シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭
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シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭(ドイツ語: Schleswig-Holstein Musik Festival)は、ドイツのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州で毎年7月から8月にかけて開かれるクラシック音楽の音楽祭。
概要
[編集]1986年、ピアニストのユストゥス・フランツらによって創設された。ユストゥス・フランツは9年間音楽監督を務め、その後にはクリストフ・エッシェンバッハも音楽監督を務めたことがある。音楽祭はリューベック、キール、フレンスブルクなどの都市や周辺の農村などシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の各地で行われる。演奏会場も納屋、教会、城、公園、造船所など多岐にわたる。1996年より毎年テーマが設定されるようになった。また1990年より優れた現代音楽作曲家に対して贈られるパウル・ヒンデミット賞が設けられた。
ジャズに関しては1991年から「ジャズ・バルティカ」という音楽祭が開かれていたが、2002年にシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭の一部になった。
教育機関
[編集]音楽祭にはオーケストラアカデミー、合唱アカデミー、マスタークラスの三大教育機関がある。
オーケストラアカデミーは1987年にレナード・バーンスタインによって創設され、世界中から100人近くの若い演奏家がオーディションで選ばれる。毎夏ザルツァウ州立文化センターを会場に国際的な指揮者が招かれる。常任指揮者はクリストフ・エッシェンバッハ。
合唱アカデミーは2002年に創設され、リューベックのトラフェミュンデ地区を会場としている。
マスタークラスはリューベック音楽大学を会場に、世界中の演奏家や歌手を講師にして開かれる。
音楽祭テーマ
[編集]- 第11回(1996年):オーストリア
- 第12回(1997年):ノルウェー
- 第13回(1998年):イタリア
- 第14回(1999年):フランス
- 第15回(2000年):アメリカ合衆国
- 第16回(2001年):フィンランド
- 第17回(2002年):スペイン・ラテンアメリカ
- 第18回(2003年):イギリス
- 第19回(2004年):チェコ
- 第20回(2005年):日本
- 第21回(2006年):オランダ
- 第22回(2007年):ハンガリー
- 第23回(2008年):ロシア
- 第24回(2009年):ドイツ
- 第25回(2010年):ポーランド
- 第26回(2011年):トルコ
- 第27回(2012年):中国
- 第28回(2013年):バルト三国
参考文献
[編集]- Axel Nickolaus, Michael Ruff u. a.: Schleswig-Holstein Musik-Festival. Das Fest zwischen den Meeren. Fotoband. Murmann, Hamburg 2006, ISBN 3-938017-53-8