL Takeover”. World Maritime News. 2017年11月6日閲覧。
  8. ^ World Maritime News Staff (2018年7月26日). “COSCO Takes Majority Stake in OOCL”. World Maritime News. 2019年7月11日閲覧。
  9. ^ ごあいさつ - コスコシッピングラインズジャパン株式会社 2020年2月27日
  10. ^ 社名変更のご案内 - コスコシッピングラインズジャパン株式会社 お知らせ詳細 2016年12月21日
  11. ^ Lloyd’s List and Containerisation International Top 100 Container Ports 2016

関連項目

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外部リンク

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