コンテンツにスキップ

トヨタ・スープラ LM-GT

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トヨタ・スープラ LM-GT
1995年仕様
ボディ
ボディタイプ 2ドア クーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 3S-GTE 2,140cc
車両寸法
車両重量 1,250kg以上
その他
参戦クラス GT1
Car No. 27(サード)28(トラスト)
テンプレートを表示
トヨタ・スープラ LM-GT
1996年仕様
ボディ
ボディタイプ 2ドア クーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 3S-GTE 2,140cc
車両寸法
車両重量 1,150kg以上
その他
参戦クラス GT1
Car No. 57
テンプレートを表示

スープラ LM-GTは、1995年1996年ル・マン24時間レースに出場した、トヨタ・スープラベースのレーシングカー

2008年のTGDA夏祭りでは展示された。

1995年

[編集]

スープラがル・マン初挑戦となったこの年は、日本のGTカーではホンダ・NSXニスモGT-R LM[注 1]等が参戦し、何れも活躍した。この年のル・マンではNSXは劇的なクラス優勝。そして関谷正徳マクラーレン・F1で日本人初のル・マン総合優勝を遂げている。見た目はJGTC仕様のスープラとさほど変わりはないが、熱対策として、ドア下やリアバンパーサイドにエアロインテークの追加、3ピースのカーボンパネルの装着、カーボンブレーキへの変更、補助灯の追加(27号車)、リストリクター径の違いなど性能面では大きく違っている。[1]

27号車(サード)

[編集]

27号車のドライバーにはマルコ・アピチェラマウロ・マルティニジェフ・クロスノフが起用された。予選タイムは4分10.36秒で順位は全51台中30位。決勝では一時は駆動系のトラブルに見舞われるが、(5時間経過時点では12位を走行)安定した走行を見せ決勝では全23台中14位(264周)(クラス8位)で完走という結果だった。[1]

走行距離は3,597.984km。平均速度は149.915km/hである。

主なスポンサーは、日本電装(現:デンソー)・トヨタ自動車トヨタ車体トヨタテクノクラフトダンロップレイズエクソンモービルアイシンiDC大塚家具レカロ豊田合成豊田紡織小糸工業豊田自動織機トミーヒルフィガーCottage Hôtel太産工業PITTURAである。

28号車(トラスト)

[編集]

28号車のドライバーにはジョージ・フーシェスティーヴン・アンドスカートーマス・ダニエルソンが起用された。しかし、レース本番間近となった95年4月の富士スピードウェイでのテストでクラッシュ、急遽エントリーがキャンセルされてしまう事態になる[注 2]。ちなみにこの車のリアホイールトヨタ・TS010のフロントに使用されていた物である[注 3]

主なスポンサーは、日綜産業ゲーテハウス・トヨタ自動車・ダンロップ・シビエである。

1996年

[編集]

翌1996年もサードの1台のみ参戦し、ドライバーには前年にル・マン総合優勝を果たした関谷正徳に加えて影山正美光貞秀俊が起用された。

昨年に比べ、外観・サスペンションジオメトリーは大きく変化している。予選タイムは4分06.532秒で順位は全52台中36位。決勝では18時間(205周)でポルシェ・911 GT1と接触し、スピンしてガードレールにクラッシュしてリタイアした[2]。これによりスープラでのル・マン挑戦は幕を閉じた。

主なスポンサーは、トヨタ自動車・トヨタ車体・トヨタテクノクラフト・日本電装・ダンロップ・レイズ・エクソンモービル・アイシン・iDC大塚家具・レカロ・豊田合成・豊田紡織・小糸工業・豊田自動織機・Cottage Hôtel・テレビ朝日宇部興産など。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ R33ベースのホモロゲーション取得用の特別モデルである。
  2. ^ 最終コーナー立ち上がりでコースアウトしクラッシュ。ドライバーのダニエルソンは無事。ちなみに27号車も4月のTIサーキット英田でのテストで大きなクラッシュをしている。
  3. ^ BBS製の鍛造ワンピース。

出典

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]