ミューチャリー
ミューチャリー | ||||||
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欧字表記 | Mutually[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1]→せん | |||||
毛色 | 芦毛[1] | |||||
生誕 | 2016年3月31日[1] | |||||
抹消日 | 2023年3月20日[2] | |||||
父 | パイロ[1] | |||||
母 | ゴッドビラブドミー[1] | |||||
母の父 | ブライアンズタイム[1] | |||||
生国 | 日本(北海道新冠町)[1] | |||||
生産者 | 芳住鉄兵[1] | |||||
馬主 | 石瀬丈太郎[1] | |||||
調教師 | 矢野義幸(船橋)[1] | |||||
調教助手 | 森久保仁志(調教師補佐) | |||||
競走成績 | ||||||
タイトル |
NARグランプリ年度代表馬(2021年) NARグランプリ4歳以上最優秀牡馬(2021年) | |||||
生涯成績 |
29戦8勝 地方:25戦8勝 中央:4戦0勝[1] | |||||
獲得賞金 | 2億7908万円[1] | |||||
WBRR | I115 / 2021年[3] | |||||
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ミューチャリー(欧字名:Mutually、2016年3月31日 - )は、日本の競走馬[1]。2021年のJBCクラシックの勝ち馬である。
地方競馬所属馬として、史上初めてJBCクラシックを制覇した。
戦績
[編集]2歳(2018年)
[編集]デビューから単勝1倍台の人気に推されて2連勝を飾り、無敗のまま鎌倉記念で重賞に初挑戦。初の輸送競馬で馬体重を大きく減らしており、主戦騎手の御神本訓史が「思ったよりも減らしていて」心配するほどであったが、レースでは好位から後の道営三冠馬リンゾウチャネルらを一瞬で抜き去り6馬身差をつける圧勝劇を演じた[4]。暮れの全日本2歳優駿では掲示板外の6着に敗退し、デビュー4戦目にして初めての敗戦を喫した。
3歳(2019年)
[編集]雲取賞から始動し、ヒカリオーソの2着に入線すると南関東三冠全レースに出走し、ヒカリオーソが鼻出血で出走を回避した羽田盃を制するが、東京ダービーは復帰したヒカリオーソの2着、ジャパンダートダービーはクリソベリルの3着に終わる。9月には中央競馬の芝コースの重賞・セントライト記念に出走するが12着に敗れている。
4歳(2020年)
[編集]1月の川崎記念から始動してチュウワウィザードの4着に食い込んだのを皮切りに中央・地方交流重賞を中心に6戦に出走。フェブラリーステークスで11着に敗れた(詳細は第37回フェブラリーステークスを参照)以外はマイルグランプリで重賞3勝目を挙げるなど、掲示板を外さない堅実さを見せた。
5歳(2021年)
[編集]前年同様、川崎記念から始動。中位で入着するレースが続いたが、5月の大井記念でマイルグランプリ以来の重賞4勝目を挙げる。帝王賞4着後はJBCクラシック出走を見越して、初の長距離遠征となる白山大賞典に出走。鞍上はデビュー以来ずっと騎乗してきた御神本訓史から地元金沢の吉原寛人に乗り替わっての出走となったが、レコード勝ちしたメイショウカズサの2着に食い込む。そして同じコンビで臨んだJBCクラシックでは先行策から第4コーナーでカジノフォンテンをかわして先頭に立つと、オメガパフュームの追撃を振り切って1着でゴール。交流重賞初勝利を、地方競馬所属馬として初のJBCクラシック制覇で飾った。次走、東京大賞典は好位から4コーナーでいったん先頭に立つも後続に交わされ4着となった。年末の表彰では地方所属馬初のJBCクラシック制覇が評価され、NARグランプリ年度代表馬および4歳以上最優秀牡馬に選出された。
6歳(2022年)
[編集]3年連続出走となったフェブラリーステークスは中団から伸びきれず10着に敗れた。その後は3月のダイオライト記念に出走、中団から最後の直線で逃げるノーヴァレンダを捉えるべく追い込むが、一歩及ばず3着にとどまった。この後、5月25日の大井記念に1番人気で出走。道中は中団追走も直線で失速して15着と殿負けを喫した。
秋に入り、9月28日の日本テレビ盃でもいいところなく最下位の13着に終わり、6歳シーズンを終えた。
7歳(2023年)
[編集]3月15日のダイオライト記念で約半年ぶりに復帰するも、右寛跛行を発症して競走中止。翌3月16日に引退が発表された。トレーナーは「もともと心臓の結滞(不整脈)を患っていて何とか回復する方法を探っていたが、快方に向かわず、オーナーと相談して決定した」と語った。
3月20日付で競走馬登録を抹消[2]され、同年5月5日に船橋競馬場で引退式が行われた[5]。引退後は船橋競馬場で誘導馬となるために去勢されるとともに訓練を受け[6]、同年6月21日の船橋競馬より誘導馬としてデビューを果たした[7]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[8]およびnetkeiba.com[9]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 (馬場) |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2018. 8.10 | 船橋 | ハイビスカスデビュー | 新馬 | ダ1000m(重) | 6 | 3 | 3 | 1.6 (1人) | 1着 | 1:01.1(37.5) | -1.5 | 御神本訓史 | 54 | (エスケイエンジェル) | 471 |
9. 2 | 船橋 | サプライズパワーメモリアル | 一組 | ダ1600m(稍) | 9 | 3 | 3 | 1.7 (1人) | 1着 | 1:43.5(40.4) | -0.7 | 御神本訓史 | 54 | (トーセンアイアン) | 471 |
10.17 | 川崎 | 鎌倉記念 | SII | ダ1500m(良) | 13 | 2 | 2 | 1.9 (1人) | 1着 | 1:33.6(38.5) | -1.3 | 御神本訓史 | 55 | (リンゾウチャネル) | 461 |
12.19 | 川崎 | 全日本2歳優駿 | JpnI | ダ1600m(重) | 14 | 6 | 10 | 4.5 (3人) | 6着 | 1:43.9(39.9) | 1.1 | 御神本訓史 | 55 | ノーヴァレンダ | 464 |
2019. 2. 7 | 大井 | 雲取賞 | SIII | ダ1800m(重) | 16 | 6 | 11 | 1.7 (1人) | 2着 | 1:56.2(38.3) | 0.4 | 御神本訓史 | 57 | ヒカリオーソ | 467 |
4.24 | 大井 | 羽田盃 | SI | ダ1800m(良) | 16 | 5 | 10 | 2.6 (1人) | 1着 | 1:53.5(36.9) | -1.0 | 御神本訓史 | 56 | (ウィンターフェル) | 466 |
6. 5 | 大井 | 東京ダービー | SI | ダ2000m(良) | 16 | 6 | 12 | 1.3 (1人) | 2着 | 2:09.8(38.0) | 0.4 | 御神本訓史 | 56 | ヒカリオーソ | 465 |
7.10 | 大井 | ジャパンDダービー | JpnI | ダ2000m(稍) | 14 | 3 | 4 | 18.8 (5人) | 3着 | 2:06.7(37.1) | 0.6 | 御神本訓史 | 56 | クリソベリル | 463 |
9.16 | 中山 | セントライト記念 | GII | 芝2200m(重) | 18 | 6 | 6 | 65.7(13人) | 12着 | 2:12.5(35.1) | 1.0 | 御神本訓史 | 56 | リオンリオン | 460 |
10.15 | 大井 | '19スターバーストC | 準重賞 | ダ2000m(重) | 11 | 7 | 9 | 1.3 (1人) | 1着 | 2:09.8(38.6) | -0.4 | 御神本訓史 | 58 | (ハルディネロ) | 463 |
2020. 1.29 | 川崎 | 川崎記念 | JpnI | ダ2100m(不) | 12 | 8 | 11 | 31.4 (6人) | 4着 | 2:15.5(40.4) | 1.4 | 御神本訓史 | 56 | チュウワウィザード | 465 |
2.23 | 東京 | フェブラリーS | GI | ダ1600m(良) | 16 | 7 | 14 | 112.9(15人) | 11着 | 1:37.1(36.4) | 1.9 | 御神本訓史 | 57 | モズアスコット | 464 |
7.29 | 大井 | マイルGP | SII | ダ1600m(稍) | 13 | 6 | 9 | 4.7 (2人) | 1着 | 1:39.9(38.6) | -0.2 | 御神本訓史 | 57 | (グレンツェント) | 473 |
9.30 | 船橋 | 日本テレビ盃 | JpnII | ダ1800m(稍) | 14 | 4 | 6 | 7.0 (4人) | 4着 | 1:51.7(39.4) | 1.2 | 御神本訓史 | 56 | ロードブレス | 475 |
11. 3 | 大井 | JBCクラシック | JpnI | ダ2000m(稍) | 15 | 6 | 11 | 109.1 | (9人)4着 | 2:04.0(37.4) | 1.5 | 御神本訓史 | 57 | クリソベリル | 468 |
12.29 | 大井 | 東京大賞典 | GI | ダ2000m(良) | 16 | 8 | 16 | 32.7 (7人) | 5着 | 2:07.1(36.0) | 0.2 | 御神本訓史 | 57 | オメガパフューム | 468 |
2021. 1.27 | 川崎 | 川崎記念 | JpnI | ダ2100m(重) | 10 | 6 | 6 | 16.5 (5人) | 5着 | 2:16.1(37.1) | 1.2 | 御神本訓史 | 57 | カジノフォンテン | 469 |
2.21 | 東京 | フェブラリーS | GI | ダ1600m(良) | 16 | 8 | 15 | 120.1(13人) | 7着 | 1:35.3(35.6) | 0.9 | 御神本訓史 | 57 | カフェファラオ | 462 |
5. 5 | 船橋 | かしわ記念 | JpnI | ダ1600m(稍) | 12 | 5 | 5 | 32.1 (8人) | 6着 | 1:40.5(39.1) | 1.2 | 御神本訓史 | 57 | カジノフォンテン | 471 |
5.19 | 大井 | 大井記念 | SI | ダ2000m(重) | 16 | 5 | 10 | 2.5 (2人) | 1着 | 2:04.3(37.2) | -1.2 | 御神本訓史 | 57 | (フィアットルクス) | 467 |
6.30 | 大井 | 帝王賞 | JpnI | ダ2000m(重) | 13 | 4 | 5 | 19.6 (8人) | 4着 | 2:03.8(37.7) | 1.1 | 御神本訓史 | 57 | テーオーケインズ | 466 |
9.22 | 金沢 | 白山大賞典 | JpnIII | ダ2100m(不) | 12 | 6 | 8 | 3.4 (2人) | 2着 | 2:10.9(36.1) | 0.6 | 吉原寛人 | 54 | メイショウカズサ | 461 |
11. 3 | 金沢 | JBCクラシック | JpnI | ダ2100m(良) | 12 | 6 | 7 | 13.9 (6人) | 1着 | 2:13.1(36.0) | -0.1 | 吉原寛人 | 57 | (オメガパフューム) | 460 |
12.29 | 大井 | 東京大賞典 | GI | ダ2000m(良) | 15 | 6 | 11 | 5.6 (2人) | 4着 | 2:04.6(37.8) | 0.5 | 御神本訓史 | 57 | オメガパフューム | 466 |
2022. 2.20 | 東京 | フェブラリーS | GI | ダ1600m(重) | 16 | 6 | 12 | 31.7(11人) | 10着 | 1:35.1(35.0) | 1.3 | 御神本訓史 | 57 | カフェファラオ | 464 |
3.23 | 船橋 | ダイオライト記念 | JpnII | ダ2400m(不) | 14 | 4 | 6 | 3.9 (3人) | 3着 | 2:37.8(40.0) | 0.6 | 本橋孝太 | 56 | ノーヴァレンダ | 472 |
5.25 | 大井 | 大井記念 | SI | ダ2000m(良) | 15 | 8 | 15 | 2.1 (1人) | 15着 | 2:09.8(41.6) | 4.9 | 御神本訓史 | 57 | ランリョウオー | 453 |
9.28 | 船橋 | 日本テレビ盃 | JpnII | ダ1800m(良) | 13 | 5 | 8 | 19.4 (6人) | 13着 | 2:06.8(51.0) | 13.8 | 真島大輔 | 58 | フィールドセンス | 465 |
2023. 3.15 | 船橋 | ダイオライト記念 | JpnII | ダ2400m(良) | 14 | 8 | 13 | 65.6 (8人) | 競走中止 | 御神本訓史 | 56 | グロリアムンディ | 462 |
血統表
[編集]ミューチャリーの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | シアトルスルー系 |
[§ 2] | ||
父 *パイロ 2005 黒鹿毛 |
父の父 Pulpit1994 鹿毛 |
A.P. Indy | Seattle Slew | |
Weekend Surprise | ||||
Preach | Mr. Prospector | |||
Narrate | ||||
父の母 Wild Vision1998 鹿毛 |
Wild Again | Icecapade | ||
Bushel-n-Peck | ||||
Carol's Wonder | Pass the Tab | |||
Carols Christmas | ||||
母 ゴッドビラブドミー 2004 芦毛 |
*ブライアンズタイム 1985 黒鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason | |
Bramalea | ||||
Kelley's Day | Graustark | |||
Golden Trail | ||||
母の母 ゴッドインチーフ1996 芦毛 |
*コマンダーインチーフ | *ダンシングブレーヴ | ||
Slightly Dangerous | ||||
*ファーガーズプロスペクト | Chief's Crown | |||
Fager's Glory | ||||
母系(F-No.) | (FN:3-b) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Mr. Prospector 4 × 5 = 9.38%、Roberto 3 ・ 5(母内) = 15.63%、 | [§ 4] | ||
出典 |
- 半姉シュエット(父ブラックタイド)は、菊水賞の勝ち馬。
- 祖母ゴッドインチーフはチューリップ賞とファンタジーSで2着、阪神3歳牝馬Sで3着。
- 母のいとこにヌーヴォレコルト。
- そのほかの近親はネイティヴストリート#主要なファミリーラインを参照。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ミューチャリー”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2022年1月15日閲覧。
- ^ a b ミューチャリー 出走履歴 - 地方競馬全国協会、2023年3月22日閲覧
- ^ 国際競馬統括機関連盟 (IFHA) “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings”. 2022年1月26日閲覧。
- ^ 【地方競馬】ミューチャリーが鎌倉記念制覇 デビューから無傷で重賞初勝利 デイリースポーツ、2019年11月4日、2021年11月4日閲覧
- ^ 引退ミューチャリーに矢野師「すごくやんちゃでした」「最後は力尽きたという感じ」/一問一答 - 日刊スポーツ 2023年5月5日
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年3月16日). “ミューチャリーが引退 交流GIを含む重賞5勝”. サンスポZBAT!. 2023年3月16日閲覧。
- ^ ミューチャリー号誘導馬デビューについて - 船橋ケイバ 2023年6月19日
- ^ "競走成績:全競走成績|ミューチャリー". JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年3月15日閲覧。
- ^ "ミューチャリーの競走成績". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2023年3月15日閲覧。
- ^ a b c “ミューチャリー 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年11月3日閲覧。
- ^ a b c “ミューチャリーの血統表”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2021年11月3日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ