マイケル・ワイズ
マイケル・ジョン・ワイズ(Michael John Wise CBE, MC、1918年8月17日 - 2015年10月13日[1])は、イギリスの地理学者、ロンドン大学名誉教授。専攻は経済地理学。マイケル・ワイズ(Michael Wise)、ないし、マイケル・J・ワイズ(Michael J. Wise) として論文等を公刊しており、これらの名で言及されることが多い[2][3][4]。
生い立ち
[編集]マイケル・ワイズは、1918年に、父ハリー・カスバート・ワイズ (Harry Cuthbert Wise) と母サラ・イヴリン・ワイズ (Sarah Evelyn Wise) の間に、イングランド中部の都市スタッフォード (Stafford) で生まれた。
教育
[編集]バーミンガムのソルトレー中等学校 (Saltley Secondary School) を経て、バーミンガム大学に学び、1939年に地理学を専攻して学士 (BA) を得た。軍務に就いた後、バーミンガムへ戻り助講師 (assistant lecturer)、講師 (lecturer) を経て、1951年にPh.D.を取得した[5]。
軍歴
[編集]第二次世界大戦中、ワイズはイギリス陸軍の一員としてヨーロッパや中東に従軍し、1944年には少佐 (Major) へ昇進した。後にワイズは戦功十字章 (Military Cross) を授与されている。
職歴
[編集]1951年にPh.D.を取得した後、ワイズはロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの講師に転じ、1954年に経済地理学の講師 (Reader) となり、1958年には教授に昇任した。
ワイズは、British Association for the Advancement of Science(後の British Science Association)、the Transport Studies Society, 国際地理学連合、Geographical Association、王立地理学会など、数多くの学会の会員となり、会長などの役職も務めた。
栄誉
[編集]ワイズは、王立地理学会から1958年にギル記念賞 (the RGS Gill Memorial award)、1977年に創立者メダル (Founder’s Medal) を授与され、1980年にはハンガリー地理学会の Alexander Körōsi Csoma Medal、1981年には東京地学協会メダル、1984年には国際地理学連合 (IGU) の栄誉挂冠 (Lauréat d’Honneur) をそれぞれ受けている。1979年には大英帝国勲章を受章した。1982年、バーミンガム大学は、ワイズに名誉理学博士 (honorary DSc) を授与した。2008年、90歳を迎えたワイズの誕生日には、かつての同僚や教え子たちがキングス・カレッジ・ロンドンに集まって祝賀した[2]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 吉野正敏、中島直子「Michael J. Wise 先生のご逝去を悼む」『地理学評論』第89巻第3号、136-137頁。
- ^ a b “Wise @ 90”. Newsletter 31. Joint School of Geography Society (KCL/ LSE) (2009年). 2009年8月1日閲覧。
- ^ “A Century of Geography at LSE (1895 to 1995)” (PDF). London School of Economics and Political Science. 2013年8月17日閲覧。
- ^ “On progress and geography”. Progress in Human Geography (Sage) 1 (1): 1-11. (1977) 2013年8月17日閲覧。.
- ^ “WISE, Prof. Michael John”. Who's Who 2009. A & C Black; online edn, Oxford University Press (2008年). 2009年8月1日閲覧。