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ドロップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドロップス

ドロップ英語: drop)は、菓子のひとつで、ハードキャンディの一種。複数形で「ドロップス」とも呼ばれる。

概要

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ドロップは砂糖の温度上昇による変化を利用したもので、砂糖は145°C程度になると、粘りとともに細かい泡が出ている状態となり、これが冷めるとガラス状に固まる[1]

菓子としては、砂糖80 %水飴20 %を140–150 °Cで煮詰め、クエン酸着色料香料を加えて生地を作る。生地を冷却し、まだ柔らかいうちに金属製の型(モールド)で整形して(もしくは打ち抜いて)作る。オランダの菓子ドロップが語源とされている。

なお、さらに砂糖の温度が高くなり165℃程度になると黄色を呈してくる(べっこう飴に用いられる)[1]。一方、砂糖の温度が低く140℃程度にとどまると、冷めたときに粗い結晶になる(タフィーという)[1]

製法

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製法は、砂糖を少量の水で溶かし、さらに水飴を加えて煮つめる。この煮つめた飴に、酒石酸、クエン酸などを加えて混合、冷却し、一定の型に入れて成形する。水あめを加えるのは、砂糖の結晶ができるのを防ぐためである。[2]

脚注

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出典

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関連事項

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