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ティモシー・スポール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ティモシー・スポール
Timothy Spall
Timothy Spall
2017年
本名 Timothy Leonard Spall
生年月日 (1957-02-27) 1957年2月27日(67歳)
出生地 イングランドの旗 イングランドロンドン
国籍 イギリスの旗 イギリス
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ舞台
活動期間 1978年 -
配偶者 シェーン・スポール(1981年 - )
著名な家族 レイフ・スポール(息子)
主な作品
魔法にかけられて
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
くたばれ!ユナイテッド -サッカー万歳!-
アリス・イン・ワンダーランド』シリーズ
英国王のスピーチ
ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界
ターナー、光に愛を求めて』/『否定と肯定
スペンサー ダイアナの決意
受賞
カンヌ国際映画祭
男優賞
2014年ターナー、光に愛を求めて
ヨーロッパ映画賞
男優賞
2014年『ターナー、光に愛を求めて』
全米映画批評家協会賞
主演男優賞
2014年『ターナー、光に愛を求めて』
ニューヨーク映画批評家協会賞
主演男優賞
2014年『ターナー、光に愛を求めて』
MTVムービー・アワード
キャスト賞
2012年ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
全米映画俳優組合賞
キャスト賞
2010年英国王のスピーチ
その他の賞
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ティモシー・レナード・スポール, OBE(Timothy Leonard Spall, OBE、1957年2月27日 - )は、イギリス俳優

来歴

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性格俳優として知られるスポールは1957年ロンドンで生まれる。父親は郵便配達員で、母親は理容師だった[1][2][3][4]。4人兄弟の3番目。役者を目指してイギリスのナショナル・ユース・シアターと王立演劇学校で演技を学ぶ。1970年代の終わりからロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに2年ほど在籍し、数々の舞台に立った。その後、テレビや映画に出始め、1996年マイク・リーの『秘密と嘘』に出演、国際的にも知られるようになった。

多くの賞にノミネートされており、マイク・リー監督の『人生は、時々晴れ』では根暗な一家の大黒柱、ダニー・ボイル監督の『ヴァキューミング』ではどこか影のある冷血な掃除機セールスマン、『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』では人情のある銀行家などなど、その幅広い役を演じる。

1999年12月に大英帝国勲章を授与された[5]

バニラ・スカイ』あたりから徐々にハリウッド映画への出演も増え始め、日本では、渡辺謙真田広之小雪中村七之助などの日本人俳優との共演を果した大ヒット作『ラスト サムライ』で知名度が上がった。尚、同作品では京都ロケにも参加し、劇中では日本語も披露している。

時代ものの作品に出演するときは、その時代の作法や風習を細かく考慮するらしく、『ラスト サムライ』の監督を務めたエドワード・ズウィックは、撮影中に彼には助けられたと言うほど高く評している[要出典]ハリウッドへ進出してからは、トム・クルーズジム・キャリーマーク・ウォールバーグジョニー・デップエド・ハリスヴィゴ・モーテンセンなどといった錚々たる俳優たちと共演し、引けを取らない堂々とした存在感で映画に貢献している。

2007年に出演したティム・バートン監督の『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』ではミュージカルにも挑戦して悪役を演じ、歌声も披露している。

近年ではディズニー映画へも出演。2008年の『魔法にかけられて』ではナサニエル役で出演したが、冒頭のアニメーションに現れるナサニエルもスポールをモデルにしたデザインとなっている。2010年の『アリス・イン・ワンダーランド』には声優として出演。

2014年、『ターナー、光に愛を求めて』で第67回カンヌ国際映画祭男優賞第80回ニューヨーク映画批評家協会賞・主演男優賞を受賞。

私生活

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1981年にシェインという女性と結婚して3人の子供がいる。息子のレイフ・スポールは俳優になった。ちなみにスポールの兄弟であるマシューは、イギリスのゲームソフト会社『アイドス』においてスタジオディレクターを務めている。

1996年には急性骨髄性白血病と診断された[6]が、現在も国際的な俳優として精力的に活動を続けている。

主な出演作

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公開年 邦題
原題
役名 備考
1979 さらば青春の光
Quadrophenia
ハリー
1982 Home Sweet Home ゴードン テレビ映画
1985 ブライド
The Bride
パウルス
ときめきアムステルダム
Dutch Girls
リンドン
1986 ゴシック
Gothic
ドクター・ポリドリ
1988 ワルシャワの悲劇 神父暗殺
To Kill a Priest
イゴール
1990 シェルタリング・スカイ
The Sheltering Sky
エリック・ライル
1991 ライフ・イズ・スウィート
Life Is Sweet
オーブリー
1992 宇宙船レッド・ドワーフ号
Red Dwarf
アンディ テレビシリーズ
1996 秘密と嘘
Secrets & Lies
モーリス
1997 ハムレット
Hamlet
ローゼンクランツ
1998 スティル・クレイジー
Still Crazy
ビーノ
クロコダイルの涙
The Wisdom of Crocodiles
ヒーリー警部補
1999 トプシー・ターヴィー
Topsy-Turvy
リチャード・テンプル
恋の骨折り損
Love's Labour's Lost
ドン・アルマード
2000 宮廷料理人ヴァテール
Vatel
グルヴィル
チキンラン
Chicken Run
ニック
インティマシー/親密
Intimacy
アンディ
2001 ロック・スター
Rock Star
マッツ
ヴァキューミング
Vacuuming Completely Nude in Paradise
トミー・ラグ
ラッキー・ブレイク
Lucky Break
クリフ・ガンポール
バニラ・スカイ
Vanilla Sky
ティップ
2002 人生は、時々晴れ
All or Nothing
フィル
ディケンズのニコラス・ニックルビー
Nicholas Nickleby
チャールズ
2003 ラスト サムライ
The Last Samurai
サイモン・グレアム
2004 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban
ピーター・ペティグリュー
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
Lemony Snicket's A Series of Unfortunate Events
ミスター・ポー
2005 ハリー・ポッターと炎のゴブレット
Harry Potter and the Goblet of Fire
ピーター・ペティグリュー
2006 グランド・セフト・オート・バイスシティ・ストーリーズ
Grand Theft Auto: Vice City Stories
バリー・ミッケルスウェイト
2007 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
Harry Potter and the Order of the Phoenix
ピーター・ペティグリュー ノンクレジット
魔法にかけられて
Enchanted
ナサニエル
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street
バムフォード
2008 奇術師フーディーニ 〜妖しき幻想〜
Death Defying Acts
シュガーマン
アパルーサの決闘
Appaloosa
フィル・オルソン
2009 くたばれ!ユナイテッド -サッカー万歳!-
The Damned United
ピーター・テイラー
ハリー・ポッターと謎のプリンス
Harry Potter and the Half-Blood Prince
ピーター・ペティグリュー
デザート・フラワー
Desert Flower
ドナルドソン
2010 アリス・イン・ワンダーランド
Alice in Wonderland
ベイヤード
英国王のスピーチ
The King's Speech
ウィンストン・チャーチル
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
Harry Potter and the Deathly Hallows - Part 1
ピーター・ペティグリュー
2011 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
Harry Potter and the Deathly Hallows - Part 2
ピーター・ペティグリュー アーカイブ映像
ウェイク・ウッド 〜蘇りの森〜
Wake Wood
アーサー
2012 Comes a Bright Day チャーリー
Sofia ドクター・カーン
アップサイドダウン 重力の恋人
Upside Down
ボブ・ボルショヴィッツ
ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界
GINGER & ROSA
アーク
2014 ターナー、光に愛を求めて
Mr. Turner
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
2016 アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅
Alice Through the Looking Glass
ベイヤード
否定と肯定
Denial
デイヴィッド・アーヴィング アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット事件を扱った作品、日本では2017年12月8日公開[7]
2017 フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ
Philip K. Dick's Electric Dreams
エド アンソロジー・TVドラマシリーズの1話
輝ける人生
Finding Your Feet
リチャード
サリー・ポッターのパーティー
The Party
ビル
2021 君を想い、バスに乗る
The Last Bus
トム
スペンサー ダイアナの決意
Spencer
アリステア・グレゴリー少佐
2022 ほの蒼き瞳
The Pale Blue Eye
セアー Netflixオリジナル映画

参照

[編集]
  1. ^ Deborah Ross (2008年1月12日). “Timothy Spall: Lucky Tim - Features - Films”. The Independent. 2012年1月30日閲覧。
  2. ^ Timothy Spall: Victim of his own success - Profiles - People - The Independent”. News.independent.co.uk (2006年3月30日). 2008年1月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月30日閲覧。
  3. ^ You'll know the face”. www.smh.com.au. 2012年1月30日閲覧。
  4. ^ timedetectives.co.uk
  5. ^ ENTERTAINMENT | Spall and Steadman collect OBEs”. BBC News (2000年6月13日). 2012年1月30日閲覧。
  6. ^ http://www.ft.com/cms/s/30793f8a-c612-11da-99fa-0000779e2340.html
  7. ^ 市川遥 (2017年8月31日). “レイチェル・ワイズ、アンドリュー・スコットがホロコースト否定論者に挑む!息詰まる法廷劇12月日本公開”. シネマトゥデイ. 2017年8月31日閲覧。

外部リンク

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