セルリア
セルリア | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
セルリア・フロリダ
セルリア・ロゼア
| |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Blushing bride Curly Spiderhead Pride of Fransshoek | |||||||||||||||||||||
下位分類群 | |||||||||||||||||||||
本文参照 |
セルリア(学:Serruria)とは、ヤマモガシ科に含まれる属の一種。もしくはセルリア属に含まれる植物の総称だが、ほとんどの場合、フロリダ種(学:Serruria florida)の事を指す。
特徴
[編集]南アフリカ原産の常緑性の低木である。樹高は50~150cm程になる。葉は細かい羽状複葉で、管状に互生する。花の時期は2~5月で、花色はクリーム色から薄い桃色である。実際、花弁に見える部分は総苞片にあたり、中には40~50個の小さい花の集まりがある。オーストラリアで盛んに品種改良され、新品種が作出されている[1]。耐寒性、耐暑性、耐乾性には乏しく、日本での地植え栽培はやや難しい。特に日本の夏の高温多湿は苦手としている。クラスター根を持つ為、リン酸が欠乏した土壌でも育つ事が出来る[2]。クラスター根は近縁種のレウコスペルマム属にも見られる。乾燥を好むが水切れを起こしやすいため、灌水の難易度は少々高い[3]。以上のような性質から日本国内で地植え、鉢植えで栽培されるのではなく、切り花として輸入されている。切り花としては値段は少々高めである。(単価700~800円ほど)。7月9日、9月21日、11月16日の誕生花であり[4]、花言葉には『ほのかな思慕』『可憐な心』『優れた知識』がある。花色は薄桃色、白色、黄色がある[5]。
用途
[編集]ヤマモガシ科の花の例に漏れず、乾燥しても褪色しにくい性質からドライフラワーに利用される。また、花持ちも良いため、切り花として多く流通している。色彩や、繊細な雰囲気、名前からウェディングブーケとしても多く利用される(後述)[5]。生け花にも利用される場合もある[6]。
余談
[編集]ウェディングブーケとして人気な本種だが、故ダイアナ妃のウェディングブーケに使用された事がある[6]。
名前の由来
[編集]本属の名前の由来は幾つか説があるが、最も有力なのは、ルイ13世の王室庭園長としての呼び名である、Joy Serruria(ジョーイ・セルリア)氏にちなんだというものである[7]。他の説として、オランダの植物学者James Serrurier(ジェームズ・セルリエー)氏にちなんだと言う説もある[1]。
英名のBlishing brideは和訳すると「頬を染めた花嫁」となり、この事からウェディングブーケに使われるようになったともされる[8]。
種
[編集]出典元はこちら。
- セルリア・アクロカルパ
- セルリア・アデスセンデス
- セルリア・エフーサ
- セルリア・エロンガータ
- セルリア・キナロイデス
- セルリア・グレミラリス
- セルリア・ステラータ
- セルリア・デスシピエンス
- セルリア・ファスシフローラ
- セルリア・フシフォリア
- セルリア・ブラウニー
- セルリア・フロリダ
- セルリア・ヘテロフィラ
- セルリア・レフレクサ
- セルリア・ロゼア
日本国内に切り花、鉢植えで多く流通しているのはフロリダ種と、ロゼア種、または交配種のジョーイセルリアである[9]。
ギャラリー
[編集]-
アクロカルバ種
-
アスデンセンス種
-
ブラウニー種
-
デシピエンス種
-
エフーサ種
-
エロンガータ種
-
ファスシフローラ種
-
グレミナリス種
-
ヘテロフィラ種
-
レフレクサ種
-
ステラータ種
-
ヒルスタ種
脚注
[編集]- ^ a b “GKZ植物事典・セルリア・フロリダ”. gkzplant.sakura.ne.jp. 2024年12月21日閲覧。
- ^ “セルリア|園芸植物小百科|育て方|花の写真”. www.flower365.jp. 2024年12月21日閲覧。
- ^ 高井尽 (2000年12月31日). “プリティピンク セルリア の特徴と育て方”. 苗木部の部室 〜苗木、育てよう〜. 2024年12月21日閲覧。
- ^ “セルリアの花言葉|名前の由来 | 花言葉・誕生花|HanaPrime(ハナプライム)”. 花言葉・誕生花|HanaPrime(ハナプライム). 2024年12月21日閲覧。
- ^ a b “【切花図鑑】セルリア|花言葉・出回り時期・花もち・飾り方|切花情報サイト/ハナラボノート”. 切花情報サイト/ハナラボノート (2020年10月4日). 2024年12月21日閲覧。
- ^ a b “肥料のあげすぎに注意。セルリアの育て方講座!開花時期や花後の楽しみ方もご紹介!”. kurashi-no. 2024年12月21日閲覧。
- ^ “セルリアの花言葉|名前の由来 | 花言葉・誕生花|HanaPrime(ハナプライム)”. 花言葉・誕生花|HanaPrime(ハナプライム). 2024年12月21日閲覧。
- ^ “セルリア(ジョーイセルリア) | オザキフラワーパーク” (2022年11月21日). 2024年12月21日閲覧。
- ^ “セルリア・カルメン Serruria 'Calmen' ヤマモガシ科 Proteaceae セルリア属 三河の植物観察”. mikawanoyasou.org. 2024年12月21日閲覧。