ハーザンド
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ハーザンド | |||||||||
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アーガー・ハーン4世の勝負服 | |||||||||
欧字表記 | Harzand[1] | ||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||
性別 | 牡[1] | ||||||||
毛色 | 黒鹿毛[1] | ||||||||
生誕 | 2013年3月6日[1] | ||||||||
父 | Sea The Stars[1] | ||||||||
母 | Hazariya[1] | ||||||||
母の父 | ザール[1] | ||||||||
生国 | アイルランド | ||||||||
生産者 | His Highness The Aga Khan's Studs S C[2] | ||||||||
馬主 | アーガー・ハーン4世[2] | ||||||||
調教師 | ダーモット・ウェルド( アイルランド)[2] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 7戦4勝[1] | ||||||||
獲得賞金 | €1,943,545.60[3] | ||||||||
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ハーザンド (英:Harzand[1]) は、アイルランドの競走馬、種牡馬である。主な勝ち鞍は2016年の英ダービー(GI)、愛ダービー(GI)。
戦績
[編集]2015年9月にデビューし、初戦は5着となる。2歳時はこの1戦のみで終え、2016年3月の未勝利戦で2着に16馬身差をつけて初勝利を挙げる。3戦目のバリーサックスステークスで重賞初制覇を果たし、クラシック戦線に名乗りを上げる[4]。
英ダービーではレースの数時間前に落鉄して蹄に不具合が生じるアクシデントに見舞われる。一時は出走を危ぶまれるほどであったが、陣営の決断によりゲートインを果たすと、クールモアグループが送り出した1番人気ユーエスアーミーレンジャー(US Army Ranger)に1馬身半差をつけて1着となり、栄冠を手にした。調教師のダーモット・ウェルドと騎手のパット・スマレンはともに英ダービー初制覇となった[5]。
続く愛ダービーでもクールモアグループのアイダホ(Idaho)を退けて2ヶ国ダービー制覇を達成した。同馬主のシンダーが2000年に達成した英愛ダービーと凱旋門賞の同一年制覇が期待され、ブックメーカーのオッズではポストポンドに次ぐ2番人気に浮上した[6]。
しかし、古馬初対戦となった愛チャンピオンステークスでは、アルマンゾルの8着とまさかの大敗を喫した。鞍上のスマレンはレース後の歩様の乱れを指摘した[7]。凱旋門賞でもファウンドの9着に終わり、同レースを最後に現役を引退した[8]。
競走成績
[編集]以下の内容は、Irish Racing.comの情報[3]に基づく。
出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
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2015. 9.20 | ゴーランパーク | 未勝利 | 芝8f | 5着 | P.スマレン | 4.19馬身 | (Newsman) | |
2016. 3.26 | コーク | 未勝利 | 芝10f | 1着 | P.スマレン | 16馬身 | (Sword Fighter) | |
4.10 | レパーズタウン | バリーサックスステークス | G3 | 芝10f | 1着 | P.スマレン | 1馬身1/4 | (Idaho) |
6. 4 | エプソム | 英ダービー | G1 | 芝12f | 1着 | P.スマレン | 1馬身1/2 | (US Army Ranger) |
6.25 | カラ | 愛ダービー | G1 | 芝12f | 1着 | P.スマレン | 1/2馬身 | (Idaho) |
9.10 | レパーズタウン | 愛チャンピオンステークス | G1 | 芝10f | 8着 | P.スマレン | 7馬身1/4 | Almanzor |
10.2 | シャンティイ | 凱旋門賞 | G1 | 芝12f | 9着 | P.スマレン | Found |
種牡馬時代
[編集]2017年より父シーザスターズも繋養されているアイルランドのギルタウンスタッドで種牡馬となった[8]。
血統表
[編集]ハーザンドの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ダンジグ系 |
[§ 2] | ||
父 Sea The Stars 2006 鹿毛 |
父の父 Cape Cross1994 鹿毛 |
Green Desert | Danzig | |
Foreign Courier | ||||
Park Appeal | Ahonoora | |||
Balidaress | ||||
父の母 Urban Sea1989 栗毛 |
Miswaki | Mr. Prospector | ||
Hopespringseternal | ||||
Allegretta | Lombard | |||
Anatevka | ||||
母 Hazariya 2002 鹿毛 |
*ザール Xaar 1995 黒鹿毛 |
Zafonic | Gone West | |
Zaizafon | ||||
Monroe | Sir Ivor | |||
Best in Show | ||||
母の母 Hazaradjat1989 鹿毛 |
Darshaan | Shirley Heights | ||
Delsy | ||||
Hazy Idea | Hethersett | |||
Won't Linger | ||||
母系(F-No.) | 21号族(FN:21-a) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Mr. Prospector4×5=9.38%、Sir Ivor5×4=9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i Harzand(IRE)|JBISサーチ(JBIS-Search)
- ^ a b c Harzand | Weatherbys Overview. Racing Post. 2018年9月8日閲覧
- ^ a b Form and Entries for Horse Harzand (IRE). Irish Racing.com. 2018年9月8日閲覧
- ^ ハーザンド | 2016 フランス 凱旋門賞 現地取材レポート | 日本馬の世界挑戦!現地レポート. JBIS. 2018年9月8日閲覧
- ^ 出走が危ぶまれたハーザンドが英ダービーを制覇(イギリス). 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(2016年6月9日付). 2018年9月8日閲覧
- ^ Harzand’s Irish Derby victory delivers Dermot Weld a famous double. The Guardian(June 25, 2016). 2018年9月8日閲覧
- ^ 前走8着のハーザンド、主戦騎手は「凱旋門賞までに復活できる」. JRA-VAN Ver.World(2016年9月14日付). 2018年9月8日閲覧
- ^ a b Brian O'Connor. Harzand retired to Aga Khan’s Gilltown Stud. The Irish Times(October 24, 2016). 2018年9月8日閲覧
- ^ a b c d Harzand(IRE) 5代血統表 2018年9月8日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post