チャラン・カノア
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チャラン・カノア(Chalan Kanoa 茶覧)とは、アメリカ合衆国の自治領である北マリアナ諸島サイパン島の地名。
概要
[編集]サイパン島の南西部に位置し、マウント・カーメル教会や郵便局などがある。また、この地域には「アクエリアス・ビーチ・タワー」等の観光客向けのホテルも数多く存在しており、ファーストフード店や小売店などもある。ススペとはススペ湖に延びる小道を境に接している。
戦前、南洋興発株式会社の「本社」および「サイパン製糖所」がここに置かれた[1]。そして、南洋興発株式会社の諸施設や社宅も広範囲に建設され、日本人が数多く居住していた。チャラン・カノアの北にあるガラパンに次いで発展したことから、1934年(昭和9年)に南洋群島部落制に基づく「チャランカ町」となった。1937年(昭和12年)には南興神社が創建され、町の鎮守として崇められた。
戦後は、日本人に代わって地元島民(チャモロ人・カロリン人)が多く住むようになり、現在に至っている。
脚注
[編集]- ^ 『時事年鑑(昭和14年版)』の巻末の広告より。
参考文献
[編集]- 小菅輝雄 編 編『南洋興発株式会社 興発記念砂糖になるまで』(復刻版)小菅輝雄、1999年2月。
- 同盟通信社 編 編『時事年鑑』 昭和14年版、同盟通信社、1938年。NDLJP:1136466/423。